静内駅

かつて北海道日高郡新ひだか町にあった北海道旅客鉄道の駅

静内駅(しずないえき)は、北海道日高振興局日高郡新ひだか町静内本町(ほんちょう)5丁目1にあった、北海道旅客鉄道(JR北海道)日高本線廃駅)である。電報略号シナ事務管理コードは▲132214[2][3]

静内駅
駅舎(2017年9月)
しずない
Shizunai
新冠 (4.9 km)
(8.8 km) 東静内
地図
所在地北海道日高郡新ひだか町
静内本町5丁目
北緯42度20分12.03秒 東経142度21分38.21秒 / 北緯42.3366750度 東経142.3606139度 / 42.3366750; 142.3606139
所属事業者北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線日高本線
キロ程82.1 km(苫小牧起点)
電報略号シナ
駅構造地上駅
ホーム2面2線(側線1線)
乗車人員
-統計年度-
330人/日(降車客含まず)
-2009年度-
開業年月日1926年(大正15年)12月7日[1]
廃止年月日2021年令和3年)4月1日[JR北 1][運輸局 1]
備考直営駅管理駅
みどりの窓口 有
路線廃止に伴う廃駅
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当駅営業当時の日高本線内では鵡川駅とならび列車運行上の要となる駅で、1986年(昭和61年)10月まで運行されていた急行えりも」の停車駅だった。

歴史

1978年の静内駅と周囲約750m範囲。右下が様似方面。貨物列車に挟まれて見難いが、細い島式と単式の複合ホーム2面3線、駅裏側に留置用側線が2本、機関庫と車庫線が数本、駅舎横苫小牧側に貨物ホームと引込み線2本を有する。さらに本線苫小牧側から上端中央にみえる池内ベニヤ静内工場へ向けて倉庫間を抜け、道路を横切って専用線が工場構内へ引きこまれている[注釈 1]。この専用線の分岐付近にも留置線や木工所前の引込み線がある。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅構造

相対式ホーム2面2線と側線を持つ地上駅で、夜間滞泊も行われていた。かつては機関区の支区が置かれ、製材工場への専用線もあった。

終日社員配置駅で、管理駅として苫小牧駅を除く日高本線のすべての駅を管理下に置いており、部分廃線となるまで日高本線の列車運行管理を当駅にて行っていた。

みどりの窓口設置駅であった(営業時間7時20分 - 18時40分)。駅レンタカー業務も行っていた。また、オレンジカード対応の自動券売機も設置されていた。なお、起点駅の苫小牧駅を除くと日高本線内では唯一改札業務も行っていた。

2001年にそれまでの木造平屋建て駅舎を、厩舎をイメージした鉄骨造一部2階建てに改築した[新聞 1][5]。延床面積は205m2で、新ひだか町観光情報センター「ぽっぽ」を併設している[新聞 1]道南バス静内案内所が駅舎内に移転入居し、バス乗車券窓口と売店が設置されていたが、2013年(平成25年)3月20日に営業所終了し、定期券販売などは観光協会への委託に切り替えられた[新聞 2]

かつて販売されていた駅弁

主な駅弁は下記の通りだった[6]

  • 北海いかめし
  • 北海海鮮かき蟹いくら(土・日曜のみ)
  • 蝦夷海鮮四点盛り(土・日曜のみ)
  • 蝦夷海鮮かにいくら(土・日曜のみ)
  • うにいくら黄金鮭弁当(土・日曜のみ)
  • 北海たらば蟹弁当(土・日曜のみ)

なお、廃駅後も引き続き同地で立ち食いそば・うどん店を運営している西谷弁当店では、一時期途絶えていた駅弁発売を復活していたが、同店名義で調製はしていなかった[7]。廃駅となるまで当駅の駅弁はもっぱら駅弁大会での販売用であり、駅での販売実績がほとんどなかった。

利用状況

乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去の各調査日における平均である。当駅についてはバス代行期間が存在するため、一部でバスと列車が別集計となっているほか、各年で集計期間が異なる。備考も参照。

年度乗車人員出典備考
年間1日平均JR調査
列車代行バス
1962年(昭和37年)608,8201,669[4]
1963年(昭和38年)624,8801,712
1964年(昭和39年)636,5651,742
1965年(昭和40年)665,4751,824
1966年(昭和41年)616,8341,698
1967年(昭和42年)580,6741,865
1968年(昭和43年)547,8171,500
1969年(昭和44年)491,7501,347
1970年(昭和45年)453,2861,241
1992年(平成04年)(807)[8]1日乗降客数:1,614人
2014年(平成26年)219[JR北 7]当年の列車は単年の値。
2017年(平成29年)124[JR北 8]2015年度末から鵡川 - 様似間バス代行。当年のバスは単年の値。
2018年(平成30年)145.5[JR北 9]代行バスの値は過去2年平均
2019年(令和元年)140.3[JR北 10]代行バスの値は過去3年平均
2020年(令和02年)133.8[JR北 11]代行バスの値は過去4年平均

駅周辺

駅前(2020年7月)

日高地方の中心都市である新ひだか町の中心街・静内市街に近接する。国道235号沿いには商店街や大型スーパーなどがある。

バス路線

高速ペガサス号 大谷地バスターミナル経由 札幌駅バスターミナル行き
新千歳空港行き
厚賀門別競馬場鵡川駅経由 苫小牧駅行き
静内温泉三石浦河町役場経由 浦河老人ホーム行き
厚賀清畠富川経由 平取行き
農業高校行き
新冠本町経由 厚賀行き
新ひだか町内循環線
農屋行き
静内温泉経由 西川大橋行き
日勝線 様似経由様似営業所・ 庶野行き

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
日高本線
新冠駅 - 静内駅 - *静内海水浴場駅 - 東静内駅
*打消線は区間廃止前からの廃駅

脚注

注釈

出典

報道発表資料

JR北海道

北海道運輸局

新聞記事

関連項目

外部リンク

東経142度21分38.21秒 / 北緯42.3366750度 東経142.3606139度 / 42.3366750; 142.3606139