バドゥ・ジャック

バドゥ・ジャックBadou Jack 、男性、1983年10月31日 - )は、スウェーデンプロボクサーストックホルム出身。アラブ首長国連邦在住。元WBC世界クルーザー級王者。元WBA世界ライトヘビー級王者。元WBC世界スーパーミドル級王者。世界3階級制覇王者。

バドゥ・ジャック
基本情報
本名バドゥ・ヨハネス・ガブリエル・ジャック
通称The Ripper(切り裂きジャック)
階級ライトヘビー級
身長185cm
リーチ193cm
国籍 スウェーデン
誕生日 (1983-10-31) 1983年10月31日(40歳)
出身地ストックホルム
スタイルオーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数34
勝ち28
KO勝ち17
敗け3
引き分け3
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来歴

ガンビア人の父親とスウェーデン人の母親の間に生まれた。

アマチュア時代

18歳でボクシングをはじめた。

2006年、ヨーロッパ選手権にミドル級(75kg)で出場するが2回戦でオレクサンドル・ウシクに敗退[1]

2007年、アメリカのシカゴで開催された世界選手権にライトヘビー級(81kg)で出場するが1回戦で敗退[2]

2008年、ガンビア代表として北京オリンピックにミドル級(75kg)で出場するが1回戦でビジェンデル・シンに敗退[3]

アマチュア時代の戦績は150勝25敗。

プロ時代

2009年6月6日、スウェーデンでプロデビューを果たし4回判定勝ち。

2010年9月10日、プロ5戦目でアリアクサンダー・パルヤナウと対戦し3回TKO勝ち。ジャックはこの試合を最後に母国を離れ、アメリカに活動拠点を移した。

2013年9月12日、MGMグランド内MGM・コンフェンスセンター・プレミアム・ボールルームで、NABF北米スーパーミドル級王者マルコ・アントニオ・ペリバンと対戦し、12回0-1(2者が95-95、94-96)の引き分けに終わった。

2014年2月28日、デレック・エドワーズと対戦し、プロ初黒星となる初回1分2秒TKO負けを喫した。

2015年4月24日、シカゴUICパビリオンWBC世界スーパーミドル級王者アンソニー・ディレルと対戦。手数の多さでディレルを翻弄し、12回2-0(114-114、116-112、115-113)の判定勝ちで不利の下馬評を覆し王座獲得に成功した[4]

2015年9月12日、MGMグランド・ガーデン・アリーナフロイド・メイウェザー・ジュニアVSアンドレ・ベルトの前座でWBC世界スーパーミドル級1位のジョージ・グローブスと対戦し、2-1(115-112、116-111、113-114)の判定勝ちを収め、初防衛に成功した[5]

2016年4月30日、ワシントンD.C.DCアーモリーフリオ・セサール・チャベス・ジュニアと対戦予定だったが、チャベスが左足のかかとを負傷し中止になり[6][7]、元IBF世界スーパーミドル級王者でWBC世界スーパーミドル級8位のルシアン・ブーテと対戦し12回1-0(2者が114-114、117-111)の判定で引き分けに終わったが、2度目の防衛に成功した。試合後ジャックが明確に勝っていたとする批判が多く上がった[8][9]。その後ブーテの尿サンプルから禁止薬物オスタリンの陽性反応が出たことで、ワシントンDCボクシング&レスリングコミッションにより試合結果が引き分けからブーテの失格負けへ変更された。

2017年1月14日、ニューヨーク市バークレイズ・センターでIBF世界スーパーミドル級王者のジェームス・デゲールと王座統一戦を行い、12回0-1(112-114、113-113×2)の判定で引き分けた為WBC王座の3度目の防衛に成功したものの、IBF王座の獲得に失敗した[10][11]。この試合でジャックは70万ドル(約8千万円)、デゲールは75万ドル(約8600万円)のファイトマネーを稼いだ[12]

2017年1月18日、ライトヘビー級に転向する為にWBC世界スーパーミドル級王座を返上した[13][14]

2017年8月26日、T-モバイル・アリーナにてフロイド・メイウェザー・ジュニアVSコナー・マクレガーの前座でWBA世界ライトヘビー級レギュラー王者のネイサン・クレバリーと対戦し、5回2分47秒TKO勝ちを収め2階級制覇を達成した[15][16][17]

2017年9月14日、WBAはWBA世界ライトヘビー級レギュラー王者のバドゥ・ジャックとWBA世界ライトヘビー級暫定王者ディミトリー・ビボルに対し、同月25日にWBA本部で団体内王座統一戦の入札を行うと発表した[18][19]

2017年9月21日、WBA世界ライトヘビー級スーパー王者のアンドレ・ウォードが引退を表明したため、レギュラー王者のバドゥ・ジャックは正規王者に昇格した。

2017年9月23日、ジャックがWBA世界ライトヘビー級正規王座を返上したため、同月25日にWBA本部で予定されていた暫定王者ビボルとの王座統一戦の入札が中止となった[20][21][22]

2018年5月19日、トロントエア・カナダ・センターにて、WBC世界ライトヘビー級王者アドニス・ステベンソンと対戦し、12回1-0(114-114×2、115-113)の判定で引き分けに終わり、王座獲得に失敗した[23]

2019年1月19日、MGMグランド・ガーデン・アリーナにてマニー・パッキャオVSエイドリアン・ブローナーの前座で、WBA世界ライトヘビー級2位のマーカス・ブラウンとWBA世界ライトヘビー級暫定王座決定戦で対戦し、12回0-3(110-117、111-116、108-119)の判定負けで王座獲得に失敗した[24][25]

2019年12月28日、アトランタステートファーム・アリーナでWBA世界ライトヘビー級レギュラー王者のジャン・パスカルと対戦し、12回1-2(112-114×2、114-112)の判定負けを喫し王座獲得に失敗した[26][27]

2021年10月、フロイド・メイウェザー・ジュニアメイウェザー・プロモーションズから離脱し、リチャード・シェイファーが設立した新興プロモート会社プロベラムと契約を交わした[28]

2023年2月26日、サウジアラビアディルイーヤのディルイーヤ・アリーナにてジェイク・ポールvsトミー・フューリーの前座で、WBC世界クルーザー級王者イルンガ・マカブと対戦し、12回TKO勝ちを収め王座獲得に成功。世界3階級制覇を達成した。

2023年6月3日、サウジアラビアの新興ボクシングプロモーション会社スキル・チャレンジ・プロモーションズと契約したことを発表した[29]

2023年9月、ジャックはブリッジャー級転向を表明し、WBC世界クルーザー級王座を返上した。

獲得タイトル

脚注

関連項目

外部リンク

前王者
アンソニー・ディレル
WBC世界スーパーミドル級王者

2015年4月24日 - 2017年1月18日(返上)

空位
次タイトル獲得者
デビッド・ベナビデス
前王者
ネイサン・クレバリー
WBA世界ライトヘビー級王者

2017年8月26日 - 2017年9月23日(返上)

空位
次タイトル獲得者
ディミトリー・ビボル
前王者
イルンガ・マカブ
WBC世界クルーザー級王者

2023年2月26日 - 2023年9月(返上)

空位
次タイトル獲得者
ノエル・ゲボール
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