ぺこぱ

日本のお笑いコンビ (2008-)

ぺこぱは、シュウペイ松陰寺太勇からなる日本のお笑いコンビサンミュージックプロダクション所属。2008年4月結成。M-1グランプリ2019 3位。

ぺこぱ
2022年(令和4年)1月6日(左:シュウペイ、右:松陰寺太勇)
メンバーシュウペイ
松陰寺太勇
結成年2008年
事務所ナイスデイ
フリー
オスカープロモーション
→フリー
サンミュージックプロダクション
活動時期2008年4月30日[1][2] -
師匠TAIGA
出会いアルバイト先
旧コンビ名先輩後輩
先輩×後輩
現在の活動状況テレビ・ライブなど
芸種漫才コント
ネタ作成者松陰寺太勇
現在の代表番組THE突破ファイル
ヒルナンデス!(金曜レギュラー)
ぺこぱのまるスポ
土曜スペシャル はらぺこぱ ローカルグルメはしご旅
さんすうレスキュー!
ぺこぱのぱこぺ
特命ぺこぱ〜ぺこぱ貸します〜 など
過去の代表番組ぺこぱ式○○!
同期松陰寺
ジャングルポケット
村上マヂカルラブリー
さらば青春の光 ほか
シュウペイ
アイロンヘッド
山﨑ケイ相席スタート
尼神インター ほか
公式サイト公式プロフィール
受賞歴
2014年 第6回お笑い全日本カップ 優勝
2019年 おもしろ荘 優勝
2019年 M-1グランプリ 3位
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ぺこぱ
YouTube
チャンネル
活動期間メイン 2012年1月23日 -
サブ 2022年6月3日 -
ジャンルホームビデオ
登録者数
  • メイン 18.4万人
  • サブ 2990人
総再生回数メイン 51,814,248 回
サブ 137,427回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2024年2月23日時点。
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メンバー

シュウペイ(1987年7月16日 - )(36歳)
神奈川県横浜市港北区出身。
本名:成田 秀平(なりた しゅうへい)[1]
未婚。
ボケ(ネタによってはツッコミ)担当[3]。立ち位置は向かって左。
松陰寺 太勇(しょういんじ たいゆう、1983年11月9日 - )(40歳)
山口県光市出身。
本名:松井 勇太(まつい ゆうた)[1]
既婚。
ツッコミ(ノリツッコまないボケ)・ネタ作成担当[3]。立ち位置は向かって右。

来歴

コンビ結成(2008年)

2007年頃、ピン芸人「松井祭」として活動していた23歳[4]の松陰寺(松井)と、当時ギャル男でフリーターだった19歳[4]のシュウペイ(成田)は、渋谷居酒屋で同じアルバイトとして出会った。アルバイトの新人だったシュウペイに松陰寺が「将来何がやりたいのか」を聞いたところ「伝説を作りたい」と返されたのを気に入り、シュウペイをお笑いの世界に誘う。ところがシュウペイはお笑いの世界に興味が無く、松陰寺のピン芸人としてのライブを観てもあまり面白くないと思っていたこともあり断り続けていた。しかし松陰寺が約半年間誘い続けた結果、試しで結成することになり[5]、2008年4月30日に「先輩後輩」(せんぱいこうはい)のコンビ名で活動を開始、7月に表記を「先輩×後輩」に改める[6]。コンビ名の由来は、アルバイトで松陰寺が先輩、シュウペイが後輩だったことから[7]。当初の所属事務所は「ナイスデイ」だったがすぐにフリーになる[8]

改名、オスカーへ移籍(2010年 - 2013年)

2010年中にオスカープロモーションに移籍。2013年9月にコンビ名を「ぺこぱ」に改名した[1]。コンビ名を変える話が出た際の新コンビ名案として、シュウペイは175Rの曲『GLORY DAYS』から『GLORY』、松陰寺はCHAGE and ASKAの曲名から『指環が泣いた』や「シュウペイ」と「松陰寺」を組み合わせた「しゅうまつ」を入れたコンビ名を提案したがどちらもボツになり[9]、最終的に当時の事務所の先輩だった赤井沙希に付けてもらった。当時韓国語にハマっていた赤井が「響きや文字の並びが可愛くて気に入ってた言葉」である「배고파(ペゴパ)」を提案。これは「お腹空いた」を意味する言葉であり、「いつまでもハングリー精神を」という意味がこめられている。そこからさらに可愛い印象を持たせるために平仮名にした[10][11]

笑けずり - 有田ジェネレーション(2015年 - 2017年8月)

