Androidのバージョン履歴

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この項目ではGoogleが開発した、スマートフォンタブレットに代表されるモバイル機器向けのオペレーティングシステムであるAndroidのバージョンおよびリリース履歴について扱う。

一部の例外を除き、Android DevelopersやGoogleから発表されている標準のAndroidについて記述する。サードパーティー(メーカーまたはキャリア)が独自に追加・改変した機能は含まない。

歴代のコードネームのうち、1.5 Cupcakeから9 Pieまでは頭文字がバージョンの発表順にCからのアルファベット順で始まる菓子の名前が付けられており、マスコットAndroidロボットが各コードネームの菓子に扮していた[1]。また、コードネームがエンドユーザー向けの製品別名として使われることもあった。Android 10からはこのようなコードネームが廃止され、また色覚障害者にも見やすいようにロゴの変更とマスコットの色味の変更が行われた[2]。ただし開発者向けのプレビュー期間中は、依然としてQやRなどのアルファベット1文字によるコードネームが使われており、またGoogle社内ではQuince TartやRed Velvet Cakeのようなコードネームが使われていた[3]。Android 13以降では、Tiramisuのようなコードネームが開発者向けにも再び公開されるようになっている。Android SDKおよびAndroid NDKには、コードネームに対応したAPIレベルのエイリアス定数も用意されている[4][5][6]

コードネームバージョンAPIレベルリリース日(現地時間)
(コードネームなし)[7]サポート終了:1.0012008年09月23日
(コードネームなし)[7]サポート終了:1.1022009年02月09日
Cupcakeサポート終了:1.5032009年04月27日
Donutサポート終了:1.6042009年09月15日
Eclairサポート終了:2.0 - 2.105 - 072009年10月26日
Froyoサポート終了:2.2 - 2.2.3082010年05月20日
Gingerbreadサポート終了:2.3 - 2.3.709 - 102010年12月06日
Honeycombサポート終了:3.0 - 3.2.611 - 132011年02月22日
Ice Cream Sandwichサポート終了:4.0 - 4.0.414 - 152011年10月18日
Jelly Beanサポート終了:4.1 - 4.3.116 - 182012年07月09日
KitKatサポート終了:4.4 - 4.4.4192013年10月31日
4.4Wサポート終了:4.4W - 4.4W.2202014年06月25日
Lollipopサポート終了:5.0 - 5.1.121 - 222014年11月12日
Marshmallowサポート終了:6.0 - 6.0.1232015年10月05日
Nougatサポート終了:7.0 - 7.1.224 - 252016年08月22日
Oreoサポート終了:8.0 - 8.126 - 272017年08月21日
Pieサポート終了:9282018年08月06日
Qサポート終了:10292019年09月03日
Rサポート終了:11302020年09月08日
Sサポート中:12312021年10月04日
Sv2サポート中:12L322022年03月07日
Tiramisuサポート中:13332022年08月15日
Upside Down Cake現行バージョン:14342023年10月04日
Vanilla Ice Cream[5]最新プレビュー版:1535[6]-
凡例
サポート終了
サポート中
現行バージョン
最新プレビュー版
将来のリリース

Androidの各バージョンには、明確なサポート期間が設けられていない。また、Androidオープンソースプロジェクト(AOSP)に対して、セキュリティ脆弱性(セキュリティホール)を修正するパッチがGoogleによって導入されたとしても、サードパーティーの各ベンダーがそれを取り込んだセキュリティパッチを自社デバイス向けに配信するとは限らない。上記の表では、最新のセキュリティと更新に関する公開情報に対象バージョンが含まれているかどうかを基準にしてサポート状況を記載している[8][9][10][11]

APIレベルとターゲットSDKバージョン

Androidの各バージョンには対応する「APIレベル」が規定されている。APIレベルは使用可能なアプリケーションプログラミングインタフェース(API)すなわち機能を定めるものである。新しいバージョンのAndroid OSで追加されたAPIを使用するには、アプリケーションのビルドに新しいバージョンのAndroid SDKを使用する必要があるが、アプリケーションが動作できる最小のAndroid OSバージョンを決めるプロパティである「最小SDKバージョン」(minSdkVersion[12])を超えるバージョンのAPIを使用するには、実行環境のAPIレベルに応じて動的に分岐するか、リフレクションを使用してサポート有無を判断する必要がある。

Androidアプリケーションは「ターゲットSDKバージョン」(targetSdkVersion[13])のプロパティを持つ。Androidは旧バージョンのOSの動作仕様を模倣する互換性モードを備えており、新しい仕様変更にはターゲットSDKバージョンに左右されるものとされないものがある[14][15]。例えばアプリケーションのターゲットSDKバージョンが30のとき、Android 12上ではAndroid 11互換の動作が有効となる。アプリケーションのターゲットSDKバージョンを31に変更すると、Android 12本来の仕様に基づいて動作するようになる。ただし、セキュリティ向上などの観点から、新しいバージョンのOS本来の仕様に基づいて動作することが望ましい。2018年以降、Google Playストアでは、新しいアプリやアプリのアップデートは最新のAndroid APIレベルをターゲットに指定することが義務づけられるようになった[16]。この要件は毎年改訂・更新されている[17][18][19]

正式リリース前のバージョン

Androidの開発は、2003年にAndroid Inc.によって開始された。Android Inc.は、2005年Googleに買収された[20]

