ベン・アフレック

アメリカ合衆国の俳優 (1972-)

ベンジャミン・ジェーザ・アフレックBenjamin Géza Affleck-Boldt, 1972年8月15日 - )は、アメリカ合衆国の俳優、映画製作者。身長192cm。

ベン・アフレック
Ben Affleck
Ben Affleck
本名Benjamin Géza Affleck-Boldt
生年月日 (1972-08-15) 1972年8月15日(51歳)
出生地アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州バークレー
民族アイルランド系アメリカ人
スコットランド系アメリカ人
イングランド系アメリカ人
ドイツ系アメリカ人
身長192 cm
職業俳優脚本家映画監督映画プロデューサー
ジャンル映画
活動期間1981年 -
配偶者ジェニファー・ガーナー(2005年 - 2018年)
ジェニファー・ロペス(2022年 - )
著名な家族ケイシー・アフレック(弟)
ヴァイオレット(娘、2005年生)
セラフィーナ・ローズ・エリザベス(娘、2009年生)
サミュエル(息子、2012年生)
主な作品
出演
青春の輝き』/『バッド・チューニング
チェイシング・エイミー
グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
アルマゲドン
恋におちたシェイクスピア』/『ドグマ
レインディア・ゲーム』/『パール・ハーバー
チェンジング・レーン
トータル・フィアーズ
デアデビル』/『ハリウッドランド
スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい
消されたヘッドライン
カンパニー・メン』/『ゴーン・ガール
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
ザ・コンサルタント
ジャスティス・リーグ
トリプル・フロンティア
ザ・ウェイバック
最後の決闘裁判
僕を育ててくれたテンダー・バー
監督
ゴーン・ベイビー・ゴーン
監督兼出演
ザ・タウン』/『アルゴ
夜に生きる』/『AIR/エア
 
受賞
アカデミー賞
作品賞
2012年アルゴ
脚本賞
1997年グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
ヴェネツィア国際映画祭
男優賞
2006年ハリウッドランド
放送映画批評家協会賞
監督賞
2012年『アルゴ』
オリジナル脚本賞
1997年『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』
英国アカデミー賞
作品賞
2012年『アルゴ』
監督賞
2012年『アルゴ』
ゴールデングローブ賞
監督賞
2012年『アルゴ』
脚本賞
1997年『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』
ゴールデンラズベリー賞
最低主演男優賞
2003年『デアデビル』『ジーリ
ペイチェック 消された記憶
最低スクリーンカップル賞
2003年『ジーリ』
2016年『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
名誉挽回賞
2014年『アルゴ』と『ゴーン・ガール』に対して
セザール賞
外国映画賞
2012年『アルゴ』
全米映画俳優組合賞
キャスト賞
1998年恋に落ちたシェイクスピア
2012年『アルゴ』
その他の賞
全米監督協会賞
長編映画監督賞
2012年『アルゴ』
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概要

ケヴィン・スミスの映画『モール・ラッツ』(1995年)、『チェイシング・エイミー』(1997年)、『ドグマ』(1999年)への出演で知名度を上げ、友人のマット・デイモンと共同で脚本を書いた『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997年)でアカデミー賞ゴールデングローブ賞を受賞した。その後も、『アルマゲドン』(1998年)、『パール・ハーバー』(2001年)、『チェンジング・レーン』(2002年)、『トータル・フィアーズ』(2002年)、『デアデビル』(2003年)、『ハリウッドランド』(2007年)、『消されたヘッドライン』(2009年)に出演した。

アフレックは映画作家としても成功しており、これまでに監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』(2007年)、『ザ・タウン』(2010年)、『アルゴ』が公開された[1][2][3]。『アルゴ』により共同でプロデューサーを務めたジョージ・クルーニーグラント・ヘスロヴと共にアカデミー作品賞を受賞した[4]