2015年、NHKBSプレミアムで8週にわたり放送された『爆笑ファクトリーハウス 笑けずり』に出演。若手漫才師9組を集めて芸を磨き、1組ずつ削っていくというもので、ぺこぱは最終週まで生き残り3位となったことからスタートラインに立つ[3]。2016年1月17日に初の単独ライブ『風〜KAZE〜』(東京・下北沢 しもきた空間リバティ)を行った[12]

2016年7月4日放送の有田ジェネレーションTBSテレビ)「ネットがざわつきそう芸人オーディション」にカズマ・スパーキンせつこゲラゲラ星人と共に出場した。「シュウペイ(ツッコミ)が松陰寺(ボケ)に引っ越しの相談をする」というネタを披露したが、審査員からは「相談する相手を間違えてる」「ネットをザワつかせるならシュウペイはいらない」と厳しい声が上がった[13]。その結果、前代未聞の「シュウペイ以外合格」と発表され、松陰寺は有田ジェネレーションに、シュウペイは小峠軍団に入った。松陰寺はその後「有田ジェネレーション」のエースとして活躍していたが、2017年8月17日 - 31日放送の「有ジェネ!夏のサバイバルフェス2017 〜クビになるのは誰だ!?灼熱のネタ総選挙〜」でクビとなった。

おもしろ荘優勝 - オスカー契約解除(2019年1月 - 5月)

2019年1月1日放送の『ぐるナイ おもしろ荘 日本で一番早いネタ祭!誰か売れて頂戴!』(日本テレビ)に出場。他に夢屋まさるらが出場する中で優勝を果たす。しかしこの直後の1月中はとんとん拍子に仕事を得ていたものの、徐々に仕事は減っていった。後に彼らはこのことを「夢屋まさるにブレイクのチャンスを取られた」と話している(本人たちはこれを「パンケーキに食べられた」と表現している)[14]。さらに所属のオスカープロモーションが5月でバラエティ部門を廃止しお笑い界から撤退したことから、ぺこぱを含む大半の所属芸人は契約解除になり、フリーランスとなった。

サンミュージックへ再移籍(2019年6月)

オスカーから契約を解除されフリーランスとなった芸人達と開催した5月18日の『元オスカーお笑いライブ最終回〜みんなフリーになっちゃいました〜』[15] のあと、同日深夜配信の『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(AbemaTV)#63に勝又(ani)、ふーみんらと出演。番組終盤には番組宛てに地方局ディレクターからぺこぱへの出演オファーが届いたものの、2人がフリーの為オファーの対応の仕方が分からず困惑していると、MCのカンニング竹山が「お前ら(竹山の所属事務所である)サンミュージックに入りたいんでしょ? じゃあぺこぱ、ウチに入れ」と話し、その場でサンミュージックがマネジメントの受付窓口になることが決まる[16]。ただし実際には、元オスカー所属で2014年にサンミュージックに移籍していたピン芸人のTAIGAからの「サンミュージックに来たかったら(会社に)話してやるぞ」という誘いに応じ、TAIGAが各方面に働きかけたのがそもそものきっかけで、最終的に竹山が番組内で後押ししたのが決め手になった[17][注 1]。その後6月12日に行われた「サンミュージックGETライブ」に出演し、サンミュージックへの正式所属を発表する[18]

M-1グランプリ2019(2019年12月)

結成11年、出場8回目にして初の『M-1グランプリ2019』の決勝に進出する[19]。決勝進出が決まった瞬間、松陰寺は「(芸人を)辞めなくてよかった」と泣き崩れたという[20]。また決勝当日、会場にて元所属事務所の先輩にあたる上戸彩との初共演を果たした[注 2]。ファーストラウンドでは「ツッコミ方改革」のキャッチフレーズで10組中の最終組として登場[注 3]。審査員の松本人志ダウンタウン)に「ノリ突っ込まないボケという新しいジャンルを切り開いた」と言わしめた[21]。また優勝候補の一角である和牛を退け、サンミュージックプロダクション所属のタレントとしては初、また吉本興業以外の芸人としてナイツオードリー以来11年ぶりとなる最終決戦に進出する(ちなみに、本大会でのぺこぱ以外の決勝進出9組は吉本興業所属であった)。最終決戦では1票も得られずに3位に終わるも、各審査員が「ここ数年で最もレベルが高い戦いだった」と絶賛し彼らの実力を認めた。松陰寺はM-1グランプリ決勝戦当日もローラーシューズを用意していたが、最終決戦の2本目のネタで結局「最後、履く勇気がなかった」とM-1決勝戦直後に配信された『世界最速大反省会』(GYAO!)で話している[11]

また前年の『M-1グランプリ2018』に初めて準々決勝に進出した際松陰寺曰く、「当時はネタも粗く、全然煮詰めていなかった、キャラも今より濃かった、それでも切り口だけでここまで行けた、だったら精度をもっと上げよう」と語っており2019年のM-1の決勝に向けてネタを仕上げる事を決意する[22]

