gRPC

gRPC (gRPC Remote Procedure Calls[2]) は、オープンソースリモートプロシージャコール (RPC) システムである。当初はGoogleによって、RPC基盤であるStubbyの次世代版として2015年に開発された。

gRPC
開発元Google
初版2016年8月
最新版
1.60.0[1] / 2023年11月29日 (5か月前) (2023-11-29)
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プログラミング
言語
Android Java, C#, C++, Dart, Go, Java, Kotlin/JVM, Node.js, Objective-C, PHP, Python, Ruby
種別リモートプロシージャコール
ライセンスApache License 2.0
公式サイトgrpc.io
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gRPCは、HTTP/2をトランスポートとして利用し、Protocol Buffersインタフェース記述言語およびデータエンコーディングとして利用する。提供する機能としては、認証、双方向のストリーミングとフロー制御、同期および非同期のバインディング、キャンセルとタイムアウトの対応などがある。多くの言語において、クロスプラットフォームなクライアントおよびサーバーのバインディングを生成できる。

gRPCの最も一般的な利用シナリオとしては、マイクロサービス型のアーキテクチャーにおけるサービス間の接続や、モバイルデバイスのクライアントとバックエンドサービスとの接続などが挙げられる[3]

なおgRPCはHTTP/2を高度に利用するため、gRPCクライアントをWebブラウザ上に直接実装することは不可能であり、他の方法で通信するためのプロキシが必要になる。grpc-webはこれを補助するためのソフトウェアであり、デフォルトのプロキシとしてenvoyを使用する。

gRPCを利用するプロジェクトと企業

u-bmc[4]とFalco[5]のように、多くの組織がgRPCを利用している。

2019年1月8日にDropboxは、次世代の「Courier」と呼ばれるSOAアーキテクチャーの核となる次世代のRPCフレームワークを発表した。CourierはgRPCベースで、既存の独自のRPCフレームワークと親和性が高いとされた[6]

脚注

関連項目

外部リンク