New スーパーマリオブラザーズ

『New スーパーマリオブラザーズ』シリーズ1作目

New スーパーマリオブラザーズ』(ニュー スーパーマリオブラザーズ、New SUPER MARIO BROS.)は、2006年5月15日任天堂が発売したニンテンドーDSゲームソフト。同社発売『スーパーマリオランド2 6つの金貨』以来の横スクロールアクションゲーム[4]。日本では同年5月25日発売。

New スーパーマリオブラザーズ
New Super Mario Bros.
ジャンル横スクロールアクション
対応機種ニンテンドーDS
Wii Uバーチャルコンソール
開発元任天堂
発売元任天堂
プロデューサー岩田聡(エグゼクティブプロデューサー)
手塚卓志(ゼネラルプロデューサー)
木村浩之
ディレクター足助重之
デザイナー竹本聖隆
山村康久
音楽近藤浩治
太田あすか
若井淑
美術有本正直
蔭山大輔
シリーズスーパーマリオシリーズ
人数1 - 4人
メディアDSカード
発売日ニンテンドーDS
アメリカ合衆国の旗カナダの旗 2006年5月15日
日本の旗中華民国の旗香港の旗 2006年5月25日
オーストラリアの旗ニュージーランドの旗 2006年6月8日
欧州連合の旗 2006年6月30日
スペインの旗2006年7月3日
大韓民国の旗 2007年3月8日
中華人民共和国の旗 2009年7月6日
Wii Uバーチャルコンソール
日本の旗2015年4月2日
対象年齢CEROA(全年齢対象)
ESRB: E(Everyone)
PEGI: 3+[注 1]
OFLC: G(General)
売上本数世界の旗 3,080万本(2023年9月末時点)[2]
日本の旗 649万本(2022年12月末時点)[3]
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各種受賞し、日本国内外において、ニンテンドーDSにおける最多売上本数を記録した(#評価)。

2009年12月3日にはWiiで『New スーパーマリオブラザーズ Wii』が発売され、2012年7月28日には本作の携帯機での続編『New スーパーマリオブラザーズ 2』がニンテンドー3DS専用ソフトで発売された。

システム

ゲームシステムは『スーパーマリオブラザーズ』や『スーパーマリオブラザーズ3』のシステムを多く踏襲し、のちのシリーズタイトルで採用されたヒップドロップや壁キックなどのアクションが新規に追加されている。また、シリーズをまたいで多くの要素がとり入れられているため、過去の作品で登場したキャラクターも敵・味方含め数多く登場する。ステージ選択は『スーパーマリオワールド』から続くマップ式であるが、本作では左右に移動するだけとなっている。

ゲームは上の画面でプレイ画面が、下の画面ではスコアやエリアの進度などが表示されるようになっており、土管を通って地下に行ったときなどは上下画面が入れ替わることがある。通常下画面に1個アイテムをストックすることができる(タッチすれば使用できる)が、上下画面が入れ替わっているときはストックを取り出すことができない。お化け屋敷ではエリア進度表示の部分に終始テレサのグラフィックが表示され、エリアの進度が確認できない。

セーブはワールド8をクリアするまでは、ボスのいるコース(塔と城)のクリア後か、スターコインを消費して道を開放したときか、ワールドマップのどこかにある大砲を使ってワープした場合にしかセーブできない仕様で、一度再開できる中断セーブも存在しない。ワールド8を一度クリアすれば、マップ上でいつでもセーブができるようになり、セーブ後は進行状況そのままになってゲームオーバーになってもセーブしたところから再開できる。

グラフィックは全体的に3Dで描かれているが、移動方法はそれまでの2Dマリオゲームとほぼ同じである。つまりキャラクターは3Dポリゴンで表現されるが奥行きの概念がない。

変身に関してはファイア以外のものが大幅にリニューアルされており、無敵マリオでは『スーパーマリオワールド』のように敵を連続して倒すと徐々に得点が増えて最終的に1UPする仕様となり、これ以外にも全く新たな変身が3つ登場したが、かわりに空を飛べる変身は全面的に廃止されている。残機の最大が99となっている。