弟のケイシー・アフレックも俳優であり、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』、『ゴーン・ベイビー・ゴーン』、『ジェシー・ジェームズの暗殺』『マンチェスター・バイ・ザ・シー』に出演しており、『ジェシー・ジェームズの暗殺』でアカデミー助演男優賞にノミネート、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でアカデミー主演男優賞を受賞した。

私生活では2005年6月よりジェニファー・ガーナーと結婚し、3人の子を授かったが2015年に離婚発表。その後離婚手続き保留。原因はアルコールとギャンブルを再開したことと言われている[5]

それ以前には1998年に女優のグウィネス・パルトローと交際していた。また女優で歌手のジェニファー・ロペスとの交際はメディアでの注目を大きく集め、「ベニファー」と呼ばれていたが、2004年に破局した。しかし、2021年春に復縁、2022年4月婚約を発表[6]。同年の7月には結婚した。

映画活動のほかにアフレックは、積極的に政治や慈善活動に携わっている。マット・デイモンと共同で製作会社ライブプラネット英語版を設立している。

生い立ち

カリフォルニア州バークレーで生まれる。母親のクリス・アン(旧姓ボルト)は小学校の教師、父親のティモシー・アフレックはドラッグ・カウンセラー、ソーシャル・ワーカー、用務員、自動車修理工、作家、俳優など様々な職に就いていた[7][8]。また母はハーバード大学の卒業生であり、1960年代はフリーダム・ライダー英語版活動に参加した[9]。弟は同じく俳優のケイシー・アフレックである[10]アイルランド系、スコットランド系、イングランド系ドイツ系の家系であり、「アフレック」という姓はスコットランド系である[9][11]米国聖公会系の家庭で育てられた[12]。1984年に両親が離婚した後はマサチューセッツ州ケンブリッジに移った。8歳のときに2ブロック先に住むマット・デイモン(当時10歳)と出会った[10][13][14]。学年は違ったものの、2人は後にCambridge Rindge and Latin Schoolに通った[10][14]。アフレックはオクシデンタル大学バーモント大学に通い、中東情勢を専攻した[10][15]

キャリア

初期の作品

幼いころより子役として活動し、PBSの子供番組『The Voyage of the Mimi』やテレビ映画に出演した[14]。1990年代には『Lifestories: Families in Crisis』のほか、『青春の輝き』(1992年、デイモンと共演)、『バッフィ/ザ・バンパイア・キラー』(1992年、クレジット無し)[16][17]、『バッド・チューニング』(1993年)、『モール・ラッツ』(1995年)、『チェイシング・エイミー』(1997年)に出演した[17]。『モール・ラッツ』と『チェイシング・エイミー』により監督・脚本家のケヴィン・スミスとのコラボレーションが始まった。スミスの『世界で一番パパが好き!』(2004年)では主演を果たし、View Askewniverse作品には『クラークス』以外すべてに出演している.[17]。他に初期のキャリアの段階で『サタデー・ナイト・ライブ』に何度か出演した。1993年には16分の長編コメディ『I Killed My Lesbian Wife, Hung Her on a Meat Hook, and Now I Have a Three-Picture Deal at Disney』で監督デビューを果たした[18][19]

1997年から2005年まで

バーレーンマナーマエンタープライズ (CVN-65)を訪れるアフレック(2003年12月)。

1997年にデイモンと共同で脚本を執筆した『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』が公開され[17]、両者はアカデミー脚本賞を受賞した[10]。また両者は映画にも出演し、アフレックは世界的に知名度を上げた。さらにアフレックとデイモンは、プロデューサーのショーン・ベイリーとクリス・ムーアと共に製作会社ライブプラネット英語版を設立し、『Project Greenlight』、『Push, Nevada』などを製作した[20]。特に『Project Greenlight』は2002年、2004年、2005年のエミー賞リアリティ番組部門にノミネートされた[21][22]

