新横浜

神奈川県横浜市港北区の地名

新横浜(しんよこはま)は、横浜市港北区にある新横浜駅を中心とする地域及び町名である。狭義の地名としては、新横浜一丁目から三丁目まである。住居表示未実施区域。広義には、新横浜北部地区・新横浜長島地区・新横浜南部地区、大豆戸(まめど)町環状2号沿いも含む。略称は新横(しんよこ)

新横浜
町丁
JR新横浜駅周辺
地図北緯35度30分35秒 東経139度36分54秒 / 北緯35.509644度 東経139.614922度 / 35.509644; 139.614922
日本の旗 日本
都道府県神奈川県の旗 神奈川県
市町村 横浜市
行政区港北区
人口情報2023年(令和5年)12月31日現在[1]
 人口12,526 人
 世帯数7,696 世帯
面積[2]
 0.822 km²
人口密度15238.44 人/km²
設置日1975年昭和50年)11月6日
郵便番号222-0033[3]
市外局番045(横浜MA[4]
ナンバープレート横浜
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新横浜区域は、横浜市における都心(ツインコア)の一つである新横浜都心に指定されている[5][6]。都心としての新横浜には、上記3地区に城郷地区(小机駅周辺地区)、羽沢地区羽沢横浜国大駅周辺地区)、新羽地区(新羽北新横浜駅周辺地区)が加わる。

歴史

室町時代には長尾景春の乱の戦場になったといわれる[7]

新幹線が開通する前は横浜市内最大の水田地帯で、昭和期に至るまで、鶴見川を中心に田畑が鴨居・川和方面から小机、新羽、岸根、大倉山方面に至るまで一面に広がっていたが、この近辺では二毛作ができず、土地の価値は低かったという[7]。しかし、1964年東海道新幹線が、翌年に環状2号がそれぞれ開通すると状況は一変した(なお、新幹線の計画発表前に、不動産ブローカーが「フォード社が自動車工場を作る」という触れ込みでこの地の田畑を買い漁ったという[7])。特に1976年に「ひかり」が新横浜駅に停車するようになってからは、企業やホテル等が集積し、著しい発展を遂げてきたことから、新幹線によって出来た街といえる。

1985年3月14日には市営地下鉄が延伸開業し、さらに、 横浜アリーナ新横浜プリンスホテル・ペペの開業、2002 FIFAワールドカップの決勝戦が横浜国際総合競技場(日産スタジアム)で行われたことにより、知名度は大きく上がり、イベントとビジネスの街として成長している。

1992年の「のぞみ」運行開始の際にはその停車駅となり、その後も年を重ねるにつれて新幹線の停車本数を増やしていき、ついに2008年3月15日のダイヤ改正では「新幹線全停車」という最高レベルに格上げされた。

2022年、神奈川県は新横浜一丁目および二丁目を県暴力団排除条例に基づき暴力団排除特別強化地域に指定した[8]

2023年3月18日に相鉄・東急直通線が開通し、相鉄線方面・東急東横線目黒線方面からの利便性が向上する。

概要

新横浜北部地区

新幹線の線路より北側の、横浜上麻生道路、太尾新道、鳥山川に囲まれた地域である。

新横浜と言えば大体この地区を指し、オフィスビルやホテルなどが林立している。駅の目の前には環状2号が通っており、新横浜ラーメン博物館もこの地区にある。新横浜一丁目 - 新横浜三丁目には半導体関連、CAD、画像関係等の、いわゆるIT企業が多数集積している。雑居ビルも多く、オフィスが多いためテナントはコンビニ・喫茶店・居酒屋・カラオケ屋が主である。ほぼ碁盤の目状に区画整理が行われ、共同溝も掘られていて、電線・電話線は見えず、整然とした街並みである。

