ニルス・トーバルズ

フィンランドの政治家・欧州議会議員

ニルス・オーレ・ヒルマー・トーバルズ (スウェーデン語: Nils Ole Hilmer Torvalds[1]1945年8月7日 - ) は、フィンランド政治家欧州議会議員である。欧州自由民主同盟に参加しているスウェーデン人民党党員である[2]

ニルス・オーレ・ヒルマー・トーバルズ
Nils Ole Hilmer Torvalds
生年月日 (1945-08-07) 1945年8月7日(78歳)
出生地 フィンランド ウーシマー県エケナス英語版 (現: ラーセポリ)
出身校ヘルシンキ大学
所属政党スウェーデン人民党
配偶者アンナ・トーバルズ
子女リーナス・トーバルズ

在任期間2012年7月5日 -
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スウェーデン系フィンランド人で、詩人オーレ・トーバルズ英語版息子Linuxカーネルの作者として有名なリーナス・トーバルズである[3]

経歴

1969年から1982年までフィンランド共産党の党員だった。モスクワ経済学を専攻し、タイストイスト英語版雑誌Arbetartidningen Enhet編集者だった。彼は後に、彼の共産主義は「反乱」であったとしている[4]1995年から2004年にかけて、モスクワとワシントンで、フィンランド国営放送の外国特派員として働いた[5]

2006年、スウェーデン人民党の党員となり[5]2007年には第3副議長に選出された[6]。このことは彼の過去の経歴から党の支持者を混乱させた[5]2008年ヘルシンキ市議会英語版議員に選出され、2009年から2012年にかけて市議を務めた[7]

2009年、彼はスウェーデン人民党の選挙の結果、欧州議会議員選挙候補者となったが、選挙では14,044票で落選した[8]。2012年7月5日カール・ハグルンドカタイネン内閣国防大臣に就任することに伴い、欧州議会議員に就任した。2014年の欧州議会議員選挙では、約29,000票で当選した[4]。欧州議会議員としては漁業委員会英語版 (PECH) の副議長と、司法および内政に関する委員会英語版 (LIBE) の委員を務めた[9]循環型社会に関するラポルトゥール英語版としても活動している[10]

2017年6月11日、スウェーデン人民党は彼を2018年大統領選挙英語版の候補者に選出した[11]。公約は教育技術環境であった。この選挙でフィンランドのNATO加盟を支持したのは彼だけである[12]。得票率は1.5%で、全候補者の中で最下位であった。この選挙では現職のサウリ・ニーニストが再選された[13]

スウェーデン語フィンランド語英語ドイツ語ロシア語が堪能であり、オランダ語デンマーク語イタリア語ノルウェー語を理解することができる[14]

Linuxカーネルについて

Linuxカーネルの作者であるリーナス・トーバルズは、2013年9月18日のLinuxConの基調講演で、SELinuxの開発者であるNSAがLinuxカーネルにバックドアを望んでいると冗談を言った[15]。しかし、リーナスの父であるニルスは、NSAが実際にLinuxカーネルへバックドアを追加することを求めていたことを明らかにした[16]

When my oldest son [Linus Torvalds] was asked the same question: “Has he been approached by the NSA about backdoors?” he said “No”, but at the same time he nodded. Then he was sort of in the legal free. He had given the right answer, [but] everybody understood that the NSA had approached him.
ニルス・トーバルズ、2013年11月11日 LIBE Committee Inquiry on Electronic Mass Surveillance of EU Citizens 第11回審問

著書

  • Ollus, Simon-Erik; Torvalds, Nils (2005). Kaupasta kumppanuuteen : Suomen Venäjä-talousstrategia. ヘルシンキ: Sitra. ISBN 951-37-4519-8 
  • Torvalds, Nils (2008). Muodonmuutoksia : Venäjän pitkä vuosisata 1900-2008. ヘルシンキ: Sitra. ISBN 978-951-563-635-5 

脚注

外部リンク