熊谷駅

埼玉県熊谷市にある東日本旅客鉄道・秩父鉄道の駅

熊谷駅(くまがやえき)は、埼玉県熊谷市にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・秩父鉄道である。

熊谷駅
北口(正面口)
(2021年10月)
くまがや
Kumagaya
地図
所在地埼玉県熊谷市
所属事業者東日本旅客鉄道(JR東日本・駅詳細
秩父鉄道駅詳細
開業年月日1883年明治16年)7月28日[1]
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所在地はJR東日本が筑波二丁目、秩父鉄道が桜木町一丁目となっている。

乗り入れ路線

JR東日本の上越新幹線高崎線、秩父鉄道の秩父本線が乗り入れ、接続駅となっている。

当駅に乗り入れる新幹線は、線路名称上は上越新幹線のみだが、高崎駅を起点とする北陸新幹線の列車も上越新幹線に乗り入れている。また高崎線は上野駅発着系統と、新宿駅経由で東海道線に直通する湘南新宿ライン、上野駅・東京駅経由で東海道線に直通する上野東京ラインが停車する。

事務管理コードは▲411407を使用している[2]

歴史

熊谷駅の開業式
熊谷駅周辺の空中写真(1975年1月撮影)
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅構造

北口(正面口)・南口・東口(ティアラ口)・駅ビルのアズ・隣接するティアラ21(東口直結)・アズ(高崎ターミナルビル)運営の定期契約及び一般の駅駐車場・熊谷市運営の自転車駐輪場から駅構内へ出入りできる。

JR東日本および秩父鉄道の改札口はそれぞれ別になっており、連絡改札口はない(以前は共用だったが、上越新幹線の建設工事に伴い改札口が分けられた)。また、改札口は両社それぞれ1か所(JR東日本新幹線専用改札口も存在せず、在来線改札を経由し、乗換改札利用となっている)で、どの入口から入っても同じ改札口を利用することになる(東口‐高崎線の利用はガラスの壁1枚を隔てて大きく迂回する形になっており、東口から最短の位置に改札設置を求める市民の声もあるが、市・JR東日本双方の予算・管理の問題で拒否されている[10])。

自由通路内(北口方面エレベーター付近)に2022年12月24日よりストリートピアノが設置されている[11]

籠原上熊谷側に高崎線と秩父鉄道との連絡する渡り線(高崎線当駅下りホーム-秩父鉄道上熊谷駅を接続)が敷設されているが、高崎線 - 秩父鉄道直通列車の運行が定期臨時問わず行われていないことから、2024年現在は渡り線中間部分に枕木が針金で固定され仮封鎖されている(貨物列車等に関しては、当駅から機能移転した熊谷貨物ターミナル駅より秩父鉄道貨物専用線三ヶ尻線を介して定期的に行き来が行われていたものの、2020年末に三ヶ尻線が区間廃線して線路が完全撤去されている。ちなみに当駅とは関係がないが、両路線と接続しているJR八高線を通じて臨時で連絡することが可能)。

JR東日本

JR 熊谷駅
東口(ティアラ口)
(2006年3月)
くまがや
Kumagaya
所在地埼玉県熊谷市筑波二丁目112
北緯36度8分22.9秒 東経139度23分23.7秒 / 北緯36.139694度 東経139.389917度 / 36.139694; 139.389917 (JR 熊谷駅) 東経139度23分23.7秒 / 北緯36.139694度 東経139.389917度 / 36.139694; 139.389917 (JR 熊谷駅)
所属事業者東日本旅客鉄道(JR東日本)
電報略号クマ
駅構造高架駅(新幹線)
橋上駅(在来線)
ホーム4面7線(合計)
2面3線(新幹線)[1]
2面4線(在来線)[1]
乗車人員
-統計年度-
(新幹線)-2022年-
[新幹線 1]3,246人/日(降車客含まず)
(合計)-2022年-
[JR 1]25,318人/日(降車客含まず)
開業年月日1883年明治16年)7月28日[1]
乗入路線 3 路線
所属路線上越新幹線
北陸新幹線直通含む)
キロ程34.4km(大宮起点)
東京から64.7 km
* 大宮 (34.4 km)
(21.3 km) 本庄早稲田
所属路線高崎線
キロ程34.4km(大宮起点)
東京から尾久経由で64.9 km
行田 (4.8 km)
(6.6 km) 籠原**
備考直営駅管理駅
みどりの窓口[1]
* この間に大宮支社高崎支社境界あり(当駅から本庄早稲田寄りは高崎支社管内)
** この間に熊谷貨物ターミナル駅有り(大宮起点 39.3km)。
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在来線きっぷうりば前および新幹線コンコース内待合室にJR東日本のシェアオフィス事業『STATION WORK』の個室ブース「STATION BOOTH」が、2021年に1台ずつ設置された[12]

