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みちのくダービー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
みちのくダービー
都市、地域仙台市天童市
初開催1989年
チームベガルタ仙台
モンテディオ山形
総試合数42試合
(Jリーグのリーグ戦のみ)
最多勝利ベガルタ仙台 19勝
(Jリーグのリーグ戦のみ)
直近の試合2024年4月13日(ユアテックスタジアム仙台)
(Jリーグのリーグ戦のみ)
山形
         仙台
地図

みちのくダービーとは、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するベガルタ仙台モンテディオ山形が対戦する試合ダービーマッチ)の呼称である。

概要

1989年の東北社会人サッカーリーグチャレンジマッチで仙台の前身の東北電力サッカー部と山形の前身の山形日本電気が対戦したのが初対戦である。ジャパンフットボールリーグ、J2時代での対戦を経て、J1での初対戦を前にした2010年(平成22年)7月8日山寺 後藤美術館で開催された「みちのくダービー2010共同記者会見」において両クラブの対戦の呼称を「みちのくダービー」に制定することが発表された[1]

なお、「東北ダービー」の名称で報じるマスメディアもあり、完全に名称が統一されているわけではない[2][3]。ただし、2014年以降は同じ東北地方からいわてグルージャ盛岡ブラウブリッツ秋田福島ユナイテッドFCがJリーグに加盟したことから、これらのチームの対戦を総称して「東北ダービー」と呼ばれるようになり、仙台と山形の対戦については「東北ダービー」とは呼ばれなくなってきている。

2000年 - 2008年・2010年の仙台のホームゲームでは、山形のフィールドプレーヤーが1stユニフォームのストッキングを青から白に替えて着用していた。これは2ndユニフォームが全身黄色(2000年 - 2014年)で仙台1stユニフォームのシャツ(ゴールド)と同系色となるうえ、通常の1stユニフォームも仙台1stユニフォームのパンツ及びストッキングと同系色となるためである。なお2011年から仙台1stユニフォームのストッキングがシャツと同系色になったため、同年の仙台のホームゲームでは、山形のフィールドプレーヤーは通常の青ストッキングを着用した。2015年の対戦時は、仙台ホームでは山形のフィールドプレーヤーが全身赤の2ndユニフォームを着用し、山形ホームでは山形1stユニフォームが全身青である関係上、仙台のフィールドプレーヤーは1stユニフォームのシャツ・ストッキングに2ndユニフォームの白パンツを着用した。

2008年6月15日に行われた一戦では、この前日に発生した岩手・宮城内陸地震の犠牲者を悼み、両チームとも喪章を付けて戦った[4]

2011年8月27日に行われた一戦では、一部の仙台サポーターが山形に対する不適切なコールと横断幕の掲出を行った。なお、仙台が代表取締役社長名でクラブの公式サイトにおいて謝罪のコメントを出した[5]

2015年3月7日に行われた一戦では、山形サポーターが試合前の、君が代斉唱などのセレモニー中にもコールを続けて妨害。後日、山形が代表取締役社長名でクラブの公式サイトにおいて謝罪のコメントを出した[6]

2022年にリーグ戦で7年ぶりのダービーをする事になったが、3月の「ダービー」を前に山形の相田社長が仙台を“挑発”するポスターを制作[7]。山形駅周辺の飲食店やホテルなどを巡ってポスターを配布した。

2023年5月13日の試合は「Jリーグ30周年記念マッチ」として開催され、公式試合球は「オーシャンズ」のスペシャルデザイン「KOTOHOGI 30」を使用[8]

2024年4月13日の試合はホームの仙台が2-0で勝利したが、敗戦によってヒートアップした山形サポーターの1名が、試合後に挨拶している山形の監督・選手へ水を浴びせかける事態が発生し、翌日に予定されていたファンサービスも中止となるなど、波紋が広がった[9][10]。後日山形は当該サポーターを無期限入場禁止とした[11]

ホームスタジアム

チーム名スタジアム名
命名権名称)
収容人員位置画像
ベガルタ仙台仙台スタジアム
ユアテックスタジアム仙台
19,694人北緯38度19分9秒 東経140度52分54.5秒
ユアスタ
ユアスタ
宮城スタジアム
ひとめぼれスタジアム宮城
49,133人北緯38度20分7.6秒 東経140度57分1.2秒
宮城ス
宮城ス
モンテディオ山形山形県総合運動公園陸上競技場
NDソフトスタジアム山形
21,292人北緯38度20分8.1秒 東経140度22分42秒
NDスタ
NDスタ
全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML

戦績

[12]

東北電力 / ブランメル仙台ベガルタ仙台:22勝16分18敗
山形日本電気 / NEC山形 / モンテディオ山形モンテディオ山形:18勝16分22敗

リーグ戦

東北リーグ・JFL

東北電力 / ブランメル仙台:3勝3分8敗
山形日本電気 / NEC山形 / モンテディオ山形:8勝3分3敗

月日時期会場ホーム得点アウェイ観客数
1991年
[13]
東北山形日本電気2 - 1東北電力
東北電力1 - 3山形日本電気
1992年
[14]
NEC山形1 - 0東北電力
東北電力0 - 0NEC山形
1993年
[15]
NEC山形1 - 1東北電力
東北電力2 - 3NEC山形
1994年は、東北電力が東北リーグ、NEC山形がJFL所属のため開催なし。
1995年
詳細
6月11日JFL第7節宮城県B仙台0 - 5NEC山形2,885
9月17日第21節山形市NEC山形2 - 3B仙台693
1996年
詳細
6月23日第12節山形県山形0 - 1B仙台3,308
10月3日第25節宮城陸B仙台2 - 3v山形1,448
1997年
詳細
6月14日第10節宮城県B仙台1 - 3山形2,165
9月21日第23節山形県山形3 - 1B仙台2,221
1998年
詳細
5月3日第7節山形市山形1-1
(PK 4 - 5)
B仙台3,509
8月23日第18節仙台スB仙台2v - 1山形6,258

