モア

かつて生息していた、ダチョウ目モア科に属する構成種の総称

モア(Moa)は、ニュージーランドにかつて生息していた鳥類で、古顎類モア目に属する構成種の総称。恐鳥とも言う。最大の種では3メートル近い体高に成長する最大の鳥類であった。足の力を発達させ、前肢は完全に退化し、飛ぶことはできない。現在は全種が絶滅している。

モア
生息年代: 中新世-完新世, 17–0.0006 Ma
ハーストイーグルに襲われる姿の復元模型
分類
ドメイン:真核生物 Eukaryota
:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:鳥綱 Aves
階級なし:古顎類 Palaeognathae
:モア目 Dinornithiformes
Bonaparte, 1853[1]
英名
Moa
下位分類群

3科6属9種

哺乳類が生息していなかったニュージーランド島において、6属9種以上に進化して独自の繁栄を遂げていた。草食性で、当時のニュージーランドには哺乳類がいなかった為、天敵といえるのはハーストイーグル以外には存在していなかったが、マオリ族のニュージーランドへの上陸後、生息地の森林の減少や乱獲により急速に生息数が減少した。

骨格
サイズの比較
1. Dinornis novaezealandiaeジャイアントモア
2. Emeus crassus
3. Anomalopteryx didiformis
4. Dinornis robustus

上位系統

モアの化石からDNAを調べたところ、モアは現生のシギダチョウに最も近縁であることが判明した[2][3]

下位分類

Anomalopteryx didiformisの骨格
FossilPachyornis elephantopusの骨格

Davies (2003)による[4]

他にSaint Bathans 動物相から2種の未記載種がある[6]

脚注

関連項目