在来線

  • 地平部に高崎線、高架上に上越新幹線のホームがそれぞれあり、橋上駅舎を有している。高崎支社所属の直営駅管理駅として行田駅を管理する。また、熊谷統括センター(所長は駅長が兼務)が併設され、上尾駅鴻巣駅籠原駅など埼玉県内の高崎線直営駅の統括を行っている[13]。・みどりの窓口自動券売機(黒)・自動チャージ機・指定席券売機(改札内外ともに設置)・自動改札機(一部Suica専用自動改札機)・ビューアルッテ(改札口外)・自動体外式除細動器(AED、新幹線改札内)が設置されている。南北自由通路となっている橋上に高崎線の改札口があり、その内側に新幹線乗り換え改札口がある。改札内にはNewDaysミニおよび駅そば店があり、トイレは駅そば店北側にある。
  • 高崎線は、島式ホーム2面4線の地上駅である。1・2番線の上野寄りの階段の昇り口付近にSuica専用グリーン券の券売機があり、そのさらに上野寄りにキヨスクがあったが閉店、2007年平成19年)4月25日に工事を行い、「AUTO KIOSK」と称した菓子などの自動販売機を設置した無人販売エリアとなった。2009年に両ホームの上野寄りに待合室が設置された。
  • ホームに向かうエレベーターが各方面の階段の間に、高崎寄りの階段のさらに高崎寄りにエスカレーター(上り下り両方)が設置されている。かつては1・2番線のこの辺りに立ち食いそば店があった。
  • 快速「アーバン」・特別快速は当駅を境に高崎・前橋方面は各駅に停車、上野・新宿方面は快速運転となり、いずれも次の停車駅が鴻巣駅となる。なお、かつては高崎・前橋方面へも快速運転を続けていた(当駅から先は、深谷駅・本庄駅・新町駅・高崎駅・新前橋駅・終点前橋駅の順に停車。なお、快速運転は快速「アーバン」のみで、かつての通勤快速(「タウン」の愛称付き時代も含む)は各駅に停車していた)。さらにかつては2021年現在とは逆に、前橋・高崎方面から当駅までを快速運転し、上野方面を各駅に停車する快速列車も存在した。
  • 長らく当駅止まりの定期列車は設定されていない。当駅始発列車は2017年3月6日-2022年3月11日の約5年間のみ平日朝6時過ぎに当駅始発特急スワローあかぎ2号上野行きが設定されていた[報道 8][14]
  • 3番線は上り方面も利用可能で折り返しも可能な構造になっており、ダイヤが乱れた場合に大宮駅方面からの下り列車が当駅で運転を打ち切って上り方面へ折り返す場合に使用される(このときに利用者が混乱しないよう駅員が出て次の上り列車は3番線からの発車であること直接案内する)ほか、過去に運転されていた夏季臨時快速マリンブルーくじらなみ号をはじめとする当駅始発の臨時列車の発着に使われ、通常は下り特急や快速の待ち合わせ用として使用されている。かつては秩父鉄道直通列車の連結・切り離しが行われていたことがあった。
  • なお1番線は快速列車の待避以外にも、2021年現在は当駅始発スワローあかぎや熊谷花火大会帰宅客輸送用の当駅始発大宮行き臨時普通列車の乗車ホームとして使用される。かつては使用車両の大宮総合車両センター転属以降はマリンブルーくじらなみ号が3番線に代わって降車ホームとして使用していた。
  • 3・4番線ホーム上野寄り階段上には、埼玉県警察本部鉄道警察隊熊谷分駐隊の入口があるが、常駐している警察官はいない。

新幹線

  • 新幹線は単式・島式ホームの2面3線の高架駅である。副本線にホームがあり、下りは単式ホームの1線、上りは島式ホームの2線である(2015年3月時点で上りは通常12番線を使用し、11番線の使用は少ないながら定期列車で使用している)。
  • 本線は、上下各副本線の間を走っている。上りホームの中央付近に喫煙室が設置されている。東京方に階段、高崎方にエスカレータ(昇り降り両方)が設置されている。エレベータは11・12番線は東京方の階段の横に、13番線は階段・エスカレータの間に設置されている。上り・下りともホーム上に有人の売店は存在しない。上りホームには飲料と菓子類の自動販売機がある。コンコースにはNewDaysミニがある。
  • 2009年10月より終日禁煙(新幹線ホーム上の喫煙室を除く)となった(それまでは平日午前7時から午前9時の間、全面禁煙)。

