ロジータ記念

ロジータ記念(ロジータきねん)は、神奈川県川崎競馬組合川崎競馬場で施行する地方競馬の重賞競走南関東SI)である。正式名称は「デイリー盃 ロジータ記念」、デイリースポーツを発行する神戸新聞社が優勝杯を提供している。

ロジータ記念
開催国日本の旗 日本
主催者神奈川県川崎競馬組合
競馬場川崎競馬場
創設1990年12月30日
2022年の情報
距離ダート2100m
格付け南関東SI
賞金1着賞金2200万円
出走条件サラブレッド系3歳牝馬オープン、地方全国交流
負担重量定量(54kg)
出典[1]
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副賞は、デイリースポーツ賞、全国公営競馬主催者協議会会長賞、管理者賞(2021年)[2]

概要

1989年に南関東4冠を達成したロジータの偉業をたたえるために、1990年に創設された。創設時から1997年まではダート2000メートルで12月に開催され、1998年に現在の距離となった。2002年からは施行時期が10 - 11月に変更され、2004年からはダートグレード競走「クイーン賞」の前哨戦として位置付けられ1着馬にクイーン賞への優先出走権が与えられるようになり、2014年からはこれに加え1着馬に東京シンデレラマイルの優先出走権も付与されている。

2009年までは南関東SIIに格付けされ、2010年からは南関東SIに格上げされた。2011年からは地方交流競走として施行されている。

負担重量は2009年までは別定で、54kgを基本に、過去ダートグレード競走、JRA重賞競走および南関東SI優勝馬は2kg、過去南関東SII優勝馬は1kgの負担増となっていた(2歳時の成績は対象外)。2010年からは定量。

条件・賞金等(2022年)

条件
サラブレッド系3歳牝馬。地方交流競走で、他地区所属馬の出走枠は2頭以下と定められている[1]
  • トライアル競走のサルビアカップで上位3着までに入った馬に本競走の優先出走権が付与されている[1]
負担重量
定量(54kg)
賞金額[1]
1着2,200万円、2着770万円、3着440万円、4着220万円、5着110万円、着外手当15万円。
優先出走権付与[1]
優勝馬にはクイーン賞の優先出走権が、優勝馬が南関東所属の場合さらに東京シンデレラマイルの優先出走権が付与される。

歴史

  • 1990年 - 川崎競馬場のダート2000mのサラブレッド系4歳(現3歳)牝馬の別定重量の南関東所属馬限定の重賞競走「デイリー盃 ロジータ記念」として創設。
  • 1995年 - 南関東グレード導入により南関東G2に格付け。
  • 1998年 - 施行距離を現在のダート2100mに変更。
  • 1999年 - 船橋の後藤稔が調教師として史上初の連覇。
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「サラブレッド系4歳牝馬の南関東所属馬」から「サラブレッド系3歳牝馬の南関東所属馬」に変更。
  • 2002年 - 開催時期がはじめて10月になる。
  • 2004年
    • クイーン賞の前哨戦として位置付けられ、1着馬にクイーン賞への優先出走権が付与されるようになる。
    • 台風23号の影響で、2日遅れの順延開催。
    • 大井の的場文男が騎手として初の連覇。
  • 2006年 - JBCマイル(第6回JBCスプリント)の前座競走として施行される。
  • 2007年 - 南関東重賞格付け表記を南関東SIIに変更。
  • 2010年 - 南関東SIに格上げ。
  • 2011年 - 地方交流競走として施行。
  • 2012年 - 大井の戸崎圭太が騎手として2人目の連覇。
  • 2013年 - 船橋の川島正行が調教師として初の3連覇。
  • 2017年 - 船橋の森泰斗が騎手として3人目の連覇。

