リボース
リボース(ribose)は、単糖の1種で、炭素鎖の長さが5つのアルドースである。なお、リボースに対応するケトースは、リブロースである。
D-リボース | |
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フラノース型 (5員環) | |
ピラノース型 (6員環) | |
鎖状構造 | |
(3R,4S,5R)-5-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-2,3,4-トリオール | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 50-69-1 |
KEGG | C00121 |
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特性 | |
化学式 | C5H10O5 |
モル質量 | 150.13 g mol−1 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
所在
リボースは地球生物に普遍的に見られる糖であり、核酸塩基と結合してヌクレオシドを形作っており、リボ核酸の構成糖として知られている。リボースは地球生物の体内では、グルコースを原料に合成される[1]。リボースの生合成経路としては、ペントースリン酸経路が知られる[2]。なお、これ以外に、隕石からも見つかった[3]。
応用
天然型の立体はD体であり、食品添加物や運動後の栄養補助食品に利用されている[4]。非天然型のL体は近年、抗ウイルス薬などの医薬品の原料として利用されており、工業的製造法も確立している[5]。
関連する酵素
- リボース-5-リン酸ケトイソメラーゼ - リブロース-5-リン酸をリボース-5-リン酸に変換する[6]。