朝食の一覧

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朝食の一覧(ちょうしょくのいちらん)では、世界を六大州に分けてそれぞれの地域の朝食を一覧にする[注釈 1]。調理せずに食べられる食品や、発祥地が絞れず複数の大州に跨るか不明な料理は省く。

アジア

名称画像発祥地備考出典
アルパラタ インドインドとパキスタンで食べられるジャガイモ[注釈 2]を詰めたパラーター[1][2]
イドゥリー英語版 インド南インドやスリランカで朝食として食べられている、発酵させたケツルアズキを混ぜた生地で作った蒸しパン[3]
ウプマ英語版 インドインドとスリランカの一般的な朝食。焙煎したセモリナ米粉を使った粘度が高い[4][5]
エッグブルジ英語版 インド亜大陸炒り卵ソテーした微塵切りのタマネギ唐辛子、その他の香辛料を加えたストリートフード。[6]
オムレツ イラン溶き紡錘形に焼いた料理。[7][8]
オンノ・カウスェー ミャンマーカレー味の鶏肉ココナッツミルクスープベサンとろみを加え、そこにを入れた物。[9][10]
カマン英語版 インド生地をダール又はベサンから作り、オーブンで焼く際にレモン汁、セモリナ、ダヒを加える。最後に唐辛子を付け足す場合もある。[3][11]
カヤトースト シンガポール
マレーシア
トーストカヤジャムを塗って2度焼きした料理。半熟卵とセットで提供されるのが定番である。[12][13]
キリバット スリランカ米をココナッツミルクで煮込んで作る為、ライスプディングと見なせる。毎月1日の朝食に出される他、人生の節目にも食べる。[14][15]
クルチャ インド亜大陸パキスタン人の朝食には不可欠なパン[16]
サッティ英語版 フィリピンミンダナオ島で食べられる、糯米に刺して焼いた料理である。[17][18]
生煎饅頭 中国1900年代初頭から上海市では一般的な朝食の1つとなっている、小さな包子フライパンで焼いた料理。[19][20]
シミット オスマン帝国トルコで朝食や午後の間食として食べられる、表面がゴマ粒で覆われたパン。[21]
シログ英語版 フィリピンシナンガグ英語版[注釈 3]目玉焼きを添えたフィリピンの朝の定食[22]
焼餅 中国発酵させた小麦粉の生地を丸く延ばして焼いた料理。台湾では朝食に食べられる。[23][24]
ソイ英語版  ベトナム糯米やその他の材料を使ったベトナム料理。朝食やデザートとして食べられる。[25]
ソルロンタン 朝鮮ウシの骨や内臓を煮込んで作られる乳白色に濁ったスープ。[26]
タホ英語版 フィリピン新鮮な絹漉し豆腐黒蜜サゴヤシ澱粉タピオカ状にした食品から作られるデザート。屋台クリアカップに入れて売られている物があり、通勤途中の朝食として食べられる。[27]
卵掛けご飯 日本に生卵を入れて混ぜ合わせ、醤油を掛けて食べる日本特有の朝食。[28][29]
蛋餅 台湾卵焼きクレープの様な生地を巻いた台湾の朝食。屋台で売られている。[30]
茶粥 日本茶袋の煎じ汁で米を炊いて作った粥。古代の奈良では朝食に食べられていた。[31][32]
水粿英語版 中国蒸したにダイコンのレリッシュを乗せた料理で、シンガポール、タイ、マレーシアのジョホール州では朝食として扱われる。[33][34][35]
中国の煎餅 中国クレープに似た中国の伝統的なストリートフード。一般的に朝食として食べられるの1つ。[36][37][38]
チョーレー・バトゥーレー インドチャナマサラをバトゥーラーと共に食べるパンジャーブの代表的な料理。[39]
点心 中国中華料理で、食事代わりの軽い食品を纏めて呼ぶ名称。[40]
