USCスクリプター賞

USCスクリプター賞(USCスクリプターしょう、The USC Scripter Award)は、南カリフォルニア大学 (USC) によって作家と脚本家の両方を表彰するために毎年授与される賞。1988年から、USC 図書館評議員会は、その年における文学作品の実写化作品の最優秀映画化作品を賞し、原作者脚本家を表彰している。

USCスクリプター賞
アメリカ合衆国
主催南カリフォルニア大学
公式サイトlibraries.usc.edu/scripter

2016年には、二つ目のスクリプター賞および連続ドラマ化賞が追加された。文学的成果賞は、形式、ジャンル、媒体を超えたストーリーテリングへの多大な貢献を表彰する。蔵書賞は、USC図書館の長年の支援者を表彰する。これら2つの賞は不定期に授与される。スクリプター賞のWebサイトでは、「スクリプター賞は、作家と執筆、コラボレーション、そしてある芸術的媒体を別の芸術的媒体に変換することによる多大なる成果を称賛するものです。それは、創造的および学術的成果を刺激する図書館の能力の象徴でもあります。」との説明書きがある[1]

映像作品

映画

1980年代

作品名脚本家原作
1988チャーリング・クロス街84番地英語版ヒュー・ホワイトモアヘレーン・ハンフの著書『チャリング・クロス街84番地英語版
1989偶然の旅行者フランク・ガラティ英語版ローレンス・カスダンアン・タイラーの小説『アクシデンタル・ツーリスト英語版

1990年代

作品名脚本家原作
1990レナードの朝スティーヴン・ザイリアンオリヴァー・サックスの著書『レナードの朝
1991フライド・グリーン・トマトファニー・フラッグ英語版キャロル・ソビエスキー英語版ファニー・フラッグの小説『Fried Green Tomatoes at the Whistle Stop Cafe
1992リバー・ランズ・スルー・イットリチャード・フリーデンバーグ英語版ノーマン・マクリーンの小説『マクリーンの川英語版
1993シンドラーのリストスティーヴン・ザイリアントマス・キニーリーの小説『シンドラーの箱舟英語版
1994ショーシャンクの空にフランク・ダラボンスティーヴン・キングの中編小説『刑務所のリタ・ヘイワース
1995いつか晴れた日にエマ・トンプソンジェイン・オースティンの小説『分別と多感
1996イングリッシュ・ペイシェントアンソニー・ミンゲラマイケル・オンダーチェの小説『イギリス人の患者英語版
1997L.A.コンフィデンシャルカーティス・ハンソンブライアン・ヘルゲランドジェイムズ・エルロイの小説『L.A.コンフィデンシャル
1998シビル・アクションスティーヴン・ザイリアンジョナサン・ハー英語版の著書『A Civil Action
1999ザ・ハリケーンアーミアン・バーンスタイン英語版ダン・ゴードン英語版ルービン・カーターの自伝『The Sixteenth Round: From Number 1 Contender To 45472』; Sam Chaiton、Terry Swintonの著書『Lazarus and the Hurricane: The Freeing of Rubin "The Hurricane" Carter』

2000年代

作品名脚本家原作
2000ワンダー・ボーイズスティーヴン・クローヴスマイケル・シェイボンの著書『ワンダー・ボーイズ英語版
2001ビューティフル・マインドアキヴァ・ゴールズマンシルヴィア・ネイサーの著書『ビューティフル・マインド英語版
2002めぐりあう時間たちデヴィッド・ヘアーマイケル・カニンガムの小説『めぐりあう時間たち 三人のダロウェイ夫人英語版
2003ミスティック・リバーブライアン・ヘルゲランドデニス・ルヘインの小説『ミスティック・リバー英語版
シービスケットゲイリー・ロスローラ・ヒレンブランド英語版の著書『Seabiscuit: An American Legend
2004ミリオンダラー・ベイビーポール・ハギスF・X・トゥール英語版の著書『テン・カウント英語版
2005カポーティダン・フッターマンジェラルド・クラーク英語版の小説『カポーティ』
2006トゥモロー・ワールドDavid Arata, アルフォンソ・キュアロン, Mark Fergus, Hawk Ostby, ティモシー・J・セクストンP・D・ジェイムズの小説『人類の子供たち
2007ノーカントリージョエル・コーエンイーサン・コーエンコーマック・マッカーシーの小説『血と暴力の国英語版
2008スラムドッグ$ミリオネアサイモン・ボーファイヴィカス・スワラップの小説『ぼくと1ルピーの神様英語版
2009マイレージ、マイライフジェイソン・ライトマンシェルドン・ターナーウォルター・カーン英語版の小説『Up in the Air

2010年代

作品名脚本家原作
2010
[2]
ソーシャル・ネットワークアーロン・ソーキンベン・メズリック英語版の著書『facebook 世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男英語版
2011ファミリー・ツリーアレクサンダー・ペイン, ジム・ラッシュ, ナット・ファクソンカウイ・ハート・ヘミングス英語版の小説『The Descendants
2012
[3]
アルゴクリス・テリオトニー・メンデスの著書『The Master of Disguise』、ジョシュア・バーマン英語版の記事『The Great Escape』
2013
[4]
それでも夜は明けるジョン・リドリーソロモン・ノーサップの回想記『Twelve Years a Slave
2014
[5]
イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密グレアム・ムーア英語版アンドリュー・ホッジス英語版の著書『Alan Turing: The Enigma
2015
[6]
マネー・ショート 華麗なる大逆転アダム・マッケイチャールズ・ランドルフマイケル・ルイスの著書『世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち英語版
2016
[7]
ムーンライトバリー・ジェンキンスタレル・アルヴィン・マクレイニー英語版の戯曲『In Moonlight Black Boys Look Blue』
2017
[8]
君の名前で僕を呼んでジェームズ・アイヴォリーアンドレ・アシマン英語版の小説『Call Me by Your Name
2018足跡はかき消してデブラ・グラニックアン・ロッセリーニ英語版ピーター・ロック英語版の小説『My Abandonment』
2019
[9]
ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語グレタ・ガーウィグルイーザ・メイ・オルコットの小説『若草物語

2020年代

作品名脚本家原作
2020ノマドランドクロエ・ジャオジェシカ・ブルーダー英語版の著書『ノマド: 漂流する高齢労働者たち
2021
[10]
ロスト・ドーターマギー・ジレンホールエレナ・フェッランテの小説『La figlia oscura
2022ウーマン・トーキング 私たちの選択サラ・ポーリーミリアム・トウズ英語版の小説『Women Talking

関連項目

脚注

外部リンク