M-1後の活躍(2020年 -)

7月1日にニホンモニターより発表された「2020上半期タレント番組出演本数ランキング[23]」の「2020上半期ブレイクタレント」にて2位を記録する(1位は3時のヒロイン)。また、7月10日にオリコンより発表された「2020上半期ブレイク芸人ランキング[24]」において1位を記録する。12月発表の「2020タレントブレイクランキング」でも1位を記録[25]

週刊朝日2020年7月10日号にて、初の雑誌表紙モデルとなる[26]

10月8日放送の『ロンドンハーツ』(テレビ朝日)秋のゴールデン3時間SPで、狩野英孝が扮するアーティスト「50TA」の公式ライバル「50PA」(フィフピーエー)として松陰寺が参戦(シュウペイはエアギターやダンス、コーラスなどで50PAのサポートを担当)。「時を戻そう」「決定的」「足りない」など全5曲の新曲を披露した。本企画は「視聴者投票で勝った方が生配信ライブをする」というもので、投票の結果50PAが勝利し(50TA12万票、50PA17万票)10月29日にTVerテラサにて生配信ライブをする事が決定した[27]。なお、披露した5曲を収録したアルバム『時を戻そう』が番組終了後の10月9日午前0時からApple Musicなどで配信開始[28]。2020年10月19日付のオリコン週間デジタルアルバムランキングにて9位を記録した[29]。また、10月20日放送の延長戦でシュウペイが松陰寺に内緒で曲を作っていたことが発覚し、(淳やザキヤマの手伝いもあり)デュエットやラップなどをとにかく混ぜた新曲「なんだっていいじゃん」を披露した。こちらも10月21日午前0時からApple Musicなどで配信開始[30]

シュウペイは2020年5月9日放送の「浦安鉄筋家族」(テレビ東京)でスーパーの店員役を[31]、松陰寺は同年10月21日放送の「#リモラブ 〜普通の恋は邪道〜」(日本テレビ)で「檸檬」(ぺこぱの優しいツッコミをする人の声)として[32]、それぞれドラマデビューを果たした。

11月5日、新語・流行語大賞に松陰寺の決めゼリフ「時を戻そう」がノミネートされた[33]。大賞、及びトップテンには選ばれなかった。

11月11日放送の、『売れてごめんなさいっ!〜名前がカブって風評被害!?人気者が謝罪行脚〜』(テレビ東京)では、企画上番組のナレーションで「当時彼らは意味も知らず響きが良いことからペコパを芸名に…」という前提で、実際に「ペコパ」という店名を冠する岐阜の韓国料理店、同名の神戸のマッコリバー(店主とは電話)や、はたまた名前が似ているカフェなどに足を運び、「ブレイクする前からあった名前を名乗り、有名になって申し訳ありませんでした。」という口実で謝罪し、店主らは、前からの怒りを漏らしながらも許しをもらった[34]

2021年4月2日、念願であったオールナイトニッポンニッポン放送)のレギュラー番組「ぺこぱのオールナイトニッポンX」が放送開始。

2024年2月21日、山口宇部空港をPRする「山口宇部空港エバンジェリスト」に就任。松陰寺は山口県光市出身で、2023年11月「山口ふるさと大使」にも就任している。

エピソード

2020年5月25日に松陰寺が、正座したまま空中に浮いているように見える写真を自身のTwitterに投稿した[35]。その奇妙な様相がコラージュ素材として話題になり、ファンによって「#ぺこぱ雑コラ選手権」というハッシュタグが生まれた。その結果、約8000ツイート投稿され、Twitterのトレンド(最高18位)入りを果たした。

また2020年のシュウペイの誕生日には、予めガニ股で飛び跳ねたシュウペイの写真を松陰寺が用意して発生した「#ぺこぱ雑コラ選手権シュペ祭り」が開催されるなど、[36]、その後も素材用のコンテンツを彼ら自身が投稿しており[37]、2020年11月9日の松陰寺の誕生日では[38]、「#ぺこぱ雑コラ選手権松井祭」がその日の日本のトレンド入りを果たすなど[39]、徐々に定番のものとなりつつある。

人気テレビ番組『run for money 逃走中』(フジテレビ)に出演した松陰寺が、1番手確保となってしまい、Twitterに「#松陰寺確保」というハッシュタグが生まれた。その後、コンビで出演した同じく人気テレビ番組で逃走中のシリーズ番組の『戦闘中』(フジテレビ)において、シュウペイはサッカー部で培った体力を活かし活躍した。松陰寺は、「前回不名誉なタグが生まれた」と雪辱を果たそうとするがまたも1番手で脱落してしまい、「#松陰寺撃破」というハッシュタグが生まれ、トレンド入りしてしまった。

