マッツ・フンメルス

ドイツのサッカー選手

マッツ・フンメルスMats Julian Hummels1988年12月16日 - )は、西ドイツノルトライン=ヴェストファーレン州ベルギッシュ・グラートバッハ出身のサッカー選手ブンデスリーガボルシア・ドルトムント所属。ドイツ代表。ポジションはDFMFマッツ・フメルスと表記されることもある。

マッツ・フンメルス
2022年のフンメルス
名前
本名マッツ・ユリアン・フンメルス
Mats Julian Hummels
ラテン文字Mats HUMMELS
基本情報
国籍ドイツの旗 ドイツ
生年月日 (1988-12-16) 1988年12月16日(35歳)
出身地西ドイツの旗 西ドイツベルギッシュ・グラートバッハ
身長191cm[1]
体重94kg[1]
選手情報
在籍チームドイツの旗 ボルシア・ドルトムント
ポジションDF (CB) / MF (DMF)
背番号15
利き足右足
ユース
1995-2006ドイツの旗 バイエルン・ミュンヘン
クラブ1
クラブ出場(得点)
2006-2007ドイツの旗 バイエルン・ミュンヘンII 42 (5)
2007-2009ドイツの旗 バイエルン・ミュンヘン 1 (0)
2008-2009ドイツの旗 ボルシア・ドルトムント (loan) 13 (0)
2009-2016ドイツの旗 ボルシア・ドルトムント 212 (19)
2016-2019ドイツの旗 バイエルン・ミュンヘン 74 (3)
2019-ドイツの旗 ボルシア・ドルトムント 117 (8)
代表歴2
2007 ドイツ U-201 (0)
2007-2010 ドイツ U-2121 (5)
2010-ドイツの旗 ドイツ76 (5)
1. 国内リーグ戦に限る。2023年5月27日現在。
2. 2021年6月29日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

来歴

バイエルン・ミュンヘンの下部組織出身。1995年にバイエルンの下部組織に入る。2006年12月19日、バイエルンと2010年までのプロ契約を締結。2007年5月19日、シーズン最終戦の1.FSVマインツ05戦でトップチームデビュー。しかしバイエルンでの試合出場は、この試合のみとなっている。

2008年1月3日にレンタルでボルシア・ドルトムントに移籍。当時19歳ながらすぐにレギュラーに定着した。その後、2009年2月1日にドルトムントに完全移籍した[2]

2010-11シーズンはネヴェン・スボティッチとコンビを組み自己最多の32試合に出場。当時のブンデスリーガ記録にあと1と迫るリーグ最小の22失点を記録した守備陣の中心として活躍し、ドルトムントのブンデスリーガ制覇に貢献した[3]。このシーズンのフンメルスは1試合あたりのファール数が欧州主要リーグのCB中最小で、イエローカードも2枚しか受けていなかった[3]。2012-13シーズン、UEFAチャンピオンズリーグ決勝に進出したが、バイエルンに敗れた。

2016年4月29日にボルシア・ドルトムントがフンメルスの古巣のバイエルン・ミュンヘンへの移籍希望を発表。その後5月10日にバイエルン側が移籍金3800万ユーロと成果ボーナスでの移籍を発表した。契約は5年間[4][5]。在籍中は3度のリーグ制覇とポカール優勝を成し遂げたが、チャンピオンズリーグ制覇はならなかった。

2018-19シーズンには国内二冠とともに自身もキッカー誌の選ぶポジション別ランキングの首位を獲得した。

2019年6月19日、ボルシア・ドルトムントに3800万ユーロで復帰することが発表された[6][7]。2020-21シーズン、10月24日、シャルケとのルールダービーで同ダービーでの初ゴールを決め勝利した[8]。同シーズンはポカール優勝を果たした。

代表経歴

U-21ドイツ代表の一員としてUEFA U-21欧州選手権2009に出場し、優勝に貢献。

2010年5月13日のマルタとの親善試合に途中出場し、フル代表デビュー。同年11月17日のスウェーデン戦で初のフル出場を果たした。2012年5月26日のスイスとの親善試合で代表初得点を記録[9]

2014 FIFAワールドカップではグループリーグ初戦のポルトガル戦で得点を記録。準々決勝フランス戦ではFKからのヘディングで決勝点を挙げ、大会選定のマン・オブ・ザ・マッチに選出された[10]。決勝でアルゼンチンを破り優勝、大会ベストイレブンに選出された。

2018 FIFAワールドカップではグループリーグ初戦と第3戦に出場したが、第3戦の韓国戦では数度の決定機を外してしまい、0-2と敗れグループリーグ敗退となった[11]。その後は約2年半に渡り代表を外されていたが、2021年5月にUEFA EURO 2020に臨む代表メンバーとして招集を受けた[12]。本大会ではグループステージ第3節のハンガリー戦でハフェルツのゴールをヘディングでアシスト、決勝トーナメント進出に貢献した[13]

プレースタイル

ゲームの流れを読み、適切なポジショニングとマークでFWに仕事をさせず、また上述したようにファールも少ない[3]。ボールを保持するとドリブルとロングパスで攻撃の起点となり、プレーメーカーのような働きもする[3]

人物

  • 父のヘルマン・フンメルスドイツ語版は元サッカー指導者で、1994年から1995年まで1.FSVマインツ05の監督を務めたことがある。2歳年下の弟のヨナス・フンメルス英語版は、マッツと同じセンターバックの選手であり、2016年まで所属したSpVggウンターハヒンクではキャプテンを務めていた。
  • 2015年6月15日、パートナーのキャシー・フィッシャーとミュンヘンで挙式した[14]。フンメルスが19歳の時から交際しており、7年越しのゴールインとなった。

個人成績

クラブ

所属クラブリーグシーズン背番号リーグ戦カップ戦UEFA主催その他合計
出場得点出場得点出場得点出場得点出場得点
ドルトムントブンデスリーガ
2007–081513030160
2008–091211010141
2009–1030530335
2010–113252080426
2011–12331616110463
2012–132812111110423
2013–14232406010342
2014–152424040322
2015–1630260141503
通算225193125043030925
バイエルンブンデスリーガ2016–175271529010423
2017-18261519110413
2018-19211506110332
通算743153242301168
総通算342274657467046938

代表歴

ドイツ代表でプレーするフンメルス (2011年)

出場大会

試合数

  • 国際Aマッチ 76試合 5得点(2010年 - 2021年)


ドイツ代表国際Aマッチ
出場得点
201020
2011100
2012111
201351
2014102
201560
2016110
201771
201880
202160
通算765

得点

#開催年月日開催地対戦国スコア結果試合概要
1.2012年5月26日 バーゼルザンクト・ヤコブ・パルク スイス1-23-5親善試合
2.2013年11月15日 ミラノスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ イタリア1-01-1
3.2014年6月16日 サルヴァドールアレーナ・フォンチ・ノヴァ ポルトガル2-04-02014 FIFAワールドカップ
4.2014年7月4日 リオデジャネイロエスタジオ・ド・マラカナン フランス1-01-0
5.2017年9月1日 プラハシノー・ティップ・アレナ チェコ2–12–12018 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選

タイトル

クラブ

2010-11シーズンのブンデスリーガ優勝時
ボルシア・ドルトムント
バイエルン・ミュンヘン
  • DFLスーパーカップ:3回 (2016, 2017, 2018)
  • ブンデスリーガ:3回(2016-17, 2017-18, 2018-19
  • DFBポカール:1回(2018-19)

代表

U-21ドイツ代表
ドイツ代表

個人

  • FIFAワールドカップ・ベストイレブン:1回 (2014)

脚注

関連項目

外部リンク