天津煎餅 中国中国の煎餅の派生料理。リョクトウの粉と卵で作った生地の中に油条を入れ、甜麺醤、刻みネギ、時にはホットソースを掛けて食べる。[41]
ドーサ インド米とから作られるクレープに似た料理。良質な蛋白源でもある。[42]
トマトオムレツ英語版 インドマハーラーシュトラ州で作られる朝食。見た目から「オムレツ」と呼ばれるが実際には卵を含まず、生地の主な材料はベサンである。[43][44][45]
ナシゴレン インドネシア
マレーシア
ケチャップマニス等で調味し、サンバルを添えて食べるチャーハン。インドネシア、マレーシア、シンガポールの朝食に出される。[46][47]
ナシレマッ マレーシアココナッツミルクで炊いた飯。マレーシアとシンガポールの朝食に出される。[48]
納豆 日本煮たダイズ納豆菌を繁殖させて作った食品。日本では朝食の定番である。[49][50]
牛脷酥英語版 中国広東省又は福建省が起源で、その形からウシのウマに形容されこの名が付いた。甘さは控え目で、豆乳と一緒に朝食として食べられる。[51]
バークリ インド穀粉から作られる丸いフラットブレッド[52]
ハチャプリ ジョージアジョージア料理に分類されるチーズ入りのパン。アジャリア自治共和国内では、パンの中央に生卵を乗せる。[53]
バトゥーラー インドウッタル・プラデーシュ州発祥の揚げパン[3]
パンデサル フィリピン日常的にフィリピンの朝食に出されるロールパン[54]
ファトゥート・サムネ英語版 イエメンフラットブレッドやピタ澄ましバターで揚げ、溶き卵と合わせた料理。[55]
フォー  ベトナムベトナム料理に使うライスヌードルで、汁に浸し任意の食材ハーブを添えて食べられる。[56][57]
プットゥ英語版 インド米粉、ココナッツで作る南アジアの朝食。海域東南アジアでも類似料理が作られている。[58]
ブブル・カチャン・ヒジャウ英語版 インドネシアリョクトウ、ココナッツミルク、パームシュガーから作るインドネシアの典型的な朝食。[59][60]
ペサラットゥ英語版 インド南インドのアーンドラ・プラデーシュ州にて朝食用に作られるクレープ状のパンで、主な材料にリョクトウを使用している。[61]
マスフニ モルディブマグロ、タマネギ、ココナッツ、唐辛子を細かく刻んで混ぜた、モルディブを代表する朝食。[62]
マッツァー・ブライ英語版 イスラエル[注釈 4]古代イスラエルで生まれたマッツァーを卵と炒めたアシュケナジムの料理。ユダヤ教の記念日である過越の朝食に食べられている。[63]
マツン アルメニアヨーグルトに似ているアルメニアの発酵乳製品。ジョージアでは朝食に提供される。[53]
マナイーシ レバントピザに似たレバント料理で、頻繁に朝食に食べられている。[64]
ミーゴレン インドネシア東南アジアで食べられる焼き蕎麦に似た料理。[65]
ミーシェ英語版 ミャンマー朝食や軽食に食べられる、ライスヌードルにで作ったミートソースを掛けたビルマ料理[66]
味噌汁 日本味噌出汁に溶かし、野菜豆腐を入れた汁物日本人の朝食として根付いている。[2][67][68]
メネメン トルコ朝食としてパンと一緒に食べるのが一般的。名称はイズミル県に存在する同名の小さな町から取られた。[69][70][71]
モヒンガー ミャンマーナマズを煮込んだスープにライスヌードルを入れた麺料理。[72]
油条 中国中国や東南アジアで食べられている揚げパン。薄い塩味で、縦に裂き易く作られている。[73]
ロティ インド亜大陸タイ料理では、ロティで作ったラップをソースに浸して朝食に食べる。[74][75]
ロティ・ジョン シンガポールホーカーセンターで人気のあるフレンチトーストに似た料理。[76][77]
ロティチャナイ マレーシア東南アジアで朝食に食べられる平たいパン。[78][79]