アルファ版

ベータ版のリリース前に、Google内部向けに少なくとも2つのリリースが行われている[21][22]。"Astro Boy"および"Bender"のコードネームが、これらプレリリース段階の中間目標に対して内部的に用いられていた[7]

Dan Morrillによって最初のマスコットロゴが作成されたが、現在のAndroidのロゴはIrina Blokによってデザインされたものである[23]

ベータ版

Androidのベータ版は、2007年11月5日よりリリースした[24][25]。また同年11月12日より、ソフトウェア開発キット(SDK)をリリースした[26]。11月5日はAndroidの誕生日として広く祝われている[27]。SDKのベータ版のリリース歴は以下の通りである[28]

正式リリース後のバージョン(2008年から)

Android 1.0

Android 1.0を搭載したHTC Dream

Androidの最初のバージョンは2008年9月23日に公開された。2008年10月22日には最初のAndroid端末として、台湾の端末メーカーであるHTCが開発したHTC DreamT-モバイルから発売された。

バージョンSDKリリース日おもな新機能と変更点APIレベル
1.02008年9月23日[37]
  • 多数の不具合の修正
  • 多数のAPIの追加・変更
  • Wi-Fi接続支援
  • SQLiteをSDK内に包括処理
  • カメラのインターフェース変更
  • マップ・AudioManagerの追加
  • テキスト入力関連のクラス・メソッドの追加
  • Linuxカーネル 2.6.25
1

Android 1.1

Google内部ではPetit Fourプチフール)と呼ばれていたが、公式なコードネームではない[7]

バージョンSDKリリース日おもな新機能と変更点APIレベル
1.12009年2月9日[38]
  • 多数の不具合の修正
  • framework APIの変更
  • API Levelの追加
  • Google Mapsへのアクセス関連のAPI追加
  • UIのローカライズ
  • 通話機能:スピーカーを利用している場合のタイムアウトデフォルト値が長くなった
  • 通話機能:DTMFダイアルパッドを簡単に発見できるようにするために、通話画面にダイアルパッドの表示・非表示項目を追加
  • MMSの添付ファイルを保存できるようになった
  • マーキーレイアウトのサポート
  • Maps: Adds details and reviews when a user does a search on Maps and clicks on a business to view its details.[訳語疑問点]
2

Android 1.5 Cupcake

このバージョンからコードネームに菓子の名前が使われるようになった。「カップケーキ」が由来。

バージョンSDKリリース日おもな新機能と変更点APIレベル
1.52009年4月27日3

Android 1.6 Donut

Android 1.6 Donutのスクリーンショット

コードネームは「ドーナツ」が由来。

バージョンSDKリリース日おもな新機能と変更点APIレベル
1.62009年9月15日
  • 改善されたアンドロイドマーケット
  • 統合されたカメラ・カムコーダ・ギャラリーのインターフェース
  • ギャラリーで、複数の写真を選択して削除できるようになった
  • ダイヤル発信を含むネイティブアプリケーションとの密な統合および、レスポンスが高速となった新しいボイスサーチ
  • ホーム画面からブックマーク、履歴、連絡先およびウェブが検索できるようになった、新しい検索機能(→クイック検索ボックス)
  • 音声検索機能が搭載された。
  • 電池使用量画面
  • ユーザー補助機能(バイブレーション・音による操作のフィードバック等)
  • ユーザーデータのパスワード保護
  • Google Latitudeに対応(位置情報共有)[40]
  • CDMA/EVDOIEEE802.1x、VPN、ジェスチャー機能、更にテキストの音声読み上げエンジンをサポート
  • WVGAの解像度をサポート
  • カメラの検索スピードを改善[41]
  • Linuxカーネル 2.6.29
4

Android 2.0/2.1 Eclair

コードネームは「エクレア」が由来。

バージョンSDKリリース日おもな新機能と変更点APIレベル
2.0/2.12009年10月26日
  • ハードウェア速度の最適化
  • より多くの画面サイズと解像度のサポート
  • ユーザーインターフェースの改良
  • 新しいブラウザのユーザーインターフェースと、さらなるHTML5のサポート
  • 新しい連絡帳
  • 背景の黒白比の改善
  • 改善されたGoogle Maps 3.1.2
  • Microsoft Exchangeサポート
  • カメラのフラッシュのサポート
  • デジタルズーム
  • MotionEvent classがマルチタッチイベントを追いかけられるように機能追加
  • バーチャルキーボードの改善
  • Bluetooth 2.1
  • ライブ壁紙[42][43]
  • Linuxカーネル 2.6.29
5
2.0.12009年12月3日無し6
2.12010年1月12日無し7

Android 2.2 Froyo

Android 2.2 Froyoのスクリーンショット

コードネームは「フローズンヨーグルト」の通称が由来[44]

バージョンSDKリリース日おもな新機能と変更点APIレベル
2.22010年5月21日(SDK 2.2)

2010年6月23日(ソースコード)[45]