ゲームモード

マリオ

このゲームのメインモードである1Pのアクションゲーム。マリオでピーチ姫をさらって逃げるクッパJr.を追いかけながら、各ワールドのステージをクリアしてピーチ姫を救うことが目的。なお、セーブデータ選択時にL+Rボタンを押すとプレイヤーキャラがルイージに変わるが、能力はマリオと全く同じである[5]。このとき、「はじめから」のセーブデータを選ぶと、オープニングムービーのキャラがマリオからルイージに変化する。

マリオVSルイージ

ビッグスターの数で勝敗が決まる2人プレイ専用の対戦アクションゲーム[6]。DS本体2台とソフト1本でもあれば対戦可能で、ソフト2本の場合はダウンロードせずにすぐに対戦できる。マリオとルイージでマップ上にランダムで現れるビッグスターを取り合い勝敗を決める。ビッグスターを持っている状態でコース上をうろついてる敵にぶつかったり、相手の攻撃を受けると、ビッグスターを落とす[6]。ビッグスターは一度に一か所しか現れず、落とせばバウンドしながら移動し、一定時間経過で消滅する[6]。開始時に勝利回数、現れるビッグスターのクリア枚数、残り人数を設定できる。コースはオリジナルのものが5種類用意されている。

ミニゲーム

全27種類のゲームがあり、ソフトを持っていない人でも一緒に最大4人で対戦できる。ソフトを持っていない人はDSダウンロードプレイで参加すればプレイでき、お互いがソフトを持っていれば持っていない人と対戦する場合よりも早く対戦ができる。なお、一部のミニゲームは『スーパーマリオ64DS』から再録、または若干の仕様変更を加えて収録している。

1PLAYERモードとVSバトルモードがあり、1PLAYERモードでは主に記録の更新を目的とし、VSバトルモードではミニゲームでプレイヤー同士で対戦しポイントを競い合い、先に200ポイントを取ることを目的とする。またVSバトルモードではプレイできるミニゲームやポイント数を自由に選択できるフリープレイと、全てランダムで行うシャッフルプレイの2つのモードがある。ミニゲームのジャンルはアクション、パズル、テーブル、バラエティ(VSバトルモードでは1VS1となり、3人以上ではプレイ不可能)の4種類がある。キャラクターは1Pがマリオ・2Pがルイージ・3Pがワリオ・4Pがヨッシーである。このミニゲームモードのみの登場であるが、ワリオが本作でスーパーマリオブラザーズシリーズに初めて登場した。

1PLAYERモードにおいて「★」が付いているものは『スーパーマリオ64DS』から再録されたもの、VSバトルモードにおいて「☆」が付いているものは再録されたゲームのうち、通信対戦用に調整および専用化が施されたものである。

アクション1PLAYERモード

  • あやうし!ボムへい
  • たまいれパチンコ★
  • バルーン・レーシング
  • ボコボコもぐらたたき
  • ゆきだるま ころがし★

VSバトルモード

  • あやうし!ボムへい
  • みんなでたまいれパチンコ☆
  • バルーン・レーシング
  • ボコボコもぐらたたき
  • ゆきだるまレーシング☆
  • ヨッシーのゆきがっせん

パズル1PLAYERモード

  • あいつをさがせ!★
  • テレサのくらやみスクラッチ★
  • ハナチャンをさがせ★
  • パズルパネル★
  • ワリオのコインゲーム★

VSバトルモード

  • みんなであいつをさがせ!☆
  • みんなでくらやみスクラッチ☆
  • みんなでハナチャンをさがせ☆
  • みんなでパズルパネル☆
  • ワリオとみんなのコインゲーム☆
  • ドキドキ!はなうらない☆