『グッド・ウィル・ハンティング』の後、アフレックは『アルマゲドン』(1998年)にブルース・ウィリスと対立するA・J・フロスト役で出演した[23]。作品自体は評論家から否定的な意見も寄せられたもの[24]、興行収入は全世界で5億5300万ドルに達する成功作となった[25]。1999年にはロマンティック・コメディ『恋は嵐のように』でサンドラ・ブロックと共演した[26]。2001年には『アルマゲドン』のマイケル・ベイ監督の『パール・ハーバー』に出演した。作品は同じく批判意見を多く受けたものの[27][28]、全世界では4億4900万ドルを売り上げた[29]

2002年、ジャック・ライアンを主人公としたテクノスリラーシリーズの4作目『トータル・フィアーズ』で、かつてはアレック・ボールドウィンハリソン・フォードが演じた同キャラクター役を務め、またモーガン・フリーマンと共演した。『トータル・フィアーズ』はトム・クランシーの同名小説を原作としている[30]ワシントン・ポストのアン・ホルナディは同作について、アフレックとフリーマンが「信じられない化学変化を起こしている」と評した[31]。また同年、スリラー映画『チェンジング・レーン』でサミュエル・L・ジャクソンと対立する役を演じた[32]

翌2003年、マーク・スティーヴン・ジョンソン監督の『デアデビル』で主役のマッド・マードック / デアデビルを演じた。アフレックは『デアデビル』は子供の頃好きなコミックだった[33] ために出演を決め、「誰でも子供のころから忘れられない唯一のものを持っている。この物語は僕にとってのそれだった」と説明した[34]。また彼は「他の誰かに演じて欲しく無かった」とも語った[35]ロジャー・イーバートは『デアデビル』のレビューで、アフレックと共演のジェニファー・ガーナーはそれぞれの役柄にはまっていると評した[36]。『デアデビル』は製作費7800万ドルに対して全世界での興行収入は1億7900万ドルに留まり[25] 期待外れとなり、酷評されてラジー賞の最低主演男優賞に選ばれた[37]。ガーナーが主演したスピンオフ映画『エレクトラ』(2005年)にアフレックが出演しなかったのは、彼が『デアデビル』の酷評で落ち込み、しばらく憂鬱な気分が拭い去れなかったからだと言われている。

批評的な失敗作がいくつかあったにもかかわらず、アフレックの出演作は平均興行収入は1500万ドルと成功を続けた[38]。主演作『ジーリ』(2003年)と『恋のクリスマス大作戦』(2004年)が興行的に失敗。

2006年 - 2009年

そんな彼なら捨てちゃえば?』のプレミアにて(2009年2月)。

2006年、HBOのベテラン監督のアレン・コールターによる伝記映画『ハリウッドランド』にジョージ・リーヴス役で出演し、同作は絶賛された[39]。アフレックの演技も好評され、『ローリング・ストーン』のピーター・トラヴァースは「皮肉なことにアフレックはリーヴスを演じる準備はできていた。彼は、外見の魅力、隠れた弱さ、キャリアが凋落し、それを止められない無力さを知る悲しみなどのキャラクターの内面を知っている」と書いた[40]。『USAトゥデイ』のクラウディア・プッチは、アフレックは「力強い演技」を与えていると書いた[41]。アフレックはこれによりヴェネツィア国際映画祭男優賞とハリウッド映画祭助演男優賞を受賞し[42]、また、ゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートされた[43]。『ハリウッドランド』の成功後、2007年の『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』に賞金稼ぎのジャック・デュプリー役で出演した[44]。『スモーキン・エース』は批評家には賛否分かれ[45]、興行的に失敗した[25]

