2021年ヨーロッパ洪水
2021年7月にヨーロッパで発生した洪水
2021年ヨーロッパ洪水(英語: 2021 European floods)は、2021年7月にヨーロッパで発生した大規模な洪水である。
被災国 | |
発災日時 | 2021年7月12日より |
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被災地域 | |
災害の気象要因 | 7月14日〜15日の1日間で100 mm以上の豪雨 |
気象記録 | |
最多雨量 | ドイツ、ライファーシャイトで9時間[1]で207 mm |
人的被害 | |
死者 | 204人 |
行方不明者 | >300人 |
建物等被害 | |
損壊 | 停電戸数約200000棟 |
被害総額 | >500億ユーロ=約6.5兆円 (2021年時価) |
概要
2021年7月14日から15日にかけて、強い低気圧『ベルント(ないしはベアント)』の影響で、西ヨーロッパのドイツ西部やベルギーなどを中心に、記録的な豪雨による大規模な洪水が発生。この洪水による死者は180人を超えた[2][3]。ドイツでは、ラインラント・プファルツ州でおよそ1,300人が安否不明となっているほか[4][5]、同国のラインラント・プファルツ、ノルトライン・ウェストファーレン両州で103人が死亡した[6]。ベルギーでも23人が死亡したという[7]。影響は、ドイツやベルギーをはじめ、フランスやイタリア、ルクセンブルク、オランダ、スイス、イギリスなど、ヨーロッパの広い範囲に及んでいる。ドイツのメルケル首相は、15日に訪問先のアメリカで「被災した地域の人々にとって恐ろしい日々だ。私の思いは皆さんと共にある」と述べた[8]。