茨城県県北地域

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茨城県県北地域(いばらきけんけんぽくちいき)とは、茨城県のうち、北部に位置する地域を指す。茨城県日立市高萩市北茨城市常陸太田市常陸大宮市久慈郡大子町の5市1町から構成され[1]、2022年(令和4年)10月1日時点の面積は1,652.27 km2、人口は335,942人である[2]

地図上の水色の部分が茨城県県北地域

気象庁の地域区分においては、県北地域には上記の5市1町に加え、那珂郡東海村ひたちなか市那珂市を含む[3]。また、茨城県の地域区分においても、2021年頃までは、東海村、ひたちなか市、那珂市を含んでいたが、2022年頃から、これら2市1村は県央地域に区分されている[4][5]

地理

茨城県県北地域には、久慈川那珂川が流れている[6]。北茨城市、高萩市、日立市といった太平洋側の地域にはJR常磐線が南北方向に横断しており、久慈郡大子町、常陸大宮市、常陸太田市といった内陸側の地域にはJR水郡線が南北方向に横断している[7]。高萩市、日立市の太平洋沿岸や常陸太田市の一部が人口集中地区になっている(令和2年国勢調査)[8]

人口推移

(出典:[10][11][12][13][14][15][16][17][18]※単位:人

日立市旧十王町高萩市北茨城市常陸太田市旧金砂郷町旧水府村旧里美村常陸大宮市(旧大宮町)旧御前山村旧山方町旧美和村旧緒川村大子町
2020年(令和2年)国勢調査174,50827,69941,80148,60239,26715,736347,613
2015年(平成27年)国勢調査185,05429,63844,41252,29442,58718,053372,038
2010年(平成22年)国勢調査193,12931,01747,02656,25045,17820,073392,673
2005年(平成17年)国勢調査199,21832,93249,64559,80247,80822,103411,508
2000年(平成12年)国勢調査193,35313,23634,60251,59339,68011,3366,4474,40627,1264,4288,0484,6124,75023,982427,599
1995年(平成7年)国勢調査199,24413,06035,60452,07439,54510,7176,7254,53826,4434,7538,5364,9624,86725,604436,672
1990年(平成2年)国勢調査202,14112,92835,32051,09337,62410,4247,0314,67925,5374,9658,7805,2835,10527,067437,977
1985年(昭和60年)国勢調査206,07412,03733,96851,03536,62810,4487,3294,86825,1935,1379,1165,5675,21328,230440,843
1980年(昭和55年)国勢調査204,59610,90232,43647,67035,98010,7247,7025,09724,5235,2059,4075,7965,40129,524434,963
茨城県県北地域の人口推移(人)
2020年
  
347,613
2015年
  
372,038
2010年
  
392,673
2005年
  
411,508
2000年
  
427,599
1995年
  
436,672
1990年
  
437,977
1985年
  
440,843
1980年
  
434,963

歴史

沿革

各市町の特色

日立市

2023年(令和5年)11月1日現在の人口は約16.6万人であり、水戸市つくば市に次いで茨城県内第3位である[104]明治時代から日本有数の鉱業都市として成長し[105]、2024年現在も、市内には日立製作所関連の工場が多く立地している[106]。東側が太平洋、西側が多賀山地であるため、市街が海と山に囲まれており、四季を通して寒暖の差が少ない[106]。一方で、その地理的制約から南北に縦貫する幹線道路が国道6号国道245号のみであり、長年渋滞問題を抱えている[107]。桜の名所として、日本さくら名所100選に選ばれた平和通り日立市かみね公園が有名であり[108]、平和通り周辺などでは、毎年4月上旬に日立さくらまつりが開かれる[109]

高萩市

2023年(令和5年)11月1日現在の人口は約2.6万人[104]。紅葉の名所として花貫渓谷があり、多くの観光客が訪れる[110]。市域の85%が山林や原野であり、市の大部分は多賀山地である[111]。市内でアウトドアが楽しめるのも特徴であり、茨城県最大のダムである小山ダムのほとりにあるアウトドアフィールド「Hagi Villege」のほか、多数のキャンプ場がある[112]

北茨城市

2023年(令和5年)11月1日現在の人口は約3.9万人[104]。市内は、北部エリア、中部エリア、南部エリア、山側エリアの大きく4つに分かれる[113]。北部エリアには、温泉がある旅館や民宿が多く、茨城県天心記念五浦美術館といった文化施設も存在する[113]。山側エリアには、花園渓谷花園神社があり[113]、紅葉を楽しむことができる[114]。市内では、5年に1度、5月に常陸大津の御船祭が開催される[114]

常陸太田市

2023年(令和5年)11月1日現在の人口は約4.5万人[104]。茨城県内で一番面積が広く[115]、低層住宅の割合が高いことから、住宅都市としてのイメージが強い[116]。また、徳川光圀が晩年に過ごした西山荘や、平安時代より72年ごとに行われる西金砂神社と東金砂神社の大祭礼など、歴史的、文化的な資源が多い[115]。加えて、ブドウナシが特産品として知られ、常陸秋そばの発祥地でもある[115]。毎年の成人式(現:二十歳の集い)では、新成人が竜神大吊橋において、バンジージャンプに挑戦している[117]

常陸大宮市

2023年(令和5年)11月1日現在の人口は約3.7万人[104]。市内の約6割を山林が占めており、自然が豊かであるのが特徴である[118]。特産品としてネギシイタケがあり[119]道の駅常陸大宮では、地元の農産物が多く販売されている[120]。市内の東側と南側には久慈川那珂川が流れており、カヌーなどのアクティビティや鮎釣りなどを体験することができる[120]。市内の泉坂下遺跡で出土した人面付壺型土器が国の重要文化財に指定されている[121]

久慈郡大子町

2023年(令和5年)11月1日現在の人口は約1.4万人[104]日本名三瀑のひとつである袋田の滝月待の滝、奥久慈温泉郷など観光地が多くある[122]。年間約150万人の観光客が訪れる茨城県内有数の観光地であり、観光と農林業を町の基幹産業と位置付けている[123]コシヒカリや奥久慈しゃも、奥久慈りんご、漆など多くの特産品があり[124]、自然豊かであることが特徴である[125]

教育

大学

高等学校

県立高等学校

(出典:[128]

私立高等学校

(出典:[129]

小・中学校

県立中学校

(出典:[130]

市立小・中学校・義務教育学校

(出典:[131]

  • 日立市:小学校24校、中学校14校、義務教育学校1校
  • 高萩市:小学校4校、中学校3校
  • 北茨城市:小学校11校、中学校4校
  • 常陸太田市:小学校8校、中学校7校
  • 常陸大宮市:小学校11校、中学校4校
  • 久慈郡大子町:小学校6校、中学校4校

私立小・中学校

(出典:[132][133]

特別支援学校

(出典:[134]

交通

鉄道

道路

(出典:[158]

(出典:[159]

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

(出典:[160]

脚注

注釈

出典

関連項目