ヨーロッパ

名称画像発祥地備考出典
アップル・ダンプリング英語版 イングランド皮を剥いたリンゴパイ生地で包んでオーブンで焼く洋菓子[80]
イングリッシュ・マフィン イングランド平たい円形のパンで、横から2つに切りトーストして食べる。[81][82]
ヴァイスヴルスト ドイツ挽いた仔牛肉とベーコンで作るバイエルン州ソーセージ。様々な香辛料を使って味付けする。[83]
ウォータービスケット英語版 イギリスアイルランドやイギリスで食べられる、薄く硬く脆いクラッカーの1つ。[84]
ウフ・アン・ムーレット フランスベーコン、タマネギバター赤ワインブーケガルニから出来たソースで作るポーチドエッグ[85]
オントバイトクック オランダ
ベルギー
ライムギを主原料とし、チョウジシナモンショウガナツメグ等の香辛料で味付けした茶色いケーキオランダ人朝食に食べる。[86]
カーシャ 東ヨーロッパ牛乳等で穀物を煮た、に近い料理。[87]
カレリアンピーラッカ  フィンランドライムギで作った生地にマッシュポテト等の具材を乗せて焼き上げ、バターとを乗せた料理。[88]
キッシュ フランス溶き卵やベーコン、クリーム等をパイ生地に入れて焼いたアルザス=ロレーヌ起源の料理。[89][90]
クランペット イングランド及びウェールズ表面に気泡の跡が目立つ円形のパン。食べる際はトーストしてバターを塗る。[91]
クリーチ ロシア正教会の基盤である地域で食べられるパン。[92]
クリングル英語版 スカンディナヴィア13世紀カトリック教会修道士がデンマークにプレッツェルを持ち込んだ事に端を発してスカンディナヴィア全土に広まった、プレッツェルの派生料理。[93]
クレープ フランス小麦粉、牛乳、卵等を混ぜ合わせ、鉄板等で薄く円形に広げて焼き固めた料理。様々な具材をクレープで包んで食べる。[94][95]
クロワッサン  オーストリア
フランス
生地にバターを折り込んで焼いた三日月形のパン。[2][96][97]
ケジャリー スコットランド?インドの味を求めるスコットランドの連隊が考案した料理であるという説が示されている。[98][99][100]
コゲル・モゲル英語版 中央ヨーロッパ
東ヨーロッパ
ヨーロッパケヒッラーから広まった、卵黄砂糖を混ぜて蜂蜜バニラココアラム酒等で風味付けをしたデザート[101]
ココスブロード英語版 オランダココナッツを乾燥させて細かくし、型に押し込んだ食品。サンドイッチトッピングに利用される。[102]
コラーチ英語版  チェコ
スロバキア
ケシの実が入っている菓子パン。チェコからの移民がアメリカで広めた為、アメリカ人の朝食にもなっている。[93][103]
シナモンロール  スウェーデンシナモンの香りがする甘いペイストリー[104][105]
シュトゥルーデル ハプスブルク帝国甘いフィリングが入った層状のペイストリー。オーストリア料理の1つだが、中央ヨーロッパ全体で広く食べられている。[106][107]
シルニキ 東ヨーロッパクワルクから作るホットケーキ。朝食や軽食に食べられる。[108]
スコーン スコットランド丸い小型の菓子パン。[109][110][111]
スフレ フランス泡立てた卵白に他の材料を入れて混ぜ、オーブンで焼いて膨らませた菓子[112][113]
スモーブロー  デンマーク多種多様な具材をパンが見えなくなる程に重ねるオープンサンドイッチ[114]
ソーダブレッド アイルランド酵母で生地を発酵させず、炭酸水素ナトリウムで膨らませて作るパンの総称。[2][115][116]
茶色パン アイルランド全粒粉を使った茶色いパン。[93]
チュロス スペイン
ポルトガル
細く絞りだした生地を揚げた、棒状又は馬蹄形の揚げ菓子[117][118]
チョリソ スペイン唐辛子ニンニクを粗挽きの豚肉と共にに詰めたソーセージ。[93][119]
デニッシュ  デンマーク
 オーストリア[注釈 5]
「デニッシュ」は「デンマーク風」の意。油脂が多いパイ状の菓子パン。[120][121][122]
デビルド・キドニー英語版 イングランドラム腎臓をスパイシーなソースで煮込む、ヴィクトリア朝時代に考案された朝食。夕食にも出される。[123]
ニョッキ イタリアジャガイモと小麦粉で作る団子状のパスタ[124][125]
バゲット フランス棒状の細長いフランスパン。朝食にカフェ・オ・レと共に食べられる。[126][127]
