ポルシェ・マカン

ポルシェのクロスオーバーSUV型乗用車

マカン (Porsche Macan, Type 95B) はドイツの自動車メーカー、ポルシェが製造する高級SUVである。同社のカイエンよりも一回り小さい車種である。

ポルシェ・マカン
フロント
リア
ボディ
乗車定員5名
ボディタイプ5ドアSUV
駆動方式AWD
パワートレイン
エンジン2.0L L4 ターボ
3.0L V6 ターボ
2.9L V6 ツインターボ
変速機7速PDK
車両寸法
ホイールベース2,807mm
全長4,696mm
全幅1,923mm
全高1,624mm
車両重量1865-1925kg
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車名の「マカン」は、インドネシアジャワ語トラを意味する。

歴史

初代(95B型、2014年-)

2010年11月、ポルシェはカイエンよりも小型のSUVを「ケイジャン」 (Cajun) のコードネームで開発中であることを明らかにした[1]。このコードネームは「カイエン・ジュニア」(Cayenne Junior)に由来していると考えられる[2]2012年2月16日、ポルシェは正式な車名を「マカン」に決定したと発表し[3]2013年11月20日に開幕したロサンゼルスオートショーおよび東京モーターショーにて世界初公開された[4]

ヨーロッパでは2014年春から、日本では同年後半から販売が、11月末から納車[5]がそれぞれ開始されている。日本仕様はすべて右ハンドルである。

マカンは、プラットフォームおよびコンポーネンツの3分の1をアウディ・Q5と共有している[6]

アウディ・Q5と同じPCD=112を採用するため、ポルシェの各モデルに共通するPCD=130の法則から外れる唯一のモデルである。

生産はパナメーラやカイエンと同様にライプツィヒ工場にて行われる。なお、ポルシェはマカンの生産のために同工場の拡張工事を行っている[7]

2018年7月25日、ポルシェは上海市にて、改良新型モデルを発表した。[8]

2022年10月26日、ブレーキブースター警報装置の不具合の為、国土交通省にリコールを届出[9]

ドライブトレイン

7速PDKデュアルクラッチトランスミッションAWDのみの設定となる。VW系MLBプラットフォームを使用しているため構造的にはFFベースの4駆であるが、通常走行時は前後比2:8と後輪にトルクを配分し、実際にはポルシェ独自の設定でFRが基本の設計に変更されている。また、ポルシェで初めてすべてのモデルでマニュアルトランスミッションが設定されないモデルとなる。

モデル排気量・エンジン最高出力最大トルク最高速度CO2排出量
マカン2.0L (1,984cc) 直4 ターボ180kW (245ps) @ 5,000–6,750rpm370N·m @ 1,600–4,500rpm225km/h185g/km
マカンS3.0L (2,995cc) V6 ターボ260kW (354ps) @ 5,400-6,400rpm480N·m @ 1,360-4,800rpm254km/h204g/km
マカンGTS2.9L (2,894cc) V6 ツインターボ280kW (380ps) @ 5,200-6,700rpm520N·m @ 1,750-5,000rpm261km/h218g/km
マカンターボ2.9L (2,894cc) V6 ツインターボ324kW (440ps) @ 5,700-6,600rpm550N·m @ 1,800-5,600rpm270km/h224g/km

2代目

2024年1月25日、ポルシェは2世代目となる新型マカンを発表した。新型はEVモデルのみとなり、「マカン4」と「マカンターボ」の2グレードが用意される。

脚注

外部リンク