CAオサスナ

スペインのサッカークラブ

クルブ・アトレティコ・オサスナスペイン語: Club Atlético Osasunaスペイン語発音: [ˈkluβ aðˈletiko osaˈsuna])は、ナバラ州パンプローナに本拠地を置くスペインサッカークラブ。プリメーラ・ディビシオンに所属している。

CAオサスナ
原語表記Club Atlético Osasuna
愛称Los Rojillosロスロヒージョススペイン語で赤い奴らの意)
Gorritxoakバスク語で赤い奴らの意)
クラブカラー   
    紺色
創設年1920年
所属リーグラ・リーガ
所属ディビジョン1部(2022–23
ホームタウンパンプローナ
ホームスタジアム
エル・サダール
収容人数17,286[1]
代表者スペインの旗 ルイス・サバルサ
監督スペインの旗 ハゴバ・アラサテ
公式サイト公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

概要

1920年、パンプローナにあった2つのクラブが合併して設立された。パンプローナを州都とするナバーラ州では最も歴史の深いプロサッカークラブであり、スペインサッカー界ではオサスナを含めた4つのクラブしか許されていないソシオ制度を保っているクラブでもある[2]。Osasunaという単語はバスク語で健康(health)という意味であり、強さ/力強さ(strength, vigor)という意味でも用いられる[3]。ホームスタジアムは1967年に開設したエスタディオ・エル・サダール。練習場や女子チーム、カンテラなどはパンプローナ南の郊外にある「タホナルスポーツ施設」で活動している[4]

クラブのマスコットは「ロヒージョ」と「ロヒージャ」。2人とも大きなベレー帽をかぶっており、2002年に一度姿を消したが、2016年にサポーターの強い希望もあり、デザイン変更を経て再びクラブのマスコットとして復活した[5]

1990-91シーズンと2005-06シーズンには、ラ・リーガの舞台で史上最高となるリーグ戦4位を記録している。国際大会初出場は1985-86シーズンのUEFAカップだったが、2回戦でベルギーのKSVワレヘムに敗れた。2006-07シーズンはUEFAチャンピオンズリーグ・予選3回戦でドイツのハンブルガーSVにアウェーゴールの差で敗れUEFAカップに回った。

歴史

1920年にパンプローナにあった2つのチームが合併して設立された[3]。1932年にセグンダ・ディビシオン(2部)に初昇格し、3シーズン後の1935年にプリメーラ・ディビシオン(1部)に初昇格した。クラブ史上初の1部で戦うシーズンとなったが、リーグ戦のラスト2試合を残して降格圏に沈み、あと一歩のところで残留を逃した。1940年代以降はテルセーラ、セグンダ、プリメーラの3部から1部を行き来する、いわゆるエレベータークラブだった。

1967年9月2日、クラブの新たなホームスタジアムとしてエスタディオ・エル・サダールが開場し、レアル・サラゴサとの試合で落成式となった。1984-85シーズンはリーグ戦で6位となり、初めて欧州カップ戦(UEFAカップ)出場権を獲得した。1990-91シーズンにもUEFAカップに出場して3回戦に到達した。1993-94シーズンはプリメーラ・ディビシオンで最下位となり、その後の6シーズンはセグンダ・ディビシオンで過ごした。

2002年に就任したハビエル・アギーレ監督はバスク人を中心とした選手構成を継続し、南米からの効果的な補強と下部組織出身の若手有望選手のトップチーム昇格により、クラブをプリメーラ・ディビシオンに完全に定着させた。2004年にはJリーグ湘南ベルマーレと業務提携を行い、湘南側にコーチなどを派遣している。2005-06シーズンは序盤戦から快進撃を続け、新星のラウール・ガルシアを中心として安定感ある戦いぶりを見せた。最終的には勝ち点68で並んだセビージャFCを直接対決の成績(オサスナの2勝)で上回り、過去最高位タイの4位でUEFAチャンピオンズリーグ予選出場権を獲得する歴史的なシーズンとなった。2006年夏に行われたUEFAチャンピオンズリーグ・予選3回戦でドイツのハンブルガーSVに敗れたため、本選グループリーグ出場は果たせなかったが、代わりに2006-07シーズンのUEFAカップグループリーグ出場権を得た。UEFAカップのグループリーグではイタリアのパルマFC、フランスのRCランス、デンマークのOBオーデンセ、オランダのSCヘーレンフェーンと同組になり、このグループを2位で通過すると、決勝トーナメント1回戦ではUEFAチャンピオンズリーググループリーグを3位で敗退したフランスのFCジロンダン・ボルドーと対戦し、ジャバド・ネクナムの得点により2試合合計1-0で勝利した。決勝トーナメント2回戦ではスコットランドのレンジャーズFCに2試合合計2-1で勝利し、準々決勝ではドイツのバイヤー・レヴァークーゼンに勝利した。大会開幕前はかませ犬として見られていたが、準決勝に駒を進めただけでなく、その攻撃的なスタイルでも称賛された。準決勝は同じスペインのセビージャFCとの対戦となり、結果的に優勝するクラブ相手に2-2(アウェーゴール差)で敗れた。2007-08シーズンと2008-09シーズンはリーグ戦でもがき苦しみ、2007-08シーズンは最終節に17位で残留を決めた。2008-09シーズンは開幕から11試合でわずか4得点と得点力不足に苦しみ、終盤戦まで降格圏内をさまよったが、降格圏内にいた36節からの強豪との3連戦(セビージャFC戦、FCバルセロナ戦、レアル・マドリード戦)を2勝1分で乗り切った。特にバルセロナには敵地で勝利し、最終節は相手に2人の退場者が出る乱戦であった。最終節で17位から14位に浮上してセグンダ・ディビシオン降格を回避した。なお、このシーズン限りで元キャプテンのセサル・クルチャガが現役引退した。