ハッシュ英語版 イングランド細切れやジャガイモ、炒めたタマネギ等を使った料理。フランス語で「刻む」を意味する「hacher」から来ている。[7]
ハムエッグ イングランド[注釈 4]フライパンで薄切りのハムと卵を焼いた料理。伝統的なイングリッシュ・ブレックファスト、或いは古めかしいアメリカの朝食とも説明される。[128][129]
パン・オ・ショコラ フランスチョコレートがクロワッサンの中に詰められている菓子パン。[130]
パン・オ・レザン英語版 フランスクロワッサンの生地にレーズンを加えて渦巻き状に成形した菓子パン。[131]
パン・ドーシポルトガル語版 ポルトガルポルトガル語で「甘いパン」を意味する。牛乳、砂糖、卵、酵母、小麦粉、時にレモンの皮を使って作られる。[132]
ハンバーガー ドイツ[注釈 4]丸いパンにハンバーグを挟んだ料理。アメリカ人の2 %が朝食にハンバーガーを食べるとした調査がある。[133][134]
ビアリ ポーランドベーグルより小さいパン。[135]
ビズコチョ英語版 スペインスペイン語圏の様々なペイストリーにこの名が付けられたが、中にはカステラのルーツとされる菓子もある。[136]
ブーダン フランスブタ血液ラードケーシングに詰めた食べ物。[93]
フリッタータ イタリア肉やチーズ野菜等の具材を使う卵料理。名称の由来は「揚げる」を意味するイタリア語過去分詞形。[137]
フルーツプディング英語版 スコットランド穀粉オートミール又はパン粉ウシスエット黒砂糖、レーズン、、シナモン等を混ぜて大きなソーセージの形にした料理。[138]
フル・ブレックファスト イギリスイギリスやアイルランドで出される朝食。[2][139]
ブレックファーストロール英語版 アイルランドロールパンやバゲットにソーセージやベーコン、バター、トマトソース等のフィリングを挟んだ料理。[140][141]
ブレンター英語版 ドイツシュヴァーベンで作られた、エンバクの粉を焙煎し水やで和えた料理。[142]
フレンチトースト ローマ帝国スライスしたパンを卵、牛乳、砂糖等の混合物に浸してバターと共に焼く料理。[143][144]
ベーグル ポーランドリング状にした生地を茹でた後に焼いたパン。[145][146][147]
ベーコン  デンマーク?豚肉の塩漬け燻製[148][149][150]
ベーコンサンドイッチ イギリス焼いたベーコンを挟んだサンドイッチ。[151]
ホットケーキ ギリシャ古代ギリシアに最古の記述が残る、フライパンで小麦粉、牛乳、砂糖、卵、ベーキングパウダー、塩等を混ぜた物を焼いた料理。バターや蜂蜜、メープルシロップを掛けて食べる。[7][152]
ポテトスコーン英語版 スコットランド茹でたジャガイモ、バター、塩で作るスコーンの派生料理。[153]
ポテトパンケーキ 中央ヨーロッパ
 ベラルーシ
 リトアニア
中央ヨーロッパ周辺で作られるジャガイモを生地に使うホットケーキの総称。[2][154]
ポンチキ ポーランド生地の中にジャムを充填して揚げた料理。中身の入ったドーナツとも表現される。[155]
マラサダ ポルトガルマデイラ諸島が起源だが、ポルトガルでの知名度は高くない。1878年、マデイラ諸島やアゾレス諸島から労働者がハワイ州に渡った際にマサラダを含む伝統的な食べ物を持ち込んだ為、ハワイ島にはマラサダを専門に扱うベーカリーが数多くある。[93][156][157]
ミガス イベリア半島メキシコ料理のミガスは朝食に食べられる。[93][158][159]
ミューズリー スイスサナトリウムの入院患者の為に作られたシリアル食品の1つ。本来は夕食に食べていた。[160]
モンキーブレッド  ハンガリー名称は、フィンガーフード英語版としてサルの様にパンを摘んで食べる動作から来ている。[161][162]
リングィーサ ポルトガルブラジル、アメリカ、日本沖縄県でも食べられるソーセージ。[93]
レシュティ スイスベルン州農民の朝食として誕生したジャガイモ料理。[163]
レフセ英語版  ノルウェー通常牛乳又はクリームとジャガイモ、小麦粉、バターを使って作られる、伝統的な柔らかいフラットブレッド。[93][164]
ワッフル フランス
ベルギー
砂糖、卵、小麦粉等で作った生地を焼き型の凹凸を残して焼いた、フランス北部、ベルギーの伝統的な菓子。[7][165][166]

