Pale Moon

Pale Moonペイル・ムーン)は、Goannaレンダリングエンジンで動くオープンソースウェブブラウザ。初めてのバージョンリリースは2009年

Pale Moon
Windows 10上で稼働するPale Moon 26におけるウィキペディアのホームページ
開発元M.C. Straver
初版2009年10月4日 (2009-10-04)
最新版32.5.1 - 2023年11月28日 (5か月前) (2023-11-28)[1] [±]
最新評価版29.0.0a6 - 2020年9月18日 (3年前) (2020-09-18)[2] [±]
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
C/C++
使用エンジンGoanna
対応OSWindows, Linux, macOS (非公式版)[3]
プラットフォームIA-32, x86-64[4]
対応言語23言語[5]
サポート状況開発中
種別ウェブブラウザ
ライセンス
公式サイトwww.palemoon.org ウィキデータを編集
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開発経緯

オランダ在住のM.C.Straverによって開発。元は「Firefoxのメモリ使用量を減らし、高速化」することを念頭に置いたブラウザであり、当初はGeckoが使われていた。しかし、FirefoxのUIデザインにAustralisが採用された後、開発が難航するに至って、結局Australisの否定を行った。その後、独自アドオン、独自レンダリングエンジンを採用している。開発班には複数のオランダ人の名が挙がる。

Firefoxで廃止されつつあるXULを独自にメンテナンスし続けることも視野に入れているが、人員不足に陥っている。WaterfoxSeaMonkeyの開発者に協力を求めているが、協力は得られていない[7]

特徴

  • 64bit版が標準でサポート。Windows 10搭載フォントに完全対応。
  • Firefoxと異なり、タブ下部に出す標準仕様だが、設定で上部へ変更可能。
  • Firefox 28以前の外観をそのまま採用しているため、展開後容量がFirefox 45の2/3程度の59.8MBとなっている。
  • 2016年1月からGeckoからフォークしたGoannaレンダリングエンジンを採用[8]。高速化が目指されている。アドオンはFirefoxの旧式アドオンとPale Moon独自アドオンが両方使用可能。
  • メモリ消費量はQtWebEnginePrestoより多い。
  • start.meの協力によるスタートページ。[9]
  • pdfビューアなど、ブラウジング以外の機能は一部削除されている。
  • 検索エンジンDuckDuckGoに標準で対応している。追加も可能。
  • ステータスバーで表示される情報を、アドオン抜きでアドレスバーに移行できる[10]
  • Fossamail[11]と名付けられた独自のメールクライアントを選ぶことができたが、2017年8月から開発中止になっている。
  • バージョンアップはfirefoxのナンバリングを当初採用したが、2016年現在では独自のナンバリングへ移行している。
    • そのほかMacLinuxほかへの対応も比較的行き届いている。有志による非正規版による対応もある。

歴史

Android

かつてはAndroidにも対応していたが、リソース不足を理由にバージョン25.9.6をもって開発を終了している[12][13]

参考文献

脚注

関連項目

  • Basilisk (ウェブブラウザ)英語版 - Firefox Quantum(バージョン57以降のfirefox)におけるアドオンの非互換などを理由に、この直前のバージョンのFirefoxからフォークした、Pale Moonと同じ開発者によるブラウザ。

外部リンク