新横浜駅北口にはバスターミナル(高速・空港バス含む)とタクシープール、プリンスホテルの正面玄関には空港バス乗り場が設けられている(新横浜駅発着路線バス一覧)。

新横浜駅北口を出てまっすぐ進むと鶴見川の支流の鳥山川があり、浜鳥橋、鳥山大橋、ワールドカップ大橋が架かっている。山側には鶴見川の本流が流れており、新横浜大橋、亀甲橋が架かっている。鳥山川の土手には「新横浜駅前公園」があり、簡易アスレチックも併設され、近所の住民の散歩コースになっている。近くを流れる鶴見川は昔から何度も氾濫している川であることから、川寄りのビルの地下には貯水槽が設置されている。鳥山川の対岸には日産スタジアム(旧横浜国際総合競技場)があり、サッカーの試合、著名アーティストのライブなどのイベントが開催されると、この辺りは人で溢れかえる。また、さらに2.5キロメートルほど先には第三京浜港北ICがある。

新横浜駅北口の北東方向には円柱状の高層ビル「新横浜プリンスホテル」(42階建て 149メートル)があり、そのホテルに直結している商業施設「プリンスペペ」は休日になると買い物客で賑っている。その斜め向かいには横浜アリーナがあり、イベントが行われる際には駅は人で溢れかえり、歩道や陸橋は大混雑となる。

新横浜に初めて建った超高層ビルであるプリンスホテルは、新横浜のシンボル的存在である。

移設前のタクシープール直上に地上19階・地下4階建ての駅ビル(キュービックプラザ新横浜・ホテルアソシア新横浜)は2008年3月26日に開業し(ホテルアソシア新横浜は4月1日開業)、駅ビルからバス乗り場・既設歩道橋へ繋がるペデストリアンデッキが同年11月26日に開通した。

プロムナードが整備されており、「新横浜駅前プロムナード整備事業」で、平成2年度国土交通省手づくり郷土賞(街灯のある街角)受賞

新横浜長島地区

新横浜駅から横浜市営地下鉄ブルーラインあざみ野駅方面の隣駅である北新横浜駅にかけての東側一体が、開発中の新横浜長島地区である(横浜市都市整備局)。「長島」の名は事業地であった新羽町の字から採っているが、町名変更に伴って北新横浜一丁目・二丁目となっている。

市営地下鉄は、北新横浜駅から新羽駅の少し先まで高架区間である。北新横浜一丁目には地下鉄の新羽車両基地がある。

また、首都高速神奈川7号横浜北線新横浜出入口がある。

新横浜南部地区

新幹線の線路より南側の新横浜篠原線・新横浜南口線(いずれも道路名)を軸とした、篠原町・大豆戸町の一部を指す。

北口とは対照的に、駅前には小規模なロータリーと雑居ビルが1棟あるだけである。駅前の通りを菊名方面へ行くと、港北七福神の1つ、大黒天が祀られている大黒天正覚院がある。篠原口から篠原消防出張所の脇を曲がると、篠原八幡神社があり、名木古木に指定されている木々が茂っている。

この地区の道路状況は極めて悪く、見通しの悪い道や狭い道が多々あるが、市と住民・地権者との対立が続いており、開発・土地区画整理は難航を極めていた。ゆえに、横浜線では2分程度で到着できる菊名駅から徒歩では20分以上かかるなど、不便さが目立つ。

2003年3月31日に本地区の事業計画「新横浜駅南部地区土地区画整理事業」が失効した。これにより、本地区を通る予定であった「都市計画道路新横浜篠原線」・「都市計画道路新横浜南口線」・「横浜市道新横浜元石川線」の延長・拡幅も白紙撤回となった。

2023年現在、横浜市では新横浜篠原線について計画変更の上で改めて整備を行うほか、駅前の約3.5haのエリアを再開発するまちづくり計画を明らかにしており、住民から意見を求めている[9]

地価

商業地の地価は、2024年令和6年)1月1日公示地価によると、新横浜一丁目17-12の地点で668,000円/m²[10]、新横浜二丁目3-8の地点で1,230,000円/m²[11]、新横浜三丁目7-3の地点で2,200,000円/m²[12]となっている。

町名

1975年(昭和50年)区画整理事業に伴い、鳥山町・岸根町・篠原町・大豆戸町の一部から新設された。町名は新幹線の駅名に因む。

  • 新横浜一丁目
  • 新横浜二丁目
  • 新横浜三丁目

世帯数と人口

2023年(令和5年)12月31日現在(横浜市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目世帯数人口
新横浜一丁目4,702世帯7,808人
新横浜二丁目1,332世帯2,158人
新横浜三丁目1,662世帯2,560人
7,696世帯12,526人

