ノボザイムズ
ノボザイムズ(デンマーク語: Novozymes A/S)は、産業用酵素製品の研究開発・販売を中心に行うバイオテクノロジー企業。世界130カ国以上で製品を販売し、同分野では世界最大の市場シェアを持つ[1]。日本法人はノボザイムズジャパン株式会社。デンマーク・コペンハーゲン近郊のバウスベアに本拠を置き、ノボノルディスクの親会社の投資会社Novo Holdings A/Sの傘下にある。ナスダック・コペンハーゲン上場企業(Nasdaq Nordic NZYM B)。
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![]() コペンハーゲン近郊・バウスベアの本社 | |
種類 | 公開会社 |
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市場情報 | Nasdaq Nordic NZYM B |
本社所在地 | ![]() 2880 Krogshoejvej 36Bagsværd |
設立 | 2000年11月 |
業種 | バイオテクノロジー |
事業内容 | 産業用酵素製品の開発・販売 |
代表者 | Ester Baiget(CEO) |
外部リンク | 公式ウェブサイト(英語) |
沿革
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/16/Novozymes_China_Headquarters_%2820230206162100%29.jpg/220px-Novozymes_China_Headquarters_%2820230206162100%29.jpg)
2000年11月、製薬会社のノボノルディスクが経営再編を行い、ノボザイムズは新たに設立されたNovo Holdings A/S(ノボグループ)の一員として、ノボノルディスクから酵素を中心とするバイオテクノロジー事業を分割する形で設立された(企業名はノボグループと英語で酵素を意味するenzymesの合成)[2]。2001年6月、アメリカ合衆国のSybron Chemicalsからバイオテクノロジー事業を買収[3]、2006年7月、イギリスのDelta Biotechnology Ltd.を買収し子会社化[4]、また同年8月にオーストラリアのGroPep Limitedの全株式を買収した[5]。
2007年2月、当時のアメリカ大統領ジョージ・W・ブッシュが、ノボザイムズの米国法人を訪問、バイオ燃料の将来に関してパネルディスカッションを行った[6]。同年10月、バイオ農業事業の発展を目的にカナダのPhilom Biosを買収[7]、2008年、中国・蘇州市に世界最大の酵素発酵施設を開設した[8]。2010年12月、アメリカのEMD/Merck Crop BioScience Inc.を買収しバイオ農業事業への取り組みを強化[9]、2013年12月、アメリカのバイオ化学メーカーのモンサントとの提携を発表[10]、2020年6月、アイルランドのプロバイオティクス企業のPrecisionBiotics買収を発表した[11]。
日本法人
ノボザイムズ日本法人は、ノボノルディスクの前身企業の一つであるノボインダストリーが、1977年に設立した日本法人「ノボインダストリージャパン株式会社」をルーツに持ち、本国の経営再編に伴い2000年「ノボザイムズジャパン株式会社」に社名変更を行った。洗剤や食品、繊維、紙パルプなどで利用される酵素の研究開発や販売を行い、千葉市(幕張テクノガーデン)にオフィスを持つ[12]。