ひたちなか市

日本の茨城県の市

ひたちなか市(ひたちなかし)は、茨城県県央地域に位置する[2][注 1]1994年平成6年)11月1日勝田市那珂湊市が合併して発足した。

ひたちなかし ウィキデータを編集
ひたちなか市
国営ひたち海浜公園・みはらしの丘に咲くネモフィラ
ひたちなか市旗ひたちなか市章
ひたちなか市旗
1994年11月1日制定
ひたちなか市章
日本の旗 日本
地方関東地方
都道府県茨城県
市町村コード08221-0
法人番号7000020082210 ウィキデータを編集
面積100.26km2
総人口153,523[編集]
推計人口、2024年4月1日)
人口密度1,531人/km2
隣接自治体水戸市那珂市東茨城郡大洗町那珂郡東海村
市の木イチョウ[1]
市の花ハマギク[1]
市の鳥ウグイス[1]
ひたちなか市役所
市長大谷明
所在地312-8501
茨城県ひたちなか市東石川二丁目10番1号
北緯36度23分48秒 東経140度32分05秒 / 北緯36.39669度 東経140.53467度 / 36.39669; 140.53467 東経140度32分05秒 / 北緯36.39669度 東経140.53467度 / 36.39669; 140.53467
ひたちなか市役所
ひたちなか市役所
外部リンク公式ウェブサイト

ひたちなか市位置図

― 市 / ― 町・村

地図
市庁舎位置
特記事項市外局番 : 029(市内全域)
ウィキプロジェクト

概要

旧勝田市は日立製作所企業城下町として発展した工業都市であり、市民の多くが日立製作所と関連企業に勤め、現在でもその割合は高い。水戸市のベッドタウンでもあり、郊外型店舗が進出している。また、北関東自動車道の起点である茨城港常陸那珂港区(中核国際港湾重要港湾)の整備が進んでいる。

旧那珂湊市は水産業を主な産業とし、また、観光資源としては平磯海水浴場・姥の懐(うばのふところ)マリンプールの他に阿字ヶ浦という有名海水浴場を持つ。かつてはサーファーが多く集まり賑わったが、最近は茨城港の開発の結果、阿字ヶ浦は海岸が侵食傾向にあり、毎年砂を補充している[要出典]

ひたちなか地区にある国営ひたち海浜公園は、春のネモフィラや秋のコキア(ホウキグサ)でも知られる。

地理

茨城県の中央部からやや北東、水戸市の東隣に位置する。南部の那珂川周辺および東部の太平洋沿岸の低地地区と、那珂台地と呼ばれる平坦な台地地区から成り、全域が関東平野に属する。

  • 河川:那珂川、中丸川
  • 海浜:平磯海岸、磯崎海岸、阿字ヶ浦海岸

市名の由来

旧国名の「常陸」の中心に位置することと、かつて那珂郡に属していた地域であることにちなむ[3]

勝田市と那珂湊市の合併協議当時、漢字表記の「常陸那珂市」、二つ合わせた「勝田湊市」、人口の多い「勝田市」の案、また「いばらき市」「なか市」なども候補に挙げられたが[4]、県内ではつくば市に続く2番目のひらがな市名に落ち着いた[3]

隣接している自治体

歴史

沿革

ひたちなか市発足以前

ひたちなか市発足以後

合併構想

  • ひたちなか地区を共有する東海村との合併が長年の懸案となっている。また、生活圏や商圏をほぼ同じくする水戸市などとの合併への動きもかつてはみられた。[要出典]

行政区域変遷

※細かい境界の変遷は省略

  • 変遷の年表
ひたちなか市市域の変遷(年表)
月日現ひたちなか市市域に関連する行政区域変遷
1889年(明治22年)4月1日町村制施行により、以下の町村がそれぞれ発足。[21]
  • 勝田村 ← 三反田村・勝倉村・金上村・武田村
  • 中野村 ← 柳沢村・部田野村・中根村・東石川村
  • 川田村 ← 堀口村・市毛村・枝川村・津田村
  • 佐野村 ← 田彦村・稲田村・佐和村・高場村・高野村
  • 前渡村 ← 馬渡村・長砂村・足崎村・前浜村
  • 湊町 ← 湊村単独で町制施行
  • 平磯町 ← 平磯村単独で町制施行
1939年(昭和14年)4月1日湊町が町名を改称し、那珂湊町となる[22]
1940年(昭和15年)4月29日勝田村・中野村・川田村が合併し勝田町が発足。
1954年(昭和29年)3月30日前渡村は前浜が那珂湊町に、前浜以外が勝田町に編入。
3月31日那珂湊町は平磯町を編入。
11月1日勝田町は佐野村を編入。
  • 同日、市制施行し勝田市となる。
1994年(平成6年)11月1日勝田市と那珂湊市が合併し、ひたちなか市が発足。
  • 変遷表
ひたちなか市市域の変遷(※細かい境界の変遷は省略)
1868年
以前
明治元年 - 明治22年明治22年
4月1日
明治22年 - 昭和19年昭和20年 - 昭和64年平成元年 - 現在現在
勝倉村勝田村昭和15年4月29日
勝田町
昭和29年11月1日
市制
平成6年11月1日
ひたちなか市
 ひたちなか市
武田村
三反田村明治19年
三反田村
 六ヶ新田
の一部
 明治19年
金上村
金上村
東石川村中野村
柳沢村
 部田野村明治19年
部田野村
 六ヶ新田
の一部
 明治19年
中根村
 中根村
堀口村川田村
枝川村
津田村
市毛村
田彦村佐野村佐野村昭和29年11月1日
勝田町に編入
稲田村
佐和村
高場村
高野村
足崎村前渡村前渡村昭和29年3月30日
勝田町に編入
長砂村
馬渡村明治19年
馬渡村
六ヶ新田
の一部
前浜村昭和29年3月30日
那珂湊町に編入
湊村湊町昭和13年[要検証]4月1日
那珂湊町に改称
昭和29年3月31日
市制
六ヶ新田
の一部
明治19年
平磯村
平磯町平磯町昭和29年3月31日
那珂湊町に編入
 平磯村