また2007年にはデニス・レヘインの小説『愛しき者はすべて去りゆく』を原作とした『ゴーン・ベイビー・ゴーン』で映画監督デビューを果たし、アーロン・ストッカードと共同で久しぶりに脚本も執筆した。同作には弟のケイシーが主演した[46]。2007年10月に公開された。なぜ監督するのを決めたかについてアフレックは、「映画を監督するのは私にとって本当に有益だった。私は脚本や演技について多くのことを学んだと思い、すべての部分を内側から一つにする方法を学んだ。それは本当に貴重だった。それは良いものだった」と話した[47]。映画は批評家に賞賛された[48][49]。『エンターテインメント・ウィークリーのリサ・シュワルツバウムはアフレックが監督として「優れた才能を示している」と評した[50]

2008年、サラ・シルバーマンのビデオ「I'm Fucking Matt Damon」に対するレスポンス作であるジミー・キンメルのビデオ「I'm Fucking Ben Affleck」に出演した[51][52]。同ビデオには他にグッド・シャーロットジョエル・マッデンベンジー・マッデン、メイシー・グレイ、ドミニク・モナハンランス・バスジョシュ・グローバンドン・チードルブラッド・ピットキャメロン・ディアスロビン・ウィリアムズハリソン・フォードヒューイ・ルイスジョーン・ジェットピート・ウェンツクリストファー・ミンツ=プラッセミートローフ、ディッキー・バレットなど多くのセレブリティが出演している[52]

2009年 - 現在

ザ・タウン』のセットでのアフレックとジョン・ハム

2009年、アフレックは演技活動に復帰し、『そんな彼なら捨てちゃえば?』、『消されたヘッドライン』、『シンディにおまかせ』の3本に出演した。ロマンティック・コメディ『そんな彼なら捨てちゃえば?』ではジェニファー・アニストンドリュー・バリモアスカーレット・ヨハンソンジャスティン・ロングジェニファー・コネリーとのアンサンブルを果たした[53]。映画は賛否分かれたが[54]、世界興行収入は1億6500万ドルと成功した[25]。『消されたヘッドライン』はイギリスのテレビドラマ『ステート・オブ・プレイ〜陰謀の構図〜』の映画化であり、アフレックは下院議員スティーヴン・コリンズを演じた。同作は、政治家とメディアとの関係を探るポリティカル・スリラーである[55]。コメディ映画『シンディにおまかせ』ではジェイソン・ベイトマン演じるキャラクターの親友であるディーンを演じた[56]

2010年、アフレックの監督映画2作目『ザ・タウン』が公開された。これはチャック・ホーガンの小説『強盗こそ、われらが宿命』を原作としており、批評的にも興行的にも成功した[57]。監督のほかに共同脚本、主演も果たしており、ジョン・ハムジェレミー・レナークリス・クーパーブレイク・ライヴリーと共演した。アフレックはこの映画により、2011年パームスプリングス国際映画祭で委員長賞を受賞した[58]

2010年秋にオクラホマ州で撮影された[59]テレンス・マリック監督・脚本、オルガ・キュリレンコハビエル・バルデムレイチェル・マクアダムスレイチェル・ワイズ共演のドラマ映画『トゥ・ザ・ワンダー』は、2013年に公開。

また2012年には、ジョージ・クルーニーグラント・ヘスロヴ製作による監督3作目『アルゴ』が公開された。この作品は1979年のイランアメリカ大使館人質事件で起こった「カナダの策謀」を描いている[60]。この作品によりアフレックは第85回アカデミー賞でクルーニーとヘズロヴと共にアカデミー作品賞を受賞した[4]

『アルゴ』の次回作には、スティーヴン・キングの小説『The Stand』の監督として、降板したデヴィッド・イェーツに代わって選ばれていた[61] が、降板した[62]。2016年は『デアデビル』で覆面のヒーローを演じた経験を買われ、『マン・オブ・スティール』の続編映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』でブルース・ウェイン / バットマンを演じた[63]。アフレックは『ハリウッドランド』でスーパーマンを演じた俳優ジョージ・リーヴスを演じているため、初めてスーパーマンとバットマンを演じた俳優となった。『バットマン vs スーパーマン』は制作費2億5千万ドルでアメリカのみで約3億ドル、世界で約8億7千万ドルの興行収入という結果で『デアデビル』を超えた。2017年にはアフレックが主演・監督・脚本を兼任するバットマン映画が企画されていたが頓挫したため、バットマン役を降板した。2021年にデジタル配信、ソフトスルーされた『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』でバットマン役に復帰し、2023年公開予定の映画『ザ・フラッシュ(原題)』ではかつてバットマン役だったマイケル・キートンと共演する。

