Wikipedia:記事名の付け方

このページは記事に好ましい題名(タイトル)をつけるためのガイドラインです。

記事の題名は、まず何よりも「日本語話者の大多数にとって、最も曖昧でなく、最も理解しやすいもの」である必要があります。そしてその次に「その記事へのリンクを作成しやすいもの」であることも重要です。

ページ名の機能や技術的な制限については、Help:ページ名を参照してください。

記事名の付け方の目安

ウィキペディアにおいては、あらゆる記事にはひとつ題名を付ける必要があります。記事名は理想的には次のような基準を満たすのが望ましいです。

  1. 認知度が高い - 信頼できる情報源において最も一般的に使われており、その記事の内容を表すのに最も著名であると考えられるもの。
  2. 見つけやすい - 読者にとって記事の中で見つけやすいもの(そして編集者にとって最も自然に他の記事からリンクできるもの)。
  3. 曖昧でない - できれば、記事名が重複して曖昧さ回避が必要になることを避ける。
  4. 簡潔 - 短く、要点を突いているもの(曖昧さ回避の場合でも、括弧内を短く保つことは必要です)。
  5. 首尾一貫している - 他の似たような記事においても、同じように使われているもの。

たいていの記事には、この基準の全てないし大部分を満たすような、簡潔明瞭な名称があるでしょう。その場合には、そのままそれを使ってください。

しかし、複数の基準を満たすために他の基準を犠牲にする必要があるかもしれません。そういった場合には、記事名は信頼できる情報源における慣例を参考にしつつ、議論して決めてください。

具体的な分野、特定の問題における命名の指針が、ウィキペディアの基本方針文書においてまとめられています。もしそういった指針がない場合には、前述の基準を常に心に留めながら、議論して作成します。なお、記事名を選ぶにあたっては、編集者の関心よりも読者の関心を、専門家よりも一般的な利用者の関心を重視してください。

正式名称

記事名は#記事名の付け方の目安に適合するよう基本的には日本語での正式名称を使用します。その際、名称が外国語のものは文字種に応じて#略号・記号・片仮名語ならびに#漢字に従ってください。よく使われる略称、別名、別表記などは記事名に使うのではなく、正式な記事名へのリダイレクト(転送)ページにしましょう。詳しくはWikipedia:リダイレクトを参照してください。

訳語やある事象に関する記事など、正式な名称がない場合は日本語での適切な名称を採用します。ただし、記事の投稿後に記事名について論争が起こった場合、ノートでの合意形成を行いましょう。

ただし、「記事名の付け方の目安」を考慮し正式名称ではない記事名となっているものもあります。

また、#各分野での慣例にあるように自動車関連の記事などにも一部例外があります。このほか正式名称があまりにも長すぎる場合には、適切な通称を使っても構いません(例: 「ワンセグ」など)。この場合もノートで合意形成を行いましょう(参照: ワンセグのノートページ)。

なお、記事名の括弧内に別名、原語、読み仮名(通称のほうを記事名としている場合には正式名称)を併記してはなりません。

これらは記事名でなく本文で補うようにしてください(通称を使用する場合は定義の最後に「正式には……と称すが、本項では通称である……で記述する」などと書き込みます)。

記事内容の明確化と区別化

記事内容を曖昧さなく見分けるのに必要な程度に的確な名称をとるため、以下の場合には記事名を選ぶにあたり調整や配慮が必要です。

ある記事の子記事を作る場合

例えばバスケットボールについて「望ましくない競技態度」という項目があったとして、これを別の記事に分けたいと思うことがあります。この場合、「望ましくない競技態度」という題名の記事を作ることは、何の競技についての記事であるかが明確でないため、閲覧者が混乱するかもしれません。

また、例えば雑誌で「分類法」という項目が非常に大きな段落になったとしても、「分類法」という題名の記事を作ると、あまりにも一般的な表現で閲覧者が混乱するかもしれません。さらに言えば、もし使われなくなった時には、この記事は育つことも転用されることも難しく、全く顧みられない孤立した記事になるかもしれません。

他の記事について別の執筆者が同様の項目を立てたいと思った際に「曖昧さ回避」のページとして使うこともありえますが、この場合はむしろ最初に記事を分ける際に、「バスケットボールにおける望ましくない競技態度」「雑誌の分類法」とするなど記事名をよく吟味するか、記事を分ける必要が本当にあるのかを検討するべきです。

