ドライスタウト

日本の競走馬

ドライスタウト(欧字名:Dry Stout2019年3月21日 - )は、日本競走馬[1]。主な勝ち鞍は2021年全日本2歳優駿2023年テレ玉杯オーバルスプリント武蔵野ステークス

ドライスタウト
第40回フェブラリーSパドック(2023年2月19日)
欧字表記Dry Stout[1]
品種サラブレッド[1]
性別[1]
毛色黒鹿毛[1]
生誕2019年3月21日(5歳)[1]
シニスターミニスター[1]
マストバイアイテム[1]
母の父アフリート[1]
生国日本の旗 日本北海道日高町[1]
生産者下河辺牧場[1]
馬主(株)YGGホースクラブ
調教師牧浦充徳栗東[1]
競走成績
生涯成績10戦6勝[1]
中央:6戦4勝
地方:4戦2勝
獲得賞金1億9519万4000円[1]
中央:1億814万4000円
地方:8705万円
(2023年11月11日現在)
勝ち鞍
JpnI全日本2歳優駿2021年
GIII武蔵野ステークス2023年
JpnIIIテレ玉杯オーバルSP2023年
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馬名は黒ビールの種類の名前から、本馬の毛色より連想[2]

戦績

デビュー前

2019年3月21日、北海道日高町下河辺牧場で誕生。一口馬主法人YGGオーナーズクラブから総額1,980万円(一口19,800円×1,000口)で募集され[2]栗東牧浦充徳厩舎に入厩した。

2歳(2021年)

9月26日に行われた2歳新馬戦中京ダート1200m)に出走。3番人気に推されると、レースでは直線で脚を伸ばして、最後は逃げ粘る2番人気ワセダタンクを差し切り優勝、新馬勝ちを果たした[3]。この勝利で鞍上の福永祐一はJRA通算2500勝を達成した[4]

11月13日のオキザリス賞(1勝クラス)でも3番人気となると、レースでは好位追走から残り200mで抜け出すと後続を突き放し、最終的に2着に5馬身差をつける圧勝でデビュー2連勝とした[5]

続いて全日本2歳優駿(JpnI)に出走。ここでは1番人気に支持されると、レースでは4コーナーから早め先頭に立つと、最後追ってきたコンバスチョンも突き放し、これに2馬身半差をつけて優勝。無傷3連勝でJpnI制覇を果たした。勝ちタイム1分39秒2は2009年にラブミーチャンが記録した1分40秒0を0秒8上回るレースレコードで、管理する牧浦調教師もGI級競走初制覇となった[6]

3歳(2022年)

5月4日、3歳初戦として園田競馬場で行われた兵庫チャンピオンシップ(JpnII)に出走。単勝1.8倍の1番人気に推された。レースでは、ゲートで滑るアクシデントに見舞われ大きく出遅れ。道中は後ろから上がっていったが、最後の直線では脚が伸びずブリッツファングの4着に敗れた[7]。鞍上の戸崎圭太は「スタートで出遅れてしまいました。今回右回りが初めてで、外にもたれる感じもありました。ただ、流れには乗れましたので、徐々に修正しながら進めていくことができましたが、勝負どころでは手応えが怪しくなりました。今日はこれまでより、返し馬からも雰囲気はもう一つかなという感じがありました」と振り返った[8]

その後ジャパンダートダービーを予定していたが、前述のアクシデントで右前の蹄および右トモを痛めていたためこれを回避、休養することとなった。

半年の休養を経て11月20日の霜月ステークス(OP)で復帰、1番人気に推され、レースでは先行し直線で危なげなく抜け出し完勝。陣営は目標を来年のフェブラリーSとすると語った。

4歳(2023年)

4歳初戦として、1月7日に行われたすばるステークス(Listed)に出走。レースは中団から進めたが直線では行き場を失くしバトルクライの2着に敗れた。

続いて2月19日に東京競馬場で行われたフェブラリーステークス(GI)に出走。10戦10連対レモンポップに次ぐ2番人気に推された。レースでは5番手を手応え良く進んだが、追ってからは反応が鈍く馬群から抜け出せずに4着に敗れた。鞍上の戸崎圭太は「状態は良かったです。イメージ通りの競馬はできました。道中タイトになって一瞬力みましたが、そこも大きな影響はなかったです。結果は残念でしたが、力をつけて巻き返したいです」と語った[9]

競走成績

以下の内容は、JBISサーチ[10]およびnetkeiba.com[11]の情報に基づく。

競走日競馬場競走名距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順タイム
(上がり3F)
着差騎手斤量
[kg]
1着馬(2着馬)馬体重
[kg]
2021.09.26中京2歳新馬ダ1200m(不)1233006.90(3人)01着R1:11.2(35.4)-0.40福永祐一54(ワセダタンク)522
0000.11.13東京オキザリス賞1勝ダ1400m(稍)1623005.90(3人)01着R1:23.4(35.6)-0.90戸崎圭太55(インコントラーレ)524
0000.12.15川崎全日本2歳優駿JpnIダ1600m(稍)14610001.80(1人)01着R1:39.2(37.2)-0.50戸崎圭太55(コンバスチョン)520
2022.05.04園田兵庫CSJpnIIダ1870m(良)12812001.80(1人)04着R2:04.3(41.2)-2.90戸崎圭太56ブリッツファング534
0000.11.20東京霜月SOPダ1400m(良)14814002.10(1人)01着R1:24.7(35.8)-0.30戸崎圭太56(ケイアイターコイズ)534
2023.01.07中京すばるSLダ1400m(良)14712001.80(1人)02着R1:23.9(36.9)-0.10戸崎圭太58バトルクライ538
0000.02.19東京フェブラリーSGIダ1600m(良)1624003.20(2人)04着R1:36.3(36.9)-0.70戸崎圭太58レモンポップ526
0000.05.02名古屋かきつばた記念JpnIIIダ1500m(良)12812001.70(1人)02着R1:31.1(36.4)-0.00戸崎圭太58.5ウィルソンテソーロ528
0000.09.20浦和テレ玉杯オーバルSPJpnIIIダ1400m(不)1044001.60(1人)01着R1:25.7(37.7)-0.10戸崎圭太54(スマイルウィ)523
0000.11.11東京武蔵野SGIIIダ1600m(良)1623004.20(2人)01着R1:35.2(36.0)-0.30横山武史57(タガノビューティー)534
  • タイム欄のRはレコード勝ちを示す
  • 競走成績は2023年11月11日現在

血統表

ドライスタウト血統(血統表の出典)[§ 1]
父系シアトルスルー系
[§ 2]

*シニスターミニスター
Sinister Minister
2003 鹿毛
父の父
Old Trieste
1995 栗毛
A.P. IndySeattle Slew
Weekend Surprise
Lovlier LindaVigors
Linda Summers
父の母
Sweet Minister
1997 鹿毛
The Prime MinisterDeputy Minister
Stick to Beauty
Sweet BlueHurry up Blue
Sugar Gold

マストバイアイテム
2007 黒鹿毛
*アフリート
Afleet
1984 栗毛
Mr. ProspectorRaise a Native
Gold Digger
Polite LadyVenetian Jester
Friendly Ways
母の母
ビッグマリーン
2001 黒鹿毛
フジキセキ*サンデーサイレンス
*ミルレーサー
ドラゴンマリーン*リアルシャダイ
*パーフェクトポイント
母系(F-No.)パーフェクトポイント(USA)系(FN:1-l)[§ 3]
5代内の近親交配Mr. Prospector 5 × 3 = 15.63%[§ 4]
出典


脚注

注釈

出典

外部リンク