第27回ジャパンカップ

第27回ジャパンカップ(だい27かいジャパンカップ)は、2007年11月25日東京競馬場で行われた競馬競走である。

映像外部リンク
2007 ジャパンカップ
レース映像 jraofficial(JRA公式YouTubeチャンネル)による動画

レース施行前の状況

ホスト国である日本からは、2007年春秋天皇賞優勝馬メイショウサムソン、2007年ドバイDF宝塚記念優勝馬アドマイヤムーン、2007年東京優駿優勝馬ウオッカ、2007年皐月賞優勝馬ヴィクトリー、2004年菊花賞・2006年メルボルンカップ優勝馬デルタブルース、2006年シンガポール航空国際カップ優勝馬のコスモバルク、2007年札幌記念・2006年エリザベス女王杯優勝馬のフサイチパンドラの7頭のGI・JpnI馬が参戦。

その他にも、2007年京都大賞典朝日CC優勝馬インティライミ、2007年毎日王冠優勝馬チョウサン、2007年金鯱賞中京記念優勝馬ローゼンクロイツ、2007年目黒記念優勝馬ポップロック、2007年青葉賞優勝馬ヒラボクロイヤル、2007年函館記念優勝馬エリモハリアー、2006年神戸新聞杯優勝馬ドリームパスポートが出走し、2007年の中長距離路線の中心となった馬がほぼ顔を揃える形となった。

日本国外からは8ヶ国45頭の予備登録があり、その中から11月1日までに以下に示した8頭が出走を受諾した。

所属国、日本語馬名アルファベット馬名調教師主な勝ち鞍
アルティストロワイヤルARTISTE ROYALニール・ドライスデールGIクレメント・L・ハーシュメモリアルターフカップステークス
グランドクチュリエGRAND COUTURIERロバート・リバウドGIソードダンサーインビテーショナルハンデキャップ
ロイヤルハイネスROYAL HIGHNESSクリストフ・クレメントGIビヴァリーD.ステークス
ハリカナサスHALICARNASSUSミック・シャノンGIIIランカスターS
ペイパルブルPAPAL BULLマイケル・スタウトGIIプリンセスオブウェールズS
レッドロックスRED ROCKSブライアン・ミーハン2006年GIブリーダーズカップターフ
ディラントーマスDYLAN THOMASエイダン・オブライエンGI凱旋門賞キングジョージ
サデックスSADDEXピーター・ラウGIラインラントポカル

(主な勝ち鞍は特記しない限り2007年度のもの。太字は実際出馬表に記載された馬)

しかし、ロイヤルハイネスが繁殖入り、グランドクチュリエが左前球節部異状、レッドロックスが調整不足を理由に辞退。ディラントーマスは白井の競馬学校の検疫厩舎までは来たものの、11月20日に馬ウイルス性動脈炎の陰性が確認できず、日本とアイルランド両国間の衛生条件上の規定により、日本への入国が許可されない(検疫厩舎から出られない。入国してない扱いになる)ことがわかり、ディラントーマスの出走取り止めが発表された。最終的には4頭が出走する。なお、レッドロックスとディラントーマスは香港ヴァーズへ出走した。

11月11日に発表された最終登録時点では、出走可能頭数18頭に対し外国馬を除く16頭の特別登録があり、21日の出馬投票の時点で、出走順位15位以下のネヴァブションハイアーゲームが非抽選馬として除外された。また、これにより出走全頭が重賞勝利経験馬となる。

尚、馬インフルエンザの影響で中止された開催の代替で3日間の連続開催に伴い、当初11月21日に出走馬及び枠順が発表される予定だったが、枠順は馬インフルエンザの検査を実施するために1日遅れの11月22日に発表されることになった。馬券は11月24日より発売され、前日最終オッズ時点ではメイショウサムソンが1.8倍で1番人気、ウオッカが6.2倍で2番人気と続いた。