のりば

番線路線方向行先備考
在来線 地上ホーム
1・2 高崎線上り大宮東京新宿横浜方面1番線は一部列車のみ
湘南新宿ライン
上野東京ライン
3・4 高崎線下り高崎水上長野原草津口方面3番線は一部列車のみ
新幹線 高架ホーム
11・12 新幹線上り大宮・上野・東京方面11番線は一部列車のみ
13 上越新幹線下り高崎・新潟方面 
北陸新幹線長野金沢敦賀方面 

(出典:JR東日本:駅構内図[15]

  • 1・3番線は待避線であり、使用する列車は少ない。
  • 11番線は待避線であるが使用頻度は非常に少ない。
  • 富山・金沢方面との表示があるが、北陸新幹線で通常当駅に停車する列車は長野駅発着のあさまのみであり、富山・金沢・敦賀方面は1回以上の乗り換えが必要となる。ただし、2019年10月25日 - 11月30日限定で、令和元年東日本台風の影響による暫定ダイヤにて、金沢駅発着のはくたか上り2本、下り1本が、当駅に停車していた[報道 9]
  • 11・12番線は「新幹線」とのみ表記され、「上越」「北陸」は省略されている。
  • 上越新幹線は日中の時間帯(12時台 - 15時台)はすべて当駅を通過するため、越後湯沢・新潟方面へは北陸新幹線あさまを利用し、高崎駅での乗り換えが必要となる。なお、高崎駅で途中下車[注釈 1]しない限り、特急料金は目的地までの距離に応じた料金が適用される。

発車メロディ

  • 2008年(平成20年)4月1日より、在来線ホームの発車メロディが熊谷市歌のサビの部分をアレンジしたものに変更された[16]。これは、熊谷市が市歌普及を促すために計画したものである[17]

秩父鉄道

秩父鉄道 熊谷駅
南口(2021年4月)
くまがや
KUMAGAYA
CR08 ソシオ流通センター (3.3 km)
(0.9 km) CR10 上熊谷
所在地埼玉県熊谷市桜木町一丁目202-1
駅番号CR 09
所属事業者秩父鉄道
所属路線秩父本線
キロ程14.9 km(羽生起点)
電報略号クマ
駅構造地上駅橋上駅
ホーム1面2線
乗車人員
-統計年度-
4,491人/日(降車客含まず)
-2021年-
乗降人員
-統計年度-
8,771人/日
-2021年-
開業年月日1901年明治34年)10月7日
備考直営駅管理駅
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東武鉄道 熊谷駅
くまがや
KUMAGAYA
(0.9 km) 上熊谷
所在地埼玉県熊谷市桜木町
所属事業者東武鉄道
所属路線熊谷線
キロ程0.0 km(熊谷起点)
駅構造地上駅
ホーム1面1線(秩父鉄道と共用)
開業年月日1943年(昭和18年)12月5日
廃止年月日1983年(昭和58年)6月1日
備考路線廃止に伴う廃駅
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島式ホーム1面2線の地上駅で、橋上駅舎を有しており、自動券売機・自動体外式除細動器(AED、改札内)が設置されている。2022年3月12日にPASMOが導入され[報道 7]、同時に自動改札機も導入されているが[9]、きっぷ投入口が無いICカード専用(タワー型の簡易機ではない)となっている。きっぷ利用時は窓口に面したIC・きっぷ兼用通路(ここも自動改札機だが、ICタッチ時のエラー検知がない限りゲートは閉じない)にて窓口内にいる駅員に見せて(渡して)通過する[18]

直営駅であり、管理駅として、西羽生駅 - 永田駅の各駅(ただし武川駅は自駅管理のため除く)を管理している。ホームの羽生寄りに運転指令所などの施設、6番線の南側に留置線が4本(それぞれ2編成ずつ留置可能)ある。6番線の線路は留置線への入れ換えにも使用するため、上熊谷寄りに複線が長くとられている。

改札階とホームを行き来するには階段のみで、ホームにあるトイレも老朽化が進んでいたが、熊谷市によって2008年度にエレベーター・多機能トイレが設置された。かつて、ホーム上で立ち食いそば店と売店が営業していたが、2014年初頭に営業終了・什器等が撤去された。2021年現在は自動販売機とベンチが設置されている。

