玉井詩織

日本の女性歌手、タレント (1995-)

玉井 詩織(たまい しおり、1995年6月4日 - )は、日本歌手タレント女優ももいろクローバーZのメンバーで、イメージカラーは黄色

たまい しおり
玉井 詩織
生年月日 (1995-06-04) 1995年6月4日(28歳)
出生地日本の旗 日本 鹿児島県種子島
身長160cm[1]
血液型A型
職業歌手タレント女優
活動期間2005年 -
事務所スターダストプロモーション
公式サイト玉井詩織 (@shioritamai_official) - Instagram
主な作品
映画『幕が上がる
備考
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神奈川県出身で、県の選定により東京オリンピックの聖火ランナーを務めた[2]。出生地は鹿児島県種子島である[注釈 1]

2018年NHKの連続ドラマ『女子的生活』にメインキャストで出演。2019年には、自らがMCおよび演者を務めるレギュラー音楽番組『しおこうじ玉井詩織×坂崎幸之助のお台場フォーク村NEXT』が放送開始となった。

人物像

機転が利き、様々な仕事を器用に遂行するため、グループのマネージメントを行う川上アキラからは「潜在能力があり、天才肌」と評されている[3]。中学生の時には百人一首大会で2年連続で学年1位[4]、高校生の時には描いた絵がNHKハート展に展示されたというエピソードもある[5]

あまり自分を表に出さず、周囲を立てようとする傾向があり、所属するももいろクローバーZにおいてはスーパーサブ(優秀な控え選手)と称される[4]。同グループのメンバーである高城れには玉井について、「何かの物事や他人に対しては器用だが、自身のことになると不器用になってしまう」と述べている[4]

100ページに渡る人物特集を掲載した『Quick Japan(Vol. 114)』において編集長は、「とにかく、ひとことでは表現できない。“未完の大器”かと言われたら、けっして未完ではないし、“自由奔放”かと言ったら、自由だけど、奔放ではないし……」と評した。

同書において、精神科医の斎藤環筑波大学教授)による鑑定が行われ、エゴグラムにおいてFC(自由な子供)の要素が最も高く、NP(保護的な親の心)やCP(厳格な親の心)も同様に高いという珍しい結果となった[4]。「野生児のように自由でありながら、他人に優しく思いやりがあり、頼りにされるところもある」「人情と遊び心の二つが人生の基軸になっている」と解釈された。

「ももクロの若大将」として

生まれもつ超人的な能力で活躍したプロレスラー・ジャンボ鶴田の愛称になぞらえ、マネージャーが「ももクロの若大将」と命名[6]した。事後承諾で、元祖“若大将”の加山雄三からお墨付きをもらい、話題となった[7]。加山同様に釣り好きであり、アジタイマグロなどのをさばくことが出来[8]スキューバダイビングのライセンスも保持[9]している。

食べることが好きであり[10]、かつて番組の企画でわんこそば93杯を平らげ、『第54回わんこそば全日本大会』にも出場した(ただし、出番直前に控室に置かれていたご当地ハンバーガーに手をつけてしまい、結果は62杯に終わった)[11]ファミリーマートと『しおりんのまんぷく弁当』を共同開発したり[12]、老舗洋食レストラン・五島軒のカレーセットをプロデュースしたこともある。

経歴・エピソード

兄が1人いる[13]

名前の由来はサザンオールスターズの「栞のテーマ」であり、字画が考慮され「詩織」となった[14]。同曲に関しては「坂崎幸之助のももいろフォーク村NEXT」(フジテレビNEXT)2015年5月28日放送分でカヴァーした事もある[15]。また、後に玉井は「栞のテーマ」の他にもアップテンポなサザンの楽曲をカヴァーしたい意向を示している[16]。名前の由来の経緯もあり、サザンオールスターズの楽曲への思い入れは強く、「私は夏は絶対にサザンオールスターズさん。冬になると広瀬香美さん(を聴く)」と公言している[17]。『SHIORI TAMAI 12 Colors』の一環で発表したプレイリストには「波乗りジョニー」「明日晴れるかな」「SMILE〜晴れ渡る空のように〜」といった桑田佳祐のソロ楽曲を選曲している[18][19][20]。また、『週刊ナイナイミュージック』(フジテレビ系列)2023年10月11日放送分の企画でナインティナインファーストサマーウイカと共に『茅ヶ崎ライブ2023』を観覧。終演後のサザンのメンバーとも対面し、その際に先述した名前の由来の経緯を桑田に直接伝えた[21][22]