テーブル1PLAYERモード

  • ルイージ・カルロ★
  • ルイージのえあわせポーカー★
  • ルイージのしんけいすいじゃく★

VSバトルモード

  • ルイージのえあわせポーカー☆
  • ルイージのしんけいすいじゃく☆
  • ルイージのスピード
  • ルイージ・ジャック
  • ルイージのどきどきトランプ
  • ボムへい・リバーシ

バラエティ1PLAYERモード

  • アミダス★
  • スーパージャンピングマリオ★
  • トランポリン・マリオ★
  • ボムへい・パチンコ★
  • ボムへいをわけろ!★

VSバトルモード

  • アミダスVS☆
  • ジャンピング・ブラザーズ☆
  • ジャンピング・サドンデス
  • トランポリンマリオVS☆
  • ジュゲム・パチンコ
  • ボムへいサドンデス☆
  • ボムへい・トランポリン
  • たいせんルイージ・カルロ☆

オプション

ジャンプボタンとダッシュボタンの配置や、サウンドのサラウンドとモノラルとステレオの音声を変更できる。

ストーリー

マリオ(ルイージ)とピーチ姫はピクニックに出かけていた。すると、突如キノコ城に黒い雲が出現して落雷が起こり、それにびっくりしたキノピオたちがお城から飛び出す。びっくりしたマリオ(ルイージ)は、急いで城に戻ったが、その隙にこっそりとやってきたクッパJr.にピーチ姫が連れさらわれてしまう。巨大キノコの力を借りて、マリオ(ルイージ)の新たな冒険が始まった。

キャラクター

主要キャラクター

マリオ
主人公。ピーチ姫とのピクニックからの帰り道、目を離した隙にピーチ姫を連れ去られてしまう。
ルイージ
マリオの弟。ストーリーには深く関わらないが、デモムービーで登場。ファイル選択時に前述のコマンドを入力すると操作可能となる。
ピーチ
ヒロイン。今回はクッパJr.に連れ去られてしまう。
クッパ親子(クッパクッパJr.
本作の黒幕。クッパ軍団を率いてピーチ姫をさらい、マリオの進行を阻んでくる。本作から以後のNEWシリーズではクッパ本人が直接ピーチ姫をさらうことはなく、かわりにクッパの手下達がさらうというストーリーになる。

味方キャラクター

巨大ハナチャン
ワールド7に登場する巨大なハナチャン。4画面ほどの大きさがあり、上に乗って進むことができる。ただし、足場が不安定で、上に乗ったクリボーがBGMに合わせて急に左へ進むことがある。
ドッシー
4-1と4-6に登場するゴーグルをした首長竜のようなキャラクター。4-6のものは4-1のものより大きい。『スーパーマリオ64』と同じく上に乗って毒沼を進むことができ、ヒップドロップすると首を下げて速くなる。
キノじい
『マリオ3』同様キノピオの家があり、そこで各種アイテムをくれる。赤いキノピオの家のルーレットブロックの絵柄は、スーパーキノコ⇒ファイアフラワー⇒青コウラ⇒マメキノコの順に繰り返し変化していく。緑色のキノピオの家は1UPキノコのカードゲーム、黄色いキノピオの家では巨大キノコが、青いキノピオの家では壁紙が手に入る。キノピオの家だがアイテムをくれるのは彼である。

敵キャラクター

クリボーやノコノコ、テレサのほかに、ウツボやバサバサ、ガマグチクンなどの『スーパーマリオ64』および『スーパーマリオ64DS』に登場した数々の敵キャラクターが登場している。

アイテム

パワーアップアイテムはステージの中で変身中に取ると『スーパーマリオワールド』と同じく1つストックできるが、変身の種類によってストックできるものが変わる(ただしキノピオの家でストックした場合はこの限りでない)。よいアイテムほどストックの優先順位が高くなり、ストックの中身が入れ替わる。

