ハヤヤッコ

日本の競走馬

ハヤヤッコ(欧字名:Hayayakko2016年2月10日 - )は、日本競走馬[1]。主な勝ち鞍は2019年レパードステークス2022年函館記念

ハヤヤッコ
2020年アルデバランステークス出走時
欧字表記Hayayakko[1]
品種サラブレッド[1]
性別[1]
毛色白毛[1]
生誕2016年2月10日(8歳)[1]
登録日2018年4月5日
キングカメハメハ[1]
マシュマロ[1]
母の父クロフネ[1]
生国日本の旗 日本北海道安平町[1]
生産者ノーザンファーム[1]
馬主金子真人ホールディングス(株)[1]
調教師国枝栄美浦[1]
競走成績
生涯成績39戦6勝[1]
獲得賞金2億4197万5000円[1]
(2024年3月31日現在)
勝ち鞍
GIIIレパードS2019年
GIII函館記念2022年
ListedブラジルC2020年
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馬名の意味は、「速くて白い」[2]白毛馬として初めて中央競馬 (JRA) の重賞競走に優勝した[3][2][4][5][6]

出自

2016年2月10日、北海道安平町ノーザンファームで誕生。突然変異白毛として生まれた祖母シラユキヒメから広がる白毛一族の一頭である。

母マシュマロは白毛馬として史上初となる新馬勝ち[7][8]を達成した競走馬。伯父ホワイトベッセルは白毛馬として史上初のJRA競走勝ち馬[9]。伯母ユキチャン関東オークスで白毛馬として史上初となる重賞勝利を達成する[10][11]など地方交流重賞3勝を挙げた。

2022年ヴィクトリアマイルを勝った同じく白毛のソダシいとこにあたる。

前述の4頭及び父キングカメハメハ・母父クロフネと同じく金子真人の所有馬となり、美浦国枝栄厩舎に入厩した。

戦績

  • 特記事項なき場合、本節の出典はJBISサーチによる[12]

2歳(2018年)

2018年6月24日、東京競馬場での芝の新馬戦でデビューし、3着[13]。白毛一族は主にダートで成績を残しているが、管理する国枝が可能性を探るため芝の新馬戦が選ばれた[14]。2走目の新潟競馬場での未勝利戦で初勝利を挙げる[15]。10月20日東京のアイビーステークスクロノジェネシスの8着となったあと、初ダート戦となる11月17日もちの木賞でノーヴァレンダの4着に入った[16]

3歳(2019年)

2019年初戦、1月26日の500万下競走、3月3日の500万下競走を2戦連続で2着としたのち[17][18]、3月23日の500万下競走で2勝目を挙げた[19]。5月12日、青竜ステークスは8着に終わったものの、8月4日に行われたレパードステークスでは10番人気の評価を覆してデルマルーヴルを差し切り優勝、史上初となる白毛馬によるJRA重賞制覇を達成した[3][20][2][4][5][6][注釈 1]。この勝利はイギリスの競馬新聞社レーシング・ポストも取り上げた[23]。このレパードステークスは直前に急死したディープインパクトの追悼競走でもあり、馬主の金子にとっては自身の所有馬であったディープインパクトの追悼競走を自身の所有馬で制したこととなった[4][24][5][6]。その後はシリウスステークスみやこステークスへの出走を視野に入れていたが[25][26]、喉の炎症による休養が長引き、レースには出走せず2019年のシーズンを終える[27]

4歳(2020年)

2020年は初戦のポルックスSでスワーヴアラミスの2着に入る[28]。しかしアルデバランステークスは10着と惨敗[29]。次走の総武ステークスでは再び2着と盛り返した[30]が、平安ステークスでは12着、別定58kgで挑んだアハルテケステークスは10着とともに惨敗する。続くBSN賞は勝ち馬から0.1秒差の3着に入る。次走、ラジオ日本賞は5着に敗れるがブラジルカップを道中最後方から直線半ばで外に出すと上がり最速の末脚でグレートタイムに2馬身差をつけ快勝。約1年2か月ぶりの勝利となった[31]

5歳(2021年)

2021年初戦、東海ステークスは最後方から仕掛けるも6着に敗れた。続く総武ステークスは後方から追い込み3着に入る。次走、マーチステークスは5着、ブリリアントステークスは8着に敗れたが、続くスレイプニルステークスは道中最後方に構えると直線で外から一気に各馬を差し切り、2着バンクオブクラウズに3/4馬身差をつけ優勝、5勝目を飾った[32]。その後は休養に入り、3か月半ぶりとなったシリウスステークスは10着に沈んだ。昨年優勝したブラジルカップは後方2番手から追い込んだが4着に敗れた。