2010年6月29日Nexus One[46]
  • Dalvik VMJITコンパイラを搭載し、2〜5倍高速化
  • JavaScript実行エンジンがV8になり、2〜3倍高速化
  • OpenGL ES 2.0対応[47]
  • エンタープライズ関係の機能強化
  • クラウドとデバイスの連携API
  • テザリング対応(日本で発売される機種は無効にしているものが多い)
  • 傾き情報・方位磁石・カメラ入力・マイク入力がブラウザで受け取れるようになった
  • Adobe Flash対応
  • インストール済アプリの自動更新
  • クラッシュ時のバグレポートの送信
  • パソコン上のコンテンツを端末へストリーミング[48]
  • Linuxカーネル 2.6.32
8
2.2.12010年9月10日(SDK 2.2.1)無し
2.2.22011年1月22日(2.2.2 Nexus Oneに搭載)無し
2.2.32010年11月21日無し

Android 2.3 Gingerbread

Android 2.3 Gingerbreadのスクリーンショット

コードネームはアメリカなどで一般的に食べられている、生姜を使った洋菓子「ジンジャーブレッド」が由来。

バージョンSDKリリース日おもな新機能と変更点APIレベル
2.32010年12月6日(SDK 2.3)[49]

2010年12月16日Nexus S

2010年12月17日(ソースコード)[50]

2011年1月26日(SDK 2.3.1)

2011年2月9日(SDK 2.3.3)[51]

2011年4月28日(2.3.4)

2011年7月25日(2.3.5)

2011年9月2日(2.3.6)

2011年9月20日(2.3.7)
  • ゲームのための改良
    • 並列GC(目標3ms以下の停止)
    • イベントの反応性の改善
  • NFC(近距離無線通信)対応
  • 複数のカメラを扱えるAPIの追加
  • Google検索UIが変更(ウィジェットを含む)
  • ウインドウ管理APIの追加
  • (2.3.3)双方向通信などのNFC APIの拡張
  • 回転加速度・単方向加速度の検出、重力・気圧センサー、ジャイロスコープに対応
  • WebMVP8など対応するメディアフォーマットの追加
  • SIP(Session Initiation Protocol)の標準サポート
  • UIの刷新・高速化
  • アプリ管理機能の強化
  • ソフトキーボードの改良、マルチタッチ入力機能の追加
  • ワンタッチ単語選択機能(コピー&ペーストがより容易に)
  • バッテリー管理機能の向上
  • (2.3.4)USBホスト(USB On-The-Go)の3.1からのバックポート
  • Apache Harmony 6.0ベースになる
  • Linuxカーネル 2.6.35
9
2.3.12010年12月(SDK 2.3.1)無し
2.3.22011年1月26日(SDK 2.3.2)無し
2.3.32011年2月9日(SDK 2.3.3)[51]無し10
2.3.42011年4月28日無し
2.3.52011年7月25日無し
2.3.62011年9月2日無し
2.3.72011年9月20日無し

Android 3.0/3.1/3.2 Honeycomb

Android 3.0 Honeycombのスクリーンショット

Android 3.xは、タブレット向けに設計されたバージョンとなった。コードネームは、Post Foods社が製造する蜂の巣の形をしたシリアル食品ハニカム[52]が由来。タブレットに特化したバージョンであることから、タブレット以外のデバイスに搭載された場合の混乱を避けるため、Android 4.0のリリースまでソースコードが公開されなかった[53]

バージョンSDKリリース日おもな新機能と変更点APIレベル
3.02011年2月22日(SDK)[54]

2011年2月24日(実機)[55]
  • 新しいユーザーインターフェース。タブレットなどの大型ディスプレイに最適化。3.xはタブレット専用となった。
  • Google検索ウィジェットが変更
  • 2D、3Dの描画の高速化。2Dのハードウェアレンダリング。
  • マルチコアプロセッサのサポート
  • テキスト選択の改善
  • 動画のサポートの改善
  • JavaScriptでマルチタッチが扱えるようになる
  • SVG(Scalable Vector Graphics)対応
  • ブラウザがHTML Media Capture対応
  • DRMフレームワーク
  • Linuxカーネル 2.6.36

11

3.12011年5月10日(SDK)[56]
  • ユーザーインターフェースの改善。
  • オープンアクセサリAPI
  • USBホストAPI(USB On-The-Go)
  • マウス、ゲームパッド、ジョイスティックからの入力
  • ホームスクリーンウィジェットのサイズを変えられるようにした
  • メディア転送プロトコル
  • Real-time Transport Protocol

12

3.22011年7月15日(SDK)[57]
  • より広範なタブレット向けの最適化
  • 固定解像度アプリに対しての互換性のあるズーム
  • SDカードに対してのメディア同期
  • スクリーンサポートの拡張
13
3.2.12011年9月20日
3.2.22011年8月30日(3.2.2は Motorola Xoom 4Gに搭載)
3.2.3
3.2.42011年11月
3.2.52011年12月
3.2.62012年1月

Android 4.0 Ice Cream Sandwich

Android 4.0 Ice Cream Sandwichのスクリーンショット

コードネームは、アイスクリームクッキービスケットサンドイッチのようにはさんだ「アイスクリームサンドイッチ」が由来。

スマートフォン向けのAndroid 2.3と、タブレット向けのAndroid 3.xで二分化されたものを、一つに統合したバージョンとしてAndroid 4.0が登場した。

メモリ512MBでも動作するが、メモリが1GB以上ないと快適(≒高速)に動作しないため、日本のキャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク)では、DRAMが1GB以上の端末のみ、Android 4.0へのアップデートを行う。