人口の変遷

国勢調査による人口の推移。

人口推移
人口
1995年(平成7年)[13]
217
2000年(平成12年)[14]
3,802
2005年(平成17年)[15]
6,675
2010年(平成22年)[16]
10,719
2015年(平成27年)[17]
12,188
2020年(令和2年)[18]
13,473

世帯数の変遷

国勢調査による世帯数の推移。

世帯数推移
世帯数
1995年(平成7年)[13]
154
2000年(平成12年)[14]
1,733
2005年(平成17年)[15]
3,224
2010年(平成22年)[16]
6,263
2015年(平成27年)[17]
7,097
2020年(令和2年)[18]
8,099

学区

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2023年4月時点)[19]

町名番地小学校中学校
新横浜一丁目5〜11番地
19番地、20番地
横浜市立篠原西小学校横浜市立篠原中学校
1〜4番地
12〜18番地
21〜31番地
横浜市立城郷小学校
新横浜二丁目9〜11番地
17〜20番地
23番地、24番地
1〜8番地
12〜16番地
21番地、22番地
横浜市立大豆戸小学校
新横浜三丁目全域

事業所

2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[20]

丁目事業所数従業員数
新横浜一丁目259事業所7,186人
新横浜二丁目1,046事業所26,867人
新横浜三丁目946事業所20,982人
2,251事業所55,035人

