くろしま (掃海艇)

海上自衛隊の掃海艇で、すがしま型掃海艇の11番艇。

くろしまローマ字JS Kuroshima, MSC-692)は、海上自衛隊掃海艇すがしま型掃海艇の12番艇。艇名は黒島に由来する。旧海軍測天型敷設特務艇「黒島」に次いで日本の艦艇としては2代目。

くろしま
基本情報
建造所USC京浜事業所
運用者 海上自衛隊
艦種掃海艇(中型掃海艇)
級名すがしま型
母港勝連
所属佐世保地方隊沖縄基地隊第46掃海隊
艦歴
発注2003年
起工2004年5月12日
進水2005年8月31日
就役2007年2月23日
要目
排水量基準 510トン
満載 590トン
長さ54.0m
9.4m
深さ4.2m
吃水3.0m
機関CODOE方式
主機三菱6NM-TA(B)Iディーゼル × 2基
電動機 × 2基
出力1,800PS
推進器スクリュープロペラ × 2軸
速力最大速 14ノット
乗員45人
兵装JM61-M 20mm多銃身機銃 × 1門
搭載艇4.9m型複合作業艇 × 1隻
ジェミニ・ディンギー処分艇 × 1隻
C4ISTARNAUTIS-M 情報処理装置
レーダーOPS-39-Y 対水上捜索用
ソナーTYPE-2093 可変深度式
その他PAP-104 Mk.5機雷処分具 × 2機
53式普通掃海具(O型)改6
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本記事は、本艇の艦暦について主に取り扱っているため、性能や装備等の概要についてはすがしま型掃海艇を参照されたい。

艦歴

「くろしま」は、平成14年度計画掃海艇392号艇として、USC京浜事業所で2004年5月12日に起工され、2005年8月31日に進水、2007年2月23日に就役し、佐世保地方隊沖縄基地隊第46掃海隊に編入された。

2013年6月20日から6月29日硫黄島周辺海域で平成25年度実機雷処分訓練に参加。

2014年2月1日から2月8日伊勢湾で機雷戦訓練に参加。

2016年7月18日から7月30日陸奥湾で平成28年度機雷戦訓練および掃海特別訓練に参加。

2017年6月16日から6月25日までの間、掃海母艦ぶんご」、掃海艇「ちちじま」、「はつしま」、「ししじま」、「あいしま」、「つのしま」、SH-60Jと共に平成29年度実機雷処分訓練に参加し、硫黄島周辺海域にて機雷掃海、機雷掃討、水中処分員による機雷処分訓練を実施[1]

2018年7月18日から7月30日、陸奥湾にて機雷戦訓練及び日米印共同掃海特別訓練に参加[2]

2021年11月23日14時頃、海上自衛隊は西表島の南約170kmの海域において、同海域を北東進するロシア海軍キロ改級潜水艦2隻、ステレグシチーⅡ級フリゲート1隻、ドゥブナ級補給艦1隻及びイングル級救難えい船1隻の合計5隻を確認した。これらの艦艇が沖縄本島と宮古島との間の海域を北上した後、11月27日に対馬海峡を北東進し、日本海へ向けて航行したことを確認するまでの間、海上自衛隊第4航空群所属P-1第5航空群所属P-3C、第12護衛隊所属「あぶくま」、第14護衛隊所属「せとぎり」及び「せんだい」、並びに第3ミサイル艇隊所属「おおたか」などと共に、所要の情報収集・警戒監視を行った[3]

脚注

参考文献

  • 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
  • 世界の艦船 海上自衛隊木造掃海艇建造史』(海人社、2010年)

関連項目