アフリカ

名称画像発祥地備考出典
インジェラ エチオピア帝国テフの粉で作られたサワードウを使って焼いたフラットブレッドで、スポンジの様な食感を持つ。[167]
カトゴ英語版 ウガンダ主な材料は牛肉ギーから作るソースとマトケである。[2][168]
ザアルークアラビア語版 モロッコナスを焼いてからトマトと混ぜ、ニンニク香辛料で味付けした料理。[169][170]
サバーヤド英語版 ソマリア
ジブチ
ソマリアでは朝食夕食に食べられるフラットブレッドである。インド亜大陸で作られるパラーターに近い料理。[171]
パフパフ英語版 サブサハラアフリカサハラ砂漠より南の地域で食べられる揚げパン[172]
パルミエ フランス領アルジェリア20世紀初頭に考案された菓子パイ。名称の由来はヤシの葉だが、ブタゾウに例えられる場合もある。[173]
フライドチーズ  エジプトキプロスギリシャレバノンシリアトルコで朝食に食べられる、チーズで揚げる料理。[174]
フリッカデル英語版 南アフリカ共和国タマネギ、香辛料と牛肉[注釈 6]で作ったミートボールを焼き、又は揚げた料理。[175][176]
フル・メダメス英語版  エジプトソラマメオリーブ・オイルクミンを加え、そこに野菜ハーブ、香辛料を加えて煮込んだ料理。[2][177][178]
マンダジ タンザニア
 ケニア
ウガンダ
ルワンダ
ブルンジ
東アフリカで広く食べられる甘さが控え目の揚げパン。[179]
ムセメン英語版 マグリブ主にモロッコやその周辺国で、蜂蜜ハーブティ又はコーヒーと共に朝食に食べられる。[180][181][182]
ワチェ英語版 ガーナ一般的には朝食や昼食に食べられる、と豆を炊いた料理。[2][183][184]

