御影用水
軽井沢町内を源泉とする農業用水
解説
水源での用水水温は平均13.2℃であるため稲作に適さず、水温を上昇させるための約900mの「温水路」(1970年県による事業完了)を通り1〜3℃程度の水温上昇を経て、下流域で稲作などに利用されている[1]。
なお、御影用水は、先に完成していた篠澤用水の真下を通過させている部分があるが、江戸時代には御影用水が真上を通っていた時期もあった[2]。
御影用水の完成により、その流域では米が増収となり、一帯は小諸藩から分けられて、1699年(元禄12年)には幕府直轄の天領となり、代官が駐在する御影陣屋が設置された。この陣屋跡は長野県史跡に指定されている[3]。
脚注
関連項目
外部リンク
- 小諸市 天領の里・御影用水史料館
- 長野県魅力発信ブログ 追分の温水路を訪ねて その1 - その2
- 蛭田浩一郎「信州佐久平に於ける用水の地理学的研究(総説) (1)」『地理学評論』第9巻第3号、日本地理学会、1933年、997 - 1016頁、doi:10.4157/grj.9.997。
- 蛭田浩一郎「信州佐久平に於ける用水の地理学的研究(総説) (2)」『地理学評論』第10巻第1号、日本地理学会、1934年、27 - 42頁、doi:10.4157/grj.10.27。