賞レースでの戦績

Mー1グランプリ

2021年(第17回)、2022年大会(第18回)は不参加。

年度(回)結果No.備考
2008年(第8回)1回戦敗退[40]2985[40]
2009年(第9回)2回戦進出[41]3799
2010年(第10回)3回戦進出[42]3780[43]
2015年(第11回2回戦進出[44]2553
2016年(第12回3回戦進出[44]1921
2017年(第13回2回戦進出[44]430
2018年(第14回準々決勝進出[44]359
2019年(第15回決勝3位[45]846決勝キャッチフレーズ「ツッコミ方改革
2020年(第16回準決勝進出[44]4621敗者復活戦3位

その他

  • 2011年 キングオブコント 2回戦敗退[46]
  • 2013年 キングオブコント 1回戦敗退
  • 2014年 キングオブコント 1回戦敗退
  • 2014年 第6回お笑い全日本カップ 優勝
  • 2015年 キングオブコント 2回戦進出[47]
  • 2015年 爆笑ファクトリーハウス 笑けずり 3位
  • 2017年 キングオブコント 1回戦敗退[48]
  • 2018年 第3回サガミハラエッジ芸人バトル
  • 2019年 ぐるぐるナインティナイン おもしろ荘 優勝
  • 2019年 キングオブコント 2回戦進出[49]

芸風

ネタは漫才コント共に行う。全肯定漫才多様性漫才[50]とも称され、松陰寺がツッコむように見せかけてフォローをするノリツッコまないボケ[21]否定しないツッコミが特徴である。

松陰寺は紫のスーツを着用し、メイクをしたホスト風のキザキャラを演じる。頭を振る独特の動きやキャラのモチーフはCHAGE&ASKAASKA[8]。また「フォ待たせしました」「フォれの名は」など語頭にF音を乗せる発音は、1990年代のミュージシャンを意識しているという[51]。また定番の台詞に「時を戻そう」「悪くないだろう」などがある[52]。他に舞台上では「キザーン!」という決まりのフレーズがある。

シュウペイはこれに不条理なボケを連発する。 また漫才冒頭の自己紹介と終わりの挨拶の際には、両腕をクロスさせて人差し指で両頬を挟むシュウペイポーズ[53] をする。定番の台詞には「(○○して)おくんなまし〜!」[54]「○○的〜!」(例:「決定的〜!」「絶望的〜!」「圧倒的〜!」[55] など)がある。

松陰寺はネタ中に頭を振ることが多い。勢いがついたり力んだりするといつもより激しく振ってしまうらしく、「“白い稲妻”がバキバキって入って、バチンっていう」視界になることがあるという[56]。医師からはストップの指令も出ていたため、最近は腰から振るようにしているという。

ノリツッコまないというシステム上、松陰寺がシュウペイのボケ(冗談)を否定できないため、番組内でのシュウペイのボケが事実としてネットニュースになってしまうという弊害が起きている[57]

また以前はネタの掴みとして松陰寺が舞台をローラーシューズで横切る掴みを行っており(松陰寺曰く、「無敵の掴み」と称している)ライブやオーディション等で披露していた。その後松陰寺が舞台衣装をスーツに変更してからは披露していなかったが『ダウンタウンDX』(日本テレビ)にて久々に披露する事になった[58]

ボケ・ツッコミの変遷

このスタイルにたどり着くまでに4回、ボケとツッコミを入れ替えている。またキャラクターも大きく変わっている。

松陰寺シュウペイ備考
2008年ツッコミボケスーツを着て時代を斬る時事漫才[8]中川家の漫才を参考にしたという[59]。またツッコむ度に脚を高く上げるという当時から自由な芸風だった[8]
2009年ボケツッコミボーイズラブ漫才。松陰寺がシュウペイに好意を抱いているという設定。
2010年 - 2013年ツッコミボケヒップホップ風のラッパー漫才[14]。シュウペイが一番好きなスタイル。
2013年松陰寺が教師役の漫才[60]
2014年ボケツッコミホスト風漫才[5]。この頃から松陰寺はASKAモチーフのホスト風キザキャラになる。
2014年末[5] - 2018年ボケツッコミ松陰寺はキャラをそのままに、WAHAHA本舗主宰の喰始のアドバイスで着物姿[8] かつローラーシューズで舞台上を走り回る[12]
2018年ノリツッコまないツッコミボケ全肯定漫才。
2019年 -ノリツッコまないツッコミボケM-1グランプリの一回戦から松陰寺は着物姿とローラーシューズを止め[14][注 4]、紫のスーツを着るようになる[注 5]。またシュウペイも以前は黒のジャケットとズボンというカジュアルな格好を止め、M-1グランプリの決勝から上下揃ったスーツを着るようになる[62]

