コレステロールはステロイドに分類され、その中でもステロールと呼ばれるサブグループに属する有機化合物の一種である。1784年に胆石からコレステロールが初めて単離された。室温で単離された場合は白色ないしは微黄色の固体である。生体内ではスクアレンからラノステロールを経て生合成される。
コレステロール分子自体は、動物
細胞にとっては
生体膜の構成物質であったり、さまざまな生命現象に関わる重要な化合物である。よって生体において広く分布しており、主要な生体分子といえる。精製物は、化粧品・医薬品・
液晶の原材料など工業原料としても利用される。……
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金属とは、
展性、
塑性(延性)に富み
機械工作が可能な、
電気および
熱の良導体であり、
金属光沢という特有の
光沢を持つ
物質の総称である。
水銀を例外として
常温・
常圧状態では
透明ではない
固体となり、液化状態でも良導体性と光沢性は維持される。周期表において、
ホウ素、
ケイ素、
ヒ素、
テルル、
アスタチン(これらは
半金属と呼ばれる)を結ぶ斜めの線より左に位置する元素が金属元素に当たる。……
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イットリウムは
原子番号39の
元素である。元素記号は
Y。
単体は軟らかく銀光沢をもつ金属であり、
遷移金属に属するが
ランタノイドと化学的性質が似ているので
希土類元素に分類される。
1787年に
カール・アクセル・アレニウス(英語版)がスウェーデンの
イッテルビーの近くで未知の鉱物を発見し、町名にちなんで「イッテルバイト」と名づけた。イットリウムは
蛍光体に使われ、赤色蛍光体はテレビの
ブラウン管ディスプレイや
LEDに使われている。……
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カロリック説(カロリックせつ)とは、物体の温度変化を
カロリック(
熱素、ねつそ)という物質の移動により説明する学説。18世紀初頭、カロリック(熱素)という目に見えず重さのない熱の流体があり、これが流れ込んだ物体は温度が上がり、流れ出して減れば冷える、とするカロリック説が唱えられた。この考えは当時の多くの科学者によって支持され、19世紀初めまで信じられていた。現在では熱は運動であるとされており、カロリック説は否定されている。……