コイサン諸語
コイサン諸語(コイサンしょご)は、アフリカの言語群。吸着音を共通の特徴として持つ。
コイサン諸語 | |
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話される地域 | カラハリ砂漠、タンザニア中央部 |
言語系統 | コイは牧畜民、サンは狩猟採集民。現生人類の最も古い言語とされる。ただし同一の語族とは証明されていない。 |
下位言語 | |
ISO 639-2 / 5 | khi |
ISO 639-5 | khi |
コイサン諸語の分布図(黄) |
概要
歴史的にコイとサンの人々によって話されてきた。今日では南西アフリカのカラハリ砂漠とタンザニアの一部地域で(サンダウェ語、ハヅァ語)話される[1]。
特徴は吸着音を音素とすることや、50を超える吸着音と140を超える音素を持つクン語や、厖大な音素の目録を持つコン語を含むことである[1]。
話者のコイサン人種は現生人類最古の系統とされ[2][3][4][5][6][7][8]、吸着音は現生人類最古の言語の特徴を今に伝えるものと推測されている[9][10][11]。
含まれる5言語群は共通して吸着音を持つことから、かつては「コイサン語族」と呼ばれていたが、同系統とは証明されていないため、現在では独立した語族とされる[12][13]。
「アフリカの言語」も参照