幼少期には10年間英会話を習っており、その後もリスニング能力は維持している[14]。一番好きで身についた習いごとは1、2年習っていた器械体操としており、後のキャリアにも活かされることとなる[13]

2005年(小学4年生の時)、スターダストプロモーション(現在の事務所)にスカウトされ芸能界に入る[13]

「ももクロ」結成〜

2008年3月、ももいろクローバー(後のももいろクローバーZ)の立ち上げ時にメンバーとなった[13]。同時期には、同じ事務所のダンスユニット「piecees」にも所属していた[注釈 2]

当時のキャッチフレーズは「泣き虫で甘えん坊な、みんなの妹」だったが[24]、2015年に成人を機に「ももクロの若大将」というキャッチフレーズへの変更がなされた[25]

元祖「若大将」の加山雄三からは、玉井のイメージカラーである黄色にペイントされたモズライト・ギターを贈呈されている[26]。『加山雄三55周年記念 “ゴー!ゴー!若大将FESTIVAL”』にグループとして参加した際には、ギター演奏で共演。その際、加山から「桑田佳祐にも同じギターの真っ白なやつをプレゼントした」と伝えられ、プレッシャーからピックを落とすハプニングがあったものの、その後はミスなく演奏しきった[27]

全国ドームツアー(DOME TREK 2016)では、ピアノ演奏を初披露。当初は前奏だけの予定だったが、2曲をフルで弾ききった。

この時期にはイベントにMC(司会)として起用されるケースが目立ち、『GIRLS' FACTORY』や『スカパー!音楽祭』でその役目を果たした[28][29]

2015年、ももいろクローバーZ主演の青春映画『幕が上がる』においては、原作者で劇作家の平田オリザが、玉井の演技を最も高く評価した。「玉井さんは華がある。それは教えて身に付くものではないんです。目力も強くて、ぼんやりしてたかと思えば役に入ると視線が違う[30]」と評した(第40回報知映画賞では、メンバー全員の演技が認められ特別賞が贈られた)。

2016年には、オムニバス映画『Anniversary アニバーサリー』で主演を務め、香取慎吾(SMAP)主演の単発ドラマにも起用された。

グループの中では百田夏菜子と親密な仲であることから、「ももたまい」というユニットを組んでおり、2人が結婚するという設定で『ももたまい婚』というタイトルのコンサートを同年に行っている[31]

「ももクロ」結成10周年〜

2018年には、NHKの連続ドラマ『女子的生活』にメインキャストで出演。また、アクロバットミュージカル「サムライ・ロック・オーケストラ」のキャストに抜擢され、ツアー最終日には補助無しでのバク転を成功させた[32]

ももいろクローバーZのレギュラー音楽番組『坂崎幸之助のももいろフォーク村NEXT』を2019年にソロワークとして引き継ぎ、『しおこうじ玉井詩織×坂崎幸之助のお台場フォーク村NEXT』が放送開始。歌や演奏を披露しつつ、MC(司会)としてゲストを迎える(不定期で、ももいろクローバーZの他のメンバーも登場)。

同年夏に大山阿夫利神社で開催されたイベント『神話を奏でる 大山一夜祭』には主役として出演し、生演奏に合わせた朗読を披露した。

2021年には、プロ野球開幕戦「西武 対 オリックス」の始球式を担当。グループ内では佐々木彩夏高城れにと同じ神奈川県の出身であり、県の選定で東京オリンピックの聖火リレーのランナーに三人一組で選ばれた[2]。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて公道走行が中止となり、神奈川県最終日の点火セレモニーに参加した[33]

同年5月10日、公式サイトで新型コロナウイルスの感染を発表。

5月20日、新型コロナウイルスから復帰。

同年には、メインキャストとして出演し、自身初となる男性役を演じた映画『都会のトム&ソーヤ』が公開された。また、ももいろクローバーZのメンバーとして唯一「バラエティ出演数ランキング(女性タレント)」に名を連ねるほどにテレビ出演が増加[34]。翌2022年には、『世界ふしぎ発見! 観光魅力度No. 1! 玉井詩織と行く日本が誇る国立公園』といったゴールデン番組も放送された[35]

自身が座長を務める『第2回 ももクロ一座 特別公演 大江戸ミュージカル「CHANGE THE FUTURE!~未来を変えろ~」』が、東京・明治座で2023年12月に上映。[36]