2016-17シーズンは3シーズンぶりに1部に昇格するも、なかなか降格圏を脱出できずにいた。第34節のFCバルセロナ戦で1-7と大敗し、降格が決まった[6]

施設

エル・サダール

CAオサスナのホームスタジアムであるエスタディオ・エル・サダールは、23,576人の観客を収容できる規模を誇る。1967年に開場し、2021年から全面改修が施されているこのスタジアムはピッチサイズ105 × 67.5メートルとなっている。

1982年7月に完成したタホナル練習場スペイン語版にはタホナル・フットボール・スクールの本拠地が置かれており、CAオサスナのカンテラにあたる機能を持った育成施設として運営されている。この施設は当時の会長だったフェルミン・エスクーラスペイン語版会長による長年の計画の下に実現し、8万平方キロメートルもの広大な敷地の上に建設された。1987-88シーズンにさらなる敷地面積の拡大を決定し、2001年には新たに3つのピッチと更衣室、スクールの敷地に合計5面の様々な用途に合わせたピッチが付設された。

2012年に行われた大規模な改修では、70万ユーロを投資して施設内にある全てのピッチが最新の人工芝を用いたピッチに生まれ変わった。

ユニフォーム

チームカラー
  •   赤、 

スポンサーとサプライヤー

サプライヤーメインスポンサーサブスポンサー
1985-1986Meybaなしなし
1986-1987ressy
1987-1990アンブロRosado de Navarra
1990-1995Line 7Huarte
1995-1998Kappaナバラ財団
1998-2008Astore
2008-2010ディアドラ英利緑色能源ナバラ財団
2010-2012Astore
2012-13Astore
2013-2018アディダスLacturale
2018-2020ヒュンメルKirolbetエウスカルテル
Construcciones y Obras Victorino Vicente
Selk
2020-アディダスVerlealナバーラ大学クリニック
Construcciones y Obras Victorino Vicente
Selk

歴代ユニフォーム

ホームユニフォーム
2013-14
2014-15
2015-16
2016-17
2017-18
2018-19
2019-20
2020-21
2021-22
2022-23

成績

近年の成績

シーズンディビジョン順位コパ・デル・レイ欧州カップ
2000–01プリメーラ15位38101216435442ベスト32
2001–02プリメーラ17位38101216364942ベスト32
2002–03プリメーラ12位38121115404847準決勝敗退
2003–04プリメーラ13位38111512383748ベスト16
2004–05プリメーラ15位38121016466546準優勝
2005–06プリメーラ4位3821512494368ベスト16UEFAカップ1回戦敗退
2006–07プリメーラ14位3813718514946準々決勝敗退UEFAチャンピオンズリーグ
UEFAカップ
3回戦敗退
準決勝敗退
2007–08プリメーラ17位3812719374443ベスト32
2008–09プリメーラ15位38101315414743ベスト16
2009–10プリメーラ12位38111017374643準々決勝敗退
2010–11プリメーラ9位3813817454647ベスト32
2011–12プリメーラ7位38131510446154ベスト16
2012–13プリメーラ16位3810919335039ベスト16
2013–14プリメーラ18位3810919326239ベスト16
2014-15セグンダ18位421112194160452回戦敗退
2015-16セグンダ6位421713124740642回戦敗退
2016-17プリメーラ19位3841024409422ベスト16
2017-18セグンダ8位421616104434643回戦敗退
2018-19セグンダ1位4226975935872回戦敗退
2019-20プリメーラ10位38131312465452ベスト16
2020-21プリメーラ 11位38111116374844ベスト16
2021-22プリメーラ10位38121115375147ベスト32
2022-23プリメーラ7位3815815374253準優勝
2023-24プリメーララウンド32スーペルコパ・デ・エスパーニャ準決勝


過去の成績(1929-2000)