6歳(2022年)

6歳初戦として東海ステークスに出走したが、14着に敗れた。続いて2歳以来の芝のレースとなる日経賞に出走し、5着に入賞した。その次走も芝の天皇賞(春)となったが、15着に惨敗した。

7月17日、デビュー以来初めての北海道でのレースとなる函館記念に出走[33]。前日から降り続いた雨によって重馬場でレースが施行される中、中団前方インコースのポジショニングから3コーナーで外目に持ち出し、最後の直線入口で先頭に立つとそのまま3/4馬身差をつけて優勝[34][35]。3歳時のレパードステークス以来となる重賞2勝目、芝での重賞初勝利を挙げた。

競走成績

以下の内容は、JBISサーチ[12]およびnetkeiba.com[36]に基づく。

競走日競馬場競走名距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順タイム
(上がり3F)
着差騎手斤量
[kg]
1着馬(2着馬)馬体重
[kg]
2018.06.24東京2歳新馬芝1800m(重)14814006.60(3人)03着R1:50.8(34.7)-0.30三浦皇成54アンブロークン444
0000.08.05新潟2歳未勝利芝1800m(良)10810001.70(1人)01着R1:49.4(34.2)-0.60C.ルメール54(アトミックフォース)452
0000.10.20東京アイビーSOP芝1800m(良)1066007.70(4人)08着R1:49.5(33.1)-0.90C.ルメール55クロノジェネシス456
0000.11.17京都もちの木賞500万下ダ1800m(良)1078006.20(3人)04着R1:53.0(37.8)-0.80浜中俊55ノーヴァレンダ460
2019.01.26東京3歳500万下ダ1600m(良)1434004.60(2人)02着R1:39.4(36.9)-0.00O.マーフィー56リープリングスター466
0000.03.03中山3歳500万下ダ1800m(稍)1078004.70(3人)02着R1:54.5(37.9)-0.20武豊56マドラスチェック470
0000.03.23中山3歳500万下ダ1800m(良)16815003.00(2人)01着R1:54.3(38.2)-0.60武豊56(ゴルドマイスター)468
0000.05.12東京青竜SOPダ1600m(良)1233018.90(6人)08着R1:37.6(36.1)-1.00武豊56デュープロセス464
0000.08.04新潟レパードSGIIIダ1800m(良)1546024.0(10人)01着R1:51.3(37.8)-0.00田辺裕信56デルマルーヴル466
2020.01.12中山ポルックスSOPダ1800m(良)1534005.20(3人)02着R1:53.4(37.3)-0.70O.マーフィー56スワーヴアラミス482
0000.02.08京都アルデバランSOPダ1900m(良)16611006.90(3人)10着R1:59.4(37.7)-2.10川田将雅56ロードレガリス482
0000.03.08中山総武SOPダ1800m(重)16611006.40(3人)02着R1:53.1(36.9)-0.20L.ヒューイットソン57メイショウワザシ480
0000.05.23京都平安SGIIIダ1900m(良)1434076.0(11人)12着R1:57.8(36.9)-1.80斎藤新57オメガパフューム474
0000.06.27東京アハルテケSOPダ1600m(稍)1345016.20(8人)10着R1:37.2(36.2)-1.10田辺裕信58アシャカトブ468
0000.08.29新潟BSN賞Lダ1800m(良)1022007.70(3人)03着R1:50.6(36.0)-0.10田辺裕信56ロードブレス472
0000.09.19中山ラジオ日本賞OPダ1800m(良)16816005.00(2人)05着R1:52.5(38.2)-0.90内田博幸57レピアーウィット472
0000.10.25東京ブラジルCLダ2100m(良)1111006.00(2人)01着R2:08.8(36.6)-0.40田辺裕信56(グレートタイム)474
2021.01.24中京東海SGIIダ1800m(不)15610008.20(3人)06着R1:49.9(36.9)-0.70田辺裕信56オーヴェルニュ488
0000.03.07中山総武SOPダ1800m(良)16815005.90(3人)03着R1:53.7(37.3)-0.20田辺裕信58ナムラカメタロー486
0000.03.28中山マーチSGIIIダ1800m(稍)1648013.50(4人)05着R1:51.8(37.7)-0.80三浦皇成57レピアーウィット480
0000.05.09東京ブリリアントSLダ2100m(良)1636004.30(2人)08着R2:11.0(36.9)-1.40田辺裕信57ヒロイックテイル480