Jリーグ

ベガルタ仙台:19勝15分8敗
モンテディオ山形:8勝15分19敗

月日時期会場ホーム得点アウェイ観客数
1999年
詳細
3月14日J2第1節仙台ス仙台2 - 3山形10,315
7月17日第18節山形県山形2 - 1仙台5,836
9月15日第26節山形0 - 0仙台1,812
11月6日第34節仙台ス仙台1 - 1山形5,437
2000年
詳細
5月4日第10節仙台2 - 1山形7,365
6月25日第21節山形県山形0 - 1仙台5,263
8月19日第29節仙台ス仙台2v - 1山形10,128
10月22日第39節山形県山形1 - 2仙台4,802
2001年
詳細
5月3日第9節仙台ス仙台2 - 2山形15,196
7月19日第19節山形県山形0 - 2仙台4,320
8月14日第26節仙台ス仙台2 - 1山形15,502
10月13日第37節山形県山形0 - 2仙台12,203
2002年2003年は、仙台がJ1、山形がJ2所属のため開催なし。
2004年
詳細
5月5日J2第10節山形県山形0 - 0仙台20,062
6月23日第19節仙台ス仙台1 - 1山形17,323
8月11日第27節山形県山形2 - 2仙台12,270
11月20日第42節仙台ス仙台2 - 0山形15,412
2005年
詳細
5月4日第10節仙台0 - 1山形19,128
6月25日第18節山形県山形0 - 0仙台19,418
9月4日第30節仙台ス仙台0 - 0山形17,710
11月6日第39節山形県山形0 - 2仙台16,878
2006年
詳細
4月22日第11節山形0 - 3仙台11,142
6月24日第24節ユアスタ仙台1 - 1山形18,295
8月26日第36節山形県山形1 - 0仙台13,043
10月28日第47節ユアスタ仙台0 - 0山形13,831
2007年
詳細
4月25日第11節NDスタ山形3 - 3仙台6,604
5月27日第18節ユアスタ仙台2 - 0山形18,156
7月21日第29節NDスタ山形1 - 1仙台9,190
10月10日第44節ユアスタ仙台1 - 1山形15,614
2008年
詳細
5月18日第14節仙台3 - 2山形16,931
6月15日第20節NDスタ山形3 - 0仙台15,422
8月16日第31節ユアスタ仙台0 - 1山形17,537
2009年は、山形がJ1、仙台がJ2所属のため開催なし。
2010年
詳細
7月13日J1第13節NDスタ山形3 - 1仙台20,231
9月19日第23節宮城ス仙台2 - 0山形26,391
2011年
詳細
5月22日第12節NDスタ山形0 - 1仙台18,008
8月27日第24節ユアスタ仙台2 - 1山形19,087
2012年 - 2014年は、仙台がJ1、山形がJ2所属のため開催なし。
2015年
詳細
3月7日J11st第1節ユアスタ仙台2 - 0山形19,375
9月26日2nd第12節NDスタ山形1 - 1仙台13,737
2016年 - 2021年は、仙台がJ1、山形がJ2所属のため開催なし。
2022年
詳細
3月20日J2第5節NDスタ山形2 - 3仙台11,456
6月15日第23節ユアスタ仙台1 - 1山形15,372
2023年
詳細
5月13日第15節仙台2 - 1山形15,163
7月1日第23節NDスタ山形4 - 1仙台12,533
2024年
詳細
4月13日第10節ユアスタ仙台2 - 0山形17,938
6月22日第21節NDスタ山形-仙台

カップ戦他

東北リーグ・JFL時期

東北電力/ブランメル仙台:1勝1分3敗
山形日本電気/NEC山形:3勝1分1敗

月日時期会場勝者得点敗者観客数
1989年東北チャレンジマッチ山形日本電気1 - 0東北電力
1992年10月25日天皇杯東北予選宮城県NEC山形3 - 1東北電力
1993年9月12日全社鶴岡陸NEC山形4 - 2東北電力
10月10日天皇杯釜石陸東北電力3 - 0NEC山形
1995年11月12日天皇杯秋田陸B仙台2 - 2
PK 4 - 3
NEC山形120

Jリーグ参入後

ベガルタ仙台:1勝0分1敗
モンテディオ山形:1勝0分1敗

月日時期会場ホーム得点アウェイ観客数
2015年5月27日ナビスコ杯GL Bグループ第6節ユアスタ仙台1 - 2山形8,030
2018年12月5日[16]天皇杯準決勝仙台3 - 2山形16,604

パブリック・ビューイング

プロ野球オールスターゲーム(於フルキャストスタジアム宮城)のパブリックビューイングに続いて、みちのくダービーのパブリックビューイングも行われた。
  • 2011年(平成23年)5月22日:みちのくダービー第1戦(J1第12節)
    • ユアテックスタジアム仙台
スカパー!Jリーグ中継の企画として開催。

脚注

関連項目

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