シーズンディビジョン順位コパ・デル・レイ
1929テルセーラ7位
1929-30地域リーグ
1930-31テルセーラ3位
1931-32テルセーラ1位
1932-33セグンダ8位
1933-34セグンダ5位
1934-35セグンダ1位
1935-36プリメーラ12位
1939-40セグンダ2位
1940-41セグンダ5位
1941-42セグンダ6位
1942-43セグンダ4位
1943-44セグンダ13位
1944-45テルセーラ2位
1945-46テルセーラ5位
1946-47テルセーラ2位
1947-48テルセーラ1位
1948-49テルセーラ1位
1949-50セグンダ7位
1950-51セグンダ7位
1951-52セグンダ6位
1952-53セグンダ1位
1953-54プリメーラ13位
1954-55セグンダ9位
1955-56セグンダ1位
1956-57プリメーラ6位
1957-58プリメーラ5位
1958-59プリメーラ8位
1959-60プリメーラ15位
1960-61セグンダ1位
1961-62プリメーラ12位
1962-63プリメーラ15位
1963-64セグンダ5位
1964-65セグンダ10位
1965-66セグンダ9位
シーズンディビジョン順位コパ・デル・レイ
1966-67セグンダ4位
1967-68セグンダ15位
1968-69テルセーラ1位
1969-70セグンダ15位
1970-71テルセーラ4位
1971-72テルセーラ1位
1972-73セグンダ15位
1973-74セグンダ17位
1974-75テルセーラ1位
1975-76セグンダ19位
1976-77テルセーラ1位
1977-78セグンダ10位
1978-79セグンダ13位
1979-80セグンダ3位
1980-81プリメーラ11位
1981-82プリメーラ10位
1982-83プリメーラ14位
1983-84プリメーラ15位
1984-85プリメーラ6位
1985-86プリメーラ14位
1986-87プリメーラ15位
1987-88プリメーラ5位
1988-89プリメーラ10位
1989-90プリメーラ8位
1990-91プリメーラ4位
1991-92プリメーラ15位
1992-93プリメーラ10位
1993-94プリメーラ20位
1994-95セグンダ7位
1995-96セグンダ10位
1996-97セグンダ16位
1997-98セグンダ15位
1998-99セグンダ13位
1999-00セグンダ2位

現所属メンバー

2024年2月1日現在[8]

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No.Pos. 選手名
1GK セルヒオ・エレーラ
3DF フアン・クルス
4DF ウナイ・ガルシア (副主将)
5DF ダビド・ガルシア
6MF ルーカス・トロ
7MF ホン・モンカヨラ
10MF アイマル・オロス
11MF キケ・バルハ
12DF ヘスス・アレソ
13GK アイトール・フェルナンデス
14MF ルベン・ガルシア (第3主将)
No.Pos. 選手名
15DF ルベン・ペニャ
16MF モイ・ゴメス
17FW アンテ・ブディミル
19MF パブロ・イバニェス
20FW ホセ・アルナイス
22DF ホアン・モヒカ ( )
23FW ラウール・ガルシア
24DF アレハンドロ・カテナ
28DF ホルヘ・エランド
34MF イケル・ムニョス

※括弧内の国旗はその他保有国籍、もしくは市民権、星印はEU圏外選手を示す。

リザーブチーム

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No.Pos. 選手名
31GK パブロ・バレンシア
32GK ディミトリオス・スタマタキス
No.Pos. 選手名
43FW マックス・スヴェンソン
44DF イニゴ・アルギビデ

ローン移籍

in

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No.Pos. 選手名
22DF ホアン・モヒカ (ビジャレアル)
out

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No.Pos. 選手名
--DF ディエゴ・モレノ (ミランデス)
--DF ナチョ・ビダル (マジョルカ)
No.Pos. 選手名
--MF ハビ・マルティネス (ウエスカ)
--FW イケル・ベニート (アンドラ)

スタッフ

役職氏名
監督 ハゴバ・アラサテ
アシスタントコーチ ビトール・アルキサ
フィジカルコーチ ペペ・コンデ
フィジカルコーチ フアンチョ・マルティン
GKコーチ リカルド・サンソル
スポーツディレクター ブラウリオ・バスケス

歴代監督

歴代所属選手

GK


DF


MF


FW


エンブレム

中央のライオンはパンブローナ市章から。それを取り囲む鎖のモチーフは、スペインの国章と同じくナバラ王国を象徴する。王冠もナバラ王国のものだが、設立当時はスペイン王国のものだった。ただし1931年から1939年の第二共和制時代には王冠の無いエンブレムが使われた。赤と青の色は、設立当時に合併した2つのチームカラーとの説がある。最初のエンブレムには、背景にボールが配置されていたが、1931年に無くなった。2000年に少し修正され、ライオンの背景が水色から白に変えられた[3]

脚注

外部リンク


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