のりば

番線路線方向行先
5秩父線上り行田市羽生方面
6下り寄居長瀞秩父三峰口方面
  • パレオエクスプレスは5番線に発着する。
  • SLの発着時間帯の前後など、ダイヤによっては5番線から三峰口方向へ、6番線から羽生方面に出発することもある。
  • 2021年現在の5番線の上熊谷寄りには、1983年まで東武熊谷線が発着していた。当時は、ホームの中程で線路を砂利盛りで仕切り、上熊谷側を東武熊谷線、持田側を秩父線が使用していた。そのため、秩父線の5番線は羽生方面からの発着しかできない構造だった[19]

駅弁

熊谷駅で1883年(明治16年)7月に、寿司とパンを売り出したのが駅弁の始まりとされている(諸説あり)[20]。それ以降、地元業者が駅弁を販売し(大盛商店・栗めし他)、駅構内での立ち売りも行われていたが[21]、2021年12月現在は販売されていない。週末になると、改札外のNewDays前で荻野屋群馬県安中市松井田町)の峠の釜めしや、全国の名物・物産がワゴン販売されることがある。

利用状況

各年度の1日平均乗車人員数は下表のとおり。

年度別1日平均乗車人員[* 1][* 2]
年度 JR東日本秩父鉄道出典
合計新幹線
1990年(平成02年)30,5057,691
1991年(平成03年)32,1647,867
1992年(平成04年)32,6007,863
1993年(平成05年)32,9877,872
1994年(平成06年)35,4707,753
1995年(平成07年)32,6127,513
1996年(平成08年)32,8677,153
1997年(平成09年)31,9526,672
1998年(平成10年)31,4806,696
1999年(平成11年)31,1266,452[埼玉県統計 1]
2000年(平成12年)[JR 2]31,0916,288[埼玉県統計 2]
2001年(平成13年)[JR 3]31,1876,091[埼玉県統計 3]
2002年(平成14年)[JR 4]30,7925,844[埼玉県統計 4]
2003年(平成15年)[JR 5]30,8965,743[埼玉県統計 5]
2004年(平成16年)[JR 6]31,0405,588[埼玉県統計 6]
2005年(平成17年)[JR 7]31,3055,622[埼玉県統計 7]
2006年(平成18年)[JR 8]31,6205,746[埼玉県統計 8]
2007年(平成19年)[JR 9]31,6625,832[埼玉県統計 9]
2008年(平成20年)[JR 10]31,5975,971[埼玉県統計 10]
2009年(平成21年)[JR 11]31,0105,888[埼玉県統計 11]
2010年(平成22年)[JR 12]30,7155,808[埼玉県統計 12]
2011年(平成23年)[JR 13]30,6445,759[埼玉県統計 13]
2012年(平成24年)[JR 14]30,852[新幹線 2]4,4675,770[埼玉県統計 14]
2013年(平成25年)[JR 15]31,290[新幹線 3]4,5575,805[埼玉県統計 15]
2014年(平成26年)[JR 16]30,432[新幹線 4]4,4415,831[埼玉県統計 16]
2015年(平成27年)[JR 17]30,864[新幹線 5]4,3585,766[埼玉県統計 17]
2016年(平成28年)[JR 18]30,686[新幹線 6]4,3635,731[埼玉県統計 18]
2017年(平成29年)[JR 19]30,706[新幹線 7]4,3675,758[埼玉県統計 19]
2018年(平成30年)[JR 20]30,556[新幹線 8]4,3505,575[埼玉県統計 20]
2019年(令和元年)[JR 21]30,064[新幹線 9]4,2325,597[埼玉県統計 21]
2020年(令和02年)[JR 22]20,134[新幹線 10]2,5453,846[埼玉県統計 22]
2021年(令和03年)[JR 23]22,331[新幹線 11]2,6594,491[埼玉県統計 23]
2022年(令和04年)[JR 1]25,318[新幹線 1]3,246[埼玉県統計 24]

駅周辺

駅周辺は、熊谷市の「路上喫煙マナー条例」(2006年(平成18年)10月1日施行)[22]により駅周辺での喫煙が禁止されているが、喫煙者への配慮のため、正面口ロータリーに2か所・南口ロータリーに1か所喫煙所が設けてある。

駅ビル

正面口(北口)

