LVS-2005

ペテルブルク路面電車機械工場が製造した連接式超低床路面電車

LVS-2005ロシア語: ЛВС-2005)は、かつてロシア連邦サンクトペテルブルクに存在した輸送用機器メーカーのペテルブルク路面電車機械工場(Петербургский трамвайно-механический завод, ПТМЗ)が製造した路面電車車両。「71-152」と言う形式番号も有する[1][2][3][5][6][7]

LVS-2005(71-152)
ЛВС-2005
LVS-2005(サンクトペテルブルク
2008年撮影)
基本情報
製造所ペテルブルク路面電車機械工場
製造年2006年 - 2009年
製造数26両
投入先サンクトペテルブルク市電バルナウル市電
主要諸元
編成2車体連接車(片運転台)
軌間1,524 mm
電気方式直流550 V
架空電車線方式
最高速度75.0 km/h
車両定員167人(乗客密度5人/m2時)
250人(乗客密度8人/m2時)
着席40人
車両重量26.11 t
編成長22,500 mm
全幅2,550 mm
全高3,150 mm
床面高さ360 mm(低床部分)
(低床率60 %)
台車59T00
車輪径620 mm
主電動機出力90 kw
出力360 kw
制御方式VVVFインバータ制御IGBT素子)
制動装置回生ブレーキ機械式ディスクブレーキ電磁吸着ブレーキ
備考主要数値は[1][2][3][4][5][5][6]に基づく。
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概要

ループ線が存在する都心や郊外の路線に適した片運転台の電車。ペテルブルク路面電車機械工場製およびロシア連邦製の路面電車車両の中で初めて量産された超低床電車(部分超低床電車)で、「パイオニア(Пионер)」と言う愛称で呼ばれる事もある。2車体連接式の編成を有するが、中央部の付随台車は運転台が存在する前方車体下部に設置されており、後方車体の方が全長は短い。動力台車が存在する箇所を除いた車内の60 %が床上高さ360 mmの低床構造になっており、4箇所の乗降扉(プラグドア)のうち中央2箇所の両開き扉は低床部に設置され、車椅子利用客向けの収納式スロープも搭載されている。主電動機は従来の直流電動機よりも信頼性やメンテナンスの容易さ、軽量化に適した誘導電動機が用いられている他、制動装置には電力が回収可能な回生ブレーキが採用されている。車両の耐用年数は20年を想定している[2][3][6]

運用

2019年現在、LVS-2005が使用されている路面電車路線は以下の通りである[4][5][6]

脚注

注釈

出典