ストックの順位は、スーパーキノコ<ファイアフラワー<青コウラ=マメキノコ<巨大キノコになり、右へ行くほどよいアイテムとなる。たとえば、コウラマリオでファイアフラワーをストック中で、青コウラを取るとストックがファイアフラワーから青コウラに変わる。なお、青コウラをストックしていると、ファイアフラワーを取っても青コウラが優先され、ファイアフラワーに変更することはできない。また、コウラマリオ・マメマリオ・巨大マリオの詳細については#システム#アクションを参照。

スーパーキノコ
取るとスーパーマリオに変身。上から叩いたりヒップドロップでレンガブロックを壊せるようになる。ダメージを受けると通常のマリオに戻る。今作は連続コインブロックで10コイン以上出したときでも入手できる。ストックできるのはスーパーキノコのみ。
ファイアフラワー
取るとファイアマリオに変身。スーパーマリオの能力に加え、ファイアボールを投げられるようになる。ファイアボールを敵に当てるとコインが出る。ダメージを受けるとスーパーマリオに戻る。ストックできるのはスーパーキノコ・ファイアフラワーの2つ。本作では白い服に赤いオーバーオールという姿である。
青コウラ
取るとコウラマリオに変身。青コウラは、通常のハテナブロックからでは入手できず、ワールドマップ中にある赤いパタブロックかハンマーブロスがマスにいるコース、コース中に登場するルーレットブロック、マップ上のキノピオの家から入手できる(マリオVSルイージでは青いノコノコから手に入れることも可能)。ストックできるのはスーパーキノコ・ファイアフラワー・青コウラの3つ。コウラマリオに変身中はファイアマリオに変更不可。なお説明書や公式サイトには「こうら」と表記されているが、ノコノコなどのコウラと紛らわしいためか攻略本などでは「青こうら」「青コウラ」という表記を使用している。
マメキノコ
取るとマメマリオに変身。マメキノコは特定のコースのハテナブロックで入手するほか、青コウラと同じ入手法で手に入る。ストックできるのはマメキノコのみ。
巨大キノコ
取ると一定時間、巨大マリオに変身する。巨大キノコは特定のコースのハテナブロックで入手できる。巨大キノピオの家で入手すれば、いつでも巨大キノコを使用できる。また、巨大マリオのときに巨大キノコを取るか、ギミックなどで変身が中断された場合もストック可能。ストックできるものは全てストックできる。のちに『マリオカートWii』、『New スーパーマリオブラザーズ 2』などのいくつかの作品で再登場する。
スーパースター
取ると約9秒間、無敵マリオに変身する。無敵状態のときのBGMは「スーパーマリオ64」ではねマリオに変身した際のものが原曲のまま使用されている。無敵状態で敵を8体以上倒すとそれ以降は連続1UPする。ストックは不可で、キノピオの家でも入手不可。また、『スーパーマリオブラザーズ3』にも登場する「連続スターブロック(通常はコイン1枚だが、無敵状態で叩くとスーパースターが出るブロック)」も存在する。なお、巨大マリオ状態で取ると何の変化も起きずそのまま無効になる。
1UPキノコ
取ると残機が1人増える。しかし、スコアは増えない。

コース

8つのワールドで構成され、それぞれのワールドには10程度のコース(ステージともいう)がある。各ワールドの中間にある塔と最後の城はステージ奥で待ちかまえるボスを倒すとクリアとなり次のワールドに進める。それ以外のエリアはゴール地点にあるポールにしがみつけばクリアとなり、ポールにしがみついた位置が高いほど高得点が入り、ポールのてっぺんより上にしがみつくと1UPする。なお、ゴールがポールになっているのは、『スーパーマリオブラザーズ2』以来20年ぶりのものである[7]

各エリアには制限時間が設定されており、時間内にゴールへたどり着けず、カウントが0になるとミスになる[8][9]

そして、最後のワールドにいるボスのクッパを倒すことでエンディングとなる。クリア後はワールド1に青キノピオの家がつくられ、下画面の壁紙を変えることができるようになる。全てのコースをクリアし、全てのスターコインを集め、スターコインを全て使い切るとオールクリアとなる。

