境町

日本の茨城県猿島郡の町

境町(さかいまち)は茨城県西地域猿島郡にある関東大都市圏[1]古河都市圏に属する。

さかいまち ウィキデータを編集
境町
境町旗境町章
境町旗境町章
日本の旗 日本
地方関東地方
都道府県茨城県
猿島郡
市町村コード08546-4
法人番号3000020085464 ウィキデータを編集
面積46.59km2
総人口23,832[編集]
推計人口、2024年4月1日)
人口密度512人/km2
隣接自治体古河市坂東市猿島郡五霞町
千葉県野田市
町の木モクセイ
町の花カンナ
境町役場
町長橋本正裕
所在地306-0495
茨城県猿島郡境町391-1
北緯36度06分30秒 東経139度47分42秒 / 北緯36.10847度 東経139.79494度 / 36.10847; 139.79494 東経139度47分42秒 / 北緯36.10847度 東経139.79494度 / 36.10847; 139.79494
外部リンク公式ウェブサイト

境町位置図

― 市 / ― 町・村

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概要

境町について1936年出版の『茨城大観』には「戸数八百四十一、人口四千五百五十一、猿島郡の中央に位し、県立中学校の所在地である。利根川に沿い往時、北総並常陸地方と江戸との舟楫の要津であった。今でも尚汽船によって東京との交通をなす」とある[2]

江戸時代関宿藩に属し、利根川対岸の城下町と一体と看做され、河川舟運を活かして発展した。慶長年間に河岸が設置され、安永3年(1774年)には河岸問屋2軒が公認された。その翌年の統計によれば、奥州から江戸に向かう荷物が年間3万駄、その反対の荷物が7千駄であり、高瀬舟艀舟などが計129隻あったと記録されている。廃藩置県後は猿島郡役所及び西葛飾郡役所が置かれた。

現在の境町は昭和の大合併で、旧境町、長田村、静村、森戸村、猿島村との合併により誕生した。平成になって、現在は坂東市となった岩井市及び猿島郡猿島町との合併が検討されたが、住民投票の反対多数により単独町制継続となった。

地理

利根川が町の南端を東西に流れる。東京都心から比較的近い約50〜60キロメートル(km)にあり、上述の通り関東大都市圏に属する。旧境町を中心に公共施設商店街、大型店、住宅地が集中する一方、郊外はのどかな田園風景となっている。

また町内には猿島台地があり、台地上では地の利を生かしてさしま茶が生産されている。

河川

池沼

歴史

年表

人口

境町と全国の年齢別人口分布(2005年)境町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 境町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

境町(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


行政

公共施設等

境町歴史民俗資料館

公園

消防

警察

経済

農業

農産物

農業系組合

商業・観光

著名建築家隈研吾設計の施設を、2018年開館の6次産業化施設「さかいサンド」を皮切りに、「さかい河岸レストラン茶蔵」、特産品開発に取り組む「S-Lab」、美術館「S-Gallery」、「モンテネグロ会館」(後述)、2021年開業の干し芋カフェ「S-ブランド」[3](建設前の仮称は「まちかどカフェ」)と全国市町村で最多の6ヵ所を立て続けに整備している[4]。隈研吾作品を目当てに町外から訪れる見学者を含めて、中心街や町経済の活性化につなげる狙いがある[5]

商工系組合

工業

工業団地

  • 猿山工業団地
  • 下小橋工業団地
  • 染谷工業団地

郵便

金融機関

地域

町内の大字

境地区

  • 大字無し)
    • 本船町
    • 下仲町
    • 上仲町
    • 上町
    • 住吉町
    • 宮本町
    • 坂花町
    • 新吉町
    • 山神町
    • 旭町
    • 松岡町
  • 陽光台一丁目・二丁目

静地区

  • 塚崎
  • 横塚
  • 稲尾
  • 志鳥

長田地区

  • 長井戸
  • 猿山
  • 蛇池
  • 下砂井
  • 栗山
  • 西泉田
  • 上小橋

猿島地区

  • 下小橋
  • 染谷
  • 浦向
  • 金岡
  • 大歩
  • 山崎
  • 内門

森戸地区

  • 伏木
  • 一ノ谷
  • 百戸
  • 若林
  • 新田戸
  • 桐ケ作

教育

医療機関

交通

鉄道

町内を鉄道は通っていない。鉄道を利用する場合、最寄り駅は東武日光線南栗橋駅だが、公共交通機関が利用可能な最寄り駅としては、東武伊勢崎線東武動物公園駅東武野田線川間駅JR宇都宮線古河駅がある。

