ヘルセ (衛星)
木星の第50衛星
ヘルセ[6][7]（英語：Herse、確定番号：Jupiter L[1]）は、木星の第50衛星である。
| ヘルセ Herse | |
|---|---|
| 仮符号・別名 | Jupiter L[1] S/2003 J 17 |
| 見かけの等級 (mv) | 23.4[2] |
| 分類 | 木星の衛星 (不規則衛星) |
| 発見 | |
| 発見日 | 2003年2月8日[3] |
| 発見者 | ブレット・J・グラドマンら |
| 軌道要素と性質 | |
| 軌道の種類 | カルメ群 |
| 木星からの平均距離 | 23,408,000 km[4] |
| 離心率 (e) | 0.2541[4] |
| 公転周期 (P) | 734.52 日 (2.011 年)[4] |
| 軌道傾斜角 (i) | 164.964°[4] |
| 近点引数 (ω) | 330.295°[4] |
| 昇交点黄経 (Ω) | 295.702°[4] |
| 平均近点角 (M) | 141.667°[4] |
| 木星の衛星 | |
| 物理的性質 | |
| 直径 | ~2 km[5] |
| 質量 | ~1.5 ×1013 kg[5] |
| 平均密度 | 2.6 g/cm3 (仮定値)[5] |
| アルベド（反射能） | 0.04 (仮定値)[5] |
| ■Template （■ノート ■解説） ■Project | |
カナダ・ブリティッシュコロンビア大学のブレット・J・グラドマン (Brett J. Gladman) が率いる天文学者チームが2003年に発見し、S/2003 J 17 という仮符号が与えられた[3][8]。観測にはカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡とハワイ大学の望遠鏡が用いられた[3]。なお発見日に関しては2003年2月27日とする記述もある[9][1]。ギリシア神話のゼウスとセレーネーの娘のヘルセーにちなみ、2009年11月11日に国際天文学連合の国際天文学連合回報 (IAUC) 9094号で正式に命名され、Jupiter L という確定番号が与えられた[10]。50番目に命名された衛星である。
ヘルセの見かけの等級は23.4であり、アルベドを0.04と仮定した場合、ヘルセの直径はおよそ 2 km と推定される[5]。また、密度を 2.6 g/cm3 と仮定した場合、質量はおよそ 1.5 ×1013 kg と推定される[5]。ヘルセは、木星から2300万km前後の距離を逆行軌道で公転し、軌道傾斜角が 165° 前後の不規則衛星のグループであるカルメ群に属している[2][9]。