随所に赤い旗の隠しゴールが存在し、クリアすることで通常とは別のルートに進むことができる。ステージによっては変身した状態でないと進めない隠しゴールも存在する。

ワールド8のクッパを倒した後は「ひみつのチャレンジモード」が楽しめるようになる。このモードでは、一度クリアしたコースでファミコン版『スーパーマリオブラザーズ』のように、一度画面をスクロールさせると後戻りできない仕様[注 2]となる。ただし、コースによっては先に進めなくなる場所があり(このため一定時間画面をスクロールさせないと、先に進めなくなった場合はマップに戻るよううながすメッセージが表示される)、往復が必要なコースや、画面が強制的にスクロールするコースでは発動しない。またチャレンジモード適用のコースでも、途中でコースの地形の関係で往復が必要だったり、隠しエリア等では一切発動しなくなる。ひみつのチャレンジモード発動中に同じ操作をすると解除される。

ワールド

それぞれのワールドには、中ボスであるクッパJr.との戦いがある「塔」のステージと、各ワールドの最後にあり(ワールド8のみ途中にもある)ボスとの戦いがある「城」ステージが存在する。

ワールド3の次はワールド5、ワールド6の次はワールド8に進むが、特定のワールドではマメマリオに変身して最後の城をクリアすると進むワールドが分岐し、ワールド4・ワールド7に進むことができる。

WORLD1 平野
キノコ城がすぐそこにある、キノコ王国が舞台。全8コース。チュートリアルを兼ねた簡単なコースが多い。ボスはクッパ
WORLD2 砂漠
見渡す限りの砂漠が舞台。遠くにはピラミッドが見える。全9コース。サンボトゲゾーが生息しているほか、流砂や飛び出す地面など特異な地形が存在する。ボスはサンボワーム。
WORLD3
海の中に浮かぶ島が舞台。全9コース。水中コースが多く、このワールドよりお化け屋敷が登場する。ボスはボスプクプク。
WORLD4
ワールド2をマメマリオでクリアすることで到着する。
鬱蒼とした森が舞台。一部のコースには溶岩と同じ性質で触れると即ミスとなる毒の沼がある。全10コース。ドッシーが生息している。ボスは突如巨大化したクリボーである、ボスクリボー。
WORLD5
雪の降る寒冷地帯で、一面白銀に染まっている。雪や氷のステージが多く、滑りやすい。全10コース。ボスはボスパックン
WORLD6 岩山
岩山が舞台。全11コース。崖を使ったステージが登場。また、砂漠、氷、ジャングル、浜辺、海をテーマにしたコースなど、それまでのワールドのしかけが再登場する。さらに、塔ステージが2つ存在する。隠しゴールが一つも存在しない。ボスはチョロプーが乗り込む大型戦車、チョロプータンク。
WORLD7 雲上(上空)
ワールド5をマメマリオでクリアするか、ワールド4のワープ大砲を使用することで到着する。
雲が広がる空の上。全11コース。ワールドの設定上、落とし穴や足場がないステージが多い。マップの途中では隠しゴールに進んで正しい道を出現させないと、城のコースへ進むことができない。ボスはボスジュゲム
WORLD8 火山
最終ワールド。前半は枯れ木が立ち並ぶ荒地、後半は火山地帯である。全12コース。塔だけでなく城も2つ存在し、1つのワールドに含まれるコース数としては最多である。
後半は前半の城をクリアすると突如現れるしくみである(この際、BGMも変化する)。さらに隠しゴールや分岐点は一切なく、キノピオの家も非常に少ない。ボスは、最初の城はほねクッパで、最後の城(クッパ城)はクッパとクッパJr.が同時に登場しての戦闘となる。『マリオカートWii』のコースとして登場するグラグラかざんはこのワールドが元である。