俳優以外の活動

慈善・人道的プロジェクト

『恋は嵐のように』の撮影開始後、アフレックは非営利慈善団体のA-Tチルドレンズ・プロジェクトの支援を始めた[10][39][64]。アフレックは毛細血管拡張性運動失調症(A-T)を持つ9歳の少年と面会した[10][39]

彼は 2007年から、戦争で荒廃した東コンゴ(コンゴ民主共和国)の人道危機を研究・調査し、難民、司令官や議会の議員などと面談、2008年6月にABC Newsレポートを発表した。2008年12月には、コンゴの難民の窮境を短編映画として公開し、国連と協力した。2010年3月に東コンゴ・イニシアティブを設立した[65]。レイプや性的暴力の生存者を支援、医療や教育へのアクセスを増やし、経済的機会を促進させたコミュニティレベルの平和と和解のプログラムを実行している[66]

アフレックは、次のように述べている。

私たちはこの地域の局面に対して、これまでにないような新しい方法と挑戦により、人道援助と持続可能な発展のための経験を用いて、パートナーとの独自の新案をまとめました。今、この危機に着目し、それによって影響を受ける人々の危機管理度を上げて、彼らとの地域に関する積極的な意見交換により、非常な困難に直面しているコンゴの人々と共に働きます。

また彼は、世界貧困プロジェクトのキャンペーンの一環である「1日150円の生活」を、2013年4月29日から2013年5月3日までの5日間挑戦した。極度の貧困生活を強いられている14億の人々と苦しみを共有し、その資金面のパートナーとなる約束を掲げた[67]

2015年には、ピープルズ・チョイス・アワードの人道主義者賞に、東コンゴ・イニシアティブ(ECI)Founderであるアフレックが受賞している[68][69]

政治的活動

民主党支持者であり、2000年のアメリカ大統領選挙ではアル・ゴア[70]2004年の選挙ではジョン・ケリーを、2008年の選挙ではバラク・オバマを支持していた。

私生活

アフレックは自身を割礼されたバプテストであると語っている[12]

2008年のワールドシリーズオブポーカーでのアフレック。

アフレックは熱心なポーカープレイヤーとしても知られ、定期的に地元のイベントに参加している。ポーカーのプロのアミール・ヴァヘディアニー・デューク英語版から個別指導を受け、また2004年6月にはロサンゼルスで開催されたカリフォルニア州ポーカー選手権に出場して賞金35万4千600ドルを獲得し、同年のワールドポーカーツアー決勝トーナメント出場資格を得た[71]ボストン・レッドソックス[72]ニューイングランド・ペイトリオッツ[73]ボストン・セルティックス[74]ボストン・ブルーインズのファンである[75]

子役時代出演した『The Voyage of the Mimi』の撮影で1年近くメキシコで過ごしたこともあり、かなり流暢にスペイン語がしゃべれる[76][77]

家族と交際関係

1998年にはブラッド・ピットと破局した後のグウィネス・パルトローとの交際で知られていた[10]。2002年、『ジーリ』の撮影前に女優・歌手のジェニファー・ロペスとの交際が始まった[39]。同年にはロペスとの婚約が発表され、カップルは「ベニファー英語版」としてエンターテインメントメディアで注目を浴びた[39]。9月14日に結婚を予定していたが2004年に破局し、さらにクリスチャン・スレーターやラップダンサーとともにバンクーバーで開いたという疑惑のパーティに関してメディアから非難された[78]。メディアの注目はカップルの共演作である2003年の『ジーリ』の公開まで続き、さらに同作は興行的に失敗した[79][80]