出入口に面するロータリーを管理する熊谷市は『正面口』と呼称しているが、利用者には『北口』で定着している。駅舎を管理するJR東日本では『北口(正面口)』と案内している。

その名の通り、熊谷市の玄関口としての役割を果たしており、また付近は旧熊谷宿にも近いことから熊谷市の中心市街地として発展してきた。熊谷うちわ祭の初叩合い、年始の出初め式など伝統的な行事を行う会場の一つでもある。

しかし、多くの地方都市と同様、近年は郊外ロードサイド型店舗の影響を受けて丸井(バス3番のりば前にあった)・ニチイ(2021年現在のイオン熊谷店とは別の位置)といった大型店舗をはじめ店舗の撤退がみられる状況にあり、衰退傾向にある。

また、埼玉県北部における東武鉄道のバス事業撤退(後述)に伴い、バス路線の統廃合や多くの本数が運行されていた立正大学行きの始発・終点停留所が熊谷駅南口に変更されるなど、北口始発のバス本数は減少しているが、臨時バス降車場が廃止された(後述)影響で、一般車と入り混じり、混雑が緩和されていない。

正面口ロータリーは、公共交通向けの施設と市は位置づけている[23]。そこで、隣接する場所に一般車用の東口ロータリーを新設し、一般車はそちらを利用するよう市報等で促しているが、交通規制はしておらず、正面口の混雑を緩和させるまでの効果には至っていない。この時に臨時バス降車場を廃止して、東口へスムーズにアクセスできるよう正面口(北口)ロータリー入口の交差点手前(埼玉県道91号熊谷停車場線)を左折専用レーンとして東口方面にアクセスできるようにした(以前は左折禁止だった)ため、路線バスは必ず正面口ロータリー内で降車させなければならなくなった(ラッシュ時にロータリー内降車場が混雑している場合や信号待ちの際に臨時降車場が利用されていた)。前述のようにバスの本数自体は減少しているが、ロータリー内バス降車場周辺の混雑度が増し(正面口には一般車向け乗降場所がなく、一般車がバス降車場付近で乗り降りさせていることが多いことも影響)、朝ラッシュ時は閉塞状態になることも多い。

2018年から2019年にかけて、ラグビーワールドカップ2019の開催に向けロータリーの改修を行った(基本構造は変わらず、バリアフリーなどを強化)。この間はバスの降車場をかつての臨時降車場に仮移転するなど一時的にバス・タクシーの発着地を入れ替えて行われた。また、混雑回避の為の交通流動見直しに伴い、正面口ロータリー-東口ロータリー間を行き来できる道路(みずほ銀行前)を正面口側から東口側への一方通行路に転換された。加えて、ロータリー手前に一般送迎車を右折方向(東口)へと誘導する標識(ただし、一般車両進入禁止規制では無い)や、バス降車場に国際十王交通による駐停車禁止を注意喚起する看板(一般車両は道路交通法第44条によって、バス停留所付近の駐停車は禁止されている)も設置され、東口の利用が増えるなどの効果が出ている[24]

熊谷次郎直実像(北口)

南口

秩父鉄道本社(2012年4月)

後から設置したこともあり開発年代は遅く、住宅街が広がるなど閑静なエリアとなっている。一方で近年は線路沿いでのマンション開発もみられる。荒川の河川敷が近くにあり、春は熊谷さくら祭り、夏は熊谷花火大会で賑わう。

  • 南口ロータリー/路線バス・高速バス・コミュニティバス・タクシーのりば
  • 秩父鉄道熊谷ビル
  • 秩父鉄道本社
  • 熊谷年金事務所
  • 熊谷市立文化センター(熊谷市立熊谷図書館・文化会館・プラネタリウム館)
  • 熊谷市民体育館
  • 熊谷市立桜木小学校
  • 熊谷万平郵便局
  • 荒川・熊谷桜堤
  • ホテルサンルート熊谷駅前

東口(ティアラ口)

熊谷駅東地区市街地再開発事業の中心施設として2004年11月20日に開業した駅直結の複合商業施設ティアラ21に設けられた出入口。正面口のすぐ東側、アズと熊谷駅前ビル・熊谷通運ビルを挟んだ裏側に位置する。ティアラ21の隣接地には、1970年代の再開発で開業したニットーモール・カルパといった大きな商業ビルが並ぶ。北口や南口と比べると国道17号などの大通りと直接結ばれた連絡路が無いが、熊谷市による北口の一般車を東口に誘導する広報活動により利用車は増加傾向にある。また、北口に加えて、熊谷うちわ祭の初叩合い会場の一つとなった。