スクリーンショット機能はAndroid 4.0以降では以前のバージョンからバージョンアップした機種も含め全て電源ボタンとボリューム下の同時押しにより出来る。

バージョンSDKリリース日おもな新機能と変更点APIレベル
4.02011年10月18日
(SDK)[58]
  • スマートフォンとタブレットのUIの統合
  • Google検索ウィジェットが変更
  • リッチコミュニケーションと共有
    • 新しいソーシャルとカレンダーAPI
    • NFCを利用したAndroid Beam
    • Wi-Fi Direct
    • Bluetooth Health Device Profile
  • 操作性とカスタマイゼーション
    • 通知の改善
    • フェイスアンロック
    • ロック画面で、カメラと音楽の操作
    • ランチャーのアプリ管理の改善
  • 画像や動画のエフェクト
  • 正確なカメラの測光、顔認識
  • メディアコーデック対応の追加
  • GPUによる2D描画
  • 新しいグリッドベースレイアウト
  • ソフトウェアキーボードの改善
  • スペルチェッカーAPI
  • スタイラスによる入力サポート
  • マウスサポートの改善
  • 新しいアクセスビリティと音声合成のAPI
  • エンタープライズ向け
    • キーチェインとVPNのAPI
    • カメラを無効にする管理ポリシー
  • Linuxカーネル 3.0
  • 4.0.1からオープンソースに戻る。その際、3.xのソースコードも開示し、gitの履歴には存在するが、gitのタグは振られていない。
14
4.0.12011年11月14日[59]無し
4.0.22011年11月29日[60]無し
4.0.32011年12月16日[61]無し15
4.0.42012年3月28日無し

Android 4.1/4.2/4.3 Jelly Bean

Android 4.1 Jelly Beanのスクリーンショット

コードネームは、アメリカで一般的な砂糖菓子「ジェリービーン」が由来。フルHDディスプレイを搭載したスマートフォン端末において、400を超えるPPI(pixels per inch)をサポートするバージョンである。操作性についてもProject Butter(プロジェクトバター)の成果が活かされており、4.0からのマイナーバージョンアップらしからぬ面を持ち合わせている。