アフレックはその後『デアデビル』での共演者ジェニファー・ガーナーと交際を始め、9ヵ月後に婚約した[39]。アフレックとガーナーは2005年6月29日にタークス・カイコス諸島で結婚した[81]。2005年12月1日に長女のヴァイオレット・アン[82]、2009年1月6日に次女のセラフィーナ・ローズ・エリザベス[83]、2012年2月27日に長男のサミュエルが誕生した[84][85]。一家はロサンゼルスマサチューセッツ州に定住するほか、ジョージア州サバンナに別荘を構えている[86]

2015年、ガーナーとの離婚を発表[87]。ガーナーとの離婚の原因はアフレックがアルコールとギャンブルを再開したことと言われている[5]。2018年には離婚が成立した。

2022年、ジェニファー・ロペスと結婚[88]

禁酒と禁煙

アフレックは2001年にアルコール・リハビリを始めた[89]。また『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』の撮影時には頻繁に喫煙することを求められたため、終了後にはその趣味をなくした[90]

ジェニファー・ガーナーとの離婚成立の2か月前となる2018年8月に、ガーナーの勧めもありアルコール依存症克服のためリハビリ施設に入所した[91]

隠蔽騒動

家族のルーツを探すテレビ番組「Finding Your Roots」に出演の際、先祖に奴隷所有者がいる件を隠すよう番組司会者のヘンリー・ルイス・ゲイツ・ジュニアに依頼、番組はそれに触れずに2014年11月に放送されたが、翌年4月、放送前にゲイツがこの件をソニー・ピクチャーズの会長兼最高経営責任者マイケル・リントンに相談していたメールのやりとりがウィキリークスに流出し、ベンの隠蔽工作が世間の知るところとなった[92]。暴露の5日後、ベンは自身のフェイスブックで、米国の奴隷制に関する議論に貢献できたことは喜ばしい、と述べ、番組側も独自の判断とするコメントを出したが騒ぎは収まらず、翌日、ジョージア州に住んでいた母方の6代前の祖先が奴隷所有者であったことを自身で公表した[92]

