昆貢

昆 貢(こん みつぐ、1958年6月14日 - )は、北海道出身の現調教師・元騎手

昆貢
第31回青葉賞パドック(2024年4月27日)
基本情報
国籍日本の旗 日本
出身地北海道
生年月日 (1958-06-14) 1958年6月14日(66歳)
騎手情報
所属団体日本中央競馬会(JRA)
所属厩舎栗東服部正利(1978.3 - 1979.11)
栗東・庄野穂積(1979.11 - 1987.6)
栗東・大沢真(1987.6 - 1988.2)
栗東・フリー(1988.2 - 1989.2)
初免許年1978年3月4日
免許区分平地
騎手引退日1989年2月19日
通算勝利1121戦92勝
調教師情報
初免許年1999年2000年開業)
経歴
所属栗東T.C.
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来歴

1976年4月より栗東橋本正晴厩舎所属の騎手候補生となり、1977年2月からは服部正利厩舎に移籍。

1978年3月にデビューし、同期には安藤賢一嘉堂信雄田原成貴らがいる。同4日阪神第12競走5歳以上300万下・ワールドゼット(18頭中18着)で初騎乗を果たし、5月28日の阪神第11競走5歳以上600万下・トーアラックで初勝利を挙げる。1年目の同年は2勝に終わり、2年目の1979年には7勝を挙げるが、服部のあまりの厳しさに耐えかねて[1]11月より庄野穂積厩舎に移籍。

3年目の1980年には阪神障害ステークス(春)・ハツノボリ(9頭中7着)で重賞初騎乗を果たし、11月29日京都で初の1日2勝を挙げるなど、初の2桁で自己最多の21勝をマーク。

1981年には2年連続2桁となる15勝をマークし、1984年にはカツラノイシキリで桜花賞に騎乗する予定であったが、出走取消で騎手生活唯一のクラシック騎乗機会を逃す。

1987年にはペガサスステークスビンゴガルー産駒・母父タニノチカラのトッピングガイを14頭中14番人気の3着に導き、6月より大沢真厩舎に移籍。

1988年2月からはフリーとなり、夏の小倉では7月16日第3競走3歳新馬・タッチアンドエース、翌17日第6競走4歳未勝利・オンワードダラスと2日連続勝利、8月20日には第4競走3歳新馬・ベリーグッド、第7競走4歳以上400万下・ノーザンユーと1日2勝をマーク。この4勝が同年の全勝ち鞍となり、1989年に現役を引退。同年2月12日の小倉第2競走4歳未勝利・リトルバレンタインで逃げ切ったのが最後の勝利、同19日の小倉第12競走4歳以上400万下・ヤマニンストライプ(11頭中6着)が最後の騎乗となった。

引退後は福島信晴厩舎の調教助手(1989年 - 1998年)を経て、1999年2月には南井克巳らと共に調教師免許を取得。

2000年3月1日付で厩舎を開業し、同5日に初出走となった阪神第12競走5歳以上500万下は、後の重賞馬アルアランが9番人気で3着となる。4月15日の阪神第7競走で同馬が人気に応えて、延べ11頭目で初勝利を挙げると、同馬は2002年オグリキャップ記念で重賞初勝利をもたらす。

2004年2月21日付で小林慎一郎が所属となり、2006年12月9日にJRA通算100勝を達成。

2007年全日本2歳優駿をイイデケンシンが制しGI級競走初勝利を挙げると、2008年にはNHKマイルカップ東京優駿ディープスカイで制覇。

2009年には高松宮記念スプリンターズステークスローレルゲレイロが勝利し、2011年には天皇賞(春)ヒルノダムールで制覇。

厩舎はかつては本田優藤田伸二四位洋文、現在は横山典弘田中勝春主戦騎手に起用。

昆曰く「日高の馬」にこだわり、「社台グループが強くなりすぎてしまったら、競馬自体が面白くない」とも語っている[2]

函館2歳ステークスを制覇することが大きな目標の一つであり、例年函館でデビューさせた2歳馬を同レースに出走させているが、2006年にローレルゲレイロが2着になったのが最高である。

騎手成績

1着2着3着騎乗数勝率連対率
平地87851031089.080.158
障害55532.156.313
通算92901081121.082.162
日付競馬場・開催競走名馬名頭数人気着順
初騎乗1978年3月4日1回阪神3日12R5歳上1000万下ワールドゼット18頭-18着
初勝利1978年5月28日3回阪神4日11R-トーアラック--1着
重賞初騎乗1980年2月24日1回阪神2日10R阪神障害S(春)ハツノボリ9頭67着
GI初騎乗1984年4月8日2回阪神6日10R桜花賞カツラノイシキリ22頭-取消

主な騎乗馬

  • トッピングガイ(1987年ペガサスステークス3着)

調教師成績

日付競馬場・開催競走名馬名頭数人気着順
初出走2000年3月5日1回阪神4日12R5歳上500万下アルアラン13頭93着
初勝利2000年4月15日2回阪神7日7R5歳上500万下アルアラン16頭11着
重賞初出走2000年3月25日3回中山1日11RマーチSシアトルブリッジ15頭410着
重賞初勝利2002年4月29日2回笠松6日10Rオグリキャップ記念アルアラン10頭31着
2008年2月2日1回東京1日11R東京新聞杯ローレルゲレイロ16頭61着
GI初出走2000年10月22日4回京都6日11R菊花賞マッキーローレル18頭915着
GI初勝利2007年12月19日11回川崎3日10R全日本2歳優駿イイデケンシン12頭51着
2008年5月11日2回東京6日11RNHKマイルCディープスカイ18頭11着

主な管理馬

※括弧内は当該馬の優勝重賞競走、太字はGI級競走。

主な厩舎スタッフ

  • 菅谷正巳(調教助手。元騎手)
  • 坂井千晃(元厩務員。女性厩務員として12年間昆厩舎で勤務)
  • 藤野健太(2003年 - 2019年 元厩務員、元調教助手)

脚注

関連項目