バージョンSDKリリース日おもな新機能と変更点APIレベル
4.12012年6月27日
(SDK)[62]
  • 高速化・反応性の向上
    • 16msの垂直同期に合わせる
    • トリプルバッファリング
    • タッチを垂直同期に合わせ、タッチ位置を予測するようにし、CPUブーストを行う
    • systrace
  • アクセシビリティの改善
  • Google検索ウィジェットが変更
  • 国際化
    • 双方向テキスト対応
    • Unicode 6.0の絵文字対応
    • ユーザーがインストール可能なキーマップ
    • 日本語キーボードの半角/全角キーなど対応
  • UIの改善
    • 拡張可能な通知
    • サイズ変更可能なアプリウィジェット
    • タスクナビゲーションを簡単にした
    • アクティビティの起動アニメーションを簡単に作れるようにした
    • ライトアウト・フルスクリーンモードへの遷移API
    • Remoteable Viewの追加
    • ライブ壁紙のプレビュー
    • Contact Photoの720x720対応
    • フェイスアンロックに生体検知オプション追加
  • 入力デバイス
    • アプリは新しい入力デバイス(USB、Bluetoothなど)の接続を受け取れるようになった
    • 入力デバイスの機能の問い合わせ
    • 入力デバイスのバイブレーターの制御
  • アニメーションとグラフィックス
    • アプリから垂直同期の利用
    • 新しいアニメーションアクション
  • ネットワーク関係
    • Android Beamの改善
    • Wi-Fiネットワーク・サービス・ディスカバリー
    • Wi-Fi Directサービス・ディスカバリー
    • ネットワーク帯域管理
  • メディア関係
    • 低レベルのメディアコーデックへのアクセス
    • USBオーディオ
    • 音声録音をトリガーに出来る
    • マルチチャンネルオーディオ
    • 音声の前処理エフェクト
    • 複数の音声をつなげて再生
    • メディアルーター
  • Renderscript
    • サンプルテクスチャ
    • NEON命令を実行可能
    • x86デバイスでのデバッガ
  • Androidブラウザ
    • HTML5ビデオの改善
    • スクロールおよびズームの速度の改善
    • HTML5/CSS3/Canvasアニメーションの速度の改善
    • テキスト入力の改善
    • JavaScript(V8)の速度の向上
    • HTML5 Media Capture対応
    • Adobe Flashの廃止
  • Google API
    • Google Cloud Messaging
    • アプリの暗号化
    • スマートアプリ更新
    • Google Playサービス
  • Linuxカーネル 3.1.10
16
4.1.12012年7月10日[63]無し
4.1.22012年10月9日[64]無し
4.22012年11月13日
  • マルチアカウント
  • フォトギャラリーのアップデート。全方向パノラマ撮影機能の追加(Photo Sphere)。
  • ジェスチャ文字入力
  • Google Play以外からインストールするアプリにもマルウェアスキャン
  • 描画の高速化
    • 2Dグラフィックスのハードウェアアクセラレーション。スクロールなどの高速化。
    • WebViewの高速化。スクロールの高速化。
  • UIの改善
    • タブレットでは、全ての画面サイズで、ステータスバーを上に、通知はプルダウンに、システムバーは下にもってきた。アプリケーショントレイも全ての画面サイズで利用可能。
    • クイック設定
  • インタラクティブなロックスクリーンウィジェット
  • 外部ディスプレイでのミラーリング以外のサポート
    • DisplayManager
    • Presentationウィンドウ
    • 著作権保護対応
    • Miracastによるワイヤレスディスプレイのサポート
  • ネイティブRTLサポート
  • フォントと文字の最適化
    • 日本語 - WebViewでの縦書きのサポート
    • 韓国語 - Nanum Gothic英語版
  • 入れ子Fragment
  • アクセシビリティの改善
  • RenderScript
    • FilterScript
    • 組み込みスクリプト - ブレンド、blurなど
    • スクリプトグループ
    • 高速化
    • GPUでの実行
  • 開発者向けオプション
    • デフォルトは非表示になり、Settings > About phone > Build number を7回タップする必要がある
    • 8項目新規に追加
  • セキュリティの強化
  • 新しいBluetoothスタック
  • 低遅延オーディオ
  • 新しいカメラハードウェアインターフェイス
    • HDRカメラシーンモード
  • 新しいNFCハードウェアインターフェイス
  • Dalvik
    • x86MIPSでのJITのサポート
    • 512MBよりも大きなメモリ環境でのGCの高速化
  • Linuxカーネル 3.4
17
4.2.12012年11月28日[65]無し
4.2.22013年3月2日[66]無し
4.32013年7月24日[67]
  • 描画
    • 描画命令の変形・融合による、描画の高速化
    • 図形や文字の描画の改善
    • ウィンドウバッファの割り当ての改善
    • OpenGL ES 3.0対応
  • Bluetooth
  • マルチユーザーで制限プロファイル対応
  • 位置情報
    • ハードウェア併用によるバッテリー節約
    • Wi-Fiに接続することなく、Wi-Fiによる位置情報取得
    • 磁気干渉に妨げられることのない、デバイス角度の取得
    • キャリブレーションのしてない、ジャイロスコープと磁力計
  • マルチメディア
    • Modular DRMフレームワーク
    • VP8エンコーダ
    • ビデオエンコーダの入力としてOpenGL ES Surfaceを利用可能
    • メディアミキサー。MPEG-4のビデオのみと音声のみを1つにまとめることが出来る。
    • ロックスクリーンや通知領域などのメディアプレーヤーのリモートコントールクライアントで、再生位置の調整を行えるようにした
  • ユーザーインターフェイス
    • 通知領域の内容取得
    • Viewへの透明なオーバーレイ
    • optical boundによるレイアウト
    • 回転アニメーションの種類の指定
    • 画面回転のロック
    • クイックレスポンスを扱うインテント
  • 国際化
    • RTLの改善
    • ローカライゼーション ユーティリティー
  • アクセシビリティとUI自動操作
    • キーイベントの監視とフィルタリング
    • アクセシビリティの利用可能機能情報
    • 新しいUI自動操作フレームワーク
  • 企業向け機能とセキュリティ
    • WPA2エンタープライズアクセスポイントのWi-Fi証明書を設定可能
    • SELinuxの使用
    • キーチェインAPIの追加
    • アプリ固有のキーストアプロバイダー
    • /system パーティションを nosuid でマウント
  • パフォーマンス解析
    • 改良された systrace によるロギング
    • オンスクリーンでのGPUプロファイリング
    • StrictModeでの file:// URIの警告
  • Linuxカーネル 3.4
18
4.3.12013年10月3日無し

Android 4.4 KitKat

Android 4.4.4 KitKatのスクリーンショット

コードネームはネスレ(アメリカではハーシーズ)が製造・販売するチョコレート菓子「キットカット」が由来。スイスのネスレ本社にブランド名の使用許可を得て[68]おり、キットカットとAndroidがコラボレーションした商品も発売された。なお、このコードネームが決定するまでは、フロリダ州の伝統的な焼き菓子が由来の「Key Lime Pie(キーライムパイ)」がコードネームとしてGoogleの社内で使用されていた時期もあった[69]が、「キーライムパイの味を知っている者が少ない」といった理由でKitKatに変更された[69]

バージョンSDKリリース日おもな新機能と変更点APIレベル
4.42013年10月31日[70]
  • 512MB DRAM対応
  • NFCがHost Card Emulation対応
  • 印刷フレームワーク
  • ストレージアクセスフレームワーク
  • ハードウェアセンサーのバッチ処理
  • 徒歩検出と歩数カウンタ
  • SMSプロバイダ
  • フルスクリーン没入モード(全てのシステムUIを非表示にできる)
  • アニメーションシーンでの遷移フレームワーク
  • 半透明システムUI
  • 通知領域の改良
  • Chromium WebView - WebViewがChrome 30ベースとなるが、WebGLWebRTCWebAudio英語版、Fullscreen API、Form validationなどは非対応
  • 動画
    • 画面録画
    • 動画再生中のシームレスな解像度切り替え
    • MPEG-DASHのCENC(Common Encryption)対応
    • HTTP Live Streaming対応
  • 音声
    • DSPへの音声トンネリング - バッテリの持ち時間が良くなる
    • 音声モニタリング - 再生中のピークやRMSなどを監視
    • ラウドネスエンハンサ
    • オーディオタイムスタンプ対応
  • MiracastのWi-Fi認証
  • RenderScript
    • 高速化
    • C++ API
  • OpenGL
    • SurfaceFlingerのOpenGL ES 2.0化
    • 仮想ディスプレイでのGPU対応
  • 接続
  • アクセシビリティ
    • 字幕のシステム全体の設定
    • 画面上の要素のより構造的で意味的な記述
  • 国際化
    • RTLロケールでのDrawableの左右反転
    • RTL疑似ロケール
  • セキュリティ
    • SELinuxをpermissiveからenforcingに切り替え
    • ECDSA(Elliptic Curve Digital Signature Algorithm)とScrypt key derivation function英語版対応
    • マルチユーザーデバイスでVPNの設定がユーザーごとになった
    • FORTIFY_SOURCE level 2対応
  • メモリ使用量解析
    • Procstats - メモリの使用量を追跡するツール
    • デバイス上でのメモリ使用量解析
  • Linuxカーネル 3.4
19