事業者数の変遷

経済センサスによる事業所数の推移。

事業者数推移
事業者数
2016年(平成28年)[21]
2,113
2021年(令和3年)[20]
2,251

従業員数の変遷

経済センサスによる従業員数の推移。

従業員数推移
従業員数
2016年(平成28年)[21]
56,335
2021年(令和3年)[20]
55,035

北口側の主な施設

横浜アリーナ
横浜国際総合競技場(日産スタジアム)
新横浜ラーメン博物館

公共施設

金融機関

宿泊施設

新横浜プリンスホテル

イベント・遊戯

マンション

名称所在地竣工年月階数戸数
ブリシア新横浜1丁目・南2020年5月10階/地下1階70戸
グランスイート新横浜II1丁目・北2020年2月10階-
ソルティア新横浜1丁目・南2019年10月11階58戸
グランスイート新横浜I1丁目・北2018年9月10階37戸
ノーブルボヌール新横浜1丁目・南2017年10月8階20戸
クオス新横浜1丁目・北2016年8月10階28戸
レアシス新横浜パークフロント2丁目2016年1月15階82戸
ミオカステーロ新横浜III1丁目・南2015年3月11階31戸
クリオ新横浜ザ・イースト1丁目・北2015年2月11階51戸
クリオ新横浜ザ・ウエスト1丁目・北2014年12月10階36戸
レジデンシア新横浜2丁目2014年4月10階/地下1階40戸
ミオカステーロ新横浜II1丁目・北2014年3月10階36戸
クレイシア新横浜1丁目・北2013年4月10階/地下1階81戸
サンクレイドル新横浜1丁目・南2013年1月11階62戸
リストレジデンス新横浜1丁目・南2012年8月10階45戸
シーズガーデン新横浜3丁目2012年3月10階27戸
フェニックス新横濱クアトロ1丁目・北2011年7月11階130戸
グランド・ガーラ新横浜SOUTH1丁目・北2010年8月11階/地下1階90戸
グランド・ガーラ新横浜NORTH1丁目・北2009年3月11階80戸
フェニックス新横濱参番館1丁目・北2008年11月11階93戸
新横浜ヴォアール1丁目・北2008年11月11階100戸
リステージ岸根公園1丁目・南2008年11月11階94戸
ジーコンフォートウエスト横浜1丁目・北2008年8月11階142戸
スパシエ・エル新横浜1丁目・南2008年3月10階/地下1階72戸
ミオカステーロ新横浜1丁目・北2007年4月10階63戸
クロスローズ新横浜1丁目・南2007年3月4階-
クレストフォルム新横浜サウススクエア1丁目・北2007年2月11階50戸
レジディア新横浜1丁目・南2007年2月11階131戸
レグラス新横浜駅前3丁目2006年11月9階65戸
Dクラディア新横浜プラチナムソリッド3丁目2006年11月14階/地下1階70戸
エルズ新横浜1丁目・北2006年4月11階74戸
グリフィン新横浜八番館3丁目2006年4月11階41戸
グロースメゾン新横浜3丁目2006年3月11階-
アデニウム新横浜1丁目・北2006年2月15階183戸
グリフィン新横浜七番館1丁目・南2006年2月11階41戸
センチュリー新横浜いちょう通り3丁目2006年1月10階45戸
リシェ新横浜パークフロント2丁目2005年12月10階40戸
プリミテージュ新横浜1丁目・南2005年7月10階42戸
グリフィン新横浜六番館3丁目2004年11月11階112戸
ドメス新横浜2丁目2004年9月15階60戸
ミラベル新横濱1丁目・北2004年7月9階24戸
グリフィン新横浜伍番館3丁目2004年7月11階40戸
セルアージュ新横浜3丁目2004年2月11階40戸
アールケープラザ新横浜II2丁目2003年7月11階55戸
グレイス新横浜アクシス2丁目2003年3月10階34戸
グリフィン新横浜参番館3丁目2002年12月13階71戸
クレッセント新横浜イルドマーニ1丁目・北2002年11月11階48戸
プラウディア新横浜1丁目・南2002年3月10階-
リシェ新横浜アネックス3丁目2002年3月15階76戸
ウィルハイム新横浜1丁目・南2002年2月8階35戸
アルテーヌ新横浜1丁目・南2002年2月10階45戸
グリフィン新横浜アリーナ前3丁目2001年11月11階62戸
クレッセント新横浜ツインズウエスト1丁目・北2001年6月11階100戸
アプリ新横浜3丁目2001年4月9階-
クレッセント新横浜ツインズイースト1丁目・北2001年2月11階58戸
リシェ新横浜3丁目2000年11月11階50戸
クレストフォルム新横浜1丁目・北2000年8月11階60戸
マイキャッスル新横浜ロイヤルステージ1丁目・南2000年8月11階71戸
コスモ新横浜1丁目・南2000年7月11階81戸
パルク新横浜1丁目・北2000年3月11階/地下1階81戸
プラハ新横浜1丁目・南2000年3月11階31戸
ワイズ新横浜3丁目1999年3月10階/地下1階54戸
クリオ新横浜弐番館1丁目・北1999年2月11階82戸
サンマンションアトレ新横浜駅前公園2丁目1999年2月11階80戸
エクステ新横浜3丁目1999年2月15階/地下1階80戸
アールケープラザ新横浜1丁目・北1998年12月11階51戸
クレッセント新横浜3丁目1998年11月11階39戸
モダンフォーク新横浜1丁目・北1998年10月10階27戸
アルカーデン新横浜2丁目1998年9月11階/地下1階58戸
トースト新横浜1丁目・北1998年4月10階35戸
セレスト新横浜2丁目1998年3月11階46戸
ダイアパレス新横浜駅前公園2丁目1998年3月11階50戸
モアクレストアクゼス新横浜1丁目・北1998年2月11階90戸
クレスト新横浜3丁目1998年1月9階17戸
ビッグヴァン新横浜1丁目・南1997年11月11階40戸
ダイホープラザ新横浜1丁目・南1997年7月11階61戸
メイツ新横浜2丁目1997年3月14階91戸
ダイアパレスベラーク新横浜3丁目1997年3月11階52戸
サンブライト新横浜1丁目・北1996年8月9階32戸
フィオーレ新横浜2丁目1996年3月8階-
新横浜サニーコート1丁目・南1995年12月11階/地下1階50戸

その他

(新横浜プリンスホテルボウリングセンター跡)

篠原口側の主な施設

篠原町の項も参照のこと。

  • 港北消防署篠原出張所
  • 横浜市立篠原西小学校
  • 横浜市立篠原中学校
  • 東林寺
  • 篠原八幡神社
  • 大黒天正覚院
  • 篠原城
  • ブルーライン岸根公園駅

周辺道路

一般道

高速道路

その他

日本郵便

警察

町内の警察の管轄区域は以下の通りである[23]

丁目番・番地等警察署交番・駐在所
新横浜一丁目全域港北警察署新横浜駅前交番
新横浜二丁目全域
新横浜三丁目全域

脚注・出典

関連項目

外部リンク

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