野々市市

石川県の市
住吉町 (野々市市)から転送)

野々市市(ののいちし)は、石川県の中部に位置するである。

ののいちし ウィキデータを編集
野々市市
野々市市旗野々市市章
野々市市旗野々市市章
1960年6月15日制定
日本の旗 日本
地方中部地方北陸地方
都道府県石川県
市町村コード17212-0
法人番号5000020172120 ウィキデータを編集
面積13.56km2
総人口58,027[編集]
推計人口、2024年5月1日)
人口密度4,279人/km2
隣接自治体金沢市白山市
市の木椿
市の花椿
市のキャラクターのっティ
野々市市役所
市長粟貴章
所在地921-8510
石川県野々市市三納一丁目1番地
北緯36度31分10秒 東経136度36分35秒 / 北緯36.51942度 東経136.60978度 / 36.51942; 136.60978 東経136度36分35秒 / 北緯36.51942度 東経136.60978度 / 36.51942; 136.60978
野々市市役所
外部リンク公式ウェブサイト

野々市市位置図

― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト

概要

隣接する金沢市ベッドタウンである。

2011年11月11日に、石川郡野々市町が市制を施行し、野々市市が誕生。石川県11番目の市となった。またこれに伴い、石川郡は消滅した。

野々市市は、名称に約物(特殊記号)のひとつ「」を用いている唯一の市である

地理

手取川扇状地の北東端にある。北部と東部は金沢市に、西部と南部は白山市に隣接する山も海もない平地である。石川県内では唯一、海に面していない市である。

河川

主な川

地域

主に旧町域・村域に従い4地区に分けられる。

  • 本町地区 - 本町、若松町、横宮町、高橋町、扇が丘、住吉町菅原町白山町
  • 富奥地区 - 太平寺、下林、位川、三納、矢作、粟田、藤平田、藤平、清金、末松中林新庄、上林
  • 郷地区 - 二日市町、三日市町、長池町、柳町、徳用、蓮花寺町、田尻町、堀内、稲荷、郷町
  • 押野地区 - 押野、押越、野代、御経塚

人口

野々市市と全国の年齢別人口分布(2005年)野々市市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 野々市市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
野々市市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

健康

  • 平均年齢
    • 2005年12月末現在で、38.41歳(男37.17歳/女39.65歳)

隣接している自治体

石川県

歴史

古代の遺跡として御経塚遺跡や末松廃寺跡がある。鎌倉時代室町時代には守護となった富樫氏がここに館を置いた。江戸時代は、北陸街道宿場町であったが、参勤交代で通過する大聖寺藩のみであったため、規模は小さかった。

沿革

  • 1889年明治22年)4月1日 町村制の施行により、野々市村が発足する。
  • 1924年大正13年)7月1日 町制施行して、野々市町となる。
  • 1937年昭和12年) 町議会において金沢市への編入を議決するが、合併に至らず。
  • 1955年(昭和30年)4月1日 野々市町及び富奥村が合併して、改めて野々市町が発足する。
  • 1956年(昭和31年)9月30日 郷村の区域の一部を編入する。
  • 1957年(昭和32年)4月10日 同年3月31日に実施された住民投票により賛成多数を得た金沢市押野町の区域の一部、御経塚町、野代町及び押越町の区域を編入する。
  • 1964年(昭和39年)
    • 5月1日、本町に住居表示実施。本町一 〜 六丁目、若松町、横宮町、高橋町、扇が丘、住吉町、菅原町及び白山町に分割する[3]
    • 10月、人口1万人突破[3]
  • 1974年(昭和49年)9月20日 人口2万人突破[4]
  • 1981年(昭和56年)1月20日 人口3万人突破[5]
  • 1997年平成9年)12月 人口4万人突破[6]
  • 2002年(平成14年)9月5日 金沢市長(山出保、当時)と野々市町長(安田彦三、当時)との合併会談が行われたが、単独町制を選択。
  • 2004年(平成16年)12月 三納18街区に現庁舎竣工。
  • 2008年(平成20年)4月 総務部内に市制準備室を設置。
  • 2009年(平成21年)人口5万人突破(県による試算)。
  • 2010年(平成22年)新市名の検討始まる[7]
  • 2011年(平成23年)8月12日 地方自治法に基づいて町を市とする処分(市制施行)が官報に告示される[8]
  • 2011年(平成23年)11月11日 市制施行して、野々市市となる。

行政

市制施行まで

2010年実施の国勢調査で、石川県が2011年2月14日が発表した速報では市制施行の要件である人口が5万人を突破したため、2011年11月11日に市制施行した[9]。新しい市の名称は野々市市(ののいちし)[10]

町長の粟貴章は市制施行の会見において、

  • 数字の1は物事の始まりであり、市制スタートの日にふさわしい。
  • 人や物、情報、知識が集まる町を目指す野々市の『市』(いち)の意味合いもある。
  • 11月11日の誕生花は町花木ツバキであり、将来まで記憶に残る日にしたい。
  • 県内で11番目の市となる

