コルトン・ハータ

コルトン・トーマス・ハータColton Thomas Herta, 2000年3月30日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンタクラリタ出身のレーシングドライバー。父親は元レーシングドライバーのブライアン・ハータ

コルトン・ハータ
Colton Herta
ロングビーチでのハータ (2021年)
基本情報
国籍アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (2000-03-30) 2000年3月30日(24歳)
出身地コルトン・トーマス・ハータ
Colton Thomas Herta
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カリフォルニア州サンタクラリタ
親族ブライアン・ハータ(父)
インディカー・シリーズでの経歴
5年の間63レース出場
チームNo.26
アンドレッティ・オートスポーツ ウィズ カーブ・アガジャニアン英語版
最高位3位 (2020
初戦2018年ソノマ (第17戦)
初勝利2019年オースティン (第2戦)
優勝数表彰台PP
7119
基本情報
過去参加シリーズ
2017-18インディ・ライツ

経歴

初期の経歴

レーシング・カート

6歳の頃からカートを初め、10歳でカートレースデビューした。

アメリカ国内のカートレースで数々のタイトルを獲得。2013年にシングルシーターにステップアップした

4輪レースに移行

2013年に13歳でアメリカ西部地区のF2000シリーズ参戦し、チャンピオンになって翌2014年にはF2000のナショナルシリーズへ。その年にはフォーミュラBMW/アジアにも参戦した。

2015年にはイギリスに渡ってF4にカーリンから参戦、4勝をあげシリーズ3位。

2016年もヨーロッパに残り、F3にステップアップ。前年同様カーリンから参戦。ユーロフォーミュラチャンピオンシップとイギリスF3を中心に走り、主戦場のユーロフォーミュラでは4勝をあげシリーズ3位。8月にはマスターズF3に参加したが着外に終わる。

インディ・ライツ

2017年はアメリカに戻り、父ブライアンも参戦したインディ・ライツに昔からの親友であるジョージ・スタインブレナー4世が立ち上げたスタインブレナー・レーシングとアンドレッティ・オートスポーツの共同チームから参戦[1]。ルーキーながら3勝をあげシリーズ3位。ルーキーオブザイヤーを獲得した。

父ブライアンとのシリーズ親子制覇がかかった2018年はアンドレッティ・オートスポーツから参戦したパトリシオ・オワードと一騎打ちとなり、中盤で4連勝するなどしたものの9勝をあげたオワードに負けて2位に終わる。

インディカー・シリーズ

2018年

最終戦のソノマにオワードとともにハーディング・レーシングからスポット参戦。オワードが9位と善戦する中20位に終わる。

2019年

前年度に参戦したハーディング・レーシングとインディライツ時代の所属だったスタインブレナー・レーシングの共同チームからフル参戦。チームメイトはオワード。(シーズン前に離脱しカーリンから参戦)

開幕前のCOTAで行われた合同テストではトップタイムを叩き出し、周囲を驚かせた[2]

開幕戦で8位入賞し、2戦目COTAで行われたインディカー・クラシック。予選4位と好発進し、決勝ではコーションの影響もあり運にも助けられて優勝。グラハム・レイホールのもつ最年少優勝記録を大幅に更新する18歳11ヶ月と25日での優勝であった[3]

初参戦となるインディ500では、予選ではルーキーながらホンダ最上位となる5番手でファスト9入り。ファストナイン・シュートアウトでもホンダ勢最上位の5番手タイムで2列目グリッドを獲得した。しかし決勝ではメカニカルトラブルで3周でリタイアし順位的には最下位であった。

第10戦のロード・アメリカでは最年少記録を更新する初のポールポジションを獲得。最年少優勝記録に続きレイホールの記録を大幅に更新する19歳と83日でのポールポジション獲得であった。第16戦のポートランドでは2度目のポールポジションを獲得するものの4位に終わる。

翌2020年はアンドレッティ・オートスポーツと合流することを発表して迎えた最終戦のラグナセカ。2戦連続のポールポジションを獲得し、決勝でも危なげなく逃げきり初のポールトゥウィンで2勝目をあげるも、ルーキーオブザイヤーは未勝利ながらコンスタントに入賞をしていたフェリックス・ローゼンクヴィストに譲った。

レース戦績

略歴

シリーズチームレース勝利PPFL表彰台ポイント順位
2012-13SBF2000・ウィンター・シリーズN/A1211042876位
2013パシフィック・フォーミュラ・F1600PR1/BHA with カーブ=アガジャニアン1510610154131位
2014GRC・ライツAD・レーシング1N/A0N/AN/A1615位
U.S. F2000 ナショナル・チャンピオンシップJAY・モータースポーツ12001011515位
2015MSA・フォーミュラ・チャンピオンシップ英語版カーリン英語版30438123553位
2016ユーロフォーミュラ・オープン・チャンピオンシップ英語版1645471993位
スペイン・フォーミュラ3選手権英語版62214942位
BRDC・イギリス・フォーミュラ3選手権英語版6101310919位
マスターズ・オブ・フォーミュラ310000N/A13位
2017インディ・ライツアンドレッティ・スタインブレナー・レーシング1627373003位
201817437134472位
インディカー・シリーズハーディング・レーシング英語版100002037位
2019ハーディング・スタインブレナー・レーシング英語版1723224207位
ウェザーテック・スポーツカー選手権 - GTLMBMW・チーム・RLL310028914位
2020インディカー・シリーズアンドレッティ・ハーディング・スタインブレナー・オートスポーツ英語版1411024213位
ウェザーテック・スポーツカー選手権 - GTLMBMW・チーム・RLL30000799位
2021インディカー・シリーズアンドレッティ・オートスポーツ w/ カーブ・アガジャニアン英語版1633253115位
ウェザーテック・スポーツカー選手権 - GTDターナー・モータースポーツ英語版2111128550位
2022インディカー・シリーズアンドレッティ・オートスポーツ17121238110位
IMSA・スポーツカー選手権 - LMP2ドラゴンスピード・USA英語版110010-*
フォーミュラ1マクラーレンF1チームテストドライバー
2023インディカー・シリーズアンドレッティ・オートスポーツ w/ カーブ・アガジャニアン17020135610位
ウェザーテック・スポーツカー選手権 - GTPBMW M・チームRLL1000027420位*
  • * : 今シーズンの順位。(現時点)