末尾に曖昧さ回避の括弧書きがある記事の子記事(カテゴリやテンプレートも含む)を作成するときは、括弧書きの後ろに細分化する語をそのまま追加すると、括弧書きが記事名の途中になってしまうため体裁が良くありません。このような記事名は採用せず、なるべく括弧を使わないように書き換えた記事名を採用してください。やむを得ず括弧書きを使うときは細分化する語を括弧書きの前に追加し、常に括弧書きを記事名の末尾に保つようにしてください。

記事名の重複を回避する場合

ひまわり」は植物の名前であり、絵画作品のタイトルであり、気象衛星の名前であり、他にも音楽や小説などの名前でもあります。しかしウィキペディアでは、システム上の技術的制約により、同一の項目名で複数のページを作成することができません。そこで、「ひまわり (絵画)」「ひまわり (小説)」などといった形で半角スペースの後に半角括弧で括った分野や分類を表す語を記事名の末尾につけるという方法をとることになっています(これを「曖昧さ回避」と呼びます)。

ウィキペディアの記事検索や外部の検索サイトを利用した際などに、読者が本来探していた記事が見当たらず、同名の別記事にたどり着いてしまう場合があります。こうした読者への配慮として、曖昧さ回避のための専用ページを作成したり、{{Otheruses}}テンプレートなどを用いて同名の別記事の存在を告知する手法がとられています。

これらの手法の利用や、曖昧さ回避のための括弧部分「_(○○○)」にどのような文言を採用するかなど、より詳しい説明はWikipedia:曖昧さ回避を参照して下さい。記事名の選び方、記事の構成などをどのようにするとよいかが説明してあります。

各種のウィキプロジェクトなどで、分野ごとの慣習や取り決めが運用されている場合もあります。特に複数の分野にまたがる曖昧さ回避が生じるような場合には、分野別の取り組みを参照したり質問や告知を行うなどして、それぞれの分野での運用方法を予め把握しておくと良いでしょう。

記事名の書式

記事名に使用できる文字

略号・記号・片仮名語

略号(アルファベットなど、頭字語も含む)、記号(単独の文字を含む)、片仮名語は基本的に用いず、格好悪いと思っても「できる限り」漢字・平仮名による表記を優先します。漢字・平仮名による表記がない場合は原則として片仮名で表記します。しかし略号・記号・片仮名表記を排除する意図はなく、慣例なども考慮し、最終的には日本語圏においてその表記が一般的であるかを重視して記事名を決めます。なお、採用しなかった表記からは、必要に応じてリダイレクトを作りましょう。

以下の例では、記事名として現在採用されているものを行の先頭に、その他考えられるものをその後に並べています。

複数の頭字語(アクロニム)の組み合わせで、アルファベットなどをそのままひとつずつ発音するものについては、アルファベットなどで表記します(コンピュータ関連用語に多い)。

発音ではなく文字の形に意味がある場合、また、数字の代わりにABCを用いて分けているランキングや、記号的な用い方で外国語の文字を使用している場合など、カタカナで表記する事でかえって意味が通じにくくなる物はそのままの表記にします。

題名などの固有名詞の一部である略号・記号をカタカナへと置き換える必要はありません。

漢字

全角と半角

表記の仕方は表記ガイドにある指針に従います。

ただし記号に関しては、下のような例外があります。また、後述の#特殊記号も参照してください。

システム上、以下の記号は記事名に使用できません。必要であればこれらの記号の全角文字版を使用できますが、注意して用いてください。

# < > [ ] { } |

コロン(:)もシステム上の制約により使用できない場合(言語間リンク名前空間の区切りとみなされる場合、項目名の先頭など)があり、その場合は上に準じます。

作品名などの固有名詞に記号が含まれる場合においても、記事名での全角と半角の使い分けについては上記の記載に従ってください。作品の公式サイトなどの、ウィキペディア外における表記に合わせる必要はありません。

使い方に注意すべき記号

「/」と「:」の記号は、記事名と副題との区切りに用いられることがありますが、区切りとして用いるべきではありません。これらの記号を名称の一部として含む記事(TCP/IPマジック:ザ・ギャザリングなど)があるためです。区切りが必要な場合には、パイプの裏技も使えるので、「記事名 (分類)」のような形式を用いてください。

