ミニオンズ フィーバー

2022年のアメリカのアニメーション映画

ミニオンズ フィーバー』(Minions: The Rise of Gru)は、2022年アメリカ合衆国3Dコンピュータアニメーションコメディ映画[7]

ミニオンズ フィーバー
Minions: The Rise of Gru
監督カイル・バルダ
脚本ブライアン・リンチ英語版[1]
マシュー・フォーゲル[2]
製作クリス・メレダンドリ
ジャネット・ヒーリー
クリス・ルノー
出演者ピエール・コフィン
スティーヴ・カレル
タラジ・P・ヘンソン
ミシェル・ヨー
RZA
ジャン=クロード・ヴァン・ダム
ルーシー・ローレス
ドルフ・ラングレン
ダニー・トレホ
ラッセル・ブランド
ジュリー・アンドリュース
アラン・アーキン
音楽ヘイター・ペレイラ
編集クレア・ドジソン
製作会社イルミネーション
配給アメリカ合衆国の旗 ユニバーサル・ピクチャーズ
日本の旗 東宝東和
公開フランスの旗 2022年6月13日アヌシー国際アニメーション映画祭
アメリカ合衆国の旗 2022年7月1日
日本の旗 2022年7月15日
上映時間88分
製作国アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語英語
製作費$80,000,000[3]
興行収入世界の旗 $939,628,210[4][5]
アメリカ合衆国の旗カナダの旗 $369,695,210[4]
日本の旗 44億4200万円[6]
前作ミニオンズ
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イルミネーション製作。2015年に公開された『ミニオンズ』 の続編であり、『怪盗グルーシリーズ』の5作目にあたる[8][9]。監督はカイル・バルダ、共同監督はブラッド・アブルソンとジョナサン・デル・ヴァルが務め、グルー役のスティーヴ・カレル、ミニオン役のピエール・コフィンが続投する。

2022年6月13日にアヌシー国際アニメーション映画祭でプレミア上映され、7月1日にユニバーサル・ピクチャーズより全米で劇場公開。

なお、ワイルドナックルズの声を担当したアラン・アーキンは本作が遺作となった。

ストーリー

舞台は1970年代。12歳の少年グルーが、ケビン、スチュアート、ボブ、オットーらミニオンズと出会った頃。ヴィシャス・シックスと呼ばれる超極悪組織が、伝説の悪党であるワイルド・ナックルズをリーダーから追放した。グルーは新メンバーになるために面接へとやってきたが、悪党気質のグルーはヴィシャス・シックスを出し抜き、彼らの宿敵となってしまう。グルーからボスの素質を感じ取ったミニオンたちは、連れ去られたグルーを救うため、鍼灸師でカンフーの達人であるマスター・チャウの教えのもと、カンフーをマスターすることになる[10]

キャスト

※括弧内は日本語吹替版の声優[11]

製作

企画

2017年1月、ユニバーサル・ピクチャーズとイルミネーションは、2015年に公開された『ミニオンズ』の続編を発表した[21]。同年7月19日に製作が開始され、ブラッド・アブルソンが共同監督として加わったことを本人がTwitterで公表した[22]。2019年5月21日、本作のタイトルが『Minions: The Rise of Gru』であることが明らかになった[23]。同年12月、ピエール・コフィンスティーヴ・カレルミニオンズとグルーの声優をそれぞれ続投することを発表した[24]

サウンドトラック

ミニオンズ フィーバー(オリジナル・サウンドトラック)
ヴァリアス・アーティスツ映画音楽
リリース
ジャンルポップ・ミュージックファンクソウルミュージック
レーベル デッカ・レコードヴァーヴ・レコード
ユニバーサルミュージック
プロデュースジャック・アントノフ
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ミニオンズ フィーバー(オリジナル・サウンドトラック)』は、2022年7月1日にユニバーサルミュージックから発売予定のサウンドトラック・アルバムである[25]ジャック・アントノフがプロデュースしており、1970年代のファンクポップソウルの有名なヒット曲を、現代の様々なアーティストがカバーしている。ダイアナ・ロステーム・インパラの「ターン・アップ・ザ・サンシャイン」は、2022年5月20日にアルバムのリードシングルとしてリリースされる予定[26][27]

