若林楽人

日本のプロ野球選手

若林 楽人(わかばやし がくと、1998年4月13日[2] - )は、北海道白老郡白老町出身のプロ野球選手外野手)。右投右打。埼玉西武ライオンズ所属。

若林 楽人
埼玉西武ライオンズ #35
2022年4月29日 ベルーナドーム
基本情報
国籍日本の旗 日本
出身地北海道白老郡白老町
生年月日 (1998-04-13) 1998年4月13日(26歳)
身長
体重
177 cm
75 kg
選手情報
投球・打席右投右打
ポジション外野手
プロ入り2020年 ドラフト4位
初出場2021年3月26日
年俸1220万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

プロ入り前

白老町立緑丘小学校1年次に緑丘ファイターズで野球をはじめ、6年生の時にはファイターズジュニアでもプレーした。白老町立白老中学校野球部3年次には全日本少年軟式野球大会でベスト16を経験している[3][4]

駒澤大学附属苫小牧高等学校では3年次から三塁手のレギュラーだった。2年春に全道大会で準優勝したが、甲子園出場経験はない[4]。1学年上には伊藤大海がいる(ドラフトでは同期にあたる)。

駒澤大学に進学すると、1年春からベンチ入りし、2年生からはレギュラーとして活躍。4年生の秋には東都大学リーグ戦で打率.310・本塁打4本を記録し、ベストナインを獲得した[4][5]

2020年10月26日に行われたドラフト会議で、埼玉西武ライオンズから4位指名を受け、契約金4000万円、年俸1000万円(金額は推定)で契約した[6]背番号35

西武時代

2021年はオープン戦で打率.156と結果を残せなかったが、開幕を一軍で迎える。同期入団のブランドンも開幕一軍メンバーに入り、新人野手が2名開幕一軍入りを果たしたのは現行のドラフト制度となってからは球団史上初だった[注 1]。4月7日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦では同期入団のブランドン・渡部健人に続いてプロ初本塁打を記録。新人3選手が1年目のシーズンに本塁打を記録するのは1981年の石毛宏典広橋公寿岡村隆則以来、40年ぶりの記録となった(ドラフトによる入団選手としては球団史上初)[8]。同9日の千葉ロッテマリーンズ戦で初めて1番で起用されると、自打球や足の張り[9][10]で欠場することもあったが、多くの試合で1番を任された。5月は月間打率.333と好調で両リーグトップの盗塁数を記録していたが、5月30日の阪神タイガース戦でジェフリー・マルテが放った打球を処理する際に左膝を負傷して途中交代した。検査の結果、左膝前十字靭帯損傷と診断され戦線離脱[11]、6月23日に左膝前十字靭帯再建術を受け、復帰まで9か月かかる見込みであることが7月5日に同球団から発表された[12]。残りのシーズンはリハビリに費やし、ルーキーイヤーは一軍で44試合の出場で打率.278・2本塁打・10打点・20盗塁という成績であった。オフに400万円増となる推定年俸1400万円で契約を更改した[13]

2022年は、リハビリ生活を経て、5月31日の阪神タイガース戦で2番・右翼手として先発出場し一軍復帰を果たす[14]。第一打席で左前安打を放ち[15]、翌日の6月1日の阪神戦では、復帰後初めて盗塁も成功させた[16]。最終的に28試合の出場に留まり、打率.207、3盗塁という成績だった。11月30日、180万円減となる推定年俸1220万円で契約を更改した[17]

2023年は、2月25日の練習試合で左脇腹の肉離れで離脱[18]。開幕後の4月18日に一軍に合流し、翌19日の福岡ソフトバンクホークス戦では2年ぶりとなる本塁打を放った[19]。5月7日のオリックス戦で同点打と勝ち越し打を含む4打点を挙げた[20]。6月14日に登録抹消されると、その後は一軍登録はなく、36試合の出場で打率.244、1本塁打、4盗塁の成績でシーズンを終えた[21]。10月25日には2021年に実施した手術で左膝に埋め込んだ金具を除去する手術を行った[22]。11月23日、現状維持となる推定年俸1220万円で契約を更改した[23]

選手としての特徴

走攻守高いレベルでバランスが取れていると評され、50m走5秒8の俊足と遠投125mの強肩を持つ[24]

大学4年時の春、コロナ禍によるリーグ戦が中止になったことで筋力トレーニングに集中した結果、身体能力が向上したという[25]

プロ入り後は球界トップクラスの俊足の持ち主と評されている一方で、若林は「(プロ入り前まで)自分の長所は長打力と外野守備だと思っていた」「足は元々、自分の武器ではなかったんです(上記の筋力トレーニングで走力も向上したが、武器とは考えていなかった)」と語っている[26][25]。プロ1年目の春季キャンプで「一塁からスタートを切り、二塁到達までのタイムを測る練習」があり、球界トップクラスのタイムを叩き出したことで、当時守備走塁コーチの小関竜也黒田哲史の目に止まったことがきっかけだという[26]。なお、プロ1年目に故障離脱まで僅か44試合で20盗塁を記録したが、「盗塁、好きじゃなかったんです。スライディングにしても上手くないですし。それは今でも思っています(2024年春頃)」とも語っている[26]

人物

  • 愛称は「ワカ[27]
  • 実家は北海道白老郡の眞證寺(浄土真宗本願寺派)。僧侶の父は西武ファンであり[28]、若林自身も幼少期から大の西武ファンである[29]
  • 「楽人」という名前は日本の古典音楽の雅楽における「指揮者」を意味している[28]
  • 駒大苫小牧高校及び駒澤大学野球部では主将を務めた[30]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2021西武4416114414408125610208211004413.278.340.389.729
20222895875180001833120402340.207.258.207.465
20233694907225113274220200302.244.261.356.616
通算:3年108350321268013231062027116116061055.249.297.330.627
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績



外野












2021西武4474110.987
202225341011.000
202327480001.000
通算96156211.994
  • 2023年度シーズン終了時

記録

初記録

背番号

  • 35(2021年 - )

登場曲

  • 「Delirious」Steve Aoki(2021年 - )※2023年は奇数打席
  • 「ジーパン刑事のテーマ」大野克夫バンド(2023年 - )※偶数打席

脚注

注釈

出典

関連項目

外部リンク