ブリット・アワード

毎年イギリスで開催される音楽の祭典式

ブリット・アワード(Brit Awards)は、毎年イギリスで開催される音楽の祭典式。英国レコード産業協会(BPI)によって催される。1988年までの名称はBPIアワード(BPI Awards)。

ブリット・アワード
ブリット・アワード2022
受賞対象音楽産業において傑出した実績をあげたもの
イギリスの旗 イギリス
主催英国レコード産業協会
初回1977年
公式サイトhttp://www.brits.co.uk/

概略

この賞は1977年に初めて開催され、BPI(英国レコード産業協会)の援助のもと現在まで開催されている。ブリット・アウォーズと名づけられたのは1989年から。マスターカードが長期にわたりこのイベントをサポートしている。ブリット・アウォーズは1989年までは生放送だった。この年、サマンサ・フォックスミック・フリートウッドが司会を務めたが、台詞を忘れたり、バンドの演奏ミス、雑音、授賞式が次の日の夜まで続いたということもあり、1989年以降は録画放送である。

2007年は1988年以来の生放送を実現させた。18年ぶりにライヴ中継されたセレモニーの中で、オアシスの受賞、そしてパフォーマンスは目玉のはずだったが、期待外れな演出に終わってしまった。噂されていたリンゴ・スターの姿はなく、バンドは司会のラッセル・ブランドから賞を受け取った。さらにノエル・ギャラガーのコメントの真っ最中やバンドの演奏途中に何度か音が途切れるというハプニングも。また、彼らは「Cigarettes & Alcohol」「The Meaning Of Soul」「Morning Glory」「Don't Look Back In Anger」「Rock 'N' Roll Star」の5曲を演奏したが、時間切れのため最後の2曲は生放送されなかった(のちに録画で残りの2曲も放送された)。

歴史

 最多受賞者最優秀アルバム最優秀シングル会場
11977年ビートルズ
(3部門)
Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
ビートルズ
"Bohemian Rhapsody"
クイーン
ウェンブリー・カンファレンス・センター
"A Whiter Shade of Pale"
プロコル・ハルム
21982年-Kings of the Wild Frontier
アダム&ジ・アンツ
"Tainted Love"
ソフト・セル
グロブナー・ハウス・ホテル
31983年ポール・マッカートニー
(2部門)
-"Come On Eileen"
デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ
41984年カルチャー・クラブ
マイケル・ジャクソン
(2部門)
-"Karma Chameleon"
カルチャー・クラブ
51985年プリンス
(2部門)
Diamond Life
シャーデー
"Relax"
フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド
61986年ユーリズミックス
(2部門)
No Jacket Required
フィル・コリンズ
"Everybody Wants to Rule the World"
ティアーズ・フォー・フィアーズ
71987年ピーター・ガブリエル
(2部門)
Brothers in Arms
ダイアー・ストレイツ
"West End Girls"
ペット・ショップ・ボーイズ
81988年-...Nothing Like the Sun
スティング
"Never Gonna Give You Up"
リック・アストリー
ロイヤル・アルバート・ホール
91989年フェアーグラウンド・アトラクション
フィル・コリンズ
マイケル・ジャクソン
トレイシー・チャップマン
(2部門)
The First of a Million Kisses
フェアーグラウンド・アトラクション
"Perfect"
フェアーグラウンド・アトラクション
101990年ファイン・ヤング・カニバルズ
ネナ・チェリー
フィル・コリンズ
(2部門)
The Raw & the Cooked
ファイン・ヤング・カニバルズ
"Another Day in Paradise"
フィル・コリンズ
ドミニオン・シアター
111991年-Listen Without Prejudice Vol. 1
ジョージ・マイケル
"Enjoy the Silence"
デペッシュ・モード
121992年シール
(3部門)
Seal
シール
"These Are the Days of Our Lives"
クイーン
ハマースミス・アポロ
131993年アニー・レノックス
シンプリー・レッド
(2部門)
Diva
アニー・レノックス
"Could It Be Magic"
テイク・ザット
アレクサンドラ・パレス
141994年ビョーク
ステレオ・エムシーズ
テイク・ザット
(2部門)
Connected
ステレオ・エムシーズ
"Pray"
テイク・ザット
151995年ブラー
(4部門)
Parklife
ブラー
"Parklife"
ブラー
161996年オアシス
(3部門)
(What's the Story) Morning Glory?
オアシス
"Back For Good"
テイク・ザット
アールズ・コート
171997年マニック・ストリート・プリーチャーズ
スパイス・ガールズ
(2部門)
Everything Must Go
マニック・ストリート・プリーチャーズ
"Wannabe"
スパイス・ガールズ
181998年ザ・ヴァーヴ
(3部門)
Urban Hymns
ザ・ヴァーヴ
"Never Ever"
オール・セインツ
ロンドン・アリーナ
191999年ロビー・ウィリアムズ
(3部門)
This Is My Truth Tell Me Yours
マニック・ストリート・プリーチャーズ
"Angels"
ロビー・ウィリアムズ
202000年メイシー・グレイ
ロビー・ウィリアムズ
トラヴィス
(2部門)
The Man Who
トラヴィス
"She's the One"
ロビー・ウィリアムズ
アールズ・コート 2
212001年ロビー・ウィリアムズ
(3部門)
Parachutes
コールドプレイ
"ROCK DJ"
ロビー・ウィリアムズ
222002年ダイド
カイリー・ミノーグ
(2部門)
No Angel
ダイド
"Don't Stop Movin'"
S Club 7
232003年コールドプレイ
エミネム
ミス・ダイナマイト
(2部門)
A Rush of Blood to the Head
コールドプレイ
"Just a Little"
リバティ・エックス
242004年ザ・ダークネス
(3部門)
Permission to Land
ザ・ダークネス
"White Flag"
ダイド
252005年シザー・シスターズ
(3部門)
Hopes and Fears
キーン
"Your Game"
ウィル・ヤング
262006年カイザー・チーフス
(3部門)
X&Y
コールドプレイ
"Speed of Sound"
コールドプレイ
アールズ・コート
272007年アークティック・モンキーズ
ザ・キラーズ
(2部門)
Whatever People Say I Am,
That's What I'm Not

