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遠藤淳志

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
遠藤 淳志
広島東洋カープ #66
2018年8月28日 マツダスタジアム
基本情報
国籍日本の旗 日本
出身地茨城県土浦市
生年月日 (1999-04-08) 1999年4月8日(25歳)
身長
体重
186 cm
84 kg
選手情報
投球・打席右投右打
ポジション投手
プロ入り2017年 ドラフト5位
初出場2019年6月7日
年俸2500万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

遠藤 淳志(えんどう あつし、1999年4月8日 - )は、茨城県土浦市出身のプロ野球選手投手)。右投右打。広島東洋カープ所属。

経歴

プロ入り前

小学1年生から斗利出ベアーズ(当時)で野球を始め、4年生から投手として活躍[2]

土浦市立新治中学校を経て、霞ケ浦高校に入学[2]。1年の夏にはチームが甲子園出場を果たしたものの、ベンチ入りできず、1年秋から念願のベンチ入りを果たした。2年の秋からエースとして活躍が期待されたが、夏休み中に右手の甲を縫うけがを負ったため調整が遅れて登板できなかった[3]。しかしオフシーズンに練習を重ね3年春の関東大会にはベスト8の原動力[3]となって注目を集め、第99回全国高等学校野球選手権大会・茨城大会2回戦では日米8球団20人のスカウトが視線を送る中、自身の最速に2キロ迫る140キロを計測[4]。同大会決勝戦では先発として200球を超える力投をするものの、チームは延長15回の末土浦日大高校に敗戦し甲子園出場を逃す[3]。高校では2学年上に綾部翔がいる。

2017年のNPBドラフト会議で広島東洋カープから5巡目で指名を受け、11月10日茨城県土浦市内で仮契約を結んだ。契約金は3000万円で年俸480万円(いずれも推定)[5]。ドラフト会議で指名を受けた同校出身の選手は、2015年の綾部翔DeNA)、2016年の根本薫オリックス)に続き3年連続[6]。この年は茨城県内で遠藤を含め4人の高校球児がプロ野球志望届を出したが、ドラフト会議でプロ野球球団に指名された県内の高校球児は遠藤のみだった[3]背番号66

プロ入り後

2018年は、ウエスタン・リーグ公式戦4試合に登板した。

2019年は、6月7日に一軍に初登録[7]され、同日の対福岡ソフトバンクホークス戦MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)でプロ初登板を果たし1回を無安打無失点に抑えた[8]。その後は中継ぎとして一軍に帯同し8月21日の対東京ヤクルトスワローズ戦(マツダスタジアム)でプロ初勝利を挙げる[9]と、同24日の対中日ドラゴンズ戦(ナゴヤドーム)では1点リードの10回に登板し、三者凡退に抑えプロ初セーブを挙げた。20歳4か月での達成は今村猛を抜き球団最年少記録となった[10]。シーズン終盤には一岡竜司中﨑翔太の離脱を受けセットアッパーに昇格し、最終的に34試合の登板で6ホールドを記録した。

2018年2月8日 東光寺球場での春季キャンプにて

プレースタイル・人物

身長184cmの長身から繰り出される角度のある直球と縦に割れるカーブが持ち味[11]。他にスライダーフォークを操り[3]、プロ入りが決まった2017年11月からは高校時代の先輩である綾部翔に影響を受けて[12]チェンジアップの習得に励んでいる[11]

1年目の春季キャンプでは初のブルペンを見た当時二軍投手コーチだった佐々岡真司からは「腕のしなりが良い。俺たちの世代で言えば伊藤智仁くらいに見えた」との評価を受けた[13]

担当スカウトの尾形佳紀は「球持ちが良くて体のバランスがよい。体格が大きくなれば、もっと速い球を投げられる」と潜在能力を高く評価している[6]。プロ入り後の直球最速は147km/hであり、プロ入り前から5km/h上がった。

愛称は「バブちゃん[14]

憧れの選手は球団OBの黒田博樹。「5年後、10年後はカープを代表する投手に、最終的には日本のエースになれるように土台を積んでいきたい」と語る[11]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2019広島3400001116.50018842.23612511383119153.161.43
202019192015600.455464107.090135224972153463.871.33
2021220000000----366.2926011100656.752.25
202220170004700.364434105.1104171813780047423.591.16
2023881101500.16717441.03671502220020204.391.24
通算:5年8346311111916.3671296302.227540116411246521451283.811.29
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績



投手












2019広島3415001.000
202019413001.000
202120010.000
20222081111.950
2023832001.000
通算83163121.959
  • 2023年度シーズン終了時

記録

初記録
投手記録
  • 初登板:2019年6月7日、対福岡ソフトバンクホークス1回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、7回表に3番手で救援登板、1回無失点
  • 初奪三振:同上、7回表に真砂勇介から空振り三振
  • 初ホールド:2019年7月25日、対中日ドラゴンズ17回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、7回表に2番手で救援登板、1回無失点
  • 初勝利:2019年8月21日、対東京ヤクルトスワローズ19回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、8回表に5番手で救援登板、1回無失点
  • 初セーブ:2019年8月24日、対中日ドラゴンズ19回戦(ナゴヤドーム)、10回裏に5番手で救援登板・完了、1回無失点
  • 初先発登板:2020年6月25日、対読売ジャイアンツ3回戦(東京ドーム)、5回3失点
  • 初先発勝利:2020年7月12日、対中日ドラゴンズ6回戦(ナゴヤドーム)、6回1失点9奪三振
  • 初完投勝利:2020年8月2日、対読売ジャイアンツ9回戦(東京ドーム)、9回2失点
  • 初完封勝利:2023年4月6日、対阪神タイガース2回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、5回 被安打3 4四球 3奪三振 無失点 ※6回無死降雨コールド [15]
打撃記録
  • 初打席:2019年7月9日、対中日ドラゴンズ13回戦(ナゴヤドーム)、4回表に清水達也から空振り三振
  • 初安打:2020年6月25日、対読売ジャイアンツ3回戦(東京ドーム)、5回表に桜井俊貴から三塁前内野安打
  • 初打点:2020年8月2日、対読売ジャイアンツ9回戦(東京ドーム)、3回表に大江竜聖から中前2点適時打

背番号

  • 66(2018年 - )

脚注

関連項目

外部リンク

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