たんぽぽ賞

たんぽぽ賞(たんぽぽしょう)とは当初は中央競馬、のちに地方競馬で行われている競馬競走平地競走)である。

概要

当初は中央競馬小倉競馬場で行われていた特別競走で、1971年の出走条件は中央競馬3歳[注 1]100万円以下サラブレッド系であった。1989年からは九州産馬限定競走となった。1997年に九州の地方競馬3場の持ち回り開催に移行するも中津競馬の廃止の影響などもあり、2002年から荒尾競馬場での開催に固定化、当地では霧島賞とともに数少ない高額賞金競走であった。2011年は荒尾競馬の事業廃止に伴い、当初2012年2月に予定されていた第16回を日程繰上げの上、2歳馬の競走として実施したことから異例の年2回開催となった。このため2012年は実施されず、第17回は2013年2月に佐賀競馬場で開催された。なお2022年現在佐賀競馬では重賞として行われている。

条件・賞金(2024年)

出走資格
九州産3歳、中央所属3歳1勝クラス以下・地方所属3歳オープン[1]
負担重量
定量で56kg、牝馬は54kg。
賞金額
1着700万円、2着224万円、3着126万円、4着84万円、5着56万円、着外11万2000円[2]
副賞
九州農政局長賞、佐賀県馬主会会長賞、佐賀県競馬組合管理者賞(調・騎・厩・助)、鹿児島県知事賞(生産者)、九州軽種馬協会会長賞(生産者)、JRA生産者賞[2]

歴代優勝馬

中央競馬

施行日優勝馬性齢タイム優勝騎手管理調教師
1971年4月3日タマエイト牡31:52.9武田悟夏村辰男
1973年3月25日タカヨシサミー牡31:52.2中島茂杉村政春
1974年3月24日トリコロール牝31:53.0田之上幸男田之上勲
1976年3月20日セイランホーク牝31:52.5小林常泰大久保末吉
1977年4月2日ワイエムキサラギ牡31:51.1須崎昇橋本正晴
1978年3月25日マルブツラッシー牡31:46.7加用正瀬戸口勉
1979年3月31日サチモカザン牝31:11.2樋口弘柳田次男
1980年3月30日ラッキーハーケン牝31:14.0米元孝一田之上勲
1981年3月21日オサイチプレス牡31:11.4田之上幸男田之上勲
1982年3月27日ワールドハンター牝31:37.2武邦彦工藤嘉見
1983年3月27日ヒロフブキ牡31:51.4松田幸春松田由太郎
1984年3月24日ポットマーチン牡31:52.2小屋敷昭夏村辰男
1985年3月23日タイマリヤ牝31:51.3田島信行杉村一馬
1986年3月22日マンノベスト牡31:53.2丸山勝秀松元正雄
1989年2月12日ハッピープレスト牝31:54.2山本康二谷八郎
1990年2月10日キョクトウザン牡31:53.6安田隆行北橋修二
1991年2月9日ナンゴクノテイオー牡31:53.5小原義之布施正
1992年2月15日ダンツセントー牝31:51.7安田隆行山内研二
1993年2月13日カノヤミノリ牡31:52.5増井裕坂口正則
1994年2月12日ペガサスセイバー牡31:53.8増井裕土門一美
1995年2月11日カシノリュウジン牡31:51.4須貝尚介須貝彦三
1996年2月10日ホワイトシャンス牝31:53.1宝来城多郎北橋修二
  • コース:1800m(1982年は阪神芝1600m、1978年は小倉芝1700m、1979年 -1981年は小倉芝1200m)
  • 2000年以前の優勝馬の馬齢も現表記を用いる。

