Su-25M1 (航空機)
Su-25M1(ウクライナ語: Су-25М1)は、ソビエト連邦のスホーイ設計局が開発したSu-25を、ウクライナのザポリージャ航空機修理工場が近代化改修した攻撃機。
概要
2008年にSu-25の近代化改修計画の可能性がザポリージャ航空機修理工場によって言及され[1]、2010年3月4日付国防大臣令No.104によって近代化改修計画が正式に決定された[2]。
Su-25の近代化改修には、ザポリージャ航空機修理工場を中心にアーセナル、オリゾン・ナビゲーション、ノヴァトール、ルーチ設計局、ラジオニクス、イスクラ科学技術複合体、イジューム機器製造工場、オデッサ航空機工場などが参画した[3]。
近代化改修機は、2010年に単座型のSu-25M1 2機と複座型のSu-25UBM1 1機がウクライナ空軍に引き渡され、第299戦術航空旅団に配備された[4]。2011年に2機のSu-25M1[5]、2012年に3機のSu-25M1がウクライナ空軍に引き渡されている[6]。
2014年にはSu-25M1 3機とSu-25UBM1 1機が引き渡されているが[7]、ウクライナ紛争でSu-25M1 1機が親ロシア派武装勢力の攻撃で撃墜されている[3][8]。
Su-25のさらなる近代化改修型として2015年にSu-25M1KとSu-25UBM1Kが発表され、2018年から引き渡しが開始された[9]。
機体
Su-25からの改修にあたり、コスト低減のため機体構造およびエンジンには手を付けず、アビオニクス関係をほぼすべて交換している[10]。これにより、有視界外であっても、既知目標なら高度6,000mから30 - 50mの誤差で攻撃が可能となり、Su-25より30パーセント攻撃精度が向上している[10]。
派生型
運用国
脚注
出典
関連項目
- ウクライナによる旧ソ連軍時代の航空機の近代化改修型。
- L-39M1(L-39)
- MiG-29MU1 / MiG-29MU2(MiG-29)
- Su-27-1M(Su-27)
- Mi-2MSB(Mi-2)
- Mi-8MSB(Mi-8)
- Mi-24PU1(Mi-24P)