初めてボケとツッコミを入れ替えたのは、シュウペイがボケのセリフを覚えきれなかったことや、ボケの意味を理解していなかったことが原因と話している[63]

またシュウペイがツッコミをしていた際に松陰寺は「無理させていた」と話している。このことについてはシュウペイ本人も認めており「自分はツッコミ気質ではない」とM-1グランプリ2019後に中川家のラジオに出演した際に発言している[11]

全肯定漫才が生まれた理由については「“シンプルにボケてツッコむ”ということをただ裏切りたかっただけ。最初これはひとボケだったけど、それがウケたので全部そうすることにした」と話している。また当初は普通のツッコミをしており、時にはネタ中に人の悪口も言っていたこともあった。このことに関しては「その人に向けた槍は必ず僕に戻ってくるんだなと分かって、その後はやめた」と話している[64]。なお「時を戻そう」というフレーズは、松陰寺が元々言っていた「ちゃんとやってくれ」をもっとロマンチックな言い方にしたいと思ったことから生み出された。しかし最初にこれを言い始めたときは全く反応が無く「『この人はネタ中に何を言っているんだ?』みたいな空気になっていた」ということで、シュウペイも最初は変な風に思っていたという[65]

評価

M-1グランプリ2019でぺこぱの否定しないツッコミを見た若林正恭(オードリー)は、笑い飯山里亮太(南海キャンディーズ)のツッコミを初めて見たとき以来の衝撃を受けたとして「ものすごい発明」と称賛している。若林曰くツッコミは指摘や否定であり、それは「多様性を飲み込む」ものであると分析。しかしぺこぱの漫才は「ツッコミかけた後に否定せずに飲み込む」という、1つのツッコミの中で緊張と緩和を使い分けていることで「こんなに伝わるのか」と衝撃を受けたという。さらに「時代の転換点のようなものを目の当たりにした」と、爆笑しながらも感涙したという[4][66][67][注 6]

新感覚のツッコミスタイルからよくお笑い第七世代に数えられることがあるが[68][69][70]、本人らは、「彼ら(第七世代)よりキャリアも年齢も上」だと認識しており、第七世代芸人との共演は「豪華客船のチケットをついでにもらえているような感覚」だと語っている[71]

出演

現在のレギュラー・準レギュラー

テレビ
ネット配信
ラジオ
  • MUSIC シュTATION (2024年4月6日 - 、TOKYO FM) - 冠番組・シュウペイのみ[76]
雑誌
  • the WORLD(2020年3月29日 - ) - 連載コーナー ぺこぱシュウペイのフロンターレで決定的ーーー!!(シュウペイのみ)[73][77]

不定期出演

テレビ
ネット配信
  • ABEMA Morning(ABEMA) - 2019年より元旦特別番組に連続出演

過去のレギュラー・準レギュラー

テレビ
ラジオ
  • ぺこぱのオールナイトニッポン0(ZERO)(2020年4月25日、ニッポン放送[85]
  • ぺこぱのラジオ聴いておくんなまし〜(2020年5月5日、文化放送
  • ぺこぱのこんなラジオも悪くないだろう(2020年5月17日、ニッポン放送)
  • ぺこぱのマジでフォ笑い語っても悪くないだろう(2020年8月10日 - 14日、グノシーラジオ)[86]
  • ぺこぱのオールナイトニッポンシリーズ(ニッポン放送) - 冠番組
    • ぺこぱのオールナイトニッポンX(2021年4月1日 - 2022年3月31日)[87]
    • ぺこぱのオールナイトニッポン0(ZERO)(2022年4月5日 - 2023年3月29日)
ネット配信
  • ニコジョッキー ぺこぱのぺこぱってんじゃねーよ!(2016年11月23日 - 2020年12月23日、ニコニコ生放送) - 松陰寺は本名の松井勇太名義で出演。
  • カラダWEEK、ぺこぱのポジティブ億WALK(2020年11月3日、Youtube)
  • ぺこぱ式○○!(2021年7月29日 - 全10回、GYAO!) - 全話無料配信 - 冠番組

特別番組(MCもしくはメインキャスト)

