チュレルペトン

チュレルペトンTulerpeton)はデボン紀後期に生息していた絶滅四肢動物ロシアトゥーラから四肢肩帯、腹部の頭骨の断片の化石が発見された。学名は「トゥーラの這うもの」の意。イクチオステガアカントステガと同じく、最初期の四肢動物の一つである。

チュレルペトン
地質時代
デボン紀
分類
ドメイン:真核生物 Eukaryota
:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:両生綱 Amphibia
:チュレルペトン科 Tulerpetontidae
:チュレルペトン属 Tulerpeton
学名
Tulerpeton
Lebedev and Coates, 1995
和名
チュレルペトン
  • T. curtum

特徴

全長約50センチメートル。前後肢とも6本の指を持つ。足首などにイクチオステガ類同様のまだ歩行に最適化していない構造を残していたが、足自体はいくぶんほっそりしてきて後の炭竜類に類似した構造も持つようになり、また肩帯もより堅固になり、かなり陸上生活に適応できるようになっていた。またアカントステガではまだ残っていた呼吸も失っていた。しかし筋肉のつき方は現在の水生有尾類に似た、歩行よりも泳ぎに向いているものだった。

堆積物から判断すると、他の初期四肢動物と違い生息地は海辺であったようだ。デボン紀の四肢動物はかなりの速度で、赤道沿いの世界各地に分布を広げていったが、本種のように海水に適応した種もその一翼を担ったと考えられる。

参考文献

  • ジェニファー・クラック『手足を持った魚たち―脊椎動物の上陸戦略 シリーズ「生命の歴史」〈3〉』池田比佐子訳、松井孝典監修、講談社〈講談社現代新書〉、2000年、121-124頁。
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