ソロ出演

テレビ

バラエティ

※レギュラー番組、不定期出演の番組、特別な役割をもって出演した番組のみ

  • 世界ふしぎ発見!(2014年6月28日・11月1日・2015年2月28日・9月5日・11月7日・2016年8月6日・2019年11月23日・2021年2月13日・7月24日・9月18日・12月18日・2022年2月5日・6月11日・2024年2月24日、TBSテレビ) - 2回目の出演時に、全回答者で唯一の全問正解を達成。2022年にはミステリーハンターとして2回出演[37]
  • スポーツLIFE HERO'S PLUS『世界空手2016オーストリア』(2016年11月6日深夜、フジテレビ) - スペシャルナビゲーター
  • 沸騰ワード10(2019年5月10日・2020年10月2日・2021年6月11日・7月9日・7月23日・10月8日・2022年3月11日・10月28日、日本テレビ)
  • ママプルパパプル(2019年7月6日 - 9月28日、日本テレビ) - レギュラー・ナレーター
  • しおこうじ 玉井詩織×坂崎幸之助のお台場フォーク村NEXT(2019年7月18日 - 、フジテレビNEXT)- レギュラーMC
  • 長崎くんち2019(2019年10月7日、NHK Eテレ) - 解説者
  • くりぃむクイズ ミラクル9(2021年1月20日・8月18日・11月3日・2022年6月12日、テレビ朝日)
  • 今夜の旅はドラマチック(2021年3月7日、NHK BS4K) - ナレーター
  • デカ盛りハンター(2021年3月12日・4月2日・5月25日、テレビ東京)
  • 超速シッポとりバトル!モノノケハント(2021年3月29日、フジテレビ) - プレーヤーとして出演し18人中2位
  • クイズハッカー(2021年5月21日深夜・5月28日深夜・6月4日深夜、日本テレビ)
  • 潜在能力テスト(2021年7月27日・2022年8月2日、フジテレビ)
  • リモートシェフ(2021年10月24日、BSフジ) - クッカーとして出演
  • ラヴィット(2022年1月21日・5月6日・6月22日・7月1日、TBSテレビ)
  • ぐるぐるナインティナイン(2022年3月3日、フジテレビ) - コスプレーヤーとして出演
  • 浜ちゃんが!(2022年4月27日・10月26日・11月2日、読売テレビ
  • ニンゲン観察バラエティ モニタリング(2022年5月5日・12日・26日・6月9日・8月11・25日、TBSテレビ) 
  • 爆買い☆スター恩返し(2022年9月23日・12月16日、フジテレビ)
  • 船上トークバラエティ【船乗りプラネット】(2023年2月5日、MBS・TBSテレビ系列) - コックとして出演

ドラマ

CM

ラジオ

映画

舞台

イベントMC

その他

  • 矢井田瞳I Love You の 形』ミュージック・ビデオ(2007年)
  • コラボ商品『しおりんのまんぷく弁当』(2013年・期間限定、ファミリーマート
  • 新聞記事『幕が上がる』玉井詩織インタビュー(2015年2月23日、新潟日報
  • 新聞コラム「かぞくの肖像」(2015年4月9日、朝日新聞 夕刊)
  • 神奈川県・逗子警察署 一日警察署長(2017年4月13日)
  • イベント『Cloud Days 2017 × 日経エンタテインメント!』
  • 京都府警察 一日生活安全部長(2017年2月10日)
  • 東京都・千住警察署 一日警察署長(2017年10月14日)
  • イベント『杉並区立児童青少年センター すぎなみ安全・安心セッション』(2017年)
  • 富山県・黒部消防署 一日消防署長(2018年11月9日)
  • 九州国立博物館『特別展 室町将軍』オフィシャルサポーター(2019年)
  • 神奈川県マグカル推進事業『神話を奏でる 大山一夜祭』(2019年)
  • 新聞コラム「K-Person」(2018年7月21日、神奈川新聞
  • 新聞記事「種子島生まれの『ももクロ』玉井詩織 来月、桜島『ヘス』に初出演」(2019年9月15日、南日本新聞
  • ネット配信番組(17LIVE)『カジサックよ、君はUFOをみたか?』(2020年)
  • ネット配信番組『BANDAI×BN Pictures Festival』(2020年)
  • プロ野球開幕戦「西武 対 オリックス」始球式(2021年)
  • 東京都・蒲田警察署 一日警察署長(2021年3月28日)
  • テレビ朝日イベント『光と星のメタバース六本木』(2022年)