仕掛け

ハテナブロック
叩いたり、ヒップドロップするとコインやアイテムが出てくる。ヒップドロップすると下にアイテムが出てくる(ブロックの下に床やブロックがある場合、アイテムは斜めに飛び出す)。お化け屋敷では、下から叩くとアイテムが斜めに飛び出すほか、テレサが出てくるものもある。なお、色はコースにより黄色・青・灰色の3種類存在するが、違いはない。
トゲハテナブロック
トゲが付いた赤いハテナブロックで、一定間隔で回転し、トゲを上と下の交互に向ける。トゲが向いてない方を叩けば中身が出る。叩いた後はカラブロックになり、トゲは残らない。1ステージ限りの登場。
レンガブロック
スーパーマリオ以上で下から叩いたり、ヒップドロップすると破壊できる。コインやアイテム、特定のステージではスイッチが入っているものも存在し、叩くとカラブロックに変化する。なお、ハテナブロック同様、茶色・青・灰色の3種類存在するが、違いはない。
連続コインブロック[8]
外見はレンガブロックと同じだが、連続で叩くとコインが多く手に入る。スーパーマリオ以上でヒップドロップにて最大14枚手に入る。10枚以上コインを取るとスーパーキノコが出てくる[注 3]。最大で20枚まで手に入る。
パタブロック
羽が付いたハテナブロック。黄色と赤の二種類ある。黄色はステージ中で登場し、コインやアイテムが入っている(ハテナブロックと同じ扱い)。赤はワールドマップで移動し、コースマスに重なるとそのコースで出現し、中にファイアフラワー・青コウラ・マメキノコ・巨大キノコ・1UPキノコのどれか一つ入っている。叩くとワールドマップ上からなくなるが、スコアを5万点以上獲得するたびに復活する。
ルーレットブロック
ブロックの中にあるアイテムがルーレットで動いており、叩くと表示されているアイテムが出てくる。ルーレットの絵柄はスーパーキノコ⇒ファイアフラワー⇒スーパースター⇒(青コウラ or マメキノコ)の順に繰り返し変わっていく。
カラブロック
ハテナブロック等からコインまたはアイテムが出た後のブロック。足場にできる。大きい状態で叩いても壊れないが、巨大マリオやボムへいで破壊できる。
リフトスイッチ
中央に黄色い四角形が描かれている赤いブロック。叩くと回転ブロックやリフトが出現・消滅する。
ジャンプ台
1ブロックほどの小さなジャンプ台で、乗ってタイミングよくボタンを押すと大ジャンプできる。持ち運びが可能で、ハテナブロックから出現するものもあるほか、一部ステージでは画面外にジャンプすると別のエリアに移動できる場所がある。
スピンブロック[10][11]
上に乗ると回転し、ジャンプすると大きく上がってスピンジャンプする。スピン中は落下速度がゆっくりになり、またドリルのように急降下し(ドリルキック)、チビマリオでもレンガブロックを壊せる。スピン中に敵を踏んだりトランポリンキノコに乗るとさらにスピンジャンプすることができる。
回転ブロック
赤い鉄骨が組まれたブロック。足場として利用できる。形は正三角形・正方形・長方形のものがあり、自動的に回転するものと乗ると重みで回転するものがある。
マリオブラザーズ床
マリオブラザーズ』の床がモチーフのオレンジ色の床。下から叩くと床が突き上がり、上に乗っているコインを取得したり、敵を倒す(ノコノコなどの場合はひっくり返す)ことができる。
大砲土管
外見は土管と同じだが、中に入ると発射されて飛ばされる。入った後に曲がって斜めに飛ばされるものもある。主にボーナスステージやステージの先に進むことに使われる。中には役に立たないハズレの大砲土管もある。通常の土管と違って、巨大マリオのときでも壊れない。『スーパーマリオワールド』にも似たものが登場するが、こちらは土管に入ると別の土管から飛ばされるもの(間にボーナスステージを挟むものもある)で、同じ土管から発射されるものは今作が初である。
トランポリンキノコ
ピンク色のキノコ。乗るとジャンプ台のように飛び上がる。タイミングよくボタンを押すと大ジャンプできる。
ロープ
乗ることができるが、ロープの部分で一定時間立ち止まるとマリオが下に落ちてしまう(金具の所に乗ったり、移動していれば落ちない)。ロープの部分では大ジャンプができる。
ぶらさがりロープ・ツタ
触れるとつかまることができ、左右に大きく揺らしてジャンプすると遠距離に着地できる。下の方につかまるほど飛距離が長い。
スイッチブロック
全部で3種類あり、踏む(逆さ向きの場合は下から叩く)とさまざまな効果が発生する。制限時間(約9秒)があるものが多い。何度でも使えるものと1回押すと消滅するものがある。
「P」スイッチはレンガブロックとコインが入れ替わったり、青コインが出現したりする。
「!」スイッチは点線ブロックが赤いブロックに実体化する。
「?」スイッチは場所によっていろいろな効果が発生する(リフトが出現するなど、主に地形が変化することが多い)。
回転ぶた
