水亜鉛銅鉱

水亜鉛銅鉱(すいあえんどうこう、Aurichalcite)は、亜鉛鉱床で、通常、二次鉱物として見られる炭酸塩鉱物である。化学式は、(Zn,Cu)5(CO3)2(OH)6である。亜鉛と銅の比は、約5:4である[2]

水亜鉛銅鉱
分類炭酸塩鉱物
シュツルンツ分類5.BA.15
化学式(Zn,Cu)
5
[(OH)
3
|CO
3
]
2
結晶系単斜晶系
対称P21/m
単位格子a = 13.82, b = 6.419
c = 5.29 [Å]
β = 101.04°; Z = 2
晶癖典型的には房状でやや先の広がったスプレー状か球状の集合体、厚板状結晶、稀に柱状、薄板状、顆粒状
双晶X千パターンで観測
へき開{010} and {100} Perfect
断口不平坦状
モース硬度2
光沢パール光沢、絹光沢
淡緑色、緑青色、明青色、無色から淡青色、透過光下で淡緑色
条痕明青色
透明度透明
比重3.96
光学性二軸 (-)
屈折率nα = 1.655 nβ = 1.740 nγ = 1.744
複屈折0.0890
多色性無色から淡緑色
光軸角 2V測定: 1°- 4°, 計算: 22°
文献[1][2][3]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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発生

典型的には、銅及び亜鉛の鉱床の酸化帯で見られる。共生鉱物には、亜鉛孔雀石、菱亜鉛鉱異極鉱、水亜鉛鉱、孔雀石藍銅鉱等がある[1]

1839年にBottgerが初めて記載し、「山の真鍮」または「山の銅」を意味するギリシア語όρειχαλκος、また失われたアトランティス大陸の神話で言及される伝説の金属オリハルコンに因んで命名した。模式産地は、ロシア西シベリアのLoktevskoye鉱山である。[2]

結晶

しばしば厚膜状の柱状結晶となる[4]結晶構造は、単斜晶系である。

出典