  • みんなでがんばろうやまぐちスペシャル ぺこぱさん山口からおいしいもの届いてます!(2020年7月8日、山口朝日放送[88][89]
  • カラダWEEK(2020年11月2日 - 8日、日本テレビ) - 公式マネージャー、7時間生配信でのウォーキングとポジティブ50和音などをやり遂げた。好評につきアーカイブ配信。
  • Do8(2020年12月13日・20日・26日・2021年3月22日・6月14日・21日、フジテレビ)
  • 佳純ちゃん ようやったね!TOKYO2020 感動をありがとうSP(2021年12月8日、山口朝日放送)
  • 2ショット! ダレカトダレカのドキュメント。(2022年10月1日、テレビ朝日) - MC
  • テレビ東京若手映像グランプリ2023 決勝生配信(2023年2月27日、テレビ東京Youtubeチャンネル)- MC、応援大使
  • UX開局40周年記念スペシャル 「あとつぎ発掘支援プロジェクト『ツグツグ』」(2023年12月23日、新潟テレビ21
  • WBC2023 ザ・ファイナル(2023年12月31日、TBSテレビ)
  • BSテレ東 特別番組「ぺこぱのいま知りたい!冠婚葬祭ガイド」(2024年3月23日、BSテレビ東京)- MC
  • ぺこぱのラジオ物語(2024年4月13日、ニッポン放送)- 冠番組
  • ニュースぺこぱー(2024年5月1日、NHKラジオ第1放送)- 冠番組

雑誌

  • ザ・テレビジョン(2020年2月21日号[90][91]
  • 週刊現代(2020年4月号[92]) - 松陰寺のみ
  • THE 21(2020年5月)
  • steady.(2020年6月号[93]・7月号[94]
  • 週刊朝日(2020年7月10日号[26]) - 表紙モデル
  • ロト・ナンバーズ「超」的中法 2020年9月号(2020年7月29日) - 表紙
  • seventeen(2020年9月号[95]
  • OWARAI Bros. Vol.2 -TV Bros.別冊お笑いブロス-(2020年10月7日)[96]
  • お笑い2021 SPRING Volume 3(2021年4月26日) - 表紙巻頭
  • OWARAI AND READ(2021年4月28日) - 表紙巻頭
  • 芸人ラジオVol. 2(2021年10月6日) - 表紙巻頭
  • TVガイドVOICE STARS Dandyism vol.6(2023年3月2日)

映画

  • まーごめ180キロ(2023年5月19日公開)[97]

吹き替え

始球式

ライブ

単独ライブ

  • ぺこぱ単独ライブ 『風〜KAZE〜』(2016年1月17日、下北空間リバティ)
  • ぺこぱ単独ライブ 「P」(2021年10月3日、草月ホール)
  • ぺこぱ単独ライブ「E」〜be with you〜(2022年11月3日、有楽町よみうりホール[99]
  • ぺこぱ単独ライブ「K」Manzai & Melody.(2023年11月25日 - 26日、草月ホール)

トークライブ

ぺこぱの光合声 〜be with you〜 (西新宿ナルゲキで月1回のペースで開催)

  • #1:2023年4月13日(木)
  • #2:2023年5月7日(日)
  • #3:2023年6月9日(金)
  • #4:2023年7月7日(金)
  • #5:2023年8月18日(金)
  • #6:2023年9月29日(金)
  • #7:2023年12月22日(金)
  • #8:2024年1月19日(金)
  • #9:2024年2月16日(金)
  • #10:2024年3月15日(金)

生配信ライブ

(番組関連)音楽ライブ

  • あのちゃんねるLIVE『あ、無の無』」「昼の無」、「夜の無」昼夜2公演 - MC(2021年10月24日、EX THEATER ROPPONGI)
  • 乃木坂スター誕生! LIVE」(2022年6月26日、ぴあアリーナMM)
  • 有吉の壁 Break Artist Live’22」Day 1 - ぺこぱ&EXITによるユニット“TOPPA THE FILE CREW“として出演(2022年10月12日、ぴあアリーナMM)
  • Tune Live 2023」(フジテレビ系音楽情報番組「Tune」連動イベント)(2023年4月22日、昭和女子大学 人見記念講堂)
  • ヒルナンデス!バンド」シュウペイは前説、松陰寺はギターで、Augusta Camp 2023の前座として出演(2023年9月23日、横浜赤レンガパーク)
  • 緑黄色社会主催 「緑黄色大夜祭 2024」 SPECIAL GUESTとして出演(2024年6月15日、横浜アリーナ)