北アメリカ

名称画像発祥地備考出典
アキー・アンド・ソルトフィッシュ ジャマイカアキータラ塩漬けからなるジャマイカの国民食[185][186]
アナダマ・ブレッド英語版 アメリカ合衆国小麦粉[注釈 7]コーンミール糖蜜から作られるニューイングランドパン[93]
ウエボス・モトゥレニョス英語版 メキシコインゲンマメチーズの入ったトルティーヤを乗せた料理で、その他適宜でハムエンドウプランテンサルサ等の具材が入る。[187]
ウエボス・ランチェロス メキシコ午前半ばにメキシコの地方の農場で伝統的に提供される、2つの目玉焼きとチラキレスからなる卵料理。目玉焼きはそれぞれ別の種類のサルサ[注釈 8]で味付けをする。[188][189]
エッグインザバスケット アメリカ合衆国スライスした食パンに穴を開け、その中で卵を焼く料理。[190]
エッグズ・アンド・ブレインズ アメリカ合衆国スクランブルエッグブタを組み合わせた料理。アメリカ中西部では「ブレインズ・アンド・エッグズ」の名で朝食に提供される場合が多い。[93][191][192]
エッグベネディクト アメリカ合衆国ハム、サケポーチドエッグ等をイングリッシュ・マフィンに乗せ、その上にオランデーズソースを掛けた料理。[193]
エンチラーダ メキシコスパイシーなソースとチーズを、調理した等を巻いたトルティーヤに掛けた料理。[194]
ガージョ・ピント英語版 コスタリカ
ニカラグア
中央アメリカの伝統的なライス・アンド・ビーンズサワークリームやトルティーヤと共に提供される場合がある。[2][195]
カボチャパン アメリカ合衆国ネイティブ・アメリカン由来のカボチャから作るパン。[196][197]
カラ英語版 アメリカ合衆国酵母砂糖、卵、穀粉で作るダンプリングで、ニューオーリンズでは朝食として提供される。[198][199]
キューバンブレッド英語版 アメリカ合衆国
 キューバ
キューバンサンドイッチを作る工程で使用するパン。[93]
グリアード英語版 アメリカ合衆国牛肉[注釈 9]スープストックで煮込んで作るクレオール料理[200][201]
クリームドエッグ・オン・トースト英語版 アメリカ合衆国ベシャメルソースと粗く刻んだ固茹で卵を混ぜ、トーストの上に乗せた料理。[202]
グリッツ アメリカ合衆国アメリカ南部ソウルフードであるコーングリッツから作られた[201][203]
クレトン カナダケベック州の伝統料理で、朝食のトーストに塗られる冷たい豚肉スプレッド[204]
ゲッタ英語版 アメリカ合衆国ドイツ系アメリカ人が齎した、オートミール又は挽肉マッシュ[124]
コーヒーケーキ英語版 アメリカ合衆国ユダヤ系アメリカ人が広めたコーヒー風味のスポンジケーキ。コーヒーや紅茶と一緒に食べる甘いケーキを指す場合もある。[205][206][207]
シュリンプ・アンド・グリッツ英語版 アメリカ合衆国エビとグリッツで構成されるサウスカロライナ・ローカントリーの伝統的な朝食。[93]
ジョニーケーキ英語版 アメリカ合衆国コーンミールのフラットブレッド。アメリカの初期の主食で、ニューファンドランド島からジャマイカ迄の大西洋岸でも作られている。[93][185][208]
シリアル食品 アメリカ合衆国穀物の加工食品。[209][210]
スクラップル アメリカ合衆国ブタの屑肉を寄せ集めて穀粉で固めた料理。[93][211]
スタンプアンドゴー英語版 ジャマイカ塩漬けの魚で作った朝食用のフリッター。ジャマイカのファーストフードの元祖とも言われている。[185]
ストラタ英語版 アメリカ合衆国主にパン、卵、チーズ、好みの具材で作る層状のキャセロール。パンと具材を互い違いに重ねることで層[注釈 10]を作る。[212]
スリンガー英語版 アメリカ合衆国卵、ハッシュドポテト、挽肉で作ったパテチリコンカーン、チーズ、タマネギをトッピングした料理。セントルイスで朝食に提供される。[93][213]
ソーセージグレイビー英語版 アメリカ合衆国豚肉のソーセージとそのから作ったグレイビーソース。アメリカ南部の伝統的な朝食料理で、ビスケット等に掛けて食べる。[214][215]
タートン英語版 カナダパン生地フライパンで焼いた料理。ニューファンドランド島のポピュラーな朝食。[216][217]
ダッチ・ベイビー・パンケーキ アメリカ合衆国朝食に出されるポップオーバーの1つ。[218][219]
ダブルス英語版 トリニダード・トバゴ2つの揚げパンの上に煮たカレー味のヒヨコマメを乗せたストリートフード。カリブ海地域で広く食べられる。[220]
タントースト アメリカ合衆国スクランブルエッグと牛タンを乗せたオープンサンドイッチ20世紀に廃れた。[221][222]