出走馬と枠順

枠番馬番競走馬名(日本名)騎手調教師オッズ(人気)
11 エリモハリアーせん7武幸四郎田所秀孝205.1(16人気)
2 ポップロック牡6O・ペリエ角居勝彦10.5(4人気)
23 コスモバルク牡6松岡正海田部和則110.1(13人気)
4 アドマイヤムーン牡4岩田康誠松田博資10.9(5人気)
35 チョウサン牡5横山典弘清水利章63.0(10人気)
6 ヴィクトリー牡3C・ルメール音無秀孝48.4(8人気)
47 ペイパルブル牡4R・ムーアマイケル・スタウト52.2(9人気)
8 アルティストロワイヤル牡6J・タラモニール・ドライスデール37.2(7人気)
59 インティライミ牡5佐藤哲三佐々木晶三7.4(3人気)
10 メイショウサムソン牡4武豊高橋成忠1.8(1人気)
611 ウオッカ牝3四位洋文角居勝彦6.1(2人気)
12 フサイチパンドラ牝4藤田伸二白井寿昭74.8(12人気)
713 ヒラボクロイヤル牡3後藤浩輝大久保龍志258.7(18人気)
14 ドリームパスポート牡4安藤勝己松田博資16.0(6人気)
15 ローゼンクロイツ牡5藤岡佑介橋口弘次郎224.5(17人気)
816 サデックス牡4T・ムンドリーピーター・ラウ73.2(11人気)
17 ハリカナサス牡3D・ホランドミック・シャノン165.9(15人気)
18 デルタブルース牡6川田将雅角居勝彦147.2(14人気)

レース結果

第27回ジャパンカップゴール前の攻防

レース展開

スタート後、ハナを奪ったのは後ろでレースを進めると見られたチョウサンであった。その後はコスモバルクが続き、後ろでレースを進めると思われていたポップロックと、掛かり気味にアドマイヤムーンも先行する形となった。人気どころではメイショウサムソンインティライミも中団でレースを進め、ウオッカは最後方からレースを進めた。レースは1000m通過が60秒台とスローペースになり、そのまま直線に入ると先行して内側を走っていたアドマイヤムーンが早めに抜け出すが、真中からポップロックが、さらに外目からメイショウサムソンとウオッカも猛然と追い込んできたが、結局抜け出したアドマイヤムーンがポップロックの猛追をアタマ差凌ぎきって優勝。2着にポップロック、3着にメイショウサムソン、4着にウオッカ、5着にデルタブルースとなった。このレースではスローペースも影響してか、結局上位4頭の着順は、早めに抜け出した順番となり、連対した2頭は共に内側の枠も好材料となってか、スムーズに先行するとそのままロスの少ない内側を通るというレース運びであった。一方、メイショウサムソンとウオッカは外目の枠も影響してか先行できず、直線で外側を回されるという不利も響き、結局前をとらえ切れないという形に終わった。

レース着順

ジャパンカップ勝利後ウイニングランを行うアドマイヤムーンと岩田康誠
着順枠番馬番競走馬名タイム着差
124 アドマイヤムーン2.24.7
212 ポップロック2.24.7アタマ
3510 メイショウサムソン2.24.7クビ
4611 ウオッカ2.24.91
5818 デルタブルース2.25.11馬身1/4
635 チョウサン2.25.2クビ
747 ペイパイブル2.25.52
848 アルティストロワイヤル2.25.63/4
9612 フサイチパンドラ2.25.7クビ
1059 インティライミ2.25.91馬身1/2
11816 サデックス2.25.9アタマ
1211 エリモハリアー2.26.01/2
1323 コスモバルク2.26.13/4
14714 ドリームパスポート2.26.21/2
15715 ローゼンクロイツ2.26.41
16713 ヒラボクロイヤル2.27.25
17817 ハリカナサス2.27.73
1836 ヴィクトリー2.28.97

データ

1000m通過タイム60.1秒(チョウサン)
上がり4ハロン46.5秒
上がり3ハロン34.3秒
優勝馬上がり3ハロン34.3秒

払戻

単勝41,090円
複勝4240円
2180円
11110円
枠連1-23,530円
馬連2-43,660円
馬単4-28,100円
3連複2-4-101,450円
3連単4-2-1015,980円
ワイド2-4830円
2-10230円
4-10360円

エピソード

  • 優勝したアドマイヤムーンはこのレースを最後に引退した。
  • メイショウサムソンの調教師高橋成忠は、レースを「外を回っては届かない競馬」と分析し、「今日は上手く乗った者とそうでない者との差が出た」と、馬群の外を走行した武豊の騎乗法を批判した[1]

テレビ・ラジオ中継

その他

脚注

外部リンク

🔥 Top keywords: メインページ飯豊まりえ高橋一生石丸伸二特別:検索キダ・タロー廣瀬智紀弥助三淵嘉子川栄李奈羽賀研二葛西美空岸辺露伴は動かない秋元優里鈴村健一ユージ虎に翼山崎育三郎STARTO ENTERTAINMENT乙黒えり出口夏希窪塚愛流木田美千代緒方賢一Never young beach田村正和ニューカレドニア猿の惑星シリーズマイケル・ゴードンプロポーズ大作戦 (テレビドラマ)スロバキア麿赤兒浅野温子笠松将竜とそばかすの姫堀田賢慎ラナルド・マクドナルド伊倉愛美仲野太賀