(4.4 - 4.4.4)

4.4.12013年12月5日[71]
4.4.22013年12月9日[72]
4.4.32014年6月2日[73]
4.4.42014年6月19日[74]無し

Android 4.4W(4.4 Wear)

Googleは、AOSPでAndroid Wearのソースコードを2014年7月21日に公開した。公開されたバージョンはAndroid 4.4ベースの派生版であり、ブランチはkitkat-wear[75]、リリースタグはandroid-4.4w_r1[76]となっている。主にLG G WatchSamsung Gear Liveのカーネルソースである[77]

バージョンSDKリリース日おもな新機能と変更点APIレベル
4.4W2014年6月25日不明(無し)20
4.4W.12014年9月6日不明(無し)
4.4W.22014年10月21日不明(無し)

Android 5.0/5.1 Lollipop

Android 5.0は、4.4以降のメジャーバージョンである。コードネームの「Lollipop(ロリポップ)」は、棒付きのハードキャンディのこと。2014年6月にAndroid Lとして、開発者プレビュー版をNexus 5Nexus 7向けに公開した。その後、同年の10月15日にバージョンとコードネームが正式発表され[78]、10月17日に5.0のSDKとNexusシリーズを含むシステムイメージのプレビュー版(LPX13D)が公開された[79][80]

5.0はAndroid初となる64ビットプロセッサに対応したが、32ビット向けのイメージも公開されている。マテリアルデザインの導入によって、インターフェースのデザインに大きな変更が加えられたことが特徴[81]

マテリアルデザインは、「紙とインクの古典的なデザイン」に基いて設計されており、全体的にシンプルな見た目となっている。ひとつはマテリアル(物質)という印刷ベースのデザインでルール化されており、直感的かつ統一的なデザイン設計となっている。

もうひとつは、見た目の3次元性が強化されており、各UIプロパティにZ軸の要素が割り当てられている。これによって階層構造や影、奥行きなどが視覚的に表示され、各要素の移動や変化をユーザーが直感で理解できるようになっている。

Android 5.0向けの最初の64bit対応プロセッサは、ARMアーキテクチャNVIDIA Tegra K1[82]Qualcomm Snapdragon 410/610/810がある[83]。また64bit ABIsをサポートしているため、Javaで作成されたアプリは特別な変更をしなくても、64ビットアーキテクチャで動作するように設計されている。

新たにマルチネットワークをサポートし、複数のネットワークを途切れさせずにシームレスに切り替えられるようになった。Bluetoothは4.1に対応しており、Android 5.0が初の対応OSとなる[84]

バージョンリリース日おもな新機能と変更点APIレベル
L2014年6月26日
(LPV79)[85]
※開発版

2014年8月7日
(LPV81C)[86]
※開発版

  • Android Auto対応
  • Google検索ウィジェットが変更
  • OpenGL ES 3.1対応
  • 64bit ABIs対応
  • Tap & go対応(NFC搭載端末同士を合わせて、新しい端末を短時間でセットアップする機能)
  • 印刷プレビューと印刷範囲指定に対応
  • 端末にインストールされたアプリケーションの同期
  • ギャラリーアプリの廃止(Googleフォトに統合)
  • ユーザーインターフェース
    • Material designへ変更
    • RecyclerViewの導入
    • Zプロパティの追加
    • アニメーション中のZプロパティ値の変更。
    • シャドウサイズをカスタマイズするオプションを追加
    • テーマ変更オプションを追加
    • アニメーションとスタイリング効果のオプション追加
    • 通知機能の改良
    • ロックスクリーンで通知表示
    • 設定画面の色を反転(従来の背景→黒、テキスト→白を逆に)
    • 対応言語が15種追加され、計68言語に対応
    • ステータスバーのアイコンデザインのルール導入(白と透明な背景のみで構成し、色付けは禁止)
  • パフォーマンス改善
    • 標準ランタイムがARTへ変更
    • 64bitプロセッサにネイティブ対応
    • Project Voltaによるバッテリー管理機能の改善。
    • Battery Saverによる省電力モード
  • カメラのAPI
    • バーストモード追加
    • DNGイメージへのアクセス
    • HDR+パラメーターへのアクセス
    • シャッタースピードへのアクセス
    • ISO感度へのアクセス
    • 焦点距離へのアクセス
    • RAWフォーマット対応
  • 通信
    • マルチネットワークのサポート
    • Bluetooth 4.1対応
    • New BLE peripheral mode対応
    • NFCの強化
    • Android TVなどのリビングデバイス対応
  • セキュリティ
    • ロックスクリーンでの通知表示において、Public / Private / Secret のモードコントロールを追加[87][88][89]
    • Smart Lockの追加(信頼できるBluetoothやNFCデバイスと接続されている時のみ、自動的にロック解除)
    • Android Workの追加
    • Universal Data Controlsの追加
    • ゲストモード
  • アクセシビリティ
    • アプリケーション毎に通知の優先順位をコントロールするオプション
    • アプリドロワーの表示順を変更
    • 「OK Google」コマンドが画面オフの状態でも使用可能
    • 共有メニューの表示順位のアルゴリズム変更
  • API
    • Android Extension Packより、さらに高度なグラフィック提供
    • スクリーンキャプチャ(画面録画)
  • Linuxカーネル 3.10
21
5.02014年11月3日
(SDK、ソースコード)[90]
5.0.12014年12月2日
5.0.22014年12月20日
5.12015年3月9日[91]
  • パフォーマンス及び安定性の向上
  • キルスイッチ、安定版では名称をAndroid Device Protectionに変更(不正にファクトリーリセットされた端末を保護する機能)
  • HD Voice(音声通話品質の向上)
  • ステータスバーのUI向上
  • 複数のSIMカードを挿せる端末のサポート向上
22
5.1.12015年4月21日