ユーロフォーミュラ・オープン・チャンピオンシップ

エントラント12345678910111213141516DCポイント
2016年カーリン・モータースポーツEST
FEA

Ret
EST
SPR

5
SPA
FEA

6
SPA
SPR

5
LEC
FEA

18
LEC
SPR

EX
SIL
FEA

2
SIL
SPR

Ret
RBR
FEA

1
RBR
SPR

1
MNZ
FEA

16
MNZ
SPR

4
JER
FEA

1
JER
SPR

4
CAT
FEA

2
CAT
SPR

1
3位199

アメリカン・オープン=ホイール・レーシング

U.S. F2000 ナショナル・チャンピオンシップ

チーム1234567891011121314ランクポイント
2014年JAY・モータースポーツSTPSTPBAR
19
BAR
7
IMS
5
IMS
20
LOR
14
TOR
5
TOR
14
MDO
10
MDO
16
MDO
13
SNM
7
SNM
9
15位115

インディ・ライツ

チーム1234567891011121314151617ランクポイント
2017年アンドレッティ・スタインブレナー・レーシングSTP
2
STP
1
ALA
10
ALA
1
IMS
12
IMS
10
INDY
13
RDA
12
RDA
3
IOW
4
TOR
4
TOR
10
MDO
2
MDO
6
GMP
3
WGL
3
3位300
2018年STP
3
STP
8
ALA
2
ALA
3
IMS
1
IMS
1
INDY
1
RDA
1
RDA
2
IOW
2
TOR
7
TOR
6
MDO
2
MDO
2
GTW
2
POR
2
POR
4
2位447

インディカー・シリーズ

チームシャシー車番エンジン1234567891011121314151617ランクポイント
2018年ハーディング・レーシングダラーラ・DW1288シボレーSTPPHXLBHALAIMSINDYDETDETTXSRDAIOWTORMDOPOCGTWPORSNM
20
37位20
2019年ハーディング・スタインブレナー・レーシングホンダSTP
8
COA
1
ALA
24
LBH
23
IMS
23
INDY
33
DET
12
DET
12
TXS
18
RDA
8
TOR
7
IOW
18
MDO
8
POC
16
GTW
9
POR
4
LAG
1
7位420
2020年アンドレッティ・ハーディング・スタインブレナー・オートスポーツTXS
7
IMS
4
ROA
5
ROA
5
IOW
19
IOW
19
INDY
8
GTW
4
GTW
6
MDO
9
MDO
1
IMS
4
IMS
2
STP
11
3位421
2021年アンドレッティ・オートスポーツ26ALA
22
STP
1
TXS
22
TXS
5
5位455
アンドレッティ・オートスポーツ w/ カーブ・アガジャニアンIMS
13
INDY
16
DET
14
DET
4
ROA
2
MDO
13
NSH
19
IMS
3
GTW
18
POR
8
LAG
1**
LBH
1**
2022年STP
4
TXS
12
LBH
23
ALA
10
IMS
1*
INDY
30
DET
8
ROA
5
MDO
15
TOR
2
IOW
24
IOW
12
IMS
24
NSH
5
GTW
11
POR
LAG
10位*334*

インディアナポリス500

シャシーエンジンスタートフィニッシュチーム
2019年ダラーラホンダ533ハーディング・スタインブレナー・レーシング
2020年108アンドレッティ・ハーディング・スタインブレナー・オートスポーツ
2021年216アンドレッティ・オートスポーツ
2022年2530

ウェザーテック・スポーツカー選手権/IMSA・スポーツカー選手権

エントラントクラス製造エンジン123456789101112ランクポイント
2019年BMW・チーム・RLLGTLMBMW・M8 GTEBMW・S63 4.0 L Twin-turbo V8DAY
1
SEB
7
LBHMDOWGLMOSLIMELKVIRLGAPET
3
14位89
2020年BMW・S63 4.0 L Turbo V8DAY
5
DAYSEBELKVIRATLMDOCLTPET
6
LGASEB
4
9位79
2021年ターナー・モータースポーツGTDBMW・M6 GT3BMW 4.4 L Turbo V8DAY
6
SEBMDODETWGLWGLLIMELKLGALBHVIRPET50位285
2022年ドラゴンスピード・USALMP2オレカ・07ギブソン GK428 4.2L V8DAY
1
SEB
LGA
MDO
WGL
ELK
PET
-*0*
  • 太字ポールポジション斜字ファステストラップ。(key)
  •  : ポイントはミシュラン・エンデュランス・カップのみ有効であり、LMP2クラスのドライバーズランキングでは加算されない。
  • * : 今シーズンの順位。(現時点)

脚注