表面にスターのマークがあるマンホールのような蓋。上に乗ることができ、ヒップドロップすると回転して下に抜けられる。下からジャンプすると蓋が回転して上に乗れないため、カベキックなどでほかの足場に乗る必要がある。
一方通行ゲート
三角の矢印が書かれた黄色いゲート。通路に設置されている。矢印の方向に通るときのみ開く。通過すると閉まり、反対から通ることはできない。
大回転リフト
4つのリフトが観覧車のように回転している。リフトに敵が乗ってくることもある。
ブランコリフト
天井に吊られており、振り子のように左右に動く。敵が乗ってくることもあるが、リフトが傾いたときに滑ることで倒すことが可能。
水車リフト
4つの小さなリフトが水車のように繋がっており、右側に乗るとレールに沿って右に少しずつ移動する(左側に乗ると左に移動する)。ただしずっと乗っているとリフトが下がった際に毒の沼に落ちてしまうため、ジャンプで乗り移りながら進む必要がある。
お化けリフト
お化け屋敷に登場。乗るとゆっくり上昇するが、しばらくすると突然傾き始めたり、急降下・急上昇する。
伸び縮みブロック
顔が描かれた黄色いブロック。最初は1つだが、下から叩くと上にブロックを最大4つまで出すことができる。個数にかかわらず、最後に叩いてから一定時間経つと1つに戻る。
蓋付き土管
土管に蓋が付いている。手前のエアポンプを数回踏むかヒップドロップすると、蓋が飛び出し、土管に入れるようになる。1ステージ限りの登場。
ちくわブロック
黄色いブロックで、乗ると赤くなり、しばらくすると落下する。マメマリオの場合は乗っても落下しない。
タルリフト
水面に浮いているが、乗ると重みで沈んでしまう。沈んだあとはすぐに浮き上がる。マメマリオの場合は乗っても沈むことはない。
ベルトコンベア
左に動くものと右に動くものがある。スピードはそれぞれ異なり、低速のものや高速のものもある。敵やアイテムもベルトコンベアの影響を受ける。
トゲ
ぶつかると1ダメージ。トゲの側面には当たってもダメージはない。コウラマリオでしゃがんでいる場合、触れてもダメージを受けず、すり抜ける。
溶岩
触れるとパワーアップ状態や無敵状態の有無に関係なく即ミスとなる。塔や城のステージに多い。上昇する溶岩もある。一部の例外をのぞき、敵が溶岩に落ちると復活しなくなる。
グラグラ床・グラグラ岩
ワールド8に登場。グラグラ床は天井からつり下げられており、乗ると傾きながら下降してしまう(降りると元の位置に戻る)。グラグラ岩は不安定な足場にあり、乗ると少しずつ傾きしばらくすると溶岩に落ちてしまう。乗った位置が中央に近いほど落ちるまでの時間が長い。
落とし穴
いろいろなステージにある。落ちるとパワーアップ状態や無敵状態の有無に関係なく即ミスとなる。今作ではカベキックが可能になったため、落ちかけても復帰可能な場合もある。
トゲ鉄球
マリオに向かって転がってくる。当たると1ダメージ。敵キャラも倒す。止まっている鉄球もあり、地面が傾くと動き出す。
巨大トゲ鉄球
トゲ鉄球よりも動きが遅い。ブロックを壊して転がってくる。上にロープがあるものもある。敵キャラおよびトゲ鉄球も倒す。
ファイアバー
回る障害物。コウラマリオのしゃがみで回避が可能。
トゲ棍棒
トゲがついた緑色の柱。一定間隔で突然飛び出し、ゆっくりとひっ込んで行く。当たると1ダメージ。横から出てくるものや間隔が短いものもある。『スーパーマリオワールド』のヤリと似ているが、スーパーマリオ以上で当たってすぐにミスになることはない。
火山弾
背景の火山から降ってくる。大きいものと小さいものがあり、どちらも当たると1ダメージ。地面に落ちると砕ける。ブロックを破壊することもある。
動く壁
縦向きに動くものと横向きに動くものがある。形や大きさ、動く速さはそれぞれ異なり、トゲがついているものもある。別の壁などの間に挟まれるとパワーアップ状態や無敵状態の有無に関係なく即ミスとなる。
金網
つかまって移動することができる。ノコノコもくっついており、裏から叩くと倒せる。
毒の沼[12]
紫色の液体で、泳ぐことは不能であり、溶岩と同様に落ちただけでミスになる危険地帯[12][13]。主にワールド4にある。敵キャラクターとドッシーはこれの影響を一切受けない。
丸太
毒の沼に浮いている。マリオが乗ると手前方向に回転し、ずっと乗ったままでいると毒の沼にふり落とされミスになる(ジャンプし続ければ落ちることはない)。ファイアマリオで敵を倒した後に出てくるコインやアイテムが丸太の上に落ちると、マリオが乗っていなくても回転する。
竜巻
『スーパーマリオ64』の竜巻のように、ダメージはないが巻き込まれると強制的にスピンジャンプ状態になる。
バーナー
点いたり消えたりする炎が長いものと、炎は短いがずっと点いているものがある。
グルグル
トゲ鉄球が付いたバー。鉄球は進行方向とは逆に回る。鉄球以外の部分に当たってもダメージを受けない。
水中ステージに登場。一定の間隔で大きくなったり小さくなったりする。飲み込まれるとミスとなるが、泳げば飲み込まれない。また、飲み込まれることで隠しエリアにいけるものもある。