0000.06.19東京スレイプニルSOPダ2100m(重)1659009.70(5人)01着R2:08.0(35.6)-0.10田辺裕信58(バンクオブクラウズ)482
0000.10.02中京シリウスSGIIIダ1900m(良)16510010.70(6人)10着R1:59.1(38.8)-1.70田辺裕信57.5サンライズホープ488
0000.10.24東京ブラジルCLダ2100m(良)16816006.30(3人)04着R2:09.8(36.1)-0.40内田博幸57.5グレートタイム484
0000.12.28阪神ベテルギウスSLダ1800m(良)1659016.10(9人)09着R1:53.1(37.0)-1.40坂井瑠星59アイオライト494
2022.01.23中京東海SGIIダ1800m(良)1647030.60(9人)14着R1:53.8(38.7)-2.10池添謙一56スワーヴアラミス498
0000.03.26中山日経賞GII芝2500m(稍)1522103.6(13人)05着R2:35.8(34.6)-0.40大野拓弥56タイトルホルダー484
0000.05.01阪神天皇賞(春)GI芝3200m(稍)18612058.1(11人)15着R3:21.1(39.6)-4.90武豊58タイトルホルダー476
0000.07.17函館函館記念GIII芝2000m(重)1611018.80(7人)01着R2:03.6(37.8)-0.20浜中俊57(マイネルウィルトス)480
0000.08.21札幌札幌記念GII芝2000m(良)1647029.10(8人)10着R2:02.4(36.6)-1.20池添謙一57ジャックドール474
0000.12.10中京中日新聞杯GIII芝2000m(良)1823048.9(12人)05着R1:59.5(34.3)-0.10浜中俊57.5キラーアビリティ488
2023.01.15中京日経新春杯GII芝2200m(稍)1434023.10(7人)06着R2:14.7(35.3)-0.50吉田隼人58.5ヴェルトライゼンデ490
0000.03.12中京金鯱賞GII芝2000m(良)1233041.90(8人)04着R2:00.3(34.3)-0.50幸英明57プログノーシス484
0000.05.07新潟新潟大賞典GIII芝2000m(不)16816006.60(3人)06着02:05.9(37.5)-2.10丸山元気58.5カラテ484
0000.07.16函館函館記念GIII芝2000m(稍)1623015.20(7人)05着R2:01.8(36.0)-0.40浜中俊58.5ローシャムパーク486
0000.09.24中山オールカマーGII芝2200m(良)15712114.7(12人)10着R2:12.9(36.3)-0.90浜中俊57ローシャムパーク484
0000.12.09中京中日新聞杯GIII芝2000m(良)17611035.0(13人)02着R1:58.9(33.9)-0.10幸英明58.5ヤマニンサルバム484
2024.03.10中京金鯱賞GII芝2000m(良)13812043.70(8人)04着R1:58.7(35.0)-1.10幸英明57プログノーシス490
0000.03.31阪神大阪杯GI芝2000m(良)1624139.5(15人)12着R1:59.0(34.6)-0.80幸英明58ベラジオオペラ482
  • 競走成績は2024年3月31日現在

血統表

ハヤヤッコ血統(血統表の出典)[§ 1]
父系ミスタープロスペクター系
[§ 2]

キングカメハメハ
2001 鹿毛
父の父
Kingmambo
1990 鹿毛
Mr. ProspectorRaise a Native
Gold Digger
MiesqueNureyev
Pasadoble
父の母
*マンファス
1991 黒鹿毛
*ラストタイクーン*トライマイベスト
Mill Princess
Pilot BirdBlakeney
The Dancer

マシュマロ
2009 白毛
*クロフネ
1998 芦毛
*フレンチデピュティDeputy Minister
Mitterand
*ブルーアヴェニューClassic Go Go
Eliza Blue
母の母
シラユキヒメ
1996 白毛
*サンデーサイレンスHalo
Wishing Well
*ウェイブウインドTopsider
Storm and Sunshine
母系(F-No.)ウェイブウインド(USA)系(FN:2-w)[§ 3]
5代内の近親交配Northern Dancer S5×S5×M5 = 9.38%[§ 4]
出典

脚注

注釈

出典

外部リンク

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