歴代優勝馬

回数施行日距離優勝馬性齢所属タイム優勝騎手管理調教師馬主
第1回1990年12月30日2000mヒカリカツオーヒ牝3浦和2:10.5石崎隆之野口孝(株)ひかり
第2回1991年12月30日2000mドラールオウカン牝3大井2:10.3内田博幸赤間清松布施光章
第3回1992年12月23日2000mアズマリーフ牝3船橋2:09.8柿本政男小桧山悦雄(株)東牧場
第4回1993年12月30日2000mパワーシャレード牝3船橋2:13.4石崎隆之出川己代造潤間力夫
第5回1994年12月31日2000mケーエフネプチュン牝3船橋2:10.4矢内博凾館政一藤谷一雄
第6回1995年12月31日2000mマキバサイレント牝3船橋2:11.1石崎隆之北川亮新田知也
第7回1996年12月20日2000mスギヤマワッスル牝3船橋2:09.8田部和廣中井利一齊藤米造
第8回1997年12月31日2000mイシゲヒカリ牝3船橋2:09.9秋田実玉井吉丸若山文利
第9回1998年12月31日2100mホクトオーロラ牝3船橋2:18.6石崎隆之後藤稔山泉恵宥
第10回1999年12月22日2100mヤマノリアル牝3船橋2:18.0張田京後藤稔山泉恵宥
第11回2000年12月14日2100mセクシーディナー牝3大井2:19.4内田博幸赤嶺本浩植村憲生
第12回2001年12月31日2100mカーディアンゴット牝3船橋2:18.5佐藤隆玉井勝中川重光
第13回2002年10月23日2100mラヴァリーフリッグ牝3船橋2:16.9石崎隆之出川克己村中徳広
第14回2003年11月13日2100mマルダイメグ牝3川崎2:18.6的場文男佐々木仁(有)栄光開発
第15回2004年10月22日2100mアイチャンルック牝3大井2:16.1的場文男阪本一栄岡裕
第16回2005年10月12日2100mグローバルリーダー牝3船橋2:15.8張田京佐藤賢二居城要
第17回2006年11月2日2100mマキノチーフ牝3浦和2:19.4繁田健一稲葉道行濱野牧男
第18回2007年11月7日2100mトキノミスオース牝3川崎2:17.5坂井英光長谷川三郎田中久續
第19回2008年11月3日2100mシスターエレキング牝3船橋2:16.3桑島孝春出川龍一太田好則
第20回2009年11月12日2100mタカヒロチャーム牝3船橋2:14.9町田直希椎名廣明高岡浩行
第21回2010年11月17日2100mショウリダバンザイ牝3大井2:17.3御神本訓史高岩孝敏林正夫
第22回2011年11月9日2100mクラーベセクレタ牝3船橋2:16.3戸崎圭太川島正行(有)サンデーレーシング
第23回2012年11月7日2100mエミーズパラダイス牝3船橋2:14.1戸崎圭太川島正行吉田照哉
第24回2013年11月13日2100mカイカヨソウ牝3船橋2:16.3今野忠成川島正行(有)キャロットファーム
第25回2014年11月5日2100mノットオーソリティ牝3船橋2:17.2御神本訓史川島正一吉田照哉
第26回2015年11月18日2100mララベル牝3大井2:21.9真島大輔荒山勝徳吉田照哉
第27回2016年11月2日2100mミスミランダー牝3船橋2:20.4森泰斗佐藤賢二(有)新生ファーム
第28回2017年11月8日2100mステップオブダンス牝3大井2:17.8森泰斗藤田輝信吉田勝己
第29回2018年11月28日2100mクロスウィンド牝3船橋2:17.1矢野貴之佐藤裕太泉俊二
第30回2019年11月20日2100mグランモナハート牝3大井2:19.1本田正重福田真広布施慶士
第31回2020年11月11日2100mルイドフィーネ牝3川崎2:18.2森泰斗内田勝義吉田晴哉
第32回2021年11月10日2100mカイカセンゲン牝3大井2:20.7張田昂藤田輝信(有)キャロットファーム
第33回2022年11月9日2100mスピーディキック牝3浦和2:17.7御神本訓史藤原智行加藤鈴幸
第34回2023年11月8日2100mメイドイットマム牝3船橋2:19.4本橋孝太石井勝男(有)木村牧場

2000年以前も馬齢は国際基準で表記している。
※出典:南関東4競馬場公式「ロジータ記念競走優勝馬

他地区所属馬の成績

回次馬名所属着順備考
第22回(2011年)タキノナアチャン笠松14着
第24回(2013年)エイシンルンディー笠松4着グランダムジャパン3歳シーズンチャンピオン
アラマサシャープ高知7着高知優駿優勝
第25回(2014年)トーコーニーケ園田6着グランダムジャパン3歳シーズンチャンピオン
クロスオーバー高知12着ロータスクラウン賞優勝
第26回(2015年)トーコーヴィーナス園田2着グランダムジャパン3歳シーズンチャンピオン
ジュエルクイーン北海道4着前年のグランダムジャパン2歳シーズンチャンピオン
第27回(2016年)ドンプリムローズ佐賀5着九州ダービー優勝
キタノアドラーブル笠松9着
第28回(2017年)アペリラルビー笠松6着のじぎく賞優勝
ヤマミダンス金沢8着サラブレッド大賞典優勝
第29回(2018年)クリノアリエル西脇9着
ハーキマーダイヤ金沢11着
第31回(2020年)レッドカード北海道9着
キクノナナ園田13着
第32回(2021年)クレモナ西脇5着
ネイバーアイランド金沢14着
第33回(2022年)キープクライミング金沢11着
第34回(2023年)ショウガタップリ金沢5着
ミニアチュール水沢10着

第23回、第30回は他地区所属馬の出走なし。

脚注

関連項目

外部リンク