フィルモグラフィ

映画

公開年邦題
原題
役名備考吹き替え
1981
The Dark End of the Street
少年N/A
1987
Hands of a Stranger
ビリー・ハーンテレビ映画N/A
1991ガラスの絆
Daddy
ベン・ワトソン
1992バッフィ/ザ・バンパイア・キラー
Buffy the Vampire Slayer
プレイヤー10カメオ出演不明
青春の輝き
School Ties
チェスティ・スミス菊地毅
1993バッド・チューニング
Dazed and Confused
フレッド・オバニオン不明
1995グローリー・デイズ〜旅立ちの日〜
Glory Daze
ジャックテレビ映画大滝寛
モール・ラッツ
Mallrats
シャノン・ハミルトン平田広明
1997インディアナポリスの夏/青春の傷痕
Going All the Way
トム・“ガナー”・カッセルマン(吹き替え版なし)
チェイシング・エイミー
Chasing Amy
ホールデン・マクニール堀内賢雄
グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
Good Will Hunting
チャッキー・サリヴァン脚本兼任
アカデミー脚本賞受賞
ゴールデングローブ賞 脚本賞受賞
堀内賢雄(ソフト版)
後藤敦(機内上映版)
1998ファントム
Phantoms
シェリフ・ブライス・ハモンド松本保典
アルマゲドン
Armageddon
A・J・フロスト大滝寛(ソフト版)[93]
小杉十郎太フジテレビ版)
楠大典日本テレビ版)
恋におちたシェイクスピア
Shakespeare in Love
ネッド・アレン山路和弘
1999200本のたばこ
200 Cigarettes
バーテンダー松本大
恋は嵐のように
Forces of Nature
ベン・ホームズ大滝寛
ドグマ
Dogma
バートルビー堀内賢雄
2000マネー・ゲーム
Boiler Room
ジム・ヤング別題『マネー・ゲーム 株価大暴落』小野健一
レインディア・ゲーム
Reindeer Games
ルディ・ダンカン成田剣(ソフト版)
堀内賢雄(テレビ朝日版)
偶然の恋人
Bounce
バディ・アマラオ森川智之
2001パール・ハーバー
Pearl Harbor
1st Lt / レイフ・マコーレー堀内賢雄(ソフト版)[94]
桐本琢也(テレビ朝日版)
ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲
Jay and Silent Bob Strike Back
ホールデン・マクニール / 本人堀内賢雄(ソフト版)
土田大Netflix版)
2002夏のレモネード
Stolen Summer
N/A製作N/A
チェンジング・レーン
Changing Lanes
ギャビン・バネク咲野俊介
トータル・フィアーズ
The Sum of All Fears
ジャック・ライアン堀内賢雄(ソフト版)
山寺宏一(フジテレビ版)
恋の方程式 あなたのハートにクリック2
The Third Wheel
マイケル室園丈裕
2003デアデビル
Daredevil
マット・マードック / デアデビルゴールデンラズベリー賞最低主演男優賞受賞小山力也(ソフト版)
咲野俊介(機内上映版)
ジーリ
Gigli
ラリー・ジーリゴールデンラズベリー賞最低スクリーンカップル賞受賞
ゴールデンラズベリー賞最低主演男優賞受賞
咲野俊介
ペイチェック 消された記憶
Paycheck
マイケル・ジェニングスゴールデンラズベリー賞最低主演男優賞受賞咲野俊介(ソフト版)
楠大典(テレビ朝日版)
2004世界で一番パパが好き!
Jersey Girl
オリー・トリンキ宮本充
恋のクリスマス大作戦
Surviving Christmas
ドリュー・ラーサム咲野俊介
2005The FEAST/ザ・フィースト
Feast
N/A製作総指揮N/A
2006男と女の大人可愛い恋愛法則
Man About Town
ジャック・ジャモロ松山健司
クラークス2/バーガーショップ戦記
Clerks II
のろまな男(吹き替え版なし)
ハリウッドランド
Hollywoodland
ジョージ・リーヴスゴールデングローブ賞 助演男優賞ノミネート関俊彦
スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい
Smokin' Aces
ジャック・デュプリー落合弘治
2007ゴーン・ベイビー・ゴーン
Gone Baby Gone
N/A監督・脚本・製作N/A
2009そんな彼なら捨てちゃえば?
He's Just Not That into You
ニール・ジョーンズ咲野俊介
消されたヘッドライン
State of Play
スティーブン・コリンズ
シンディにおまかせ
Extract
ディーン不明
2010カンパニー・メン
The Company Men
ボビー・ウォーカー(吹き替え版なし)
ザ・タウン
The Town
ダグ・マクレイ監督・脚本・製作兼任土田大[95]
2012アルゴ
Argo
トニー・メンデス監督・製作兼任
アカデミー作品賞受賞
ゴールデングローブ賞 監督賞受賞
英国アカデミー賞 監督賞受賞
英国アカデミー賞 主演男優賞ノミネート
森川智之[96]
トゥ・ザ・ワンダー
To the Wonder
ニール(吹き替え版なし)
2013ランナーランナー
Runner, Runner
アイヴァン・ブロック堀内賢雄(日本ソフト版)
咲野俊介(海外ソフト版)
2014ゴーン・ガール
Gone Girl
ニック・ダン森川智之
2015ある大邸宅の結婚狂想曲
The Leisure Class
N/Aテレビ映画
製作総指揮
N/A
2016バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
Batman v Superman: Dawn of Justice
ブルース・ウェイン / バットマン小原雅人[97]
スーサイド・スクワッド
Suicide Squad
クレジットなし
ザ・コンサルタント
The Accountant
クリスチャン・ウルフ
夜に生きる
Live by Night
ジョー・コフリン監督・脚本・製作兼任
2017ジャスティス・リーグ
Justice League
ブルース・ウェイン / バットマン製作総指揮兼任
2019トリプル・フロンティア
Triple Frontier
トム・“レッドフライ”・デイヴィスNetflixオリジナル映画森川智之
ジェイ&サイレント・ボブ リブートを阻止せよ!
Jay and Silent Bob Reboot
ホールデン・マクニールカメオ出演堀内賢雄
2020マクマホン・ファイル
The Last Thing He Wanted
トリート・モリソンNetflixオリジナル映画森川智之
ザ・ウェイバック
The Way Back
ジャック・カニンガム日本劇場未公開小原雅人[98]
2021ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット
Zack Snyder's Justice League
ブルース・ウェイン / バットマン製作総指揮兼任
最後の決闘裁判
The Last Duel
ピエール伯脚本・製作総指揮兼任堀内賢雄
僕を育ててくれたテンダー・バー
The Tender Bar
チャーリー・モーリンガーゴールデングローブ賞 助演男優賞ノミネート
2022底知れぬ愛の闇
Deep Water
ヴィック・ヴァン・アレンアメリカではHulu、それ以外ではAmazon Prime Videoで配信森川智之
ジェニファー・ロペス: ハーフタイム
Jennifer Lopez: Halftime
本人ドキュメンタリー
クラークス3
Clerks III
ボストン・ジョンカメオ出演(吹き替え版なし)
2023AIR/エア
Air
フィル・ナイト監督・製作兼任咲野俊介
ドミノ
Hypnotic
ダニー・ローク森川智之[99]
ザ・フラッシュ
The Flash
ブルース・ウェイン / バットマン小原雅人[100]
2024This Is Me… Now ディス・イズ・ミー… ナウ
This Is Me...Now: A Love Story
レックス・ストーン / バイカー(吹き替え版なし)
TBA
The Instigators
N/A製作
撮影中
N/A