#タイトル作詞・作曲アーティスト
1.「ターン・アップ・ザ・サンシャイン(feat. テーム・インパラ)」(Turn Up the Sunshine (featuring Tame Impala)) ダイアナ・ロス
2.シャイニング・スター英語版(feat. ヴァーダイン・ホワイト)」(Shining Star (featuring Verdine White))モーリス・ホワイトラリー・ダン英語版フィリップ・ベイリーブリタニー・ハワード
3.ファンキータウン英語版(Funkytown)スティーブン・グリーンバーグ英語版セイント・ヴィンセント
4.ハリウッド・スウィンギング(Hollywood Swinging)ロバート・"クール"・ベル英語版ロナルド・ベル英語版、クール&ザ・ギャング、ロバート・"スパイク"・ミケンズ、クレイズ・チャールズ・スミス英語版、デニス・R・トーマス、リック・A・ウェストフィールドブロックハンプトン英語版
5.デサフィナード(Desafinado)アントニオ・カルロス・ジョビンニュウトン・メンドンサカリ・ウチス
6.バン・バン(Bang Bang)ソニー・ボノ英語版キャロライン・ポラチェク英語版
7.フライ・ライク・アン・イーグル(Fly Like an Eagle)スティーブ・ミラー英語版サンダーキャット
8.愛にさよならを(Goodbye to Love)リチャード・カーペンタージョン・ベティスフィービー・ブリジャーズ
9.インスタント・カーマ(Instant Karma!)ジョン・レノンブリーチャーズ英語版
10.悪いあなた(You're No Good)クリント・バラード・ジュニア英語版ワイズ・ブラッド英語版
11.ビークル英語版(Vehicle)ジム・ペテリック英語版ゲイリー・クラーク・ジュニア
12.ダンス・トゥ・ザ・ミュージック英語版(Dance to the Music)スライ・ストーンH.E.R.
13.ブラック・マジック・ウーマン英語版(Black Magic Woman)ピーター・グリーンティエラ・ワック
14.「クール」(Cool) ヴェルディーン・ホワイト
15.ボーン・トゥ・ビー・アライヴ英語版(Born to Be Alive)ブルーノ・マーズジャクソン
16.いとしのセシリア(Cecilia)ポール・サイモンピエール・コフィン(ミニオンズ)
17.「バン・バン」(Bang Bang)ボノG.E.M.
18.「カン・フー・スイート」(Kung Fu Suite) RZA
19.「ミニオンズ:ザ・ライズ・オブ・グルー・スコア・スイート」(Minions: Rise of Gru Score Suite)ヘイター・ペレイラペレイラ
合計時間:

製作

本作は、後述にある通り新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響でイルミネーション・マック・ガフの一時的な閉鎖に伴い、リモート作業に移行した[28]

公開の延期

2020年3月23日、新型コロナウイルスの影響を受け、全世界を対象とした公開の延期を発表[29][30]。製作会社「イルミネーション」の創業者でありCEOのクリス・メレダンドリは、現状を説明し、声明を発表した[31][32]

フランスにおける状況が重大化している事を受け、我々はパリのイルミネーション・マック・ガフ・スタジオを一時的に閉鎖しております。この決断により我々はフランス政府のガイドラインを遵守し、ウイルスの感染拡大を遅らせるための可能な限りのことを行い、我々の製作スタッフとその家族を守ります。これは6月下旬から7月上旬の全世界での公開に間に合うように、『ミニオンズ フィーバー』を完成させることができなくなることを意味します。私たちは皆、この重大な局面に取り組んでいますが、何よりも従業員の安全と保護を重視しなければなりません。グルーとミニオンたちの帰還に相応しい新たな公開日をお伝え出来るのを楽しみにしています。

クリス・メレダンドリ

同年4月2日、アメリカでの公開日を2021年7月2日に再決定したことを発表した[33][34]。もともとその日は『SING/シング: ネクストステージ』を公開予定だった。しかし本作がずれ込んだことにより、『SING/シング2』は2021年12月22日に延期となった[35]。2021年3月5日、『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』との競合を避けるため、公開日を2021年7月2日から2022年7月1日へと再び1年延期することを発表した[36][37]。これで都合2年の延期となった。

封切り

本作は、2022年6月13日、アヌシー国際アニメーション映画祭で初公開される予定である[38]。当初は2020年7月3日の一般公開を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響と、それを受けてイルミネーション・マック・ガフが一時閉鎖したことによる不完全な状態から、2021年7月2日に延期され、その後2022年7月1日に公開されることになった[39][40][41][42]

本作は、18ヶ月の契約により、劇場公開後4ヶ月以内にNBCユニバーサルのストリーミングサービス「Peacock」で配信される予定である。その後、Netflixに10ヶ月間移籍し、最後の4ヶ月間はPeacockに戻ることになる[43]

マーケティング

マテルは、映画に基づいて商品を作成するために3年間の契約を締結したと発表した[44]レゴは2020年に映画の為にセットを発売した[45]

作品の評価

受賞歴

受賞日カテゴリー受賞者結果脚注
ゴールデン・トレーラー賞英語版2021年7月22日アニメ映画/ファミリーTVスポット賞「ゲット・レディ」ノミネート[46]
長編アニメ予告編賞「シェード・ダンス」

備考

鑑賞者による迷惑行為

イギリスでは本作品に因んだ「#gentleminions」というハッシュタグTikTok上で流行し、スーツ姿の若者が本作品を上映している映画館に大勢で来館した上で本作品の主人公であるグルーの物真似をしたり、「5年もの待ち時間は終わった」などと騒いでいる動画が広く拡散。視聴回数が数百万回に上る動画も発生した。本作品の制作会社であるユニバーサル・ピクチャーズも「スーツ姿でミニオンズを観に来ている人たちへ、皆さんを見ているし、大好きです」とツイートしている[47]

一方で、一部の鑑賞者が上映中に大声をあげたり、器物破損や映画館従業員に対して危害を加える行為も起きており、「映画の鑑賞を妨害された」として、一部の顧客が上映前に帰ってしまったり、鑑賞料金の払い戻しを要求したため、損害が生じた映画館もある。そのため、一部の映画館では保護者が同伴していないスーツ姿での子供の来館を禁止したり、本作品の上映自体を取り止める措置を執った所もある[47]

脚注

出典

外部リンク