開発

本作はニンテンドーDSの発売前からその開発が明らかにされており、すでに発売前の任天堂配布のフリーペーパーの開発中リストには『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』や『ファイナルファンタジーIII』などとともにその名前がラインナップされていた。

2005年のElectronic Entertainment Expo(E3)に出展。開発中のスクリーンショットやムービーには発売時とは違うグラフィックやロゴマーク、『マリオ64DS』に登場する敵やブロックが存在していた[14]

広告
テレビコマーシャルには女優松嶋菜々子が出演し、ベッドで実際にプレイしている姿が放映された。

評価

日本ゲーム大賞2007年度優秀賞受賞。ファミ通アワード2006では優秀賞(リアレンジ賞)を受賞した。その際、授賞式でディレクター足助重之は受賞のコメントで、感謝の言葉を述べるとともに「リメイクでもなく、アレンジでもなく、まったくの新作のつもりで作りました」と、あくまで新作ソフトであるということを強調したコメントを述べている[15]

売上

2010年11月に日本ゲーム市場での売上本数が600万本を突破したことが確認された(ただし、エンターブレインの調査では12月に売上本数601万本とややずれがある)[16]。最終的な売上本数は649万本に上り、これは日本におけるニンテンドーDSのソフト単体での最も多い売上本数である。また、世界全体での3080万本の出荷はニンテンドーDSのソフトでは最も多い。スーパーマリオシリーズ全体では初代『スーパーマリオブラザーズ』の681万本に次ぐ売上本数である。

関連書籍

脚注

注釈

出典

関連項目

外部リンク