  • 東口ロータリー(別名「さくら広場」)
  • 野村證券熊谷支店
  • ティアラ21 ※東口(ティアラ口)直結
  • ニットーモール
  • CARPA

冷却ミスト

熊谷市により「あっぱれ・天晴・熊谷駅広場冷却ミスト事業」として、正面口・南口・東口の入口に冷却ミストが設置されている。毎年5月〜10月までの期間の8時〜20時まで「気温28°C以上・湿度70%未満・風速3m未満・降雨なし」の気象条件がそろった時に自動噴霧される。東口に設置されている冷却ミストのノズルの位置が一番低いため、ミストを実感するには一番良いとされている[25]

バス路線

当駅は2021年現在、JR東日本と秩父鉄道の鉄道駅であるが、路線バスに関しては大手私鉄である東武鉄道グループ国際十王交通朝日自動車が主体となっている(かつては直営)。かつては秩父鉄道も路線バスを運行していたが、1993年までに全路線廃止されている。

国際十王交通・朝日自動車が運行する路線(高速羽田空港線含む。ゆうゆうバス除く)では、PASMOSuica(及び相互利用している各種交通系ICカード)が利用可能である。

北口発

停留所名は『熊谷駅』。1 - 3番と共通降車場はロータリー内にある。5・6番はロータリー外の埼玉県道91号熊谷停車場線上にあるが、22時以降は使用せずに3番のりばからの発車となる。4番は欠番

1番のりば(国際十王交通)
2番のりば(国際十王交通)
3番のりば
臨時のりば
5番のりば(22時まで)(朝日自動車)
  • KM51〜53:妻沼行
6番のりば(22時まで)(朝日自動車)
  • KM61:太田駅行
  • KM63:西小泉駅
  • KM64:妻沼聖天行
  • KM65:妻沼行
上記の臨時のりばは、基本的に3番のりばと同じ場所になっているが、2020年2月15日以降、JAPAN RUGBY LEAGUE ONE(2021年まではラグビートップリーグ)試合開催日の直通熊谷ラグビー場行きに関しては、熊谷駅ロータリー周辺の混雑緩和を目的として、5・6番のりばの路線を大栄日生熊谷ビル前に2か所設置する臨時バス停からの発車に一時的に移動し、熊谷ラグビー場行きシャトルバスを本来の5・6番のりばの場所から発車させる扱いにしている[26][27]

東口発

停留所名は『熊谷駅東口』。東口は一般車向けという熊谷市による位置づけの為、原則ロータリーに乗り入れず、「R&Bホテル熊谷駅前」東側市道を発着する。

南口発

停留所名は『熊谷駅南口』。南口ロータリー内に大別して3か所のりばがあるが、番号等は無い。

RU03は、通常の平日・土休日ダイヤではなく、立正大学に合わせた開校日・休校日ダイヤでの運行。

タクシー

  • 北口・南口の各ロータリーのタクシーのりばには、熊谷市内に営業所を持つ事業者のうち、以下の事業者のタクシーが乗り入れる。
    • 熊谷構内タクシー
    • 中央タクシー
    • 七福タクシー
    • かごはらタクシー
    • 大沼公園タクシー(南口)

隣の駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)
上越新幹線・北陸新幹線
大宮駅 - 熊谷駅 - 本庄早稲田駅
高崎線
特別快速・快速「アーバン」(当駅から高崎・前橋方面は各駅に停車)
鴻巣駅 - 熊谷駅 - 籠原駅
普通
行田駅 - 熊谷駅 - ((熊谷貨物ターミナル駅) - 籠原駅
秩父鉄道
秩父本線
急行「SLパレオエクスプレス
熊谷駅(CR 09) - ふかや花園駅(CR 17)
急行「秩父路」(当駅から羽生方面は土休日のみ運転)
行田市駅(CR 06) - 熊谷駅(CR 09) - 武川駅(CR 15)
各駅停車
ソシオ流通センター駅(CR 08) - 熊谷駅(CR 09) - 上熊谷駅(CR 10)

かつて存在した路線

東武鉄道
熊谷線 (妻沼線)
熊谷駅 - 上熊谷駅

脚注

記事本文

注釈

出典

報道発表資料
新聞記事

利用状況

JR・私鉄の1日平均利用客数
JR東日本の2000年度以降の乗車人員
新幹線の2012年度以降の乗車人員
JR・私鉄の統計データ
埼玉県統計年鑑

関連項目

外部リンク