Android 6.0 Marshmallow

コードネームはマシュマロが由来。2015年10月6日にリリースされた。

Android 6「Mashmallow(マシュマロ)」では、主に前のバージョン(Lollipop)のユーザー体験を全体的に改善することに注力された。新しいパーミッションアーキテクチャが導入されたほか、コンテクスチュアルアシスタント(Now on Tap新機能で文脈に基づいた検索結果を提供するために最初に使われた)のための新しいAPI、デバイスが物理的に使われていないときにバックグランドの活動を減らす新しい電源管理システム、指紋認証USB Type-Cコネクタのネイティブサポート、microSDへのデータとアプリの移行、その他内部的な変更などが行われた[92]

バージョンリリース日おもな新機能と変更点APIレベル
6.02015年10月5日[93]
  • Now on Tap対応(現在はGoogleアシスタント[94]
  • Doze対応(省電力機能)[95]
  • アプリのスタンバイ機能対応
  • Google検索ウィジェットが変更
  • 垂直方向に移動可能なドロワー[96]
  • アプリケーションの検索バーとお気に入り
  • ネイティブでの指紋認証機能
  • 相手先を指定したアプリ間での直接共有[97]
  • 「Priority」モードから「Do Not Disturb」モードへの改称
  • アプリ間でのURLの受け渡しの改善[98][99]
  • 複数ページにわたるアプリケーションフォルダ
  • インストール後/実行時の権限確認
  • USB Type-Cのサポート
  • スクリーンショット機能のためのデモモード[100]
  • アプリの完全な自動バックアップ/復元[101]
  • 4Kディスプレイモード[102]
  • 外部ストレージを内部ストレージと同様に扱うことができるようになった[103]
  • MIDI サポート[104]
  • (実験的)複数ウインドウのサポート対応[105][106]
  • アプリの部分的な権限許可の再実装
  • Linuxカーネル 3.18
23
6.0.12015年12月7日[107]
  • 184の新しい絵文字、48の絵文字の修正ほか[108]
  • USB接続オプションの表示
  • Google Pixel Cにおける新しいナビゲーションバーの外観
  • セキュリティ修正

Android 7.0/7.1 Nougat

Android 7.0 Nougatのスクリーンショット

コードネームはヌガーが由来。7.0は2016年8月23日[109]にリリースされた。

Android 7「Nougat(ヌガー)」は、OSと開発プラットフォームに注目すべき変化を導入した。これには、複数のアプリを一度に同時に画面上に表示する画面分割、通知へのインラインでの返信、デバイスの機能をスクリーンがオフの間制限する、拡張された"Doze"電力消費抑制モードが含まれる[110]。加えて、プラットフォームがOpenJDKベースのJava環境に変更された。サポートされたデバイスでの"シームレス"なシステム更新機能が追加された。ローレベルグラフィックスAPIであるVulkan 1.0をOSレベルでサポートするようになった[111]

バージョンリリース日おもな新機能と変更点APIレベル
7.02016年8月23日
  • パフォーマンスの向上[112]
    • Dozeの改良[113]
    • バックグラウンド処理の最適化[114]
  • マルチウィンドウ機能の導入[115]
  • パーミッションの変更(ファイルシステム)[116]
  • アプリ間のファイルの共有[117]
  • 通知の機能強化[118]
  • アプリインストール時の最適化ステップの廃止[119]
  • データセーバー機能の追加[120]
  • ユーザー補助機能の改善[121]
    • 画面のズーム機能の向上[122]
    • Vision Settingsの追加(セットアップウィザード)[123]
  • 名前空間の変更[124]
  • Android for workをターゲットにしたアプリに対する変更[125]
  • アノテーションの表示に関する不具合の修正[126]
  • Linuxカーネル 4.4
  • その他多数の不具合・バグの修正[127]
24
7.12016年10月4日[128]
  • 通知シェードの変更
  • ナイトライト
  • タッチディスプレイのパフォーマンスの改善
  • Moves(指紋スワイプ、オプトイン)
  • シームレスなA/Bシステム更新
  • Daydream VRモード
25
7.1.12016年12月5日[129]
  • 新しい絵文字
  • 標準キーボードからGIFを直接送信
  • アプリアイコンの長押しで起動アクションを設定
7.1.22017年4月4日[130][131]
  • 新しいマルチタスクユーザーインターフェイス
  • 指紋スワイプのパフォーマンスの改善
  • Bluetooth接続の改善
  • バッテリー使用量の警告