チキン・アンド・ワッフル アメリカ合衆国植民地時代の17世紀ペンシルバニア・ダッチの家庭で生まれた組み合わせ。[223]
チップトビーフ・オン・トースト アメリカ合衆国ベシャメルソースで煮込んだチップトビーフをトーストに掛けた料理。[93]
チョコレートグレイビー アメリカ合衆国脂肪ココアパウダー等から作られるソースで、オザーク高原アパラチア山脈では日曜日の朝に焼いたビスケットと一緒に出される場合が多い。[93][224][225]
チラキレス メキシコトルティーヤを揚げてソースを掛けたメキシコの伝統的な朝食。[2][226]
テキサストースト英語版 アメリカ合衆国パンを通常の倍の厚さにスライスし、両面にバター又はガーリックバターを塗って作るトースト。チーズを乗せてグリルドチーズにする事もある。[227]
ドーナツ アメリカ合衆国オランダ移民が切っ掛けとなって生まれた輪形、円形の洋菓子[228][229]
ハッシュドポテト アメリカ合衆国茹でたジャガイモを刻み、平たく纏めた後に油で揚げた料理。[230][231]
バナナブレッド アメリカ合衆国潰したバナナから作るパン。[232][233]
ハングタウンフライ英語版 アメリカ合衆国1850年代カリフォルニア・ゴールドラッシュで有名になった、ベーコンカキを卵と炒め合わせたオムレツ[93][234]
ビスケット・アンド・グレイビー英語版 アメリカ合衆国アメリカ南部で食べられる、柔らかいビスケットにグレイビーソースを掛ける料理。[235]
フライドチキン アメリカ合衆国鶏肉調味料や小麦粉等を塗して揚げた料理。西オーストラリア州パースでは、朝食として食べられる。[236][237]
フライブレッド アメリカ合衆国ネイティブ・アメリカンが作った、平たいパン生地をショートニングラード等で揚げ、甘味料で味付けした料理。フライドブレッドとは似て非なる物である。[93]
ブレックファストサンドイッチ英語版 アメリカ合衆国ベーコンや卵等のそれ単体で朝食として食べる食品を挟んだサンドイッチ[238]
ブレックファストソーセージ英語版 アメリカ合衆国通常黒胡椒セージで味付けされる新鮮な豚肉のソーセージ。[239][240]
ブレックファストタコス英語版 アメリカ合衆国トウモロコシの粒が具材として入るのが特徴。[93][241]
ブレックファスト・ブリトー アメリカ合衆国チリソースを添えたブリート[242][243]
ベアクロウ アメリカ合衆国クマ鉤爪が名前の由来のペイストリー[244]
ベイクドビーンズ アメリカ合衆国アメリカ先住民に起源を持つ、インゲンマメに甘辛いソースを絡ませた料理。[245]
ベーグル・アンド・クリームチーズ英語版 アメリカ合衆国ベーグルクリームチーズを塗り広げるニューヨーク市の料理[246]
ベーコンエッグチーズサンドイッチ アメリカ合衆国ベーコン、卵[注釈 11]、チーズが具材のサンドイッチ。[247]
ポークロール英語版 アメリカ合衆国1856年以来ニュージャージー州の定番料理として親しまれている。カイザーロールにポークロール、卵、チーズを乗せ、コショウケチャップを掛けて食べるのが伝統的な食べ方である。[248]
ホームフライ英語版 アメリカ合衆国?ジャガイモ料理の1つで、皮を剥いて角切りにしたジャガイモをフライパンやスキレットで焼いて作る。[249]
ポップオーバー アメリカ合衆国ヨークシャー・プディングに似た、バターと卵から作る中が空洞のロールパン[250]
マックグリドル アメリカ合衆国朝のみにマクドナルドで提供される、シロップの入ったパンケーキで豚肉のソーセージを挟んだ料理。[251]
マックマフィン アメリカ合衆国朝のみにマクドナルドで提供されるイングリッシュ・マフィンを使った料理。ベーコン、卵、ソーセージ等、挟む具材でメニューの名称が変化する。[252][253]
マング英語版 ドミニカ共和国プランテンを茹でて潰し、サラミ、卵、チーズ、バターを加えたドミニカ共和国の国民的な朝食。[2][254]
モンテ・クリスト・サンドイッチ カナダ
アメリカ合衆国
チーズとハムを挟んだ食パンを卵液に浸し、バターで両面を焼いた料理。[255]
ランダウン英語版 ジャマイカ
トリニダード・トバゴ[注釈 12]
塩漬けのサバココナッツミルクトマト、その他様々な野菜香辛料を使った伝統的なシチュー[185]
リバーマッシュ英語版 アメリカ合衆国ブタの肝臓頭部、コーンミール、香辛料を使って調理されたノースカロライナ州郷土料理[93]
ロコモコ アメリカ合衆国の上に目玉焼きとハンバーグを乗せ、グレイビーソースを掛けたハワイ料理[93][256]