というように市制施行日を同日に予定した理由を説明している[11]

2011年4月28日に開催した町議会において市制移行を決議し、5月2日石川県に市制移行を申請した[12][13]。8月12日付の官報において、総務省は野々市町の市制移行を告示し、11月11日に野々市市が誕生することになった[14]。石川県内の地方公共団体の単独での市制移行は、1970年に松任町が市制移行し誕生した松任市(現・白山市)以来となる。

市制施行までは全国の町村の中では岩手県岩手郡滝沢村愛知県愛知郡長久手町(いずれも当時)に次いで3番目に人口が多かった。

市長

歴代野々市村長
氏名就任退任備考
11瀬尾永章1889年(明治22年)5月2日1893年(明治26年)
21893年(明治26年)1896年(明治29年)4月20日
32水毛生伊余門1896年(明治29年)4月30日1896年(明治29年)9月3日
43藤村理平1896年(明治29年)9月15日1898年(明治31年)11月24日
54田多野仁三郎1898年(明治31年)12月7日1899年(明治32年)8月23日
65後藤与五郎1899年(明治32年)9月14日1900年(明治33年)4月15日
7田多野仁三郎1900年(明治33年)4月25日1903年(明治36年)6月1日
86藤村藤作1903年(明治36年)6月15日1907年(明治40年)
91907年(明治40年)1911年(明治44年)
101911年(明治44年)1915年(大正4年)
111915年(大正4年)1919年(大正8年)
121919年(大正8年)1923年(大正12年)4月2日
137舘惣次郎1923年(大正12年)5月21日1924年(大正13年)6月30日
歴代野々市町長(1924年ー1955年)
氏名就任退任備考
11舘惣次郎1924年(大正13年)7月1日1927年(昭和2年)
21927年(昭和2年)1931年(昭和6年)8月31日
32橋場仕三郎1931年(昭和6年)10月1日1935年(昭和10年)
41935年(昭和10年)1936年(昭和11年)4月22日
53木戸禎七1936年(昭和11年)5月19日1937年(昭和12年)3月27日
64兵地栄一1937年(昭和12年)9月8日1941年(昭和16年)
71941年(昭和16年)1945年(昭和20年)
81945年(昭和20年)1946年(昭和21年)3月11日
91946年(昭和21年)4月23日1946年(昭和21年)11月22日
105福田三次1947年(昭和22年)4月8日1951年(昭和26年)4月4日
111951年(昭和26年)4月23日1955年(昭和30年)3月31日
歴代野々市町長(1955年ー2011年)
氏名就任退任備考
11兵地栄一1955年(昭和30年)5月1日1959年(昭和34年)1月2日[15]
22中島栄治1959年(昭和34年)2月17日1963年(昭和38年)2月16日[16]
31963年(昭和38年)2月17日1967年(昭和42年)2月16日
41967年(昭和42年)2月17日1971年(昭和46年)2月16日
51971年(昭和46年)2月17日1975年(昭和50年)2月16日
63黒保衛1975年(昭和50年)2月17日1979年(昭和54年)2月16日
74徳野與四男1979年(昭和54年)2月17日1979年(昭和54年)4月28日[17]
85西尾修1979年(昭和54年)6月10日1983年(昭和58年)6月9日
91983年(昭和58年)6月10日1987年(昭和62年)6月9日
101987年(昭和62年)6月10日1991年(平成3年)6月9日
111991年(平成3年)6月10日1995年(平成7年)6月9日
126安田彦三1995年(平成7年)6月10日1999年(平成11年)6月9日
131999年(平成11年)6月10日2003年(平成15年)6月9日
142003年(平成15年)6月10日2007年(平成19年)6月9日
157粟貴章2007年(平成19年)6月10日2011年(平成23年)6月9日
162011年(平成23年)6月10日2011年(平成23年)11月10日
歴代野々市市長
氏名就任退任備考
11粟貴章2011年(平成23年)11月11日2015年(平成27年)6月9日
22015年(平成27年)6月10日2019年(令和元年)6月9日
32019年(令和元年)6月10日2023年(令和5年)6月9日
42023年(令和5年)6月10日現職

歴代町長選結果

選挙執行日投票率
(%)
候補者得票数得票率
(%)
11955年4月29日無投票兵地栄一//
21959年2月17日94.0中島榮治1,825?
小堀栄吉1,566?
31963年2月6日無投票中島榮治//
41967年1月25日66.2中島榮治3,429?
尾西慧一580?
51971年2月1日無投票中島榮治//
61975年2月2日78.98黒保衛4,966?
中島榮治4,569?
菅原光男661?
71979年2月4日78.26徳野與四男6,590?
橋本外茂男5,698?
十二新作758?
81979年6月10日35.97西尾修4,917?
十二新作1,034?
91983年5月17日無投票西尾修//
101987年5月20日無投票西尾修//
111991年5月22日無投票西尾修//
121995年5月28日無投票安田彦三//
131999年4月25日59.44安田彦三15,246?
青木万里子1,845?
142003年4月27日65.82安田彦三14,715?
中道明6,082?
152007年4月22日58.62粟貴章17,307?
青木万里子1,622?
162011年4月24日無投票粟貴章//