路線バス

自動運転バス

2020年11月26日、日本国内初の自動運転バスの定常運行を開始[6]。誰でも事前予約なしで無料で乗車できる。町がフランス製「ナビヤ・アルマ」3台を導入し、BOLDLYが運行を管理する[7][8]。町内を循環する「道の駅さかい-猿島コミュニティセンター」と、高速バスの停留所につながる「道の駅さかい-高速バスターミナル」の2ルートで運行している。今後は増車し、町中心部に加え、郊外にもルートを拡大する計画がある[9]

路線バス

市内では朝日自動車昭和観光自動車の路線バスが運行している。

詳細はそれぞれの事業者の以下を参照。

なお、朝日自動車のバス事業の事実上の前身である東武バスのバス事業の盛時には、境町ターミナルは一大拠点であり、野田市駅幸手駅間々田駅下館駅結城駅栗橋駅新古河駅下妻駅岩井、さらには東京駅浅草などへ向かうバス路線も存在していた。現在でも、東武動物公園駅古河駅川間駅方面の路線網が残る。

高速バス・境町高速バスターミナル(東京線)

境町大字西泉田1230番地1(境町サッカー場・境町アーバンスポーツパークに隣接)
圏央道境古河インターチェンジ(境古河IC)近くの境町サッカー場・境町アーバンスポーツパーク隣接地に境町高速バスターミナルが整備され、2021年7月1日開業のJRバス関東関東鉄道が運行する境町 - 東京線高速バスが発着する。当路線は予約不要の先着定員制である。
町では町民で境町から都内に通学する学生に対し、定期券購入費の半額の助成を行っている[10]

空港バス・境古河バスターミナル(成田空港線)

境町大字栗山815(ふれあいの里南側)
圏央道境古河インターチェンジ(境古河IC)近くの境町ふれあいの里に境古河バスターミナルが整備され、2017年11月1日より千葉交通関東自動車が運行する成田空港直行高速バスが停車する。当路線は予約制で事前に乗車券の購入が必要となる。発車オーライネットで取り扱い、コンビニエンスストアなどで購入できる[11]

道路

名所・旧跡・観光スポット

主な恒例行事

1月(成人の日)には「境だるま市」、7月には「境ふるさと祭り」が行われ、大変賑わう。特に「境ふるさと祭り」では、近郊だけでなく遠くからも多くの人々が訪れ、近郊の夏祭りと比べても非常に規模が大きく有名である。

ふるさと祭りのイベントとして行われていた、利根川自作イカダレースを「利根川いかだレース選手権 inさかい」として実施。その他にも「菜の花フェスティバル」などが行われている。

著名な出身者

政治家・経済人

スポーツ選手

芸能人・文化人

スポーツチーム

その他

  • ナンバープレートは「つくばナンバー」である。ご当地ナンバーとして新設され、2007年2月13日から導入された。
  • 2018年の町長選に、現職の橋本正裕と新人の高嶋勇喜が出馬したが、高嶋の名前「勇喜」の読みが「てつわんあとむ」として話題となった[15]

事件・事故

  • 2013年(平成25年)5月27日 - 境町の自動車修理工の男性(38歳)が自宅寝室で刺殺される事件が発生[16]。茨城県警は6月6日、同町山崎のアルバイト店員の男性(24歳)を殺人容疑で逮捕した[16]
  • 2019年(令和元年)9月23日 - 住宅街から離れた林の中に位置し、周辺には田んぼも広がっている境町若林の住宅で会社員の男性(48歳)と妻のパート従業員(50歳)が殺害され、子ども2人が重軽傷を負った事件が発生した[17][18]。重軽傷を負った長男と次女は「帽子とマスクの男に襲われた。犯人は1人だった」と証言している[18]。事件発生から1年となる2020年(令和2年)9月23日から3年間、解決につながる情報の提供者に最高で100万円の懸賞金が支払われることになった[19]。2021年5月7日、県警は夫妻に対する殺人容疑で埼玉県三郷市の26歳の無職の男を逮捕した[20]。男は16歳の時に放火、通り魔事件を起こしていた[21]。また男は自宅で硫黄約45キロなどを貯蔵したとして2020年12月にさいたま地検が消防法違反の罪で起訴し、警察手帳の記章を偽造した疑いで茨城県警が2021年2月に逮捕、3月に水戸地検が起訴していた[20]

脚注

参考文献

  • 茨城県教育会編『茨城大観』協文社、1936年。

関連項目

外部リンク

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