CM・キャンペーン等

  • C Channel・発酵美容クレンジングセラム[100](2017年3月31日)
  • 東京2020協賛ジャンボ宝くじ・東京2020協賛ジャンボミニ(2020年2月) - PRイベント出演[101]
  • 日産自動車(2020年2月 - )[102]-WEBCM
  • 花王
    • Primavista(2020年2月) - WEBCM、TVCM[103]
    • ピュオーラ(2020年5月)[104]-TVCM
    • キュキュット(2021年10月)- WEBCM
  • 森永製菓・マクロビ派 「マクロビ白書 〜時を戻そう〜篇」(2020年3月) - WEBCM[105]
  • ビザ・ワールドワイド・ジャパン「世界を変えるキャッシュレス」(2020年3月) - WEB連載企画[106]
  • 映画『デッド・ドント・ダイ』(2020年3月)[107]-TVCM
  • 任天堂ポケモン不思議のダンジョン』(2020年4月) - WEBCM[108]
  • モスバーガー「漫才コンビ篇」[109]「自己紹介篇」「いらっしゃいませ篇」[110](2020年5月) - TVCM、声のみの出演
  • JINS 「キッズメガニスタアワード2020」(2020年5月30日)-イベントサプライズ登場[111]
  • Tokyo Virtual Runway Live by GirlsAward(2020年6月27日)- シークレットゲスト[112]
  • TECH CAMP(2020年7月13日)[113][114]
  • カゴメ
    • 野菜生活Soy+ まろやかプレーン & 野菜生活Soy+ ベリー・プルーンMix(2020年7月21日)[115][116][117]
    • 野菜生活 Smoothie(2020年8月4日)[118]
  • アドビ「アドビで“花火の思い出”をたのしく残そう『♯あどびはなび』」 - イベント出演(2020年8月6日)[119][120]
  • 日清食品 チキンラーメン
    • 「べランピング篇」(2020年8月7日- )[121][122][123][124][125]- TVCM
    • 「ワイルドチキンラーメン篇」(2020年10月26日- )- TVCM
  • かんぽ生命 デジタルラジオ体操コンクール - 「ぺこぱのお手本動画」として動画出演(2020年8月18日)[126][127][128]
  • LINEマンガ「喧嘩独学」- WEBCM(2020年9月18日)[129]
  • シャドウバース - シャドウバース応援隊長(2020年9月26日)[130]
  • 映画『TENET テネット』- PR動画「ぺこぱ“時を戻そう”」編、「ぺこぱメイキング編」(2020年10月1日)[131]
  • プレミアム・アウトレット「プレミアム・アウトレットの日制定記念イベント」- イベント出演(2020年10月5日)[132]
  • 日本テレビキャンペーン「カラダWEEK」- 公式マネージャー(2020年11月2日-2020年11月8日)[133][134]
  • オッズパーク
  • 紀文「ぺこぱと一緒に作るおせちオンライン料理教室」- WEB連載企画(2020年12月11日 -2020年12月25日)「フライングフォせち」編、「チャレンジ手作りおせち」編、「簡単で映える盛りつけレッスン」編
  • レノボ Chromebook(2020年12月)
  • 三井不動産 柏の葉スマートシティ(2021年1月)
  • 日本赤十字社「はたちの献血」
    • 「献血チャンス到来」編、「今こそ必要」編 (2021年1月 - )[135]
    • 「トライ! はたちの献血」編(2022年1月 - )[136]
  • インディード「Indeedリモートバイト選手権」(2021年2月)
  • ライオン「美白ハミガキの新ブランド『Lightee(ライティー)』」新CM・新製品発表会(2021年3月23日)
  • マルハニチロ「ガブッと!四元豚のロースかつ」はらぺこぱ の「時を戻そう」クッキング!(2021年4月1日)
  • アサヒビール
    • 情熱大陸」とタイアップ「新社会人応援!ASAHI SUPER DRY VIRTUAL BAR」- オンラインイベント(2021 年5月9日)
    • 「クリアアサヒ」- WEBCM「クリアな一家 はじまる」編、「家族でためる」編、「友達とためる編」(2022年1月13日)
  • タカラトミー「ぷにるんず」(2021年6月3日)
  • 資生堂「dプログラム」(2021年8月23日)
  • Happy Elements「あんスタ刑事」(2021年9月6日)
  • ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ 映画「レミニセンス」公開直前イベント(2021年9月9日)
  • 株式会社オモヤ ドッグフード「このこのごはん」(2021年11月25日 - )
    • 「食材」編
    • 「人間基準」編
    • 「見た目と匂い」編
    • 「おめめと毛並み」編
    • 「のすけと一緒」編
    • 「松陰寺と一緒」編
    • 「のすけのきもち」編 (2024年3月9日 - )
    • 「松陰寺のきもち」編
  • 大和ハウス工業「アルパーク」
  • 三井不動産商業マネジメント 東海ららぽーと4施設(愛知県・静岡県)「ららぽーと×ぺこぱ POSITIVE SPRING FASHION 春ファッションはみんな違ってそれがいい!」(2022年2月18日 - 4月3日)
  • 松陰塾
    • 松陰寺ゆく松陰塾!?「松陰寺行く」編(2022年2月21日 - )
    • 「毎日通える」編
    • 「誉め伸ばし」編
    • 「教室」編
    • 「クイズ」編
    • 「おぼえてください松陰塾」編(2023年2月3日 - )
    • 「口コミNo.1の塾」編(2024年2月8日 - )
    • 「AI学習」編
  • Panasonic「シェアードビューティセミナー」(2022年3月1日)
  • X-LEGEND ENTERTAINMENT「スプライトファンタジア - 精霊物語」(2022年4月13日)
  • Simeji presents「逆新入社員研修」発表会(2022年4月14日)
  • LIFULL「一緒に学ぼう!LIFULL『しなきゃ、なんてない。ライブラリー』」開催記念イベント(2022年6月9日)
  • ローラ メルシエ ジャパン【FIRST MAKE UP MEN × LAURA MERCIER】 メンズ美容を加速する『Men’s キレイUP ライブ 2022』(2022年6月17日)
  • ミイダス「PRイベント」(2022年7月26日)
  • ファイン「新商品発表会」1日リラックス大使(2022年9月20日)
  • SMBCモビット×映画『貞子DX』「コラボレーション発表会」(2022年10月13日)
  • サントリーフーズ「HYPER ZONe」(2022年11月1日)
  • 茨城県「茨城であイバAI スペシャルマッチングイベント」(2022年11月1日)
  • JA全農「ホットミルクと真夜中のモ~ツァルト」PR発表会 (2022年12月8日)
  • with 体験型エンターテイメント「価値観パーラーwith」オープニングイベント(2022年12月22日)
  • 楽天「楽天カード」(2023年2月18日)
  • ブラウン『オーラルB「歯科健診受診で電動歯ブラシ本体が最大無料になるキャンペーン」』発表会(2023年3月1日)
  • アサヒ飲料「ドデカミン」(2023年6月27日 - )
  • P&Gジャパン「h&s」(2023年7月1日 - )
  • 日立「白くまくん COOL PARK」PRイベント(2023年7月5日)
  • 日本コンタクトレンズ協会「コンタクトレンズの日 記者発表会」(2023年9月6日)
  • 映画「アクアマン/失われた王国」辰年アクアライド4DX 試写会(2024年1月9日)
  • リクルート「HOT PEPPER Beauty AWARD 2024」(2024年2月26日)
  • 三和酒類「いい茶こ 桜ステーション」オープニングセレモニー(2024年3月5日)
  • 相鉄ジョイナス 「ジョイナス開業50周年記念イベント」 ジョイナス1日館長就任(2024年3月24日)
  • ネクイノ 「コミュニティサイト『25時のスマルナ』ローンチ記念イベント」(2024年3月28日)