特殊記号

以下の特殊記号は使えません(Help:ページ名参照をしてください)。

# < > [ ] { } |

このほか、「_」(アンダースコア)と「 」(半角空白)は同一視され、常に空白で表示されます(例: 「Shift_JIS」 = 「Shift JIS」)。

実体参照やエンコーディングを直接記事名に用いても、システムによって参照先に自動変換されてしまうので無意味です。したがって実体参照は使わないで下さい。またコーディングなどに使われる%や&を使うと、予定していたのとは異なる記事名になってしまう場合もあります(例: 「BO&Oslash;WY」 → 「BOØWY」、「%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8」 → 「メインページ」)。

特殊記号が使えない、冒頭に小文字のアルファベットが入るが表示上は大文字になってしまう(「aiko」など)などの制約によって正確な記事名が表せない場合、{{記事名の制約}} または {{小文字}}テンプレートを使ってその旨が解消される、または記事冒頭で表示されます。

長さの限界

記事名の長さには、限界があります。UTF-8換算で255バイト、すべて漢字・かなであれば85文字です(おおよその目安として、ラテンアルファベットとキーボード上にある記号は1バイト、アクセント付きアルファベット・ラテン以外のアルファベット・特殊記号は2バイト、漢字・かな・ハングルは3バイトです)。

各分野での慣例

特記の無い限り、基本的に上記の指針は全て適用されます。

下記以外にも各ウィキプロジェクトにおいて記事名の付け方の合意があるものもあります。詳細はCategory:記事名の付け方およびプロジェクトの各ページをご覧ください。

人名

  1. 日本人
    • 姓・名の順に、間にスペースなどを入れずに記す。原則として敬称・肩書はなし。
    • 日本人の名前にはペンネームなどに特殊記号やアルファベットなどを用いているものがあるが、これらはそのまま表記し、カタカナ化などはしない。
    • JIS X 0212同0213IBM拡張漢字にない漢字は記事名として用いず、読み方に即したひらがな、カタカナ、正字体、新字体を使用する(言い換えれば、一般に機種依存文字に区分される漢字は用いない。Windowsで表示可能でも、他のOS、一部のブラウザで表示できない場合があるため)。
    • 日本の皇族についてはWikipedia:記事名の付け方/日本の皇族を参照。
  2. 中国人、韓国人などで名前の表記が通常漢字である場合
    • 原則として漢字名を使用する。日本人の名前と同様に扱う。機種依存文字に区分される漢字の扱いも日本人に準ずる。
    • 中国語の簡体字などで、日本で用いられている漢字と対応するものがある場合には、それを用いる。 見当たらない場合にはカタカナ表記を用いてもよい。
    • 用いられている漢字が見当たらない場合には、読み方に則したカタカナを使用する。
  3. ハンガリー人
  4. アラブおよびその他のイスラム系諸国の人名
    (これについてはWikipedia:記事名の付け方/アラブ人等イスラム系の人名で再検討を行っています)
    • アラブ諸国のアラビア語名は標準アラビア語の発音に準ずるが、現代人(第一次世界大戦以降に活躍した者)はその国での呼び方を優先する。
    • イランのアラビア語名は標準アラビア語の発音に準ずるが、近現代人(19世紀以降)は現代ペルシア語での発音を優先する。
    • オスマン人はオスマン語を優先し、現代トルコ語の発音に準じる(例えば、メフメトはムハンマドとしない)。
    • 定冠詞(アル、アン、アッ)は全角イコール「=」で繋ぐ。
    • イダーファ(○○・アル=○○)を除き、原則として記事名からは定冠詞を省略する。
    • イダーファは原則として分かち書きするが、アブドゥル○○など、イダーファによって二つ以上の単語が分かちがたい名前をなすと見られる場合は例外として分かち書きしない。
    • ナサブ(イブン(ビン、ブン、ビント)何某)の「イブン」と「何某」は全角イコール「=」ではなく全角中黒「・」で結ぶ。
    • ウマイヤ朝・アッバース朝など「王朝」の君主は、イスム(本人の名)あるいはラカブ(尊称)に適宜「○世」などを付加した形を記事名とする。
    • 原則として上記以外は、必ずイスムあるいはクンヤ(アブー・○○)にナサブ(イブン○○)あるいはニスバ(出自名・家名)をつける。
    • もっぱらラカブのみによって知られる人物はラカブのみによって記事名とする(例えば、ラシード・アッ=ディーン)。
    • もっぱらナサブのみによって知られる人物はナサブのみによって記事名とする(例えば、イブン・スィーナー)。
      • 現状では「もっぱら〜によって知られている」かどうかは根拠が示しにくいことなどが問題点として残されています。
  5. 王侯貴族
    Wikipedia:記事名の付け方/君主の記事名(現在、ヨーロッパの王侯・貴族のみガイドライン化)、Wikipedia:記事名の付け方/ヨーロッパ貴族の記事名(現在、イギリス貴族のみガイドライン化)参照
  6. その他の国の人物
    • 名(ファーストネーム)・姓(ファミリーネーム)の順。姓名間の区切りおよび複数の語からなる姓の語の区切りは全角中黒「・」で示し、ミドルネームは原則として省略するが、一般的に省略しない場合や省略すると他の人名と重複する場合は含めてよい。
    • 原語ではハイフン「-」で結ばれた2つの語が名前に含まれている場合は、ハイフンの代わりに全角イコール「=」を使う。
    • ブラジル出身のサッカー選手については、原則として記事名は本名とする。
  7. 日系人、華僑、祖国を離れて活動する東アジア人など、漢字に由来する人名であっても、カタカナ表記が通例になっている場合
  8. 競走馬名などの動物の固有名、架空の人名、神名、キャラクター名も、原則として以上の人名の指針に準じる。