作品

アルバム

ソロ曲

  • …愛ですか?(2011年)
  • 涙目のアリス(2012年)
  • 風の谷のナウシカ(2023年)
  • SHIORI TAMAI 12 Colors(ソロプロジェクト、2023年) - 2022年よりファンクラブ会員限定で配信していたデジタルコンテンツの写真の世界観を元に楽曲を制作し、12ヶ月連続でデジタルリリース
    • 暁(1月) - 作詞:こだまさおり / 作曲:Kon-K・佐藤樹 / 編曲:SiZK
    • Another World(2月) - 作詞:AKIRA / 作曲:岩見直明 / 編曲:設楽哲也
    • 日常(3月) - 作詞:矢吹香那 / 作曲・編曲:今村良太
    • Eyes on me(4月) - 作詞:Kanata Okajima / 作曲:山本玲史 / 編曲:伊藤立
    • Spicy Girl(5月) - 作詞・作曲・編曲:TeddyLoid
    • 泣くな向日葵(6月) - 作詞・作曲:コアラモード. / 編曲:小幡康裕
    • HAPPY-END(7月) - 作詞:つむぎしゃち/作曲・編曲:大西克巳(Blue Bird's Nest)
    • マリンブルー(8月) - 作詞・作曲:miwa / 編曲:馬渕直純
    • Sepia(9月) - 作詞:玉井詩織 / 作曲・編曲:Mitsu J.
    • 宝石(10月) - 作詞・作曲:志磨遼平 / 編曲:春野
    • ベルベットの森(11月) - 作詞・作曲・編曲:亀田誠治
    • We Stand Alone(12月) - 作詞・作曲:TAKURO / 編曲:GLAY亀田誠治
    • Shape(最終章、2024年2月23日) - 作詞・作曲:及川千春・(鋭児) / 編曲:及川千春・(鋭児)、近谷直之

ユニット曲

Blu-ray/DVD

  • ももたまい婚(2016年開催、2017年発売)
映像外部リンク
『ももたまい婚』DIGEST TRAILER - YouTube

ももたまい(百田夏菜子+玉井詩織)によるユニットコンサート。当初は「ももたまいコン」だったが、ファンがSNS上で「ももたまい婚」だと盛り上がったことから、そのタイトルで結婚披露宴をテーマにすることが決まった。大安の日である当日には、多くのファンもフォーマルな装いで来場し、“エア”乾杯用のコップや引き出物のお皿なども配られた。

関連項目

脚注

注釈

出典

参考文献

ソロでの人物特集
  • 「5号連続特集 ももいろクローバーZ パーソナルインタビュー 第2回 玉井詩織」『Quick Japan』Vol.97、太田出版、2011年。 
  • 「玉井詩織 底なしの17歳 ロングインタビュー」『Quick Japan』Vol.107、太田出版、2013年。 
  • 「113ページ全力特集 玉井詩織 Unknown self」『Quick Japan』Vol.114、太田出版、2014年。 
ソロでの掲載
  • DiaDaisy(2010年、小学館) - 専属モデル
  • ショーボー Vol.3(2006年)
  • De☆View 2010年9月号
  • Chu-Boh Vol.42(2011年) - 表紙写真も
  • ケトル Vol.09(2012年)
  • このマンガがすごい! 2012 - 「あの人が選ぶ」のコーナー
  • UTB+ Vol.8(2012年)
  • smart 2012年2月号、11月号、2014年4月号
  • Graduation -高校卒業-(2014年) - 表紙写真も
  • ROLa 2014年9月号 - 特集「おいしい『肉』」で寺門ジモンとの「肉バカ対談」を掲載
  • OVERTURE No.004(2015年) - 表紙写真・巻頭特集
  • 月刊Audition 2016年3月号
  • BRODY Vol.04(2016年)・2017年2月号 - いずれも天龍源一郎と対談
  • スカパー!TVガイドプレミアム 2017年3月号
  • 宇宙航空研究開発機構(JAXA)情報誌 宇宙のとびら Vol.048(2018年)
  • 九州国立博物館情報誌 Asiage Vol.53(2019年)
  • レモンライスレシピ スパイスでつくるカレーソース&おかず37品(2019年) - 小宮山雄飛との「スペシャルカレー対談」を掲載
  • 週刊ヤングジャンプ 2020年No.28
  • 広報富士見 2020年8月号 - 埼玉県富士見市で配布
  • CAPA 2021年1月号 - 表紙写真
  • ギター・マガジン・レイドバック Vol.7(2021年) - 表紙写真・巻頭特集
  • an・an 2022年12月21日号 - New ItemとMakeupのコーナー
  • ROPÉ PICNIC 推し活がはかどる! スマホショルダーバッグBOOK(2023年) - モデル・表紙写真

外部リンク