Unstoppable
N/A製作
撮影中
N/A

Small Things Like These
N/A製作総指揮
撮影中
N/A

The Accountant 2
クリスチャン・ウルフN/A

テレビ

放映年邦題
原題
役名備考吹き替え
1984
The Voyage of the Mimi
C・T・グランヴィル計6話出演N/A
1986
ABC Afterschool Special
ダニー・コールマン第15シーズン第2話「Wanted: The Perfect GuyN/A
1988
The Second The Voyage of the Mimi
C・T・グランヴィル計12話出演N/A
1993
Against the Grain
ジョー・ウィリー・クレモンズ計8話出演N/A
2000-2013サタデー・ナイト・ライブ
Saturday Night Live
本人計7話出演
2001-2005, 2015
Project Greenlight
本人兼製作総指揮N/A
2016
The Runner
N/A製作総指揮N/A
インコーポレイテッド
Incorporated
N/A製作総指揮N/A
2019CITY ON A HILL/罪におぼれた街
City on a Hill
N/A製作総指揮N/A

日本語吹き替え

主に担当しているのは、以下の四人である。

堀内賢雄
グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(ソフト版)で初担当。最も多く吹き替えている[101]
咲野俊介
チェンジング・レーン』で初担当。堀内の次に多く吹き替えている。
小原雅人
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』のブルース・ウェイン / バットマン 役で初担当。以降、DCエクステンデッド・ユニバース をはじめとして上記二名に次いで多く吹き替えている。
森川智之
偶然の恋人』で初担当。『アルゴ』以降、起用が増えている。

このほかにも、大滝寛土田大楠大典小杉十郎太なども声を当てている。

出典

外部リンク