南アメリカ

名称画像発祥地備考出典
アサイーボウル ブラジルアサイー果実を凍らせて潰した料理。ハワイ州では朝食に人気である。[257][258]
アレパ 南アメリカ先コロンブス期から存在するコロンビアやベネズエラで作られるパン[259]
サルテーニャ ボリビア甘辛いソースと絡めたの細切れを生地に入れて焼いたエンパナーダ。ボリビアのポピュラーな朝食。[2][260][261]
セビチェ ペルー鮮魚柑橘類[注釈 13]の果汁から作ったマリネ[2][262]
チャングア  コロンビアボヤカ県周辺で飲まれる朝食用のスープ[2][263]
パンデボノ英語版  コロンビアコロンビアで朝食に食べられるチーズパン。伝統的には、焼き立ての状態をホット・チョコレートと一緒に食べる。[264]
パン・デ・ユカ英語版 南アメリカキャッサバ[注釈 14]の粉とチーズで作られた、エクアドル西部とコロンビア南部の代表的なパン。ボリビアではと共に朝食に提供される。[265]
ペベテ英語版 アルゼンチン小麦粉で作られた柔らかい楕円形のバンズサンドイッチを作るのに利用されており、通常はチーズ、塩漬けの肉、トマトマヨネーズ等を挟んで食べる。[266]
マンドカ英語版 ベネズエラスリア州だけで作られている、リング状にしたコーンミールを揚げた料理。朝食で食べられる頻度が高く、通常はバターやチーズ、コーヒーと一緒に熱い内に食べる。[267]

オセアニア

名称画像発祥地備考出典
ソーセージシズル英語版 オーストラリアスライスしたパンホットドッグ用のバンズに、牛肉又は豚肉ソーセージ、炒めたタマネギを挟み、様々な調味料[注釈 15]を掛けた料理。[268][269]
ダンパー オーストラリア酵母を使わずに、ベーキングパウダー入りの小麦粉と水で作ったパン。短時間で作れる速成パンに分類され、朝に焼き立ての状態で食べられる。[270][271]
パヴロヴァ オーストラリア
ニュージーランド
焼いたメレンゲクリーム果物で作ったケーキメルボルンカフェの中には朝食に提供する店もある。[272][273]
ラプラプ バヌアツパンノキ果実バナナタロイモヤム等を潰したペーストをバナナの葉で包み焼きにし、ココナッツクリームを添えて食べる。豚肉、牛肉、鶏肉オオコウモリ等のを加える場合もある。[274][275][276]

脚注

注釈

出典

参考文献

和書

  • JTBパブリッシング『ひとり歩きの会話集 フィリピン語』 ⑮、JTBパブリッシング〈ひとり歩きの会話集〉、2011年7月8日。ISBN 978-4533083273 
  • JTBパブリッシング『るるぶベトナム ホーチミン・ハノイ・ダナン(2019年版)』JTBパブリッシング〈るるぶ〉、2018年3月9日。ISBN 9784533124686 
  • 大阪大学ショセキカプロジェクト『ドーナツを穴だけ残して食べる方法: 越境する学問—穴からのぞく大学講義』大阪大学出版会、2014年2月14日。ISBN 978-4872594706 
  • 国末則子『パリの朝食はいつもカフェオレとバゲット: フランス人はなぜ仕事と子育ての両立が上手なのか?』プレジデント社、2016年10月31日。ISBN 9784833422048 
  • 小泉武夫石毛直道『発酵食品の魔法の力』PHP研究所、2010年5月14日。 
  • 新村出広辞苑』(第七版)岩波書店、2018年1月12日。ISBN 9784000801317 
  • 鈴木理恵子『世界のパン アレンジブック: おいしい・あたらしい・食べてみたい』誠文堂新光社、2013年2月20日。ISBN 978-4-416-61339-9 
  • 地球の歩き方編集室(編)『世界のグルメ図鑑: 116の国と地域の名物料理を食の雑学とともに解説 本場の味を日本で体験できるレストランガイド付き!』 W07、地球の歩き方〈地球の歩き方〉、2021年7月22日。ISBN 978-4-05-801659-6 
  • 樋口礼子、宍倉淳子『ACOTの焼き菓子: 塩ケーキと焼き菓子のシンプルレシピ』毎日コミュニケーションズ、2008年12月。ISBN 978-4-8399-2990-9 
  • 松村明佐和隆光 著、三省堂編修所 編『ハイブリッド新辞林』養老孟司三省堂、1998年7月10日。 

洋書

関連項目