ディスコグラフィ

デジタルシングル

  • Earth(2023年3月6日/USM JAPAN)[137]
  • KiKKaKes(2023年12月31日/Sun Music Records)

公式グッズ

  • 『日めくり 毎日ぺこぱ』(2020年3月27日発売、大和書房[138]ISBN 978-4-479-39341-2
  • THE突破ファイル公式グッズ』(2020年9月12日発売、日テレ屋・日テレポシュレ) - 松陰寺のみ
  • 『50PA公式グッズ』(2020年10月7日発売、テレアサショップ)
  • 日めくりカレンダー『毎日ぺこぱ2〜どんな1日も元気に過ごせる31のメッセージ〜』(2021年3月26日発売、大和書房)
  • 声優パーク建設計画VR部(テレアサショップ・Ropping)

DVD・Blu-ray Disc

  • ロンドンハーツ 50TA×50PA 通常盤 【DVD】- 音楽界の革命児50TA&最強のライバル50PAの名曲を大収録!(2021年2月24日、テレビ朝日 / よしもとミュージック)
  • ぺこぱ単独ライブ「P」(2021年12月22日、CONTENTS LEAGUE、SSBX-2702[139]
  • 乃木坂スター誕生! 第1巻 Blu-ray/DVD-BOX (2022年1月14日、VAP)
  • 乃木坂スター誕生! 第2巻 Blu-ray/DVD-BOX (2022年4月22日、VAP)
  • 乃木坂スター誕生!2 第1巻 Blu-ray/DVD-BOX (2022年7月22日、VAP)
  • 乃木坂スター誕生!2 第2巻 Blu-ray/DVD-BOX (2022年10月28日、VAP)
  • ぺこぱ単独ライブ「E」~be with you~(2023年3月8日、CONTENTS LEAGUE)
  • ぺこぱ単独ライブ「K Manzai & Melody.」(2024年3月27日、CONTENTS LEAGUE)

脚注

注釈

出典

外部リンク