Android 8.0/8.1 Oreo

Android 8.0 Oreoのスクリーンショット

コードネームはナビスコが製造する「オレオ」が由来。2017年3月21日に最初のプレビュー版が[132][133][134]、5月17日に2番目のプレビュー版が[135]、6月8日に3番目のプレビュー版が[136]、同年7月に4番目のプレビュー版がリリースされた[137]。正式版は、アメリカ合衆国での2017年8月21日の日食に合わせて公開された[138]。2017年12月5日に、バージョン8.1が公開された。

Android 8「Oreo(オレオ)」は、通知のグループ化、ビデオでのPIPのサポート、パフォーマンスの改善とバッテリー使用の最適化、オートフィル、Bluetooth 5のサポート、システムレベルでのVoIPアプリの統合、より広い色域、Wifi Awareなどの機能を含む[139]。また、Android Oreoは次の2つのプラットフォームの機能を持つ。一つはAndroid Go[140]で、ローエンドデバイスのためのソフトウェアディストリビューションである。もう一つはHALの実装のサポートである[141]

バージョンリリース日おもな新機能と変更点APIレベル
8.02017年8月21日
  • バックグラウンド実行の本格的制限
    • バックグラウンド位置情報の制限
  • 通知チャンネルの実装
  • Google検索ウィジェットが変更(一部の機種)
  • アプリ ショートカットの変更
  • 警告ウィンドウの変更
  • ブロードキャスト レシーバーに対する制限
  • ネイティブ ライブラリに対する書き込み制限
  • アプリ使用時にダウンロードされるフォント(インストール時のアプリサイズを軽減する)
  • ハイパフォーマンスオーディオのためのネイティブC/C++ audio API
  • Webリンクによるファイル共有をAPIでサポート
26
8.12017年12月5日[142][143]
  • Android Go(メモリが1GB以下の端末)の最適化
  • 端末上の人工知能を加速させる新しい Neural Networks API
27

Android 9 Pie

コードネームはパイが由来。2018年3月7日に最初のプレビュー版が、同年8月6日に正式版がリリースされた。

バージョンリリース日おもな新機能と変更点APIレベル
92018年8月6日
  • クイック設定メニューの新しいUI
  • 時計が通知バーの左側に移動
  • 半透明のドックランチャー
  • 角が丸みをおびたUI
  • Google検索ウィジェットが変更(一部の機種)
  • ノッチスタイルのディスプレイにネイティブ対応
  • Vulkan 1.1のサポート
  • ナビゲーションバーの挙動を変更
  • 手動による画面回転
  • 「AdaptiveBattery」と「AdaptiveBrightness」
  • Neural Networks API 1.1
  • Wi-Fi RTTによる屋内測位
  • App Actions
28

Android 10

Android 10のスクリーンショット

コードネームはアルファベット1文字の「Q」[144]。コードネームの命名ルールが変更され、菓子の名前のコードネームは廃止された[145](命名ルールが変更されなければ"Queen cake英語版"となる予定だった。また、内部では"Quince Tart"とも呼ばれていた[146])。色覚障害者にも見やすいように「Android」のロゴの変更とマスコットの色味の変更が行われた[2]。2019年3月14日に最初のベータ版がリリース[147]、2019年9月3日に正式版がリリースされた[148]

バージョンリリース日おもな新機能と変更点APIレベル
102019年9月3日
  • 位置情報管理を強化
  • フレキシブルスマートフォン(折りたたみスマホ)用のUI最適化
  • AV1、HDR10+コーデックに対応
  • カメラに被写界深度情報を埋め込む、動的深度画像をOSレベルでネイティブ対応
  • システム全体のダークモード
  • Google検索ウィジェットがダークモードに対応
  • 5Gの対応
  • Wi-Fiパフォーマンスモード
  • 集中モード
  • Neural Networks API 1.2
  • ANGLEの実験的サポート
  • ARTランタイムの最適化
  • 新しい画面下部ジェスチャーナビゲーション
  • Live Caption
29

Android 11

Android 11のスクリーンショット

コードネームはアルファベット1文字の「R」[149](内部では"Red Velvet Cake"またはRVCとも呼ばれていた[150])。2020年2月19日に発表され、同日に最初の開発者プレビュー版がリリースされた[151][152]。最初のベータ版が2020年6月10日にリリース[153]、正式版が2020年9月8日にリリースされた[154]

バージョンリリース日おもな新機能と変更点APIレベル
112020年9月8日
  • チャットバブル
  • スクリーンの録画
  • 通知履歴
  • 新しいパーミッション制御
  • スタンドアローン 5G NRと非スタンドアローン 5GでAPIを区別
  • 一度きりのパーミッション[155]
  • パーミッションの自動リセット[155]
30

Android 12

Android 12L

Android 13 Tiramisu

Android 14 Upside Down Cake

脚注

注釈

出典