ブラバム・BT11

ブラバム・BT11 (Brabham BT11) は、ブラバムが開発したフォーミュラ1カー。デザイナーはロン・トーラナック1964年から1968年まで使用された。

ブラバム・BT11
ブラバム・BT11、2007年のシルバーストン
ブラバム・BT11、2007年のシルバーストン
カテゴリーF1
コンストラクターイギリスの旗 ブラバム
デザイナーオーストラリアの旗 ロン・トーラナック
先代ブラバム・BT10
後継ブラバム・BT19
主要諸元
エンジンクライマックス FWMV V8
BRM P56 V8
BRM P60 V8
クライマックス FPF L4
レプコ 620 V8
トランスミッションヒューランド 5速
燃料エッソ
サソル
タイヤダンロップ
ファイアストン
グッドイヤー
主要成績
チームイギリスの旗 ブラバム・レーシング・オーガニゼーション
イギリスの旗 ロブ・ウォーカー・レーシングチーム
スイスの旗 シフェール・レーシングチーム
その他プライベーター
ドライバークリス・エイモン
ボブ・アンダーソン
ヨアキム・ボニエ
ルキ・ボサ
ジャック・ブラバム
デイヴ・チャールトン
フランク・ガードナー
ジェーキ
ダン・ガーニー
デニス・ハルム
ジャッキー・プレトリウス
ヨッヘン・リント
ハップ・シャープ
ジョー・シフェール
ジョン・テイラー
初戦1964年モナコグランプリ
出走優勝ポール
3300
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主にプライベーターによって使用されたが、1964年1965年はワークスチームでも使用された。BT11は合計8度の表彰台を獲得した[1]。最高位は1965年アメリカグランプリメキシコグランプリで、ダン・ガーニーが2戦連続で2位を記録した。

1970年の世界チャンピオンであるヨッヘン・リントがグランプリデビューしたのはBT11によるものであった。ジョン・テイラー1965年ドイツグランプリジャッキー・イクスマトラと接触事故を起こして重度の火傷を負い、4週間後に死亡した。

BT11はオフシーズンのタスマンシリーズでも使用された[1]


F1における全成績

(key) (太字ポールポジション斜体ファステストラップ

チームエンジンタイヤドライバー123456789101112ポイント1順位
1964年ブラバム・レーシング・オーガニゼーションコヴェントリー・クライマックス V8DMON
NED
BEL
FRA
GBR
GER
AUT
ITA
USA
MEX
3024位
ジャック・ブラバム914RetRet
DWレーシング・エンタープライズDボブ・アンダーソン76DNS127Ret311
RRCウォーカー・レーシングチームBRM P56 V8Dヨアキム・ボニエ7RetRetRet676位
ヨッヘン・リントRet
ジェーキDNQ
ハップ・シャープNC13
ジョー・シフェール3Ret
シフェール・レーシングチームD13RetRet114Ret7
1965年ブラバム・レーシング・オーガニゼーションコヴェントリー・クライマックス V8GRSA
MON
BEL
FRA
GBR
NED
GER
ITA
USA
MEX
27 (31)3位
ジャック・ブラバム8Ret4DNS53Ret
デニス・ハルム45Ret
ダン・ガーニーRet10Ret633322
DWレーシング・エンタープライズDボブ・アンダーソンNC9DNS9RetRetDNS
RRCウォーカー・レーシングチームBRM P56 V8Dジョー・シフェール7686913RetRet11457位
ジョン・ウィルメント・オートモビルズDフランク・ガードナー12RetRet811RetRet
1966年RRCウォーカー・レーシングチームBRM P60 V8DMON
BEL
FRA
GBR
NED
GER
ITA
USA
MEX
111位
ジョー・シフェールRet
デヴィッド・ブリッジスGジョン・テイラー688Ret
クリス・エイモン・レーシングDクリス・エイモンDNQ
DWレーシング・エンタープライズコヴェントリー・クライマックス V8Fボブ・アンダーソンRet7NCRetRet6110位
1967年DWレーシング・エンタープライズコヴェントリー・クライマックス V8FRSA
MON
NED
BEL
FRA
GBR
GER
CAN
ITA
USA
MEX
211位
ボブ・アンダーソン5DNQ98RetRet
スクーデリア・スクリバンテ?デイヴ・チャールトンNC
ルキ・ボサ?ルキ・ボサNC
1968年スクーデリア・スクリバンテレプコ 620 V8FRSA
ESP
MON
BEL
NED
FRA
GBR
GER
ITA
CAN
USA
MEX
1038位
デイヴ・チャールトンRet
チーム・プレトリアコヴェントリー・クライマックス V8Fジャッキー・プレトリウスNC0NC

1 各戦とも完走者上位6名に 9-6-4-3-2-1 ポイントが与えられたが、各チームの上位の車のみに与えられた。各ラウンドで各シャシーメーカーとエンジンメーカーの組み合わせから最上位に入った車のみがポイントを獲得する資格があった。すべてのラウンドが選手権ランキングにカウントされるわけではない。

  • 1964年と1965年はベスト6戦が有効ポイントとして計算された。
  • 1966年ははベスト5戦が有効ポイントとして計算された。
  • 1967年は前半6戦の内ベスト5戦と後半5戦の内ベスト4戦が有効ポイントとして計算された。
  • 1968年は前半6戦の内ベスト5戦と後半6戦の内ベスト5戦が有効ポイントとして計算された。

括弧のない数字が選手権の有効ポイント。括弧内の数字は総獲得ポイント。
2 1964年にBT11が獲得したのは5ポイント。残りの25ポイントはBT7が獲得した。
3 1968年の全てのポイントがBT20BT24BT26によって獲得された。

参照

外部リンク