コンテンツにスキップ

RM4SCC

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
RM4SCCによるバーコードを含んだ一般的な住所の表示法

RM4SCC(Royal Mail 4-State Customer Code[1])は、イギリスロイヤルメールで使用されている、郵便番号を示すバーコードである。ロイヤルメール内ではCBC(Customer Bar Code、カスタマバーコード)と呼ばれている。

エンコードと内容

RM4SCCの文字の割り当て

RM4SCCで使用されるバーには、短い物、上方に伸びるもの、下方に伸びるもの、上下両方に伸びるものの4種類ある。名称に含まれる"4-State"はこれに由来する。4つのバーで1つの文字を表現する。よって、36種類の文字を表すことができ、右図のように、アルファベットと0~9までの数字に割り当てている。このほかにスタートシンボルとストップシンボルを定義している。

RM4SCCのバーコードは、スタートシンボル、6桁の郵便番号、2桁のDPS(Delivery Point Suffix)、1桁のチェックサム、ストップシンボルからなる。DPSは、1つの郵便番号エリア内の個別の配達先(メールボックス)を識別するために使われるコードで、1Aから9Tまでの2桁のコードが割り当てられている。DPSが割り当てられていない場合には、9Uから9Zまでがデフォルトコードとして使用される[2]。DPSは、ロイヤルメールが提供する郵便番号住所ファイルに記載されている。

チェックサム

各文字について、構成するそれぞれのバーの上半分と下半分にバーがある場合は1、ない場合は0とし、先頭から4,2,1,0の重み付けをしたものの合計を6で割った余りを求める。例えば、Bのシンボルの上半分は0101で数値は2、下半分は1100で数値は0となる。

RM4SCC bar code symbols
上半分下半分
001101010110100110101100
123450
00111012345
010126789AB
01103CDEFGH
10014IJKLMN
10105OPQRST
11000UVWXYZ

バーコード全体について、上半分、下半分のそれぞれについてこの値を合計し、それを6で割った余りを求める[2]BX11LT1Aというコードの場合、上半分は2+6+1+1+4+5+1+2 = 22 = 6×3+4で余りは4、下半分は6+4+2+2+4+0+2+5 = 25 = 6×4+1で余りは1となる。これを上の表に当てはめたものがチェックサムとなる。上の例の場合は上半分が4、下半分が1のため、チェックサムはIとなる。

RM4SCCを元にしたコード

PostNL英語版では、RM4SCCに手を加えたKIXオランダ語: Klant IndeX、顧客インデックス)を使用している。RM4SCCとの違いは、開始・終了のシンボルやチェックサムを省略していること、郵便番号とサフィックスの間に区切り文字として"X"を挿入すること、バーコードを住所の下に配置することである[3]

シンガポール・ポストでは、RM4SCCをそのまま使用している[4]

脚注

関連項目

外部リンク

🔥 Top keywords: メインページ飯豊まりえ高橋一生石丸伸二特別:検索キダ・タロー廣瀬智紀弥助三淵嘉子川栄李奈羽賀研二葛西美空岸辺露伴は動かない秋元優里鈴村健一ユージ虎に翼山崎育三郎STARTO ENTERTAINMENT乙黒えり出口夏希窪塚愛流木田美千代緒方賢一Never young beach田村正和ニューカレドニア猿の惑星シリーズマイケル・ゴードンプロポーズ大作戦 (テレビドラマ)スロバキア麿赤兒浅野温子笠松将竜とそばかすの姫堀田賢慎ラナルド・マクドナルド伊倉愛美仲野太賀