年・月日

ウィキペディアでは、年、月日のそれぞれについてひとつページを設け、その年や日に起こったできごとの紹介などをする。この記事のタイトルには半角数字と漢字を用いる。十年紀および世紀ごとの記事も同様としている。

ただし、記事が少ない間、各年ではなく年代のページにまとめられており、16世紀以前および紀元前では100年ごとになっている。これは今後分割されることもあり得るものの、古い時代については各世紀へとリダイレクトすること。

和暦については元号のみをリンクし、西暦を並記すること。明治以前の和暦では西暦と和暦の間で日付も一致していないため、リンクする記事では1582年10月4日以前ではユリウス暦、同10月15日以後ではグレゴリオ暦の日付も並記すること。

芸術作品

小説・詩・映画・舞台・音楽・絵画などの芸術作品は、基本的に通常の記事と同様に扱う。日本以外の国の作品については邦題があればそれを用い、邦題がまだつけられておらず原題しか無い場合(この場合、後に邦題が付けられたらそれに移行する)、および邦題もまた外来語である場合にはWikipedia:外来語表記法にならい、発音をカナで表記して記事名とする。日本の作品だがタイトルは外来語であるという場合も同様。記事名自体に「」や『』は付けない。ただし、正式名称に「」や『』が含まれる記事(『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』など)は例外とし、正式名称を用いる。

音楽に関する記事名の付け方についてはウィキプロジェクト 音楽、映画に関する記事名の付け方についてはウィキプロジェクト 映画にガイドラインがあり、文学に関する曖昧さ回避の記事名の付け方については、Portal‐ノート:文学を参照してください。

学術雑誌

歴史的事件

出来る限り一般的に知られており通用しやすい名称を使用する。

地名

国名

  • 名前同士で同一名称がある場合には、それぞれの記事名について年代等で曖昧さ回避を行います。

法人・団体名

法制度・法令名

生物名

医薬品名

自動車・乗用車関連

鉄道関連

航空関連

キリスト教関連

ギリシア神話

東ローマ帝国関連

一覧記事

放送関連

記事名を変える場合

記事を作った後に、この記事を読んで記事名を変えたくなってしまうことがあるかもしれません。良かれと思って決めた記事名が、他の執筆者と議論していくうちに不適当だったと考えが変わることもあるでしょう。その場合は記事の移動を行ってください。

新しい記事を作ってそのまままるごとコピーすると、システム上問題があるばかりではなく、履歴の継承がなされなかったりするなど、GFDL違反で削除対象となりますので、ご注意をお願いします。

方法はHelp:ページの移動Wikipedia:ページの改名を参照してください。

関連項目

https:https://www.search.com.vn/wiki/index.php?lang=ja&q=Wikipedia:記事名の付け方&oldid=100160517」から取得
🔥 Top keywords: メインページ宮崎麗果特別:検索豊後水道松本忠久土居志央梨若葉竜也能登半島地震 (2024年)田中雄士長谷部誠井上道義The GazettE若林志穂服部百音黒木啓司REITA虎に翼平井理央出口夏希サーブ (盲導犬)三鷹事件セウォル号沈没事故白眞勲三淵嘉子高橋克也 (オウム真理教)ME:Iルーシー・ブラックマン事件佐藤ありさ杉咲花蜜谷浩弥水野真紀亀井亜紀子 (政治家)熊本地震 (2016年)水原一平井川意高中川安奈 (アナウンサー)内藤剛志いなば食品YOSHIKI