人口

人口は水戸市、つくば市、日立市に次いで県内4位。1971年(昭和46年)に10万人(旧勝田市と旧那珂湊市の合計)、1999年(平成11年)に15万人を突破し、2012年(平成24年)にピークに達した[注 5]が、その後は微増減を繰り返している[9](「茨城県の人口・面積」も参照)。

ひたちなか市と全国の年齢別人口分布(2005年)ひたちなか市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― ひたちなか市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

ひたちなか市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


行政

歴代市長

氏名就任年月日退任年月日備考
  1994年11月1日1994年11月27日市長職務執行者
初-2清水曻1994年11月27日2002年11月26日旧勝田市長
3-6本間源基2002年11月27日2018年11月26日
7-8大谷明2018年11月27日

国の行政機関(2022年11月現在)

[25]

法務省

厚生労働省

国土交通省

海上保安庁

茨城県の行政機関

[26]

防災・危機管理部

  • 環境放射線監視センター

保健医療部

農林水産部

  • 水産試験場

茨城県警察

  • ひたちなか警察署

茨城県教育委員会

議会

市議会

ひたちなか市議会
  • 定数:25名
  • 任期:2027年10月31日まで[27]

県議会

議員名会派名当選回数
海野 透いばらき自民党10
磯崎 達也いばらき自民党3
二川 英俊茨城県民フォーラム3

※2014年10月30日、大谷明がひたちなか市長選挙に出馬するために辞職[28]。このため、ひたちなか市選挙区は2014年10月30日当時は「欠員1」であった。

衆議院

議員名党派名当選回数
梶山弘志自由民主党8

※2013年の区割変更に伴い、現在、東海村は茨城県第5区に属している。

産業

G1TOWER
エレベーター研究塔としては高さ世界一

工業

商業

農業

水産業

  • 市内に那珂湊港、平磯港、磯崎港が存在する。
  • 水産加工業が盛んで、かつては市内で水揚げされる水産物の加工を行っていたが、漁業不振による供給量の減少や生産稼働率の拡大といった要請から、アフリカからタコを輸入するなど、加工原料を輸入物へと移行し、特に煮だこ加工についてはピーク時には全国シェアの約3分の1を占めていた[30]

姉妹都市・提携都市

国内

教育

高等専門学校

高等学校

中学校

小学校

義務教育学校

  • ひたちなか市立美乃浜学園[34]

特別支援学校

図書館

中央図書館

その他

交通

鉄道

  • 中心となる駅:勝田駅
    • 旧那珂湊市街へは、勝田駅からひたちなか海浜鉄道湊線で那珂湊駅まで14分程度[35]

バス

スマイルあおぞらバス(那珂湊駅にて)

道路

港湾

宗教

神道

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

那珂湊漁港と旧那珂湊市中心部周辺の空中写真。那珂川涸沼川の合流する河口付近に位置している。
1986年撮影の6枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
那珂湊反射炉跡(反射炉は復元されたもの)

名所・旧跡・観光スポット

祭事・催事

  • ひたちなか祭り(旧かつた祭り
  • 八朔(はっさく)祭り(旧那珂湊)
  • 勝田全国マラソン

名産品

著名な出身者

関連作品

脚注

注釈

出典

参考文献

  • 小野寺敦 監修「地名と方言にまつわる不思議にせまる」『茨城「地理・地名・地図」の謎』(初版)実業之日本社〈じっぴコンパクト新書〉、2014年、pp.14-16頁。ISBN 978-4-408-45517-4 
  • ひたちなか市史編さん委員会 編『那珂湊市史 近代・現代』ひたちなか市教育委員会、2004年。 

関連項目

外部リンク