クーロン

クーロン英語: coulomb、記号: C)は、国際単位系(SI)における一貫性のある電荷単位である。クーロンという名称はフランス物理学者シャルル・ド・クーロンに因んで名付けられた。

クーロン
coulomb
記号C
国際単位系 (SI)
種類組立単位
電荷
組立A s
定義e/1.602176634×10−19
由来1Aの電流が1秒間に流す電荷
語源シャルル・ド・クーロン
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定義

現行の国際単位系(SI)では、7つの物理定数の数値を固定することでSIを定義し、すべてのSI単位が定義定数から直接に構成される。一貫性のある電荷のSI単位であるクーロン(記号: C)は電気素量 e により

として構成される。

なお、現行のSIでも基本単位と組立単位の分類は維持されており、組立単位であるクーロンは、基本単位のアンペア(記号: A)と(記号: s)に

で関係付けられる。


しばしばクーロンは1 molの、すなわちアボガドロ数個({NA} = 6.02214076×1023)の電子が持つ電荷として定義されていると説明されることがある[要出典]が、これは完全に誤っている。1 molの電子が持つ電荷の絶対値はファラデー定数という。アボガドロ定数 (NA) に関して言うなら、1 Cは電気素量の1.036 × 10-5 × {NA} 倍の電荷となる。この値が1に近いのはまったくの偶然である。

1 Cの電荷が1V電位差を通過すると、1 Jのエネルギーを得る。1 Cを電気素量に置き換えた場合は1 eVとなる。

大きさの目安として、1回の落雷の電荷は、約1 Cといわれている[1]

派生単位

脚注

関連項目

国際単位系(SI)の電磁気の単位
名称記号次元組立物理量
アンペアSI基本単位AIA電流
クーロンCT IA·s電荷(電気量)
ボルトVL2 T−3 M I−1J/C = kg·m2·s−3·A−1電圧電位
オームΩL2 T−3 M I−2V/A = kg·m2·s−3·A−2電気抵抗インピーダンスリアクタンス
オーム・メートルΩ·mL3 T−3 M I−2kg·m3·s−3·A−2電気抵抗率
ワットWL2 T−3 MV·A = kg·m2·s−3電力放射束
ファラドFL−2 T4 M−1 I2C/V = kg−1·m−2·A2·s4静電容量
ファラド毎メートルF/mL−3 T4 I2 M−1kg−1·m−3·A2·s4誘電率
毎ファラド(ダラフ)F−1L2 T−4 M I−2V/C = kg1·m2·A−2·s−4エラスタンス
ボルト毎メートルV/mL T−3 M I−1kg·m·s−3·A−1電場(電界)の強さ
クーロン毎平方メートルC/m2L−2 T IC/m2= m−2·A·s電束密度
ジーメンスSL−2 T3 M−1 I2Ω−1 = kg−1·m−2·s3·A2コンダクタンスアドミタンスサセプタンス
ジーメンス毎メートルS/mL−3 T3 M−1 I2kg−1·m−3·s3·A2電気伝導率(電気伝導度・導電率)
ウェーバWbL2 T−2 M I−1V·s = J/A = kg·m2·s−2·A−1磁束
テスラTT−2 M I−1Wb/m2 = kg·s−2·A−1磁束密度
アンペア回数AIA起磁力
アンペア毎メートルA/mL−1 Im−1·A磁場(磁界)の強さ
アンペアウェーバA/WbL−2 T2 M−1 I2kg−1·m−2·s2·A2磁気抵抗(リラクタンス、: reluctance
ヘンリーHL2 T−2 M I−2Wb/A = V·s/A = kg·m2·s−2·A−2インダクタンスパーミアンス
ヘンリー毎メートルH/mL T−2 M I−2kg·m·s−2·A−2透磁率
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