地方競馬

回数施行日競馬場距離優勝馬性齢所属タイム優勝騎手管理調教師馬主
第1回
1997年2月3日荒尾1500mレヴィレイション牝3荒尾1:40.0橋本幸次郎吉永晃浅川吉男
第2回
1998年2月23日佐賀1400mシンセイマーク牡3荒尾1:32.8橋本幸次郎畑田修治最勝寺俊治
第3回
1999年2月22日中津1300mカノヤワカワシ牡3JRA1:25.1土肥幸広坂口正則神田薫
第4回
2000年2月21日荒尾1500mアイティースワロー騸3JRA1:38.3吉井浩和柴田光陽井門敏雄
第5回
2001年2月26日佐賀1400mコウセイロマン牡3佐賀1:30.2真島正徳真島元徳杉安浩一郎
第6回
2002年2月4日荒尾1500mマルシゲガリバー牡3JRA1:39.7鮫島克也安田伊佐夫坂東島繁藤
第7回
2003年2月3日荒尾1500mテイエムトキメキ牝3JRA1:40.7牧田和弥福島勝竹園正繼
第8回
2004年2月3日荒尾1500mテイエムボッケモン牡3JRA1:39.2秋山真一郎福島勝竹園正繼
第9回
2005年2月1日荒尾1500mマイネルマリク牡3JRA1:37.0松永幹夫岡田稲男(株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第10回
2006年2月7日荒尾1500mトウショウヒカリ牡3兵庫1:37.4鮫島克也山口益巳山口美和子
第11回
2007年2月6日荒尾1500mテイエムジカッド牡3JRA1:39.5橋本美純福島勝竹園正繼
第12回
2008年2月5日荒尾1500mクリノダイシス牡3JRA1:37.5川島信二荒川義之栗本博晴
第13回
2009年2月17日荒尾1500mカシノチェスト牝3JRA1:37.5西田雄一郎天間昭一柏木務
第14回
2010年2月23日荒尾1500mコウユーヒーロー牡3JRA1:37.3浜中俊大根田裕之加治屋康雄
第15回
2011年2月17日荒尾1500mクラウンリバー牝3JRA1:37.1鮫島克也飯田雄三矢野悦三
第16回
2011年12月1日荒尾1500mテイエムハエンカゼ牡2JRA1:37.9宮平鷹志鹿戸明竹園正繼
第17回
2013年2月11日佐賀1400mカシノランナウェイ騸3JRA1:28.9国分優作梅内忍柏木務
第18回
2014年2月13日佐賀1400mテイエムボッケモン牡3JRA1:31.2古川吉洋木原一良竹園正繼
第19回
2015年2月10日佐賀1400mクリノヤクマン牡3JRA1:30.7北村宏司蛯名利弘栗本博晴
第20回
2016年2月11日佐賀1400mナンゴクロックオン牡3JRA1:30.8柴田未崎鮫島一歩渡義光
第21回
2017年2月7日佐賀1400mテイエムヒッタマゲ牡3JRA1:28.7田中健福島信晴竹園正繼
第22回
2018年2月20日佐賀1400mカシノランペイジ牡3JRA1:30.0鮫島克駿谷潔柏木務
第23回
2019年2月19日佐賀1400mエリーバラード牝3JRA1:29.1鮫島克也菊澤隆徳谷川正純
第24回
2020年2月27日佐賀1400mトキノノゾミ牝3川崎1:30.7酒井忍八木正喜田中準市
第25回
2021年2月25日佐賀1400mイロエンピツ牝3JRA1:29.0飛田愛斗大根田裕之内田玄祥
第26回
2022年2月23日佐賀1400mタケノサイコウ牡3佐賀1:30.5飛田愛斗古賀光範竹原孝昭
第27回
2023年2月23日佐賀1400mオバケノキンタ牡3JRA1:30.5幸英明大根田裕之内田玄祥
第28回
2024年2月22日佐賀1400mコウユーカメサンヨ牡3JRA1:28.3石川倭齋藤崇史加治屋貞光
  • 出走条件:1997年は中央競馬旧4歳500万円以下・地方競馬旧4歳西日本地区・サラブレッド系九州産馬、1998年から中央競馬旧4歳(3歳)500万円以下・地方競馬旧4歳(3歳)全国・サラブレッド系九州産馬。2011年は2歳馬が対象となった[3]
  • 2000年以前の優勝馬の馬齢も現表記を用いる。

脚注・出典

注釈

出典

各回競走結果の出典

関連項目