歴代市長選結果

選挙執行日投票率
(%)
候補者得票数得票率
(%)
12015年4月26日無投票粟貴章//
22019年4月21日無投票粟貴章//
32023年4月23日無投票粟貴章//

議会

市議会

  • 定数:15[18]
  • 議 長:中村義彦[19]
  • 副議長:杉林敏[19]
会派
会派名議席数
野々市フォーラム8
市政議員会1
日本共産党1
公明1
令和清栄1
みのりの会1

2022年3月24日時点[20]

※議長、副議長は会派に属さない。

石川県議会(野々市市選出)

  • 定数:2名
  • 任期:2019年(令和元年)6月9日〜2023年(令和5年)6月8日
議員名会派名備考
徳野光春自由民主党石川県議会議員協議会
吉田修未来石川議員会党籍は無所属

衆議院

当落候補者名年齢所属党派新旧別得票数重複
佐々木紀47自由民主党137,032票
坂本浩57日本共産党27,049票
山本保彦68無所属10,632票

経済

金沢市の衛星都市(ベッドタウン)として発達していることから、スーパーマーケットや飲食店、量販店が進出している。

工業

商業

主な商業施設

市内に本社を置く主な企業

姉妹都市・提携都市

海外

姉妹都市
友好都市

施設

警察

本部
交番
  • 野々市交番
  • 野々市北交番
  • 野々市南交番
拠点

消防

本部

白山野々市広域事務組合消防本部が管轄している。

消防署
  • 野々市消防署

医療

  • 野々市市内には公立病院が設置されていないが、白山市、川北町と共同で白山市内に公立松任石川中央病院を設置、野々市市の中核医療機関となっている。
主な病院
  • 金沢脳神経外科病院
  • 南ヶ丘病院

郵便局

主な郵便局

※郵便配達は新金沢郵便局(金沢市)が行う。

  • 野々市郵便局
  • 野々市御園郵便局
  • 扇が丘郵便局
  • 太平寺郵便局
  • 富奥郵便局
  • 押野郵便局

その他

主な文化施設
  • 文化会館フォルテ
  • 学びの杜ののいちカレード(野々市市立図書館
  • 野々市情報交流館カメリア
  • にぎわいの里野々市カミーノ

(観光欄も参照)

主な体育施設
  • 野々市市スポーツランド
  • 野々市市スポーツセンター
  • 野々市市市民体育館
  • 野々市市市民野球場
  • 野々市市武道館
公民館
  • 中央公民館(本町地区)
  • 郷公民館(郷地区)
  • 押野公民館(押野地区)
  • 粟田公民館(粟田地区)
  • 堀内公民館(堀内地区)

教育

石川県立大学
金沢工業大学

大学

県立
私立

高等学校

県立

中学校

市立

小学校

市立
※富奥村との合併後、町内には統合校の野々市小学校1校の時代が続いたが、1970年代の人口の急激な増加に対し、学校の新設が後手に回り、野々市小は一時、児童数2,400という全国でもまれに見る大規模校となった。しかし、1978年以降、御園小学校以下4校を数年の間に立て続けに新設し、児童数を適正規模に抑えている。

特別支援学校

県立
廃校

保育園

市立
  • 中央保育園
  • 富奥保育園
  • 押野保育園
  • あすなろ保育園
  • 御経塚保育園
私立
  • エンジェル保育園
  • ふじひら保育園
  • 白山保育園
  • 和光第二保育園
  • ほのみ保育園
  • ほりうち保育園

児童館

  • 中央児童館
  • 本町児童館(1983年完成、2022年10月末閉館[21]
  • 押野児童館

自動車学校

マスメディア

交通

野々市駅
のっティ
横宮交差点(国道157号

鉄道

IRいしかわ鉄道
北陸鉄道

過去には松金線が野々市町域を通過していた。

バス

路線バス

道路

国道
主要地方道
一般県道
その他

観光

富樫館跡
高皇産霊神社

名所・旧跡

主な城郭・館
主な寺院
主な神社
主な遺跡
その他の史跡

観光スポット

  • 野々市交遊舎
  • ふるさと歴史館
  • 郷土資料館


祭事・催事

主な催事
  • 野々市つばきまつり日程(3月中旬)
  • 野々市じょんからまつり日程(8月1日に近い土日)
  • じょんからの里マラソン日程(10月下旬)

出身有名人

脚注

関連項目

外部リンク