アークティック・モンキーズ
"Patience"
テイク・ザット
282008年アークティック・モンキーズ
テイク・ザット
フー・ファイターズ
(2部門)
Favourite Worst Nightmare
アークティック・モンキーズ
"Shine"
テイク・ザット
292009年ダフィー
(3部門)
Rockferry
ダフィー
"The Promise"
ガールズ・アラウド
302010年レディー・ガガ
(3部門)
Lungs
フローレンス・アンド・ザ・マシーン
"Beat Again"
JLS
312011年アーケイド・ファイア
タイニー・テンパー
(2部門)
Sigh No More
マムフォード・アンド・サンズ
"Pass Out"
タイニー・テンパー
The O2
322012年アデル
エド・シーラン
(2部門)
21
アデル
"What Makes You Beautiful"
ワン・ダイレクション
332013年ベン・ハワード
エミリー・サンデー
(2部門)
Our Version of Events
エミリー・サンデー
"Skyfall"
アデル
342014年アークティック・モンキーズ
ワン・ダイレクション
(2部門)
AM
アークティック・モンキーズ
"Waiting All Night"
ルディメンタル ft. エラ・エア
352015年エド・シーラン
サム・スミス
(2部門)
X
エド・シーラン
"Uptown Funk"
マーク・ロンソン ft. ブルーノ・マーズ
362016年アデル
(4部門)
25
アデル
"Hello"
アデル
372017年デヴィッド・ボウイ
ラグ・アンド・ボーン・マン
(2部門)
Blackstar
デヴィッド・ボウイ
"Shout Out to My Ex"
リトル・ミックス

受賞数

英国アーティスト受賞数
ロビー・ウィリアムズ (テイク・ザットで5回)18
アデル9
コールドプレイ
テイク・ザット8
アニー・レノックス
アークティック・モンキーズ7
ワン・ダイレクション
デヴィッド・ボウイ (没後で2回)6
オアシス
スパイス・ガールズ5
ブラー
フィル・コリンズ
ジョージ・マイケル (ワム!で3回)
フレディ・マーキュリー (クイーンで3回、没後で2回)
エルトン・ジョン
ザ・ビートルズ4
ダイド
マニック・ストリート・プリーチャーズ
ポール・ウェラー
エド・シーラン
エミリー・サンデー
外国アーティスト受賞数
U27
マイケル・ジャクソン6
ビョーク5
プリンス4
エミネム
フー・ファイターズ
R.E.M.3
ベック
シザー・シスターズ
レディー・ガガ
カイリー・ミノーグ
ビヨンセ
ジャスティン・ティンバーレイク
カニエ・ウェスト
ブルーノ・マーズ

日本での放送

2012年の授賞式の模様から放送されている。

2012年

2012年12月8日19:00 - 21:00(JST)[1]ブリットアウォーズ授賞式 2012( - じゅしょうしき にせんじゅうに)としてDlifeで放送された。この内容は、2012年2月21日(UTC)にO2アリーナから英ITVで生放送されたものに日本語字幕と、副音声としてロッキング・オン編集長の山崎洋一郎と、歌手のスガシカオによる解説放送をつけて放送された[2]

2013年

2013年3月30日20:00 - 22:00(JST)[3]ブリットアウォーズ授賞式 2013( - じゅしょうしき にせんじゅうさん)としてDlifeで放送された。この内容は、2013年2月20日(UTC)にO2アリーナから英ITVで放送されたものに日本語字幕、スペシャルナビベーターにモデルの栗原類を起用、副音声としてロッキング・オン編集長の山崎洋一郎による解説放送をつけて放送された[4]

2014年

2014年3月9日0:00 - 2:00(JST)[5]ブリットアウォーズ授賞式 2014( - じゅしょうしき にせんじゅうよん)としてDlifeで放送された。[6]この内容は、2014年2月19日(UTC)にO2アリーナから英ITVで放送されたものに日本語字幕をつけて放送された[6]

2015年

2015年3月28日20:00 - 22:00(JST)にThe BRIT Awards 2015としてMTV JAPANで放送された。[7]この内容は、2015年2月25日(UTC)にO2アリーナで行われたブリット・アワーズ授賞式の模様が放送された[7]

外部リンク
The BRIT Awards 2015 - MTV JAPANによるホームページ

2016年

2016年3月26日20:00 - 22:00(JST)にThe BRIT Awards 2016としてMTV JAPANで放送された。[8][9]この内容は、2016年2月24日(UTC)にO2アリーナで行われたブリット・アワーズ授賞式の模様が放送された[8]

外部リンク
The BRIT Awards 2016 - MTV JAPANによるホームページ

2017年

2017年5月14日21:00 - 23:00(JST)にThe BRIT Awards 2017としてMTV JAPANで放送された。[10]2017年2月22日(UTC)にO2アリーナで行われたブリット・アワーズ授賞式[11]の模様が放送された。

外部リンク
The BRIT Awards